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19 オズワルドの因果応報-3
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新たに使用人を雇おうにも、礼儀作法や社交術を身につけるために上流階級の屋敷で働くことを望む、下級貴族の次女や三女たちがルーベルト公爵家を選ぶことは決してない。――すでに、私の悪評が広く知れ渡っているからだ。
使用人斡旋所の職員を呼びつけたら、薄く笑みを浮かべながら、平民出身の侍女やメイドですら、なり手がいないと言われた。明らかに私をバカにしている。
「ルーベルト公爵家だけは勘弁してくれって、みんな口を揃えて言うんですよ。旦那様の評判、最悪ですからね。みんな、自分の身に危険が及ぶって怯えてます。前にそちらで働いていた侍女が何度も襲われそうになったって、あちこちで話してるみたいですし」
そんなことを説明すると、長居は無用とさっさと帰ってしまった。
「ルーベルト公爵家で奉公すれば、貞節を失うことになる」――そんな馬鹿げた噂が、さも事実かのように語られているのだ。新たな使用人は一向に来ず、残された使えない者たちを、ローテーションでなんとか回している有様だった。
カミーユは出産を終えてからというもの、すっかり病弱になっていた。肌は青白く、食も細くなり、まともに立って歩くことすら億劫そうにしている。屋敷の中は掃除も行き届かず、どこか湿ったような空気が漂っていた。侍女たちの足取りも重く、かつてのような活気はどこにもない。まるで、全てがゆっくりと崩れていくような――そんな感覚すら覚えるほどだった。
「ルーベルト公爵家で働くくらいなら、煙突掃除をした方がまし」などという不遜な歌を広める吟遊詩人。市井の庶民たちまでもが、落ちぶれた者を指して「ルーベルト公爵」と嘲笑する始末だ。この屈辱、耐え難いものがある。
もしレティシアが今も妻であったなら、こんな事態には陥らなかっただろうに……。
そんなある日、一通の手紙が私の元に届けられた。封蝋には、長年取引のあったウィンバリー伯爵家の紋章が刻まれていた。幼なじみの親友からの便りに、嬉しさで頬が緩む。だが、そこに綴られていたのは、これまでの取引を終了したいという、丁寧ながらも明確な断絶の言葉だった。
信じられなかった。ウィンバリーとは酒を酌み交わし、狩猟にも頻繁に同行する仲だった。家族ぐるみの付き合いだと思っていた。それが、何の前触れもなく「今後の取引は遠慮させていただきたい」などと言ってきた――そんなはずがない。あってはならない。
私はすぐに馬を走らせ、ウィンバリー伯爵邸へと向かう。魔道具で強化された馬のため、わずか数時間で目的地に着いたのだが……かつては歓迎され、笑顔で迎え入れられていたこの門が、今日はまるで見知らぬ他人を拒むように、ぴたりと閉ざされていた。
「申し訳ございません、ルーベルト公爵様。ご主人様は屋敷にはおられません。いつものように、国際使節として国外に出立したばかりでございます」
執事の言葉はあまりに冷たく、感情が感じられなかった。目すら合わせようとしない。かつての親しみの欠片もなく、ただ、義務として告げられた一言だった。
ウィンバリーだけは最後まで私の味方でいてくれると信じていた。国際使節として国外を飛び回る彼は、屋敷に滞在することが稀で、夜会や舞踏会にもほとんど顔を出さない。だからこそ、世間の噂に惑わされず、私にとって最後の砦となってくれると期待していたのだ。
彼が屋敷にいることは、彼専用の愛馬が馬小屋につながれていることで確信できた。
私は唇を噛みしめながら、その場を去った。
ルーベルト公爵家の名など、もう信用には値しない。そう言われたも同然だった。
ウィンバリーにとって、落ちぶれた私との関係など、切り捨てるに値する程度のものだったということか。
胸の奥に、じわじわと黒い怒りが滲んでいく。
ある晩餐会では、格下と見下していたオールバラ男爵家の若造に、「ルーベルト公爵様も、今ではすっかり庶民たちに人気ですね」と皮肉られた。
庶民たちからもバカにされている、と言いたいのだろう。周囲には、明らかに嘲笑を押し殺す貴族たちの姿。かつては私にへつらっていた者たちが、今ではまるで面白い見世物でも眺めるように、私を見ている。
悔しい。
