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俺はアイラを正妃にしたい!(セオドル王子視点)
しおりを挟む俺はこの国の第一王子セオドル王子だ。
1歳下のフィン第二王子は側妃の子供だから、俺が王になることは確実だと思っている。
最近の悩みは、父上に正妃に迎えるようにと魔法使いを婚約者にされたことだ。
風魔法の上級魔法使いのポージという子は、背が少し高めのぱっとしないどこにでもいる女のだ。
生真面目で浮ついたところもなく冗談も通じない。堅苦しい女でつまらない女。
俺が好きなタイプは胸とお尻が大きい、可愛い女なのだ。
アイラ・マカロニ男爵令嬢が、まさにその条件にぴったりで一目で気に入った。
髪も目も愛らしいピンクで唇は肉感的に少し厚く、目は垂れ目でいつも潤んでいるように見える。
いい女だなぁーと思いずっと狙っていた。男爵令嬢だと身分が低すぎて正妃にはできないが愛妾なら問題ない。
そんなことを思っているとアイラから俺に声をかけてきた。
「ポージが私とサイラスの仲を妬んで意地悪してくるのです!」
サイラスはポージの婚約者だった。まだ、サイラスが忘れられないポージがアイラにヤキモチを焼いているという。
なんて心の狭い女だ!陰気なところがあって、最初から気に入らなかったはずだ。
「ところで、アイラ、君はサイラスが好きなのか?」
「まさか!ただの友人ですわ。彼は真面目すぎてつまらないのです!もっと、面白、おかしく生きていたいと思わないですか?」
俺が言いたかったのも、まさにそれだ。一度の人生なのだから、楽しまなくてどうする?
「なぁ、それなら俺は楽しい遊びをいっぱい知っているよ?」
愛妾はこいつに決めた。まてよ、ポージを追放して‥‥正妃にしてもいいな。
正妃にする女が楽しい刺激的な遊びを認めてくれるのなら、堂々と享楽的なことができる!
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