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第二部
第47話 変人コンビ
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「小春……」
「小春さん……」
二人から微妙な空気を感じた私は即座に説明を試みたが、乱入した二人にまたもや割り込まれてしまった。
「主様にお願いされた調査を終えて帰ってみれば、何故わたしたちの愛の巣に見知らぬ顔があるのですか?」
「主!俺たちでの奉仕では物足りませんか!あんなに主のために尽くしているというのに、あなたと言う人は、仕方のない人ですね」
ちょっと、何で私が責められているの?意味が分からないよ?そんなことを考えていると、四人は睨みあって、更に雰囲気は最悪な状態になってしまった。
バシッ!!
「主様、痛いです。いつも言っているでしょう、そんなに激しくされたら、我慢できなくなります」
「主!何故俺まで?」
バシッ!!
問答無用で、再度二人の頭を引っぱたいた。
「黙れ、下僕共。私がいいというまで、しゃべるな」
私がそう言うと、二人は無言で頷いた。
「駆君、タイガ君ごめんなさい。見苦しいものを見せてしまって」
「小春サン?キャラ変わってたぞ」
「小春サマ降臨です……」
「何も言わないで、あれと関わるとちょっとイラっとしちゃって……。それで、改めて紹介するけど、あっちの、変態が狐面のコンさんでそっちの変質者が般若面のにゃーさんです」
そう言って、私を主様と呼んだ白髪長髪の男と主と呼んだ黒髪短髪の男を紹介した。
「変態と、変質者?こいつら何者だ?」
「それよりも、そんな危険人物が小春さんの側にいることの方が危険です」
タイガ君の発言を聞いて、コンさんとにゃーさんは何か言おうとしたけど、それを察して無言で見つめると、何故か二人は頬を染めた。
二人が言いつけを守って、無言なのを確認すると、今度は二人に駆君とタイガ君のことを説明した。
二人のことを紹介し終わった後に、改めてコンさん達について現時点で分かっていることを話した。
「コンさんとにゃーさんなんだけど、おばあちゃんから持っているように言われた物があって、折角日本家屋風の家を建てたから飾ろうとしたら、なんか出てきちゃったのよ」
「「出てきた?」」
「コンさん、にゃーさん、二人に本体を見せて上げて。それともう、しゃべってもいいから」
「分かりました、主様」
「主の命でしたら」
そう言って、二人は懐から狐のお面と般若のお面を取り出した。
「このお面が本体なのよ。それで、お面を飾ろうとしたら、いつの間にか二人がいたって訳」
「こいつらの正体は分かった。でも、何なんだ?」
「私も良く分かってないんだけど、二人曰く、私のおばあちゃんのおばあちゃんに作られた?みたい」
「主様いいですか?」
「いいよ」
「わたし達は主様の高祖母にあたる方に生み出された式です。作られてからいままで顕現したことはなかったのですが、主様がこちらに召喚されたときに共に我らもこちらに来ておりましたが、特に変化はなかったのですが、この亜空間と主様が呼ぶ場所で、顕現しました。何故顕現したのかは我らにも分かりません」
コンさんはそう説明した。おばあちゃんのおばあちゃんは一体何者だったのかと、以前二人に聞いたけど、作られてからずっとしまわれていたから、人となりは知らないと言っていた。
「小春さん、この二人についてもっと大事なことを聞きたいです。変態と変質者って?」
「う~ん。コンさんは、見た目好青年だけど、言動が変態?にゃーさんは、見た目イケメンだけど、こんな変質者見たことないって感じ?見た目からは分からないけど、一緒に過ごすうちに分かるから……」
ちょっと遠い目をしながら二人にそう説明した。見た目だけは抜群なんだけど、その言動が残念でしかないんだよねこの変人コンビは。
コンさん達には、当分の間駆君とタイガ君もここで寝泊まりすることを伝えて、部屋の準備をしてもらうことにした。
部屋の準備も終わったころに、調査の結果を聞いていないことに気が付いて確認することにした。
「にゃーさん、聞き忘れてたけど調査の結果は?」
「はい。範囲を広げて確認したところ、動物や魔物がいない空間ということでいいと思います。また、以前見つけた大豆以外にも、このような豆のなる木を発見しました。」
そう言って、にゃーさんは豆を見せてくれた。
「こっ、これって……。いや、まさか……」
「どうした?なんか不味い豆なのか?」
「違うよ!これって、カカオ豆だよ!!チョコレート、ココア!!にゃーさんでかしたわ!」
「主様、これはわたしが最初に見つけたんです。褒めるならわたしを!!さあさあ、褒めて下さい。何なら、ご褒美に一緒におふ――」
「主!狐の言うことは間違いです。俺が見つけたんです!なので、俺にご褒美を!さらなるご命令を!はぁはぁ!」
「ご褒美は、カカオを使ったお菓子でいいよね。二人とも御苦労さまでした。もう、休んでいいです」
ご褒美と騒ぐ二人には、早々に休んでもらうことにした。あまりにも騒ぐので、冷たい目をしたら「主様にゴミを見るような眼をされた、好き」「あんなに、主のために身を粉にして働いたのにこの仕打ち、好きっ」と訳のわからない事を言いながら自分達の部屋に戻って行った。
「小春さん……。随分と個性の強い変人さんですね」
「小春、あいつら消してもいいか?」
「待って、あれでもやればできる子だから!」
タイガ君は、困惑気味だったけど、受け入れてくれたみたい?駆君が何故か物騒な事を言い出したので慌てて、二人はやればできる子なのだと説明したら、しぶしぶ納得してくれた。
今日のところは、夜遅い時間になったので寝ることになった。二人の分の亜空間に入る為の鍵の用意もしないといけないけど、それも明日にすることにした。
私はその日不思議な夢?を見た。駆君が、コンさんを柱に縛りつけている愉快な夢を。
「小春さん……」
二人から微妙な空気を感じた私は即座に説明を試みたが、乱入した二人にまたもや割り込まれてしまった。
「主様にお願いされた調査を終えて帰ってみれば、何故わたしたちの愛の巣に見知らぬ顔があるのですか?」
「主!俺たちでの奉仕では物足りませんか!あんなに主のために尽くしているというのに、あなたと言う人は、仕方のない人ですね」
ちょっと、何で私が責められているの?意味が分からないよ?そんなことを考えていると、四人は睨みあって、更に雰囲気は最悪な状態になってしまった。
バシッ!!
「主様、痛いです。いつも言っているでしょう、そんなに激しくされたら、我慢できなくなります」
「主!何故俺まで?」
バシッ!!
問答無用で、再度二人の頭を引っぱたいた。
「黙れ、下僕共。私がいいというまで、しゃべるな」
私がそう言うと、二人は無言で頷いた。
「駆君、タイガ君ごめんなさい。見苦しいものを見せてしまって」
「小春サン?キャラ変わってたぞ」
「小春サマ降臨です……」
「何も言わないで、あれと関わるとちょっとイラっとしちゃって……。それで、改めて紹介するけど、あっちの、変態が狐面のコンさんでそっちの変質者が般若面のにゃーさんです」
そう言って、私を主様と呼んだ白髪長髪の男と主と呼んだ黒髪短髪の男を紹介した。
「変態と、変質者?こいつら何者だ?」
「それよりも、そんな危険人物が小春さんの側にいることの方が危険です」
タイガ君の発言を聞いて、コンさんとにゃーさんは何か言おうとしたけど、それを察して無言で見つめると、何故か二人は頬を染めた。
二人が言いつけを守って、無言なのを確認すると、今度は二人に駆君とタイガ君のことを説明した。
二人のことを紹介し終わった後に、改めてコンさん達について現時点で分かっていることを話した。
「コンさんとにゃーさんなんだけど、おばあちゃんから持っているように言われた物があって、折角日本家屋風の家を建てたから飾ろうとしたら、なんか出てきちゃったのよ」
「「出てきた?」」
「コンさん、にゃーさん、二人に本体を見せて上げて。それともう、しゃべってもいいから」
「分かりました、主様」
「主の命でしたら」
そう言って、二人は懐から狐のお面と般若のお面を取り出した。
「このお面が本体なのよ。それで、お面を飾ろうとしたら、いつの間にか二人がいたって訳」
「こいつらの正体は分かった。でも、何なんだ?」
「私も良く分かってないんだけど、二人曰く、私のおばあちゃんのおばあちゃんに作られた?みたい」
「主様いいですか?」
「いいよ」
「わたし達は主様の高祖母にあたる方に生み出された式です。作られてからいままで顕現したことはなかったのですが、主様がこちらに召喚されたときに共に我らもこちらに来ておりましたが、特に変化はなかったのですが、この亜空間と主様が呼ぶ場所で、顕現しました。何故顕現したのかは我らにも分かりません」
コンさんはそう説明した。おばあちゃんのおばあちゃんは一体何者だったのかと、以前二人に聞いたけど、作られてからずっとしまわれていたから、人となりは知らないと言っていた。
「小春さん、この二人についてもっと大事なことを聞きたいです。変態と変質者って?」
「う~ん。コンさんは、見た目好青年だけど、言動が変態?にゃーさんは、見た目イケメンだけど、こんな変質者見たことないって感じ?見た目からは分からないけど、一緒に過ごすうちに分かるから……」
ちょっと遠い目をしながら二人にそう説明した。見た目だけは抜群なんだけど、その言動が残念でしかないんだよねこの変人コンビは。
コンさん達には、当分の間駆君とタイガ君もここで寝泊まりすることを伝えて、部屋の準備をしてもらうことにした。
部屋の準備も終わったころに、調査の結果を聞いていないことに気が付いて確認することにした。
「にゃーさん、聞き忘れてたけど調査の結果は?」
「はい。範囲を広げて確認したところ、動物や魔物がいない空間ということでいいと思います。また、以前見つけた大豆以外にも、このような豆のなる木を発見しました。」
そう言って、にゃーさんは豆を見せてくれた。
「こっ、これって……。いや、まさか……」
「どうした?なんか不味い豆なのか?」
「違うよ!これって、カカオ豆だよ!!チョコレート、ココア!!にゃーさんでかしたわ!」
「主様、これはわたしが最初に見つけたんです。褒めるならわたしを!!さあさあ、褒めて下さい。何なら、ご褒美に一緒におふ――」
「主!狐の言うことは間違いです。俺が見つけたんです!なので、俺にご褒美を!さらなるご命令を!はぁはぁ!」
「ご褒美は、カカオを使ったお菓子でいいよね。二人とも御苦労さまでした。もう、休んでいいです」
ご褒美と騒ぐ二人には、早々に休んでもらうことにした。あまりにも騒ぐので、冷たい目をしたら「主様にゴミを見るような眼をされた、好き」「あんなに、主のために身を粉にして働いたのにこの仕打ち、好きっ」と訳のわからない事を言いながら自分達の部屋に戻って行った。
「小春さん……。随分と個性の強い変人さんですね」
「小春、あいつら消してもいいか?」
「待って、あれでもやればできる子だから!」
タイガ君は、困惑気味だったけど、受け入れてくれたみたい?駆君が何故か物騒な事を言い出したので慌てて、二人はやればできる子なのだと説明したら、しぶしぶ納得してくれた。
今日のところは、夜遅い時間になったので寝ることになった。二人の分の亜空間に入る為の鍵の用意もしないといけないけど、それも明日にすることにした。
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