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第一部
第29話 空飛ぶ箒再び
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夕食の後、明日持っていく物についてリストアップすることにした。
今、お店に置いている、料理の手間を省くことが出来る人気の調味料をいくつか思い起こす。
コンソメの素、鶏がらスープの素、ケチャップ、ソース。それから、お店には置いていないけどマヨネーズとお酢。
お砂糖はどうしようかしら?一応少量持っていこう。
そうだ、ロジエルさんとジョエルさんに砂糖のこと相談してみようかな?
調味料はこれくらいにして、やっぱりお米は必要だよね。
それから、チーズとジャムとパンも焼いて行こう。
そうだ、バターもいるよね。う~ん。後は普通に買えるものばかりだよね?
じゃぁ、次は女の子のために、シャンプーとコンディショナーとトリートメント。
さらに、化粧水と乳液に保湿クリームも用意しなくちゃ。
お店の在庫を見ると少し足りないような気がしたので、いくつか追加で作成しよう。
準備をしていると、駆君が工房に様子を見にやってきた。
「結構、大荷物になったな」
「うん。女の子用の荷物がすごいことになっちゃった。なんか、あれやこれやと考えている内にね」
「女子達、きっと喜ぶよ」
「うん!」
「準備もいいけど、そろそろ休めよ?」
「うん。大体準備も出来たから、お風呂いただいてから寝るよ」
「そうしな。俺とタイガは先に入ったから、ゆっくりつかれよ」
そういって、駆君は自室に戻って行った。私も、お風呂に入ったらすぐに寝なくちゃね。明日は、いつもより早起きしてパンを焼かないとね。
◆◇◆◇
さて、持っていくパンはロールパンとクロワッサンで良いかしら?パン生地は昨日のうちに作ってあるので後は形成して焼くだけ。
まきまき、おりおりとそれぞれ形を作って、業務用オーブン(仮)に入れる。
実は、常連客の皆さんからのリクエストでたまにお店でパンを焼いて出しているのよね。最初は、オーブンレンジ(仮)で作っていたのだけれど、もっと大きなオーブンが欲しいと思い、大きなオーブンを作ることにしたんだけど、結構大変だったのよね。
思考が逸れてしまったけど、パンを焼いている間にクッキーも焼くことにした。まだ、カカオもしくはそれに類似したものと巡り合えていないため、チョコレートが作れないのよね。
なので、オーソドックスなバタークッキーとジャムクッキー、それとナッツクッキーの三種類を作った。
そうしている内に、二人が起きてきたので、焼きたてのパンとふわふわオムレツとオレンジサラダと野菜スープで朝食にした。
朝食後、手分けして家事を片づけた後に、タイガ君はお店へ、私と駆君はお城に向かうことにした。
荷物は大きな木箱二つ分になった。一つは駆君が持って、もう一つは私が持つと言ったところで、駆君にストップをかけられた。
「二つとも俺が持つ。小春にこんな重い荷物持たせる訳にはいかない」
「大丈夫だよ」
「いや、無理だ。俺が二つ重ねて持つから」
「それじゃ、前が見えなくて危ないよ!それに、私が行く意味がないよ」
「小春は、パンだけ持ってくれればいいから」
「大丈夫なの、私に考えがあるから!」
そう言って、以前見せた箒を見せた。
「まさか……」
「そのまさかだよ!」
「いやいやいや」
私は、前に映画で見た魔女が箒に乗って配達をするアニメを見たことを思い出し今回の計画を思いついたのだ。
木箱を縄でしっかりと縛ってから、その縄を箒の柄に通す。タイガ君のアドバイスに従い横乗りの状態で浮くことをイメージした。
すると、縛られた木箱も一緒に浮いた。
「ねっ!大丈夫でしょ!駆君の歩調に合わせて低空飛行するから問題ないよ!どや~」
「分かったから、それとドヤ顔しているつもりだと思うけど、(可愛いだけで)出来てないから。口に出しただけでは、ドヤ顔にはなりませんから」
「えっ!そうなの?」
「それじゃ、いくぞ」
「そうだね。タイガ君いってきます」
「二人とも、いってらっしゃ~い」
◆◇◆◇
駆君の歩調は速かったため、思いの外早くお城に着いた。
門のところに立っていた男の人が、一瞬驚いた表情を塩ていたけど、それに構わずに、駆君が門番の男の人に声をかけた。
「勇者(笑)からの依頼で商品を売りに来た。勇者(笑)にそう言えば伝わるので伝言をお願いします」
事前に話が通っていたのか、門番の男の人は、「こちらにどうぞ」と言ってすぐに中に通してくれた。
失礼かもとは思いつつ、荷物を運ぶには飛ぶしかないので箒に乗ったまま案内について行った。
通されたのは、広い会議室と思われる部屋だった。荷物を降ろして、私自身も箒から降りてから周りを見回した。
クラスメイト達の他に何故か、ジョエルさんとロジエルさんがいた。
二人も私が居ることが意外だったのか、驚いた表情でやってきた。
「小春さんが来るとは思いませんでした」
「駆君一人で持つには大荷物ですしね」
「小春君、そっ、その―――」
「ロジエル、その話は後にしなさい。まずは、荷物の買い取りからですよ」
「あぁ、こいつらは城で面倒見てるんだったな。そうなると、支払いは宰相がするって訳か。でも、筆頭錬金術師のあんたまでなんでいるんだ?」
「それは、小春さんのお店扱っている商品を持ってくると聞いて―――」
「是非、小春君の作ったものを同じ錬金術師として見たかったから、同席を願い出たんですよ。出だしから面白そうな物に乗って登場したので、ワクワクが最高潮ですよ!!」
「ロジエル、ちょっと黙っていてください」
そんなやり取りをしていると、様子を見ていたクラスメイト達の中から、高遠君ともう一人の男子が近づいてきた。
駆君が、こそっと教えてくれたのだけれど、もう一人は高田君だと教えてくれた。話には聞いていたけど高田君、
すごく痩せていて心配だわ。
「よう!早速ありがとう。清水さん?もありがとう。ところでその―――」
高遠君が何かを言いかけた時、駆君が高頭君の方に近づいた。そう思ったら何故か、ジョエルさんが私の前に立って耳をふさいできた。ジョエルさんは少ししたら耳をふさいでいた手を退けてくれた。
何だったんだろうと思い再び、高遠君を見ると、こめかみや額が赤くなっていた。それに他のクラスメイトは少し青い顔をしていた。どうしたんだろう?
今、お店に置いている、料理の手間を省くことが出来る人気の調味料をいくつか思い起こす。
コンソメの素、鶏がらスープの素、ケチャップ、ソース。それから、お店には置いていないけどマヨネーズとお酢。
お砂糖はどうしようかしら?一応少量持っていこう。
そうだ、ロジエルさんとジョエルさんに砂糖のこと相談してみようかな?
調味料はこれくらいにして、やっぱりお米は必要だよね。
それから、チーズとジャムとパンも焼いて行こう。
そうだ、バターもいるよね。う~ん。後は普通に買えるものばかりだよね?
じゃぁ、次は女の子のために、シャンプーとコンディショナーとトリートメント。
さらに、化粧水と乳液に保湿クリームも用意しなくちゃ。
お店の在庫を見ると少し足りないような気がしたので、いくつか追加で作成しよう。
準備をしていると、駆君が工房に様子を見にやってきた。
「結構、大荷物になったな」
「うん。女の子用の荷物がすごいことになっちゃった。なんか、あれやこれやと考えている内にね」
「女子達、きっと喜ぶよ」
「うん!」
「準備もいいけど、そろそろ休めよ?」
「うん。大体準備も出来たから、お風呂いただいてから寝るよ」
「そうしな。俺とタイガは先に入ったから、ゆっくりつかれよ」
そういって、駆君は自室に戻って行った。私も、お風呂に入ったらすぐに寝なくちゃね。明日は、いつもより早起きしてパンを焼かないとね。
◆◇◆◇
さて、持っていくパンはロールパンとクロワッサンで良いかしら?パン生地は昨日のうちに作ってあるので後は形成して焼くだけ。
まきまき、おりおりとそれぞれ形を作って、業務用オーブン(仮)に入れる。
実は、常連客の皆さんからのリクエストでたまにお店でパンを焼いて出しているのよね。最初は、オーブンレンジ(仮)で作っていたのだけれど、もっと大きなオーブンが欲しいと思い、大きなオーブンを作ることにしたんだけど、結構大変だったのよね。