なんとか見返してやりたい。
しかし、贅沢をやめることはできなかった。ヴィンテージワインがなければ食事が喉を通らず、オーダーメイドの仕立て服をやめれば、落ちぶれたと、さらに陰で笑われるのは目に見えている。
だから、私は借りた。正規の金貸しに門前払いされるようになった頃、噂で聞いていた“裏の金貸し”に頼った。
最初は躊躇もあった。だが、一度手を出せば、あとは転がり落ちるだけだった。
金利は高い。いや、高すぎた。
支払いが滞ると、メイドのひとりが怪我をする。
夜に誰かが屋敷の窓を叩く。
そんな奇妙な出来事が続いた。
それでも私は借り続けた。そうしなければ、何もかもが終わってしまう気がしたからだ。
そして、カミーユが死んだ。
享年、23歳。持病が悪化したのだと医者は言ったが、本当のところは分からない。もしかすると、あの借金取りどものせいかもしれない。
だが、彼女が死んだ日、私は涙も出なかった。すでに何もかもが麻痺していたのだ。もとから、心から愛した女ではないし、看取ることすらしなかった。
カミーユの葬儀が終わったその日、王宮からの使者が私のもとを訪れた。
「ルーベルト公爵殿。陛下より、爵位と領地の剥奪を命じられました」
理由は明白だった。私は王家から賜った銀鷲の佩章を売り払っていたのだ。代々の公爵にのみ与えられる、王国の誇りとも言える紋章。これを質屋に流したことで、私は“国に唾を吐いた者”として扱われた。
領地も屋敷も王家に接収され、私とマリーは逃げるように夜の街を彷徨っている。背後には、あの闇金たちの影がつきまとう。
ルーファスは、オックスリー商館の前に、こっそり置いてきた。
手紙を持たせ、「レティシア会長に会いたい」と伝えるよう言い聞かせてある。
もう5歳になるのだから、きっと上手くやれるはずだ。
それに、レティシアは情に厚い女だ。
まさか幼い子どもを門前払いにするようなことはしまい。
かつての公爵が、いまや盗賊まがいの連中に追われる身。道端で泥酔し、吐瀉物の横で眠るような日々。マリーとは毎日のように喧嘩をし、なぜ一緒にいるのかもわからない。
そして今、私は噂を聞いた。王都の地下で、“使えなくなった借金漬けの元貴族”を闇の仕事に売り飛ばす者が現れたという――
まさか、な。
だが、あの不吉な噂だけは、どうしても頭の隅から消えてくれなかった。
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
次回の更新は明日を予定しています。物語に登場する「闇の仕事」とは一体何なのか。もっと、オズワルドが追い詰められるといいなぁ、と思う方は💓マークをお願いします(*ノ>ᴗ<)
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「ルーベルト公爵家だけは勘弁してくれって、みんな口を揃えて言うんですよ。旦那様の評判、最悪ですからね。みんな、自分の身に危険が及ぶって怯えてます。前にそちらで働いていた侍女が何度も襲われそうになったって、あちこちで話してるみたいですし」
そんなことを説明すると、長居は無用とさっさと帰ってしまった。
「ルーベルト公爵家で奉公すれば、貞節を失うことになる」――そんな馬鹿げた噂が、さも事実かのように語られているのだ。新たな使用人は一向に来ず、残された使えない者たちを、ローテーションでなんとか回している有様だった。
カミーユは出産を終えてからというもの、すっかり病弱になっていた。肌は青白く、食も細くなり、まともに立って歩くことすら億劫そうにしている。屋敷の中は掃除も行き届かず、どこか湿ったような空気が漂っていた。侍女たちの足取りも重く、かつてのような活気はどこにもない。まるで、全てがゆっくりと崩れていくような――そんな感覚すら覚えるほどだった。
「ルーベルト公爵家で働くくらいなら、煙突掃除をした方がまし」などという不遜な歌を広める吟遊詩人。市井の庶民たちまでもが、落ちぶれた者を指して「ルーベルト公爵」と嘲笑する始末だ。この屈辱、耐え難いものがある。
もしレティシアが今も妻であったなら、こんな事態には陥らなかっただろうに……。
そんなある日、一通の手紙が私の元に届けられた。封蝋には、長年取引のあったウィンバリー伯爵家の紋章が刻まれていた。幼なじみの親友からの便りに、嬉しさで頬が緩む。だが、そこに綴られていたのは、これまでの取引を終了したいという、丁寧ながらも明確な断絶の言葉だった。
