62 / 71
第二部
第62話 楽しい旅行計画2
しおりを挟む
とりあえず、飛行船が完成してから改めて旅行の計画を立てることにした。
確か、大気よりも軽いガスで浮いてるって何かでみたように思うけど、空気よりも軽いガスってなんだろう?
そう言えば、浮いている風船ってヘリウムガスで膨らませていたような気がする。でも、ヘリウムガスって作りだせるものなの?
うん。最初で詰んでしまった。よし、発想を変えよう。
手元にある、魔石でよさそうな物が無いか思い浮かべる。
空を飛ぶんだから、風とか?重力?その前に重力に関する魔石はなかったと思う。
そうなると、風の魔石だよね。
そう言えば、空飛ぶ箒ってなんで飛んでるんだろう?
元は、風の魔法の魔石の力が大きいのかな?でも、生きのいい箒じゃないと飛ばなかったことを考えると、【幸福のワイン】と風の魔法の魔石の組み合わせが大事ってことだよね。
よし、試しに船を作ってみよう。
というわけで、小型の屋形船モドキを作成してみた。けど、小型なので、屋形部分が小さすぎて、ここで過ごすには狭すぎるという問題が出てきた。それに、外に出ないと操舵が出来ないことも問題なのよね。
そうだ、屋形部分は亜空間に繋げて拡張。操舵は箒に乗る時と一緒でイメージで何とか出来ないか試してみよう。
複雑な構造は分からないから私には無理だし、この路線で行ってみよう。
という訳で、屋形部分を拡張し、外の景色が見られるように窓部分は外と常に繋がっているようにしてみたわ。
イメージだけで操舵は出来なさそうなので、感覚を掴むために舵を付けてみたんだけど、これなら旨く行きそう。
試しに、亜空間内をテスト飛行してみたけど、飛ぶことは出来たけど、問題点が二つほど出てきてしまった。
まず、遅い。すごくおそい。最高速度10キロ程度だと思う。これは何とかして、せめて60キロは出るようにしたいわ。
次に、栄養剤を頻繁にあげないといけない。つまりコスパが今までの中で一番悪い仕上がりになってしまったのよ。
この問題を解決しないことには、楽しい旅行計画がおじゃんになってしまうと思っていたら、あっさり解決することができたの。
亜空間に繋げて部屋を拡張しているから、船自体をさらに小さくして、全体の面積を小さくし、軽量化をすることと、形を流線型にしたことでスピートが出るようになったの。
さらに、軽量化したお陰か、栄養剤も許容範囲内の量で足りるようになったわ。
ただ、現在の見た目は、船でも何でもないただの流線型をした謎の物体となっていたりする。
一応、飛んでいるところを見られて騒がれると大変なので、ステルス機能も搭載しています。
仕組みは簡単で、側面が周りの景色を投影するように作ったので、飛行船自体は景色に溶け込んいるので、望遠鏡で見ない限り発見はされないと思うわ。
数日ほど、お店が終わった後に、飛行船の試作を繰り返す日々を過ごしていたら、寝不足が顔に出ていたようで、駆君達に夜はちゃんと寝るようにと何度か怒られてしまったけど、とうとう完成したので、今日からは旅行の計画を練ることが出来るわ!!
出来あがった飛行船なら、魔の森を迂回せずに、突っ切って最短ルートで東の国に行けると思うわ。
そう言えば、魔の森って空を飛ぶような魔物は出るのかしら?
もし出るのなら、迂回した方がいいかしら?
「駆君、魔の森って空を飛ぶような魔物ってどの位いるかしら?」
「何だ突然?」
「ちょっとした疑問よ」
「そうだな、多少はいるがそこまで高度はないから弓や魔法が使えれば問題なく討伐出来るな」
「なるほど。ありがとう参考になったわ」
高度を高い位置で保てば問題なさそうね。
そうなると、半日くらいで東の国に着きそうね。
入国するのに手続きとかあるのかしら?それと、お金ってここと同じものが使えるのかしら?それに、言葉は通じるのかしら?
アル様なら知っていそうね。明日は、無理だから明後日の定休日に聞きに行こう。
お店は、急に閉めるわけにはいかないから、休業する五日くらい前に告知を出しておけばいいかな。
◆◇◆◇
定休日になり、朝食後に早速アル様に相談に行くことにした私は、手土産にお菓子を持ってお城に向かった。
「アル様、こんにちは」
「ハルちゃん、こんにちは。今日はどうしたの?また本を読みに来たのかい?」
「えっと、東の国に行くにあたって、入国するのに必要な物があるのかと、お金は両替が必要なのかということと、言葉は通じるのかを教えて欲しくて」
「へぇ、へっ!!え!!ほ、本気なの!!」
「はい。すでに足の確保も出来ています。後は準備を整えて行くだけです!!」
「そ、そうか。えっと、東の国の港で入国の手続きをしてくれるよ。手続きと言っても、どこから来たかと、どの位滞在するのかと、滞在の目的を聞かれる位だよ。それと、入国料は10銀だよ。通貨も言葉もここと一緒だから安心して」
「なるほど、分かりました。アル様教えて下さりありがとうございます。お土産楽しみにしてくださいね」
「ちょっと待って、いつ行くの?」
「えっと、明日長期休業の張り紙でお知らせをするので、次の聖の日に出発予定です」
「二人には言ったの?」
「あっ!飛行船を作るのに夢中になって言い忘れてました。帰ったら二人に言いますね」
「んんん?飛行船?それって……」
「アル様から聞いた道のりを箒で進んで、船に乗ることも考えたんですけど、ここの世界の船って小型の物だと聞いたことがあって、少し不安だったので、移動手段を自分で確保するために、飛行船を作りましたけど?」
「いやいやいや、そうじゃなくて。それって……」
「そうですね、簡単に言うと空を飛んで移動できる乗り物ですね」
「……」
「どうしたんですか?もしかして、空飛ぶ箒を思い浮かべてます?ふっふっふ。箒は雨の日は濡れてしまって、雨具が必要ですが、飛行船は雨の日でも大丈夫なんです。室内も快適に過ごせるように工夫をしていますので、半日くらい乗っていても大丈夫なんです!!」
「ハルちゃん……人目に付かないようにだけ気を付けてね」
「大丈夫です。周りの景色に溶け込むようにステルス機能付きなので安心安全な乗り物なのです」
「ウン。アンシンアンゼン、大事ダネ」
何故かアル様は始終微妙な表情をしていたけど、どうしたのかしら?
確か、大気よりも軽いガスで浮いてるって何かでみたように思うけど、空気よりも軽いガスってなんだろう?
そう言えば、浮いている風船ってヘリウムガスで膨らませていたような気がする。でも、ヘリウムガスって作りだせるものなの?
うん。最初で詰んでしまった。よし、発想を変えよう。
手元にある、魔石でよさそうな物が無いか思い浮かべる。
空を飛ぶんだから、風とか?重力?その前に重力に関する魔石はなかったと思う。
そうなると、風の魔石だよね。
そう言えば、空飛ぶ箒ってなんで飛んでるんだろう?
元は、風の魔法の魔石の力が大きいのかな?でも、生きのいい箒じゃないと飛ばなかったことを考えると、【幸福のワイン】と風の魔法の魔石の組み合わせが大事ってことだよね。
よし、試しに船を作ってみよう。
というわけで、小型の屋形船モドキを作成してみた。けど、小型なので、屋形部分が小さすぎて、ここで過ごすには狭すぎるという問題が出てきた。それに、外に出ないと操舵が出来ないことも問題なのよね。
そうだ、屋形部分は亜空間に繋げて拡張。操舵は箒に乗る時と一緒でイメージで何とか出来ないか試してみよう。
複雑な構造は分からないから私には無理だし、この路線で行ってみよう。
という訳で、屋形部分を拡張し、外の景色が見られるように窓部分は外と常に繋がっているようにしてみたわ。
イメージだけで操舵は出来なさそうなので、感覚を掴むために舵を付けてみたんだけど、これなら旨く行きそう。
試しに、亜空間内をテスト飛行してみたけど、飛ぶことは出来たけど、問題点が二つほど出てきてしまった。
まず、遅い。すごくおそい。最高速度10キロ程度だと思う。これは何とかして、せめて60キロは出るようにしたいわ。
次に、栄養剤を頻繁にあげないといけない。つまりコスパが今までの中で一番悪い仕上がりになってしまったのよ。
この問題を解決しないことには、楽しい旅行計画がおじゃんになってしまうと思っていたら、あっさり解決することができたの。
亜空間に繋げて部屋を拡張しているから、船自体をさらに小さくして、全体の面積を小さくし、軽量化をすることと、形を流線型にしたことでスピートが出るようになったの。
さらに、軽量化したお陰か、栄養剤も許容範囲内の量で足りるようになったわ。
ただ、現在の見た目は、船でも何でもないただの流線型をした謎の物体となっていたりする。
一応、飛んでいるところを見られて騒がれると大変なので、ステルス機能も搭載しています。
仕組みは簡単で、側面が周りの景色を投影するように作ったので、飛行船自体は景色に溶け込んいるので、望遠鏡で見ない限り発見はされないと思うわ。
数日ほど、お店が終わった後に、飛行船の試作を繰り返す日々を過ごしていたら、寝不足が顔に出ていたようで、駆君達に夜はちゃんと寝るようにと何度か怒られてしまったけど、とうとう完成したので、今日からは旅行の計画を練ることが出来るわ!!
出来あがった飛行船なら、魔の森を迂回せずに、突っ切って最短ルートで東の国に行けると思うわ。
そう言えば、魔の森って空を飛ぶような魔物は出るのかしら?
もし出るのなら、迂回した方がいいかしら?
「駆君、魔の森って空を飛ぶような魔物ってどの位いるかしら?」
「何だ突然?」
「ちょっとした疑問よ」
「そうだな、多少はいるがそこまで高度はないから弓や魔法が使えれば問題なく討伐出来るな」
「なるほど。ありがとう参考になったわ」
高度を高い位置で保てば問題なさそうね。
そうなると、半日くらいで東の国に着きそうね。
入国するのに手続きとかあるのかしら?それと、お金ってここと同じものが使えるのかしら?それに、言葉は通じるのかしら?
