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34 レティシアの幸せー11
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※ビッキー視点
んーっ、空気がおいしいっ!
思わずそう言いたくなるくらい、気持ちのいい風が頬を撫でていく。甲板に立って深呼吸するたびに、潮の香りと、ほんのり甘い南国の空気が身体に染みこんでいく。
「はぁー……船旅って最高だわ! 慰安旅行万歳!」
私は両腕を思いっきり広げて、空を見上げた。魔道船の帆はふわりと光を帯びて、風に揺れている。魔力の流れに乗って滑るように進むこの船は、オックスリー商会が誇る超スゴい輸送魔道具! 三日もあればノルマンディー公国に着くことができる。
「おかあさん! あそこ、おうちがいっぱいあるよー!」
ルーファスがぱたぱたと小さな足で駆け寄って来る。
なんて可愛い! 私の天使ちゃん。
「うんうん、見えてきたね。あれがノルマンディー公国よ。すっごくきれいでしょ? ルーファスの大好きな大公様が住んでる国よ」
私はしゃがんでルーファスと同じ目線になって、遠くに広がる景色を一緒に眺めた。青い海の向こうに連なる山々、そのふもとには海岸線に沿って並ぶ白壁の家々。まるで絵本の中に迷い込んだみたいな風景だ。
ルーファスの目がくりくりっと丸くなってるのを見ると、こっちまで胸がほこっと温かくなる。いっぱい綺麗な景色を見せて、たくさんの楽しい思い出をつくってあげたい。
もちろん、ボスのお世話も欠かせない。
「レティシア会長ー、こっちこっち! 見てくださいよ、ノルマンディー公国の美しいこと!」
手を振ると、紅茶のカップを手にしていたレティシア会長が、ゆっくりと立ち上がり、こちらに歩いてきた。
今日は淡いピンクのワンピースで、風に銀髪が揺れるその姿は、いつにも増して優雅で——あぁもう、こんな女神様を悩ませる男がいるなんて、ほんとに酷い話。
もし、ユリウスが言っていた通り、本当に“あの熱愛報道”がレティシア会長に焼きもちをやかせるための策略だったのなら……大公様には、嫌味のひとつやふたつ、いえ、みっつくらいは言ってやらないと気が済まない。
あ、ちなみにそのユリウスだけど——今回は慰安旅行に来ていない。
「もう見えてきたのね。あれがノルマンディー公国……本当に綺麗な町並みだわ」
レティシア会長は、ルーファスの頭を優しく撫でて、私の隣に立った。
「おかあさん、あれはおしろ? おしろなの?」
ルーファスが指差したのは、海沿いの断崖に張りつくようにして建てられた白亜の建物だった。塔がいくつも重なり合うようにそびえ、曲線を描いたその外観は、まるで波の上に浮かぶ王冠みたい。
「そう。あれがノルマンディー大公のお城、“海の王冠”って呼ばれてるのよ。もうすぐあのお城の近くに行けるのよ。楽しみだね」
ルーファスは「たのしみー!」とぴょんぴょん跳ねて、その笑い声が甲板に響いた。こんなにも元気に笑うこの子を見てると、それだけで私も嬉しいのよ。
風はやさしく、陽ざしは暖かくて、魔道船はノルマンディーのきらめく岸辺へと向かっていった。
船のタラップを降りた瞬間——私は思わず「わぁっ」と声を上げた。
目の前に広がっていたのは、まるで夢の中みたいにきらっきらの街だった。
白い石畳が陽の光を反射して、まるで道そのものが光ってるみたい。両側には色とりどりの花が咲き乱れるプランターがずらりと並んでいて、海風に揺れるその香りが、ほんのり甘くて優しくて……うーん、これぞ南国というかんじ。
通りに並ぶのは、小さなカフェや雑貨屋さん、パン屋さん。建物はどれもパステルカラーで塗られてて、バルコニーには洗濯物じゃなくて花がかかってるってところが、さすが高級リゾート地って感じ。
そして、ふと見上げたその先——
さっき甲板から見えていた、あのお城。海沿いの岩山にそのまま張りつくように建てられた白亜の居城が、目の前にそびえている。こうして近くで見ると、やっぱり迫力が違う。
塔が連なり、外壁は陽の光を浴びてまばゆいほど。華やかで美しくて、それでいて、どこか厳かな雰囲気もあって……まるで街の賑わいとは別の世界に立っているみたい。
そう思っていると、背後から楽しげな声が聞こえてきた。
「うわぁ~! このパン屋、もう匂いが勝ってる! 絶対買わなきゃ一生後悔するわね」
そう叫んだのは経理部のマーガレットさん。ふだんは経費にうるさいけど、旅行となると途端に財布の紐が緩くなるタイプ。
「カイさーん! 魔道写真機、使ってもいいですか? みんなで一枚、町並みと一緒に!」
「おいおい、落ち着け。あとでちゃんと時間とってやるって言ったろ?」
物流部のまとめ役・カイ君が若い子たちをなだめてるけど、すでに何人かに囲まれてて、完全に“旅の引率役”と化していた。ちょっと気の毒でもある。
三日間の船旅の後だし、みんなちょっと浮かれてる。それも仕方ないか。
……うん、いい慰安旅行になるといいなぁ。
しかし、本来の目的は——このお方、レティシア会長をあのお城へお連れすること。
さあ、いよいよお仕事モードよ! そう思って私が会長の腕を引いてお城に向かおうとしたそのときだった。
「オックスリー商会の魔道船が着くと聞いていたから、出迎えに来ましたよ。ようこそ、我が国へ。それにしても……ずいぶん大勢で来ましたね」
現れたのは、ノルマンディー大公——水色の髪に、整いすぎた顔立ち。あの優雅な声までセットなんだから、もう反則よね。
おとぎ話の王子様って、本当に実在するんだなぁ……なんて、改めてちょっと思ってしまった。
「はい。商会の慰安旅行を兼ねておりまして」
私が答えると、大公様は静かに微笑んだ。
「なるほどね。だったら、みんな城に泊まりなさい。さぁ、レティシア嬢、長旅で疲れただろう。おいで」
差し出されたその手が、また完璧で。所作が上品すぎて、もはや舞踏会のワンシーンだった。
美男美女の組み合わせってほんと……眼福眼福。うん、これぞ貴族の世界。
魔道写真機持ってきてよかった~! と、私がちょうど構えようとしたら——
「優しくなんかしないでください!」
——って、え!?
「ノルマンディー大公なんか、大っ嫌いです! 私に告白しておいて、なんで他の令嬢と結婚しようとするんですか!? そんなに軽い人だったなんて……がっかりしました」
レティシア会長が、感情をあらわに声を上げるなんて。……正直、驚いた。冷静沈着で通ってる会長がまさかのぶちギレ。こんなストレートな告白返し、聞いたことない。
でもさ、ここ、よりにもよってノルマンディー公国の街なか、しかも人通りの多い場所なんですけど。会長、さすがにそれをこの場で言うのは、ちょっと……。
当然ながら大騒ぎになった。
「大公様~! そんなに美しいご婦人を泣かせるなんて、もったいないですよー!」
「大公様~! その方は、元恋人ですかー?」
集まっていた人々——この国の民たちが、口々に笑いながら声をあげる。
ところがノルマンディー大公は、その騒ぎにも微塵も動じず、むしろ人だかりに、にこやかに手まで振った。
「皆に紹介しよう。この方は、私の未来の妻。私が心から愛し、守りたいと願った女性だ」
さらっと爆弾発言。
……えっ。
次の瞬間、大公様はレティシア会長を、まるで何事もなかったかのように——お姫様抱っこしていた。
なんというか……展開が早い。
しかも、レティシア会長は抵抗もしないで、大公様の背中に腕を回し、安堵感からなのか子供のように泣きじゃくっていた。
あぁ、ボスもやっと……心から甘えられる人を見つけたんだな。
そんな風に思えて、なんだか私まで、少しだけ涙が出そうになった。
。:+* ゚ ゜゚ *+:。。:+* ゚ ゜゚ *+:。
次回はレティシア視点で、愛の確認→結婚式へ→なんと待望の……
もうしばらく、お付き合いいただけると、幸いです!
んーっ、空気がおいしいっ!
思わずそう言いたくなるくらい、気持ちのいい風が頬を撫でていく。甲板に立って深呼吸するたびに、潮の香りと、ほんのり甘い南国の空気が身体に染みこんでいく。
「はぁー……船旅って最高だわ! 慰安旅行万歳!」
私は両腕を思いっきり広げて、空を見上げた。魔道船の帆はふわりと光を帯びて、風に揺れている。魔力の流れに乗って滑るように進むこの船は、オックスリー商会が誇る超スゴい輸送魔道具! 三日もあればノルマンディー公国に着くことができる。
「おかあさん! あそこ、おうちがいっぱいあるよー!」
ルーファスがぱたぱたと小さな足で駆け寄って来る。
なんて可愛い! 私の天使ちゃん。
「うんうん、見えてきたね。あれがノルマンディー公国よ。すっごくきれいでしょ? ルーファスの大好きな大公様が住んでる国よ」
私はしゃがんでルーファスと同じ目線になって、遠くに広がる景色を一緒に眺めた。青い海の向こうに連なる山々、そのふもとには海岸線に沿って並ぶ白壁の家々。まるで絵本の中に迷い込んだみたいな風景だ。
ルーファスの目がくりくりっと丸くなってるのを見ると、こっちまで胸がほこっと温かくなる。いっぱい綺麗な景色を見せて、たくさんの楽しい思い出をつくってあげたい。
もちろん、ボスのお世話も欠かせない。
「レティシア会長ー、こっちこっち! 見てくださいよ、ノルマンディー公国の美しいこと!」
手を振ると、紅茶のカップを手にしていたレティシア会長が、ゆっくりと立ち上がり、こちらに歩いてきた。
今日は淡いピンクのワンピースで、風に銀髪が揺れるその姿は、いつにも増して優雅で——あぁもう、こんな女神様を悩ませる男がいるなんて、ほんとに酷い話。
もし、ユリウスが言っていた通り、本当に“あの熱愛報道”がレティシア会長に焼きもちをやかせるための策略だったのなら……大公様には、嫌味のひとつやふたつ、いえ、みっつくらいは言ってやらないと気が済まない。
あ、ちなみにそのユリウスだけど——今回は慰安旅行に来ていない。
「もう見えてきたのね。あれがノルマンディー公国……本当に綺麗な町並みだわ」
レティシア会長は、ルーファスの頭を優しく撫でて、私の隣に立った。
「おかあさん、あれはおしろ? おしろなの?」
ルーファスが指差したのは、海沿いの断崖に張りつくようにして建てられた白亜の建物だった。塔がいくつも重なり合うようにそびえ、曲線を描いたその外観は、まるで波の上に浮かぶ王冠みたい。
「そう。あれがノルマンディー大公のお城、“海の王冠”って呼ばれてるのよ。もうすぐあのお城の近くに行けるのよ。楽しみだね」
ルーファスは「たのしみー!」とぴょんぴょん跳ねて、その笑い声が甲板に響いた。こんなにも元気に笑うこの子を見てると、それだけで私も嬉しいのよ。
風はやさしく、陽ざしは暖かくて、魔道船はノルマンディーのきらめく岸辺へと向かっていった。
船のタラップを降りた瞬間——私は思わず「わぁっ」と声を上げた。
目の前に広がっていたのは、まるで夢の中みたいにきらっきらの街だった。
白い石畳が陽の光を反射して、まるで道そのものが光ってるみたい。両側には色とりどりの花が咲き乱れるプランターがずらりと並んでいて、海風に揺れるその香りが、ほんのり甘くて優しくて……うーん、これぞ南国というかんじ。
通りに並ぶのは、小さなカフェや雑貨屋さん、パン屋さん。建物はどれもパステルカラーで塗られてて、バルコニーには洗濯物じゃなくて花がかかってるってところが、さすが高級リゾート地って感じ。
そして、ふと見上げたその先——
さっき甲板から見えていた、あのお城。海沿いの岩山にそのまま張りつくように建てられた白亜の居城が、目の前にそびえている。こうして近くで見ると、やっぱり迫力が違う。
塔が連なり、外壁は陽の光を浴びてまばゆいほど。華やかで美しくて、それでいