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第一章 血の香り
瞳
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城を出て街へ向かう。
兵がきっちりとした背格好で敬礼をしている。
決してその姿勢は崩れない。
1ミリたりとも微動だにしない。
流石は我が国の兵。
みっちりと鍛えあげた甲斐があった。
街へ向かう道中農家の男の老人が
こちらに向けて頭を下げているのを見かけた。
決して声をかけて足止めをしたりしない
彼なりの意志の現れだろう。
ただ街に着くとこの光景はよく見る。
現に今もそうだ。
街に着いてから民達はこちらから声をかけるまでに頭を下げて見送ってくれる。
こういった風習を民に吹き込んだ覚えは無いのだが、いつの間にか民達は皆こうするようになった。
するとある所からリンゴが1つ転がってきた。
少女が落としてしまったようで
慌ててこちらに駆け寄ってくる。
「待ちなさい!」
私は少し声を上げた。
少女はびっくりした様子で立ち止まった。
私は自ら馬車を降り、そのリンゴを拾って拭って渡してやった。
「ご、ご、ごごごめんなさい!!!!」
少女は泣き顔で謝る。
「何もそう泣くことはない。
私が声を上げたのは君の身を案じてだ。
急に動く馬車に近づくと怪我をしてしまうかもしれない。危ないだろう?」
少女は黙って頷く。
「だから私は声を上げたのだ。君の身に何かあっては親族も心配するであろう。
これからは気をつけたまえ。
さあ顔をおあげ。」
俯いたままの顔をあげて真っ直ぐ私と目を合わせる。
「とても綺麗な瞳だ。
今も十分に美しいが将来はもっと美しくなるだろう。だから怪我には気をつけなさい。
わかったか?」
少女は少し照れながら
「ありがとうございます!」
と大きな声で言った。
確かにその瞳は綺麗だった。
ただ微かに闘志が宿っていたようにも見えた。
兵がきっちりとした背格好で敬礼をしている。
決してその姿勢は崩れない。
1ミリたりとも微動だにしない。
流石は我が国の兵。
みっちりと鍛えあげた甲斐があった。
街へ向かう道中農家の男の老人が
こちらに向けて頭を下げているのを見かけた。
決して声をかけて足止めをしたりしない
彼なりの意志の現れだろう。
ただ街に着くとこの光景はよく見る。
現に今もそうだ。
街に着いてから民達はこちらから声をかけるまでに頭を下げて見送ってくれる。
こういった風習を民に吹き込んだ覚えは無いのだが、いつの間にか民達は皆こうするようになった。
するとある所からリンゴが1つ転がってきた。
少女が落としてしまったようで
慌ててこちらに駆け寄ってくる。
「待ちなさい!」
私は少し声を上げた。
少女はびっくりした様子で立ち止まった。
私は自ら馬車を降り、そのリンゴを拾って拭って渡してやった。
「ご、ご、ごごごめんなさい!!!!」
少女は泣き顔で謝る。
「何もそう泣くことはない。
私が声を上げたのは君の身を案じてだ。
急に動く馬車に近づくと怪我をしてしまうかもしれない。危ないだろう?」
少女は黙って頷く。
「だから私は声を上げたのだ。君の身に何かあっては親族も心配するであろう。
これからは気をつけたまえ。
さあ顔をおあげ。」
俯いたままの顔をあげて真っ直ぐ私と目を合わせる。
「とても綺麗な瞳だ。
今も十分に美しいが将来はもっと美しくなるだろう。だから怪我には気をつけなさい。
わかったか?」
少女は少し照れながら
「ありがとうございます!」
と大きな声で言った。
確かにその瞳は綺麗だった。
ただ微かに闘志が宿っていたようにも見えた。
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