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ドリアン子爵夫妻の場合
オリバー視点
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※ ここでは、オリバーはオーロラ・ドリアン子爵夫人を脳内でも、言葉のなかでも呼ぶ棄てにしています。
1バギー=1円
「え? お金なんて用意できないわよ」
「なんだって? 200万バギーでいいんだ」
「無理だわ・・・・・・だって、自分のお金なんてないもの」
はぁ? あり得ない。貴族のお嬢様は普通は、たっぷりと実家から持参金を持って嫁ぐと聞いている。
しかも、嫁ぎ先からは、通常だったら夫から毎月、かなりのお小遣いをもらっているはずなのに・・・・・・とんだ貧乏人を掴んじまった。
どうしようか?・・・・・・あぁ、ないなら、どっかから持ってくればいいんだ。
「オーロラさぁ、お金を借りたことはある? 今だと、簡単に借りられるところがあるんだよ? 子爵夫人なら大丈夫。50万バギーなら、身分証を提示すれば、それだけで貸してくれるからさ。今から、借りにいこうよ」
「え? 嫌です! そんなことできないわ」
しみたれった金持ちのふりをしたオーロラが、情けない顔をしていた。『まさか、美しいこの私にお金を要求するなんて信じられない』って顔さ。
この顔が、たまらなく好きだよ。美しくてモテてきた女が今度は、捕食者に食われるウサギになるんだ。
今まで、純粋な性格のいい男達を、どうせ踏みにじってきたんだろう? 今度は、オーロラが踏みにじられる番なんだよ?
「ねぇ、オーロラ! 聞いてよ。この事業が成功したらオーロラと結婚したいんだ。だって、二人で暮すにはお金が必要だろう? 僕達の幸せが、かかっているんだよ?」
次第に、態度を軟化させていくオーロラ。よし、もう、一息だ。
「愛しているよ。オーロラ! これ以上、貴女が夫に抱かれることがないように、早く一緒になりたいんだ」
彼女の、身体の隅々にまで口づけた。
「あぁ・・・・・・わかったわ。私、借りるわ・・・・・・」
やった、落ちた! 楽勝だよ!
一緒に金貸しのところに行って、サインをさせたら完了だ。その金を私は、満面の笑みで受け取った。
そうして、また、一週間後に話を持ちかけた。
「オーロラ! お願い。あと、もう少しお金を借りてよ。大丈夫、今度は20万バギーでいいから」
段々と、お金を借りる罪悪感をなくしていけばいい。この女が借金まみれになっても、私とオーロラとの間には借用書もなにも交わしていない。だから、私は罪には問われないはずだ。
まさか、このオーロラの夫が、カトレーネ・トマス前々公爵夫人のところに相談しにいくなんて、私はその時は思いもしなかったのだった。
カトレーネ・トマス前々公爵夫人が、どれほど怖いかも知らなかった私は、あとで思いっきり後悔することになるのだった
1バギー=1円
「え? お金なんて用意できないわよ」
「なんだって? 200万バギーでいいんだ」
「無理だわ・・・・・・だって、自分のお金なんてないもの」
はぁ? あり得ない。貴族のお嬢様は普通は、たっぷりと実家から持参金を持って嫁ぐと聞いている。
しかも、嫁ぎ先からは、通常だったら夫から毎月、かなりのお小遣いをもらっているはずなのに・・・・・・とんだ貧乏人を掴んじまった。
どうしようか?・・・・・・あぁ、ないなら、どっかから持ってくればいいんだ。
「オーロラさぁ、お金を借りたことはある? 今だと、簡単に借りられるところがあるんだよ? 子爵夫人なら大丈夫。50万バギーなら、身分証を提示すれば、それだけで貸してくれるからさ。今から、借りにいこうよ」
「え? 嫌です! そんなことできないわ」
しみたれった金持ちのふりをしたオーロラが、情けない顔をしていた。『まさか、美しいこの私にお金を要求するなんて信じられない』って顔さ。
この顔が、たまらなく好きだよ。美しくてモテてきた女が今度は、捕食者に食われるウサギになるんだ。
今まで、純粋な性格のいい男達を、どうせ踏みにじってきたんだろう? 今度は、オーロラが踏みにじられる番なんだよ?
「ねぇ、オーロラ! 聞いてよ。この事業が成功したらオーロラと結婚したいんだ。だって、二人で暮すにはお金が必要だろう? 僕達の幸せが、かかっているんだよ?」
次第に、態度を軟化させていくオーロラ。よし、もう、一息だ。
「愛しているよ。オーロラ! これ以上、貴女が夫に抱かれることがないように、早く一緒になりたいんだ」
彼女の、身体の隅々にまで口づけた。
「あぁ・・・・・・わかったわ。私、借りるわ・・・・・・」
やった、落ちた! 楽勝だよ!
一緒に金貸しのところに行って、サインをさせたら完了だ。その金を私は、満面の笑みで受け取った。
そうして、また、一週間後に話を持ちかけた。
「オーロラ! お願い。あと、もう少しお金を借りてよ。大丈夫、今度は20万バギーでいいから」
段々と、お金を借りる罪悪感をなくしていけばいい。この女が借金まみれになっても、私とオーロラとの間には借用書もなにも交わしていない。だから、私は罪には問われないはずだ。
まさか、このオーロラの夫が、カトレーネ・トマス前々公爵夫人のところに相談しにいくなんて、私はその時は思いもしなかったのだった。
カトレーネ・トマス前々公爵夫人が、どれほど怖いかも知らなかった私は、あとで思いっきり後悔することになるのだった
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