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第一部
第18話 試飲会
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私は、美味しいジュース(?)が出来あがったので試飲会をしようと考えた。
でも、ただの試飲会では楽しくないので、夕食をご馳走することにした。
駆君とタイガ君の他に、常連さん筆頭のメリッサさんとその旦那さん、フェルトさんを招待することにした。
ご馳走とまではいかないけど、何が食べたいか二人に相談することにした。
「僕は、前に作ってくれたグラタンが食べたいです」
「俺は、クリームコロッケが食べたい」
なるほど、クリーミー系を二人はご所望なのね。ならば、その二つは作るとして他はどうしよう。
そうだ、ピザとか良いかもしれない。他にも、デザートにオレンジタルトも作ることにした。
すべての料理の準備が出来たところでタイミング良く三人が到着した。初めて会うメリッサさんの旦那さんは、とてもイケメンだった。さらには、お土産にとリンゴジュースを持ってきてくれたのだ。
「初めまして、ファニス・リムです。今日はお招きありがとうございます」
「うふふ、ファニスさんったらね、今日のことすごく楽しみにしていたのよ~。いつも私が頂いたおやつのお話をすると羨ましがっていたんだから」
「へぇ~、新妻の手料理よりもねぇ」
そういって、フェルトさんが、ファニスさんをからかった。あら、お知り合いなのかしら?そう思ったことが伝わったのか二人の関係を教えてくれた。
「こいつは私の弟なのよ」
「さっき玄関でお姉さまにお会いして私もびっくりしたのよ」
「俺も、もう一人錬金術師の知り合いを呼んでいるとは聞いていたが、姉貴だったとは……」
「まあまあ、その位にして温かいうちに食事にしましょう」
そう言って、三人をテーブルに案内した。リビングにある長方形をしたテーブルの上座部分の一人掛けのソファーにフェルトさん。二人掛けのソファーに、メリッサさんとファニスさんに座ってもらった。その対面の二人掛けのソファーに駆君とタイガ君が座っている。私は料理の提供などもあるので、下座にある一人掛けのソファーに座った。
一通りメニューの説明をした後に、頂いたリンゴジュースで乾杯をしてからご飯を食べ始めた。
招待した三人は物珍しげに料理を一口食べた後に、美味しいと言って次々に料理を口に運んで行った。
人心地ついたところで、今日の本題の【幸福のワイン(改)】の試飲をすることにした。
皆には、美味しいジュースが出来たので試してもらいたいと説明した。
そこで、フェルトさんはピンと来たようだ。
「ねぇ、これってまさかアレだったりする?」
小声でたずねてきたフェルトさんに、「それらしいものが出来たので、試飲してもらおうと思って」と返した。
グラスに【幸福のワイン(改)】を注いでそれぞれに配り、皆が飲むのをじっと見守る。
「「「「「!!!」」」」」
一口飲んでから驚いた表情をした後に、残りをグッと飲み干す。飲み終わった後に、フェルトさんが最初に口を開いた。
「美味しすぎる!!もう一杯ちょだい!」
「旨い。こんな旨い酒は初めて飲む」
「えぇ、とても飲みやすくて美味しいわ」
えっ、これってお酒なの?作成過程でアルコールになる要素が思い浮かばないんだけど。もしかして、謎の白い花の液体とか、リンゴとかが何らかの作用でアルコールになったの?そう思ったとたん、未成年である二人が心配になった。しかし、全く心配には及ばなかった。二人とも特に酔った様子はなかったのだ。
「ねぇ、月明かりに当てて見たの?」
「はい。一応資料にあったようにはなりました」
「ちょっと、月明かりに当ててみてもいい?」
「はい。どうぞ」
そう言って、フェルトさんを外に案内した。フェルトさんの持っていたグラスを月明かりに向けると、グラスの中身が七色に輝きだした。
「すごい。成功だわ」
「でも、これがアレだと断言はできないと思うんです」
「なぜ?前提条件も満たしているのに?」
「だって、誰も実物を知らないのであれば、良く似た別のものと思えますから」
「んー。それは、一旦ギルドに提出してみて判断を仰げばいいと思うわ」
二人でこっそりと相談した後にリビングに戻った。
大人達は、【幸福のワイン(改)】を飲みつつ、用意したオレンジタルトを楽しみ、子供である私達は、頂いたリンゴジュースを飲みつつとなった。アルコール成分は少なそうだったから、飲もうと思ったのだけれど、大人組が子供は駄目と言ってきたのだ。残り少なくなった量を見て言ったんじゃないと思いたいわ。私達を心配して言ってくれたって信じてる。
そうして、楽しい試飲会は幕を閉じた。
その翌日、フェルトさんに付き添ってもらってギルドに【幸福のワイン(改)】を提出に向かったのだった。
でも、ただの試飲会では楽しくないので、夕食をご馳走することにした。
駆君とタイガ君の他に、常連さん筆頭のメリッサさんとその旦那さん、フェルトさんを招待することにした。
ご馳走とまではいかないけど、何が食べたいか二人に相談することにした。
「僕は、前に作ってくれたグラタンが食べたいです」
「俺は、クリームコロッケが食べたい」
なるほど、クリーミー系を二人はご所望なのね。ならば、その二つは作るとして他はどうしよう。
そうだ、ピザとか良いかもしれない。他にも、デザートにオレンジタルトも作ることにした。
すべての料理の準備が出来たところでタイミング良く三人が到着した。初めて会うメリッサさんの旦那さんは、とてもイケメンだった。さらには、お土産にとリンゴジュースを持ってきてくれたのだ。
「初めまして、ファニス・リムです。今日はお招きありがとうございます」
「うふふ、ファニスさんったらね、今日のことすごく楽しみにしていたのよ~。いつも私が頂いたおやつのお話をすると羨ましがっていたんだから」
「へぇ~、新妻の手料理よりもねぇ」
そういって、フェルトさんが、ファニスさんをからかった。あら、お知り合いなのかしら?そう思ったことが伝わったのか二人の関係を教えてくれた。
「こいつは私の弟なのよ」
「さっき玄関でお姉さまにお会いして私もびっくりしたのよ」
「俺も、もう一人錬金術師の知り合いを呼んでいるとは聞いていたが、姉貴だったとは……」
「まあまあ、その位にして温かいうちに食事にしましょう」
そう言って、三人をテーブルに案内した。リビングにある長方形をしたテーブルの上座部分の一人掛けのソファーにフェルトさん。二人掛けのソファーに、メリッサさんとファニスさんに座ってもらった。その対面の二人掛けのソファーに駆君とタイガ君が座っている。私は料理の提供などもあるので、下座にある一人掛けのソファーに座った。
一通りメニューの説明をした後に、頂いたリンゴジュースで乾杯をしてからご飯を食べ始めた。
招待した三人は物珍しげに料理を一口食べた後に、美味しいと言って次々に料理を口に運んで行った。
人心地ついたところで、今日の本題の【幸福のワイン(改)】の試飲をすることにした。
皆には、美味しいジュースが出来たので試してもらいたいと説明した。
そこで、フェルトさんはピンと来たようだ。
「ねぇ、これってまさかアレだったりする?」
小声でたずねてきたフェルトさんに、「それらしいものが出来たので、試飲してもらおうと思って」と返した。
グラスに【幸福のワイン(改)】を注いでそれぞれに配り、皆が飲むのをじっと見守る。
「「「「「!!!」」」」」
一口飲んでから驚いた表情をした後に、残りをグッと飲み干す。飲み終わった後に、フェルトさんが最初に口を開いた。
「美味しすぎる!!もう一杯ちょだい!」
「旨い。こんな旨い酒は初めて飲む」
「えぇ、とても飲みやすくて美味しいわ」
えっ、これってお酒なの?作成過程でアルコールになる要素が思い浮かばないんだけど。もしかして、謎の白い花の液体とか、リンゴとかが何らかの作用でアルコールになったの?そう思ったとたん、未成年である二人が心配になった。しかし、全く心配には及ばなかった。二人とも特に酔った様子はなかったのだ。
「ねぇ、月明かりに当てて見たの?」
「はい。一応資料にあったようにはなりました」
「ちょっと、月明かりに当ててみてもいい?」
「はい。どうぞ」
そう言って、フェルトさんを外に案内した。フェルトさんの持っていたグラスを月明かりに向けると、グラスの中身が七色に輝きだした。
「すごい。成功だわ」
「でも、これがアレだと断言はできないと思うんです」
「なぜ?前提条件も満たしているのに?」
「だって、誰も実物を知らないのであれば、良く似た別のものと思えますから」
「んー。それは、一旦ギルドに提出してみて判断を仰げばいいと思うわ」
二人でこっそりと相談した後にリビングに戻った。
大人達は、【幸福のワイン(改)】を飲みつつ、用意したオレンジタルトを楽しみ、子供である私達は、頂いたリンゴジュースを飲みつつとなった。アルコール成分は少なそうだったから、飲もうと思ったのだけれど、大人組が子供は駄目と言ってきたのだ。残り少なくなった量を見て言ったんじゃないと思いたいわ。私達を心配して言ってくれたって信じてる。
そうして、楽しい試飲会は幕を閉じた。
その翌日、フェルトさんに付き添ってもらってギルドに【幸福のワイン(改)】を提出に向かったのだった。
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