信じられなかった。ウィンバリーとは酒を酌み交わし、狩猟にも頻繁に同行する仲だった。家族ぐるみの付き合いだと思っていた。それが、何の前触れもなく「今後の取引は遠慮させていただきたい」などと言ってきた――そんなはずがない。あってはならない。
私はすぐに馬を走らせ、ウィンバリー伯爵邸へと向かう。魔道具で強化された馬のため、わずか数時間で目的地に着いたのだが……かつては歓迎され、笑顔で迎え入れられていたこの門が、今日はまるで見知らぬ他人を拒むように、ぴたりと閉ざされていた。
「申し訳ございません、ルーベルト公爵様。ご主人様は屋敷にはおられません。いつものように、国際使節として国外に出立したばかりでございます」
執事の言葉はあまりに冷たく、感情が感じられなかった。目すら合わせようとしない。かつての親しみの欠片もなく、ただ、義務として告げられた一言だった。
ウィンバリーだけは最後まで私の味方でいてくれると信じていた。国際使節として国外を飛び回る彼は、屋敷に滞在することが稀で、夜会や舞踏会にもほとんど顔を出さない。だからこそ、世間の噂に惑わされず、私にとって最後の砦となってくれると期待していたのだ。
彼が屋敷にいることは、彼専用の愛馬が馬小屋につながれていることで確信できた。
私は唇を噛みしめながら、その場を去った。
ルーベルト公爵家の名など、もう信用には値しない。そう言われたも同然だった。
ウィンバリーにとって、落ちぶれた私との関係など、切り捨てるに値する程度のものだったということか。
胸の奥に、じわじわと黒い怒りが滲んでいく。
ある晩餐会では、格下と見下していたオールバラ男爵家の若造に、「ルーベルト公爵様も、今ではすっかり庶民たちに人気ですね」と皮肉られた。
庶民たちからもバカにされている、と言いたいのだろう。周囲には、明らかに嘲笑を押し殺す貴族たちの姿。かつては私にへつらっていた者たちが、今ではまるで面白い見世物でも眺めるように、私を見ている。
悔しい。
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最初は躊躇もあった。だが、一度手を出せば、あとは転がり落ちるだけだった。
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そして、カミーユが死んだ。
享年、23歳。持病が悪化したのだと医者は言ったが、本当のところは分からない。もしかすると、あの借金取りどものせいかもしれない。
だが、彼女が死んだ日、私は涙も出なかった。すでに何もかもが麻痺していたのだ。もとから、心から愛した女ではないし、看取ることすらしなかった。
カミーユの葬儀が終わったその日、王宮からの使者が私のもとを訪れた。
「ルーベルト公爵殿。陛下より、爵位と領地の剥奪を命じられました」
理由は明白だった。私は王家から賜った銀鷲の佩章を売り払っていたのだ。代々の公爵にのみ与えられる、王国の誇りとも言える紋章。これを質屋に流したことで、私は“国に唾を吐いた者”として扱われた。
領地も屋敷も王家に接収され、私とマリーは逃げるように夜の街を彷徨っている。背後には、あの闇金たちの影がつきまとう。
ルーファスは、オックスリー商館の前に、こっそり置いてきた。
手紙を持たせ、「レティシア会長に会いたい」と伝えるよう言い聞かせてある。
もう5歳になるのだから、きっと上手くやれるはずだ。
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まさか幼い子どもを門前払いにするようなことはしまい。
かつての公爵が、いまや盗賊まがいの連中に追われる身。道端で泥酔し、吐瀉物の横で眠るような日々。マリーとは毎日のように喧嘩をし、なぜ一緒にいるのかもわからない。
そして今、私は噂を聞いた。王都の地下で、“使えなくなった借金漬けの元貴族”を闇の仕事に売り飛ばす者が現れたという――
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だが、あの不吉な噂だけは、どうしても頭の隅から消えてくれなかった。
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