思考が逸れてしまったけど、パンを焼いている間にクッキーも焼くことにした。まだ、カカオもしくはそれに類似したものと巡り合えていないため、チョコレートが作れないのよね。
なので、オーソドックスなバタークッキーとジャムクッキー、それとナッツクッキーの三種類を作った。
そうしている内に、二人が起きてきたので、焼きたてのパンとふわふわオムレツとオレンジサラダと野菜スープで朝食にした。
朝食後、手分けして家事を片づけた後に、タイガ君はお店へ、私と駆君はお城に向かうことにした。
荷物は大きな木箱二つ分になった。一つは駆君が持って、もう一つは私が持つと言ったところで、駆君にストップをかけられた。
「二つとも俺が持つ。小春にこんな重い荷物持たせる訳にはいかない」
「大丈夫だよ」
「いや、無理だ。俺が二つ重ねて持つから」
「それじゃ、前が見えなくて危ないよ!それに、私が行く意味がないよ」
「小春は、パンだけ持ってくれればいいから」
「大丈夫なの、私に考えがあるから!」
そう言って、以前見せた箒を見せた。
「まさか……」
「そのまさかだよ!」
「いやいやいや」
私は、前に映画で見た魔女が箒に乗って配達をするアニメを見たことを思い出し今回の計画を思いついたのだ。
木箱を縄でしっかりと縛ってから、その縄を箒の柄に通す。タイガ君のアドバイスに従い横乗りの状態で浮くことをイメージした。
すると、縛られた木箱も一緒に浮いた。
「ねっ!大丈夫でしょ!駆君の歩調に合わせて低空飛行するから問題ないよ!どや~」
「分かったから、それとドヤ顔しているつもりだと思うけど、(可愛いだけで)出来てないから。口に出しただけでは、ドヤ顔にはなりませんから」
「えっ!そうなの?」
「それじゃ、いくぞ」
「そうだね。タイガ君いってきます」
「二人とも、いってらっしゃ~い」
◆◇◆◇
駆君の歩調は速かったため、思いの外早くお城に着いた。
門のところに立っていた男の人が、一瞬驚いた表情を塩ていたけど、それに構わずに、駆君が門番の男の人に声をかけた。
「勇者(笑)からの依頼で商品を売りに来た。勇者(笑)にそう言えば伝わるので伝言をお願いします」
事前に話が通っていたのか、門番の男の人は、「こちらにどうぞ」と言ってすぐに中に通してくれた。
失礼かもとは思いつつ、荷物を運ぶには飛ぶしかないので箒に乗ったまま案内について行った。
通されたのは、広い会議室と思われる部屋だった。荷物を降ろして、私自身も箒から降りてから周りを見回した。
クラスメイト達の他に何故か、ジョエルさんとロジエルさんがいた。
二人も私が居ることが意外だったのか、驚いた表情でやってきた。
「小春さんが来るとは思いませんでした」
「駆君一人で持つには大荷物ですしね」
「小春君、そっ、その―――」
「ロジエル、その話は後にしなさい。まずは、荷物の買い取りからですよ」
「あぁ、こいつらは城で面倒見てるんだったな。そうなると、支払いは宰相がするって訳か。でも、筆頭錬金術師のあんたまでなんでいるんだ?」
「それは、小春さんのお店扱っている商品を持ってくると聞いて―――」
「是非、小春君の作ったものを同じ錬金術師として見たかったから、同席を願い出たんですよ。出だしから面白そうな物に乗って登場したので、ワクワクが最高潮ですよ!!」
「ロジエル、ちょっと黙っていてください」
そんなやり取りをしていると、様子を見ていたクラスメイト達の中から、高遠君ともう一人の男子が近づいてきた。
駆君が、こそっと教えてくれたのだけれど、もう一人は高田君だと教えてくれた。話には聞いていたけど高田君、
すごく痩せていて心配だわ。
「よう!早速ありがとう。清水さん?もありがとう。ところでその―――」
高遠君が何かを言いかけた時、駆君が高頭君の方に近づいた。そう思ったら何故か、ジョエルさんが私の前に立って耳をふさいできた。ジョエルさんは少ししたら耳をふさいでいた手を退けてくれた。
何だったんだろうと思い再び、高遠君を見ると、こめかみや額が赤くなっていた。それに他のクラスメイトは少し青い顔をしていた。どうしたんだろう?
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