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第二十話
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わたしは、誰かの話す声で目を覚ました。
わたしが目を覚ますと、さっきまで聞こえていた声は無くなっていた。
不思議に思って体を起こして確かめようとしたけど無理だった。
全身が痛くて指先一つ動かせそうもなかったのだ。
どうしてこんなことにと思っていると、ひんやりとした優しい大きな手がわたしの頬を撫でた。
視線で優しい手の主を探したわたしは、息を呑んでいた。
視線の先には、燃えるように美しい炎髪があったのだ。
眉を寄せて、金色の瞳を心配そうに陰らせたその人は、ただ優しい手つきでわたしの頬を撫でたのだ。
視線が合うと、眉を寄せて困ったような表情で言ったのだ。
「フェルルカ……。ごめん」
何に対しての謝罪なのかと首を傾げようとしたけど、私の意思に反して体はピクリとも動かなかった。
だけど、マティウス様が謝らなければならないことなど何一つないのだ。
そのことだけははっきりさせたくて、それを声に出して言おうとしたけど擦れた声しか出なかった。
マティウス様は、わたしの小さな声を聴くためなのか、わたしに顔を寄せて来たのだ。
近くで見る麗しいお顔に、自然とわたしの顔に熱が集中していくのが分かった。
恥ずかしさにぎゅっと目を瞑ると、申し訳なさそうな声が聞こえてきたのだ。
「ごめんね。久しぶりのフェルルカに私は浮かれていたようだ」
そう言って、わたしの額にキスをしたマティウス様は、蕩けるような微笑みを浮かべていたのだ。
わたしの知っているマティウス様は、こんな笑みを浮かべる人ではなかった。
いつもまじめな表情で、口の端を上げる程度の笑みを浮かべる。
甘い言葉なんて口にはしない。
誠実で正義感があって、でも思いやりのある優しい人。
記憶の中のマティウス様に似ている別人のようなその人に困惑していると、ベルナー様の呆れたような声が聞こえたのだ。
「はぁ。兄上、フェルルカが驚いてるから……」
「ああ、そう……だね。でも、もう心を偽るのは止めるって決めたん。大切なものは傍で守る覚悟が昔の私にはなかったんだ。そういう点ではお前はすごいね」
「何言ってんだか。俺だって……。負けねえからな」
「ああ。望むところだ」
えっと、二人して何言ってるのかよく分からない会話で盛り上がっているところ大変申し訳ないのだけれど……。
どうなっているの?
えっと、今日は新人大会がって……。
そうだ、決勝戦で急に魔力が操作できなくなって……。
そうか……。知られてしまったんだわ。
もう、覚悟を決めるしかないのね。
でも、シュナイゼルを巻き込まないようにしないと、元も子もないわ。
うん。覚悟はとうにできているもの。
改めて覚悟したわたしは、掠れる声を振り絞って声を出した。
「王太子殿下。お見苦しい姿で申し訳ございません。わたしは罪を犯しました。罰を受けます。ですが、これは全てわたしが一人で企てたことです。ですので、どうか弟のシュナイゼルには寛大なお心を……」
わたしがそう言うと、眉を寄せたマティウス様が表情を曇らせた。
「分かった。話は明日王城で聴こう。シュナイゼルも同席するように。明日、迎えをやる。今日は回復薬を呑んで休みなさい」
「かしこまりました……」
「うん。それじゃ、すこし体を起こすから。そしたら、これを飲むんだよ」
そういったマティウス様は、わたしの背に手を入れて体を起こしてくれたのだ。
そして、有無を言わせない笑顔でわたしの口元に回復薬を持ってきたのだ。
唇に押し当てられるガラス瓶の口に困惑していると、これまた有無を言わせない表情のマティウス様が笑顔で言ったのだ。
「飲んで」
「で…ですが……。あの、自分で飲めますから……」
「嘘はだめだよ。指一つ動かせないでしょ? そんなに嫌がるなら私は、口移しで飲ませてもいいのだけれど?」
「なっ!!」
「あ、兄上?!」
まさかのマティウス様の言葉にわたしだけではなく、ベルナー様も驚きの声を上げていた。
だって、わたしの知っているマティウス様は、冗談でもこんなこと言うような人ではなかったんだもの……。
そして、そこはかとなく女性慣れしているというか……。
そのことにちょっと胸が痛くなってしまったけど、わたしにそんなこと考える資格なんてないよね。
心の中で小さく溜息を吐いたわたしは覚悟を決めていた。
「分かり……ました。王太子殿下。よろしくお願いいたします」
わたしがそう言うと、マティウス様は、綺麗な微笑みを浮かべて何故か薬の瓶をご自身の口元に持って行ってしまったのだ。
どうしたのだろうと思っていると、マティウス様のお顔が近づいて、このままではキスされてしまうとどぎまぎしていると、ベルナー様にひょいっと抱き上げられていたのだ。
マティウス様は、残念そうにとんでもないことを口にしたのだ。
「残念。もう少しで、薬にかこつけてフェルルカの唇を奪えたのにな」
「兄上! フェルルカが言ったのは口移しの方ではなく、薬を飲ませることの方で!! というか、俺が許さないからな!」
「はいはい。ほら、今度こそ飲んでね」
そう言って、新しい回復薬を取り出したマティウス様は、ニコリと微笑んでわたしに薬を飲ませてくれたのだ。
回復薬の効果は直ぐに発揮されて、わたしは動けるようになっていた。
深呼吸をして体に魔力を通していく。
体にかけられていたシーツを剥いで立ち上がろうとしてわたしは小さく悲鳴を上げていた。
「ひゃぁ」
急いでシーツを体に巻き付けたけど、遅かったみたい。
胸を隠すためにきつく巻いていたさらしは無くなっていて、素肌に大き目のシャツを一枚着ているだけの姿だった。
ボタンは全部とまっているけど、男性用のシャツだと思われるそれは、胸元がゆるゆるだったのだ。
胸元をぎゅっと合わせるように握りしめてながら、素足も見られてしまったことに恥ずかしさで逃げ出したくなった。
もしかして見られていない可能性を考えながらマティウス様とベルナー様に視線を向けると、二人は顔を少し赤くして視線を泳がせていたのだ。
二人に見られたと思うと恥ずかしくて、自然と涙目になってしまっていたと思う。
「えっち……」
「ち、違う!! ちらっとしか見えていない!!」
「ちょっ、兄上? 素直にも程があります。こういう時は、見ていないふりをするんですよ」
「えっ? あ、ああ! そう言うものなのか……。フェルルカ……」
「知りません!」
あまりの恥ずかしさに、わたしはそれだけを口にしてそっぽを向くことしか出来なかった。
わたしが目を覚ますと、さっきまで聞こえていた声は無くなっていた。
不思議に思って体を起こして確かめようとしたけど無理だった。
全身が痛くて指先一つ動かせそうもなかったのだ。
どうしてこんなことにと思っていると、ひんやりとした優しい大きな手がわたしの頬を撫でた。
視線で優しい手の主を探したわたしは、息を呑んでいた。
視線の先には、燃えるように美しい炎髪があったのだ。
眉を寄せて、金色の瞳を心配そうに陰らせたその人は、ただ優しい手つきでわたしの頬を撫でたのだ。
視線が合うと、眉を寄せて困ったような表情で言ったのだ。
「フェルルカ……。ごめん」
何に対しての謝罪なのかと首を傾げようとしたけど、私の意思に反して体はピクリとも動かなかった。
だけど、マティウス様が謝らなければならないことなど何一つないのだ。
そのことだけははっきりさせたくて、それを声に出して言おうとしたけど擦れた声しか出なかった。
マティウス様は、わたしの小さな声を聴くためなのか、わたしに顔を寄せて来たのだ。
近くで見る麗しいお顔に、自然とわたしの顔に熱が集中していくのが分かった。
恥ずかしさにぎゅっと目を瞑ると、申し訳なさそうな声が聞こえてきたのだ。
「ごめんね。久しぶりのフェルルカに私は浮かれていたようだ」
そう言って、わたしの額にキスをしたマティウス様は、蕩けるような微笑みを浮かべていたのだ。
わたしの知っているマティウス様は、こんな笑みを浮かべる人ではなかった。
いつもまじめな表情で、口の端を上げる程度の笑みを浮かべる。
甘い言葉なんて口にはしない。
誠実で正義感があって、でも思いやりのある優しい人。
記憶の中のマティウス様に似ている別人のようなその人に困惑していると、ベルナー様の呆れたような声が聞こえたのだ。
「はぁ。兄上、フェルルカが驚いてるから……」
「ああ、そう……だね。でも、もう心を偽るのは止めるって決めたん。大切なものは傍で守る覚悟が昔の私にはなかったんだ。そういう点ではお前はすごいね」
「何言ってんだか。俺だって……。負けねえからな」
「ああ。望むところだ」
えっと、二人して何言ってるのかよく分からない会話で盛り上がっているところ大変申し訳ないのだけれど……。
どうなっているの?
えっと、今日は新人大会がって……。
そうだ、決勝戦で急に魔力が操作できなくなって……。
そうか……。知られてしまったんだわ。
もう、覚悟を決めるしかないのね。
でも、シュナイゼルを巻き込まないようにしないと、元も子もないわ。
うん。覚悟はとうにできているもの。
改めて覚悟したわたしは、掠れる声を振り絞って声を出した。
「王太子殿下。お見苦しい姿で申し訳ございません。わたしは罪を犯しました。罰を受けます。ですが、これは全てわたしが一人で企てたことです。ですので、どうか弟のシュナイゼルには寛大なお心を……」
わたしがそう言うと、眉を寄せたマティウス様が表情を曇らせた。
「分かった。話は明日王城で聴こう。シュナイゼルも同席するように。明日、迎えをやる。今日は回復薬を呑んで休みなさい」
「かしこまりました……」
「うん。それじゃ、すこし体を起こすから。そしたら、これを飲むんだよ」
そういったマティウス様は、わたしの背に手を入れて体を起こしてくれたのだ。
そして、有無を言わせない笑顔でわたしの口元に回復薬を持ってきたのだ。
唇に押し当てられるガラス瓶の口に困惑していると、これまた有無を言わせない表情のマティウス様が笑顔で言ったのだ。
「飲んで」
「で…ですが……。あの、自分で飲めますから……」
「嘘はだめだよ。指一つ動かせないでしょ? そんなに嫌がるなら私は、口移しで飲ませてもいいのだけれど?」
「なっ!!」
「あ、兄上?!」
まさかのマティウス様の言葉にわたしだけではなく、ベルナー様も驚きの声を上げていた。
だって、わたしの知っているマティウス様は、冗談でもこんなこと言うような人ではなかったんだもの……。
そして、そこはかとなく女性慣れしているというか……。
そのことにちょっと胸が痛くなってしまったけど、わたしにそんなこと考える資格なんてないよね。
心の中で小さく溜息を吐いたわたしは覚悟を決めていた。
「分かり……ました。王太子殿下。よろしくお願いいたします」
わたしがそう言うと、マティウス様は、綺麗な微笑みを浮かべて何故か薬の瓶をご自身の口元に持って行ってしまったのだ。
どうしたのだろうと思っていると、マティウス様のお顔が近づいて、このままではキスされてしまうとどぎまぎしていると、ベルナー様にひょいっと抱き上げられていたのだ。
マティウス様は、残念そうにとんでもないことを口にしたのだ。
「残念。もう少しで、薬にかこつけてフェルルカの唇を奪えたのにな」
「兄上! フェルルカが言ったのは口移しの方ではなく、薬を飲ませることの方で!! というか、俺が許さないからな!」
「はいはい。ほら、今度こそ飲んでね」
そう言って、新しい回復薬を取り出したマティウス様は、ニコリと微笑んでわたしに薬を飲ませてくれたのだ。
回復薬の効果は直ぐに発揮されて、わたしは動けるようになっていた。
深呼吸をして体に魔力を通していく。
体にかけられていたシーツを剥いで立ち上がろうとしてわたしは小さく悲鳴を上げていた。
「ひゃぁ」
急いでシーツを体に巻き付けたけど、遅かったみたい。
胸を隠すためにきつく巻いていたさらしは無くなっていて、素肌に大き目のシャツを一枚着ているだけの姿だった。
ボタンは全部とまっているけど、男性用のシャツだと思われるそれは、胸元がゆるゆるだったのだ。
胸元をぎゅっと合わせるように握りしめてながら、素足も見られてしまったことに恥ずかしさで逃げ出したくなった。
もしかして見られていない可能性を考えながらマティウス様とベルナー様に視線を向けると、二人は顔を少し赤くして視線を泳がせていたのだ。
二人に見られたと思うと恥ずかしくて、自然と涙目になってしまっていたと思う。
「えっち……」
「ち、違う!! ちらっとしか見えていない!!」
「ちょっ、兄上? 素直にも程があります。こういう時は、見ていないふりをするんですよ」
「えっ? あ、ああ! そう言うものなのか……。フェルルカ……」
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あまりの恥ずかしさに、わたしはそれだけを口にしてそっぽを向くことしか出来なかった。
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