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第十五話 ※ラインハルザ視点
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俺は領地に戻って少ししたところで、5年の月日を共に過ごしたヴィクターのことを知らされた。
騎士団の元同僚が俺に便りをよこしてくれたのだ。
元同僚からの手紙には、俺が騎士団を脱退した後、本物のヴィクターと伯爵が乗り込んできた挙句、俺が共に過ごした方のヴィクター……。ややこしいな。彼女のことは仮に今まで通りヴィーと呼ぶが、ヴィーの身に起こった酷い出来事が、彼女の口から語られたと手紙で知らされた。
手紙には、色々とぼかして書かれてたが、もし俺がその場にいたら、ヴィクターと伯爵を殺していたかもしれない。
そして、その場にいた元同僚たちをきつい視線で睨みつけていたことだろう。
届いた手紙には、ヴィーの美しさがつらつらと書かれていたのだ。
絶世の美少女と。
そして、ヴィーは伯爵に絶縁を突き付けてその場を後にしたと。
その手紙が届いた時、既に屋敷に勤めるようになっていたヴィーを捕まえていろいろ聞き出したかったが、俺にそれは出来なかった。
素顔の彼女を前にすると、俺は置物のようになってしまい話どころではなかったから。
彼女が屋敷の門の前で揉めている時に、何とか一言だけしゃべれたが、その後何も言えなくて、彼女に背を向けていた。
それからも、屋敷で働く彼女を何度も見掛けたが、彼女の可憐さに、美しさに目を奪われて、声を掛けるどころではなかった。
俺が、屋敷の前で揉めていたのがヴィーだとすぐに気が付けたのには理由があった。
それは、俺がまだ騎士学園に在籍していた時だった。
ヴィーに揶揄われて、気まずい思いをしていた時だった。
ヴィーに友人以上の気持ちを抱き出して困惑していた時だった。クラスメイト達に揶揄われた俺に、ヴィーも面白がるように便乗して揶揄った日だ。
騎士学校に入学してからのヴィーの態度に困惑し、別人のようだと思い始めていた俺は、ヴィーについに鎧を外せと言ってしまった。
ヴィーは、何かを隠しているようで決して鎧を外そうとはしなかった。
だから、俺もヴィーの隠したいことを無理に暴きたくなくて何も言わなかった。
だけどあの日、恥じらうように「全部脱ぐなんて恥ずかしい……。でも、ハルザがそう望むなら、僕は裸になってもいいよ……」と言った時、男同士とかそんなのどうでもよくて、ただヴィーに触れたいと思ってしまった俺がいた。
でも、相手はあのヴィクターだと思っていた俺は、それを誤魔化したい気持ちが先に立って、慌てて自室に飛び込んだのだ。
あれから、ヴィーが気になって仕方なかったけど、そんなこと知られたくなくて避けるようになっていた。
そんなある日、父上の代わりにとある夜会に赴かなければならなかった。
俺は、自分の頭を冷やす意味も込めて、泊りがけで出かけることにしたのだ。
だけど、出掛けた先でもヴィーのことが気になって仕方なかった俺は、結局外泊はせずに寮の部屋に戻っていた。
深夜、自室で寝ているだろうヴィーのことを考えながら、リビングルームに小さな灯りをともしたところで俺は悲鳴を上げそうになっていた。
騎士団の元同僚が俺に便りをよこしてくれたのだ。
元同僚からの手紙には、俺が騎士団を脱退した後、本物のヴィクターと伯爵が乗り込んできた挙句、俺が共に過ごした方のヴィクター……。ややこしいな。彼女のことは仮に今まで通りヴィーと呼ぶが、ヴィーの身に起こった酷い出来事が、彼女の口から語られたと手紙で知らされた。
手紙には、色々とぼかして書かれてたが、もし俺がその場にいたら、ヴィクターと伯爵を殺していたかもしれない。
そして、その場にいた元同僚たちをきつい視線で睨みつけていたことだろう。
届いた手紙には、ヴィーの美しさがつらつらと書かれていたのだ。
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その手紙が届いた時、既に屋敷に勤めるようになっていたヴィーを捕まえていろいろ聞き出したかったが、俺にそれは出来なかった。
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彼女が屋敷の門の前で揉めている時に、何とか一言だけしゃべれたが、その後何も言えなくて、彼女に背を向けていた。
それからも、屋敷で働く彼女を何度も見掛けたが、彼女の可憐さに、美しさに目を奪われて、声を掛けるどころではなかった。
俺が、屋敷の前で揉めていたのがヴィーだとすぐに気が付けたのには理由があった。
それは、俺がまだ騎士学園に在籍していた時だった。
ヴィーに揶揄われて、気まずい思いをしていた時だった。
ヴィーに友人以上の気持ちを抱き出して困惑していた時だった。クラスメイト達に揶揄われた俺に、ヴィーも面白がるように便乗して揶揄った日だ。
騎士学校に入学してからのヴィーの態度に困惑し、別人のようだと思い始めていた俺は、ヴィーについに鎧を外せと言ってしまった。
ヴィーは、何かを隠しているようで決して鎧を外そうとはしなかった。
だから、俺もヴィーの隠したいことを無理に暴きたくなくて何も言わなかった。
だけどあの日、恥じらうように「全部脱ぐなんて恥ずかしい……。でも、ハルザがそう望むなら、僕は裸になってもいいよ……」と言った時、男同士とかそんなのどうでもよくて、ただヴィーに触れたいと思ってしまった俺がいた。
でも、相手はあのヴィクターだと思っていた俺は、それを誤魔化したい気持ちが先に立って、慌てて自室に飛び込んだのだ。
あれから、ヴィーが気になって仕方なかったけど、そんなこと知られたくなくて避けるようになっていた。
そんなある日、父上の代わりにとある夜会に赴かなければならなかった。
俺は、自分の頭を冷やす意味も込めて、泊りがけで出かけることにしたのだ。
だけど、出掛けた先でもヴィーのことが気になって仕方なかった俺は、結局外泊はせずに寮の部屋に戻っていた。
深夜、自室で寝ているだろうヴィーのことを考えながら、リビングルームに小さな灯りをともしたところで俺は悲鳴を上げそうになっていた。
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