準聖女の幼馴染が好きすぎて仕事が手に付かないので、騎士団副団長をやめることにしました

バナナマヨネーズ

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07 守護騎士様は欲しいものを手に入れたようです(後編)

 本来なら、ここであっついキスをぶち込めばいいものなのだが、長年のプラトニックラブの所為で、ファニスは、メリッサの額にキスをするだけで済ませてしまったのだ。
 メリッサは、唇へのキスを予想して瞼を閉じていたのに、まさか額にキスされるだけでファニスが離れてしまったことに可愛らしい唇を小さく尖らせていたが、それに気が付いたファニスは、苦笑いを浮かべていたのだ。
 そんなファニスの心の中は色々と大変なことになっていたことに気が付くメリッサではなかったのだった。
 
 因みにその時のファニスの荒れ狂う感情は以下の通りの色々と紙一重な感じであった。
 
 
 ―――うぉおおおお!! メリッサが俺の嫁に!! もう、妄想の嫁ではなくリアル嫁!! くっはぁーー最高だ!! 長年メリッサに手を出さないようにしていた弊害で思わず額にキスをしてしまったヘタレな俺を殴り飛ばしたいところだが、残念そうに口を尖らせるメリッサは最高に可愛い!! はぁ……、メリッサが可愛すぎて心臓が持たん!!
 
 
 
 そして、ファニスのずば抜けた行動力もあり、メリッサは教会から実家に戻るのではなくファニスが借りている部屋に引っ越すことになったのだ。
 更には、翌日には婚姻届けを提出し、新居も購入していた。
 余りの早すぎる展開にメリッサは驚きながらも、「ファニスさんは、行動力があって素敵だわ」とぽやぽやしたことを思っていたので、これはこれでお似合いなのかもしれない。
 
 そして、婚姻届けを提出した一か月後、身内だけの式が執り行われたいた。
 真っ白なウエディングドレスを身に纏ったメリッサは、幸せそうに微笑みながら、同じく白い騎士服に似た衣装に身を包んだファニスに言ったのだ。
 
「ファニスさん。私をお嫁さんにしてくれてありがとうございます。私の傍にずっといてくれてありがとうございます。これからもおばあちゃんになるまでずっと一緒にいてくださいね」

 美しい微笑みを浮かべたメリッサからの言葉にファニスは、輝かしいばかりの微笑みを浮かべて言ったのだ。
 
「ああ、メリッサ、愛してるよ。生まれてきてくれてありがとう。俺を傍に居させてくれてありがとう。俺を選んでくれてありがとう。死ぬまで……いや、死んでも、生まれ変わってもメリッサとずっと一緒にいるよ」

「はい。約束です」

「ああ、約束する」

 そんな二人を見ていた両家の家族たちは同時に思っていた。
 
 ―――愛が重すぎる!! 
 
 
 そんな家族の少々引きつった表情など全く気にしていないファニスとメリッサは、祝福の中で初めて唇を重ねていた。
 
 
 その後、メリッサと結婚したことで表面上は本来の冷静さを思い出したように振舞うファニスは、憧れの副団長様として見られていたが、その内情を知る者たちは、いつファニスがメリッサ馬鹿を表面化させるか恐れていたがそんなこと全く気にしていないファニスだった。


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