アル様なら知っていそうね。明日は、無理だから明後日の定休日に聞きに行こう。
お店は、急に閉めるわけにはいかないから、休業する五日くらい前に告知を出しておけばいいかな。
◆◇◆◇
定休日になり、朝食後に早速アル様に相談に行くことにした私は、手土産にお菓子を持ってお城に向かった。
「アル様、こんにちは」
「ハルちゃん、こんにちは。今日はどうしたの?また本を読みに来たのかい?」
「えっと、東の国に行くにあたって、入国するのに必要な物があるのかと、お金は両替が必要なのかということと、言葉は通じるのかを教えて欲しくて」
「へぇ、へっ!!え!!ほ、本気なの!!」
「はい。すでに足の確保も出来ています。後は準備を整えて行くだけです!!」
「そ、そうか。えっと、東の国の港で入国の手続きをしてくれるよ。手続きと言っても、どこから来たかと、どの位滞在するのかと、滞在の目的を聞かれる位だよ。それと、入国料は10銀だよ。通貨も言葉もここと一緒だから安心して」
「なるほど、分かりました。アル様教えて下さりありがとうございます。お土産楽しみにしてくださいね」
「ちょっと待って、いつ行くの?」
「えっと、明日長期休業の張り紙でお知らせをするので、次の聖の日に出発予定です」
「二人には言ったの?」
「あっ!飛行船を作るのに夢中になって言い忘れてました。帰ったら二人に言いますね」
「んんん?飛行船?それって……」
「アル様から聞いた道のりを箒で進んで、船に乗ることも考えたんですけど、ここの世界の船って小型の物だと聞いたことがあって、少し不安だったので、移動手段を自分で確保するために、飛行船を作りましたけど?」
「いやいやいや、そうじゃなくて。それって……」
「そうですね、簡単に言うと空を飛んで移動できる乗り物ですね」
「……」
「どうしたんですか?もしかして、空飛ぶ箒を思い浮かべてます?ふっふっふ。箒は雨の日は濡れてしまって、雨具が必要ですが、飛行船は雨の日でも大丈夫なんです。室内も快適に過ごせるように工夫をしていますので、半日くらい乗っていても大丈夫なんです!!」
「ハルちゃん……人目に付かないようにだけ気を付けてね」
「大丈夫です。周りの景色に溶け込むようにステルス機能付きなので安心安全な乗り物なのです」
「ウン。アンシンアンゼン、大事ダネ」
何故かアル様は始終微妙な表情をしていたけど、どうしたのかしら?
3
あなたにおすすめの小説
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚
mio
恋愛
ウェルカ・ティー・バーセリクは侯爵家の二女であるが、母亡き後に侯爵家に嫁いできた義母、転がり込んできた義妹に姉と共に邪魔者扱いされていた。
王家へと嫁ぐ姉について王都に移住したウェルカは侯爵家から離れて、実母の実家へと身を寄せることになった。姉が嫁ぐ中、学園に通いながらウェルカは自分の才能を伸ばしていく。
数年後、多少の問題を抱えつつ姉は懐妊。しかし、出産と同時にその命は尽きてしまう。そして残された息子をウェルカは姉に代わって育てる決意をした。そのためにはなんとしても王宮での地位を確立しなければ!
自分でも考えていたよりだいぶ話数が伸びてしまったため、こちらを姉が子を産むまでの前日譚として本編は別に作っていきたいと思います。申し訳ございません。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
巻き込まれて死亡?!神様、責任とってくださいね?
紅子
恋愛
新作のゲームの為に創った魔法陣に魅入られた神様の眷族のせいで、死んじゃった私。別の世界で残りの生を消化しないと、永遠を流離うって、酷くありませんか?剣と魔法の世界で生き残るなんて出来る気がしません。私、一見、平和そのものなあの世界の住人ですよ?原因を作った眷族をつけてくれる?それなら、なんとか・・・・?はぁ、永遠を流離うくらいなら、眷族と一緒になんとか生き残れるように頑張ります!
毎日00:00に更新します。
完結済み
R15は、念のため。
自己満足の世界につき、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
対人恐怖症のメンダーと辺境の騎士 ~この恋は、世界のほころびを繕う~
Moonshine
恋愛
辺境の地・ディトマスの第6要塞の制服管理課で、一人の働く女の子がいた。
彼女の名前はドルマ。仕事はこの要塞で働く騎士達の制服の繕い物だ。
ドルマは対人恐怖症で誰とも話をしない。だがドルマが繕った制服を纏うと、ほんの少しだけ戦闘の時に運が良くなると騎士達の間で評判なのだ。
辺境の防衛責任者として、毎年多くの犠牲者に胸を痛めていた辺境伯の息子・マティアスは、第6要塞にはその年一人も犠牲者が出ていない事に着目して、覆面調査を始める。
小さな手仕事が紡ぐ、静かな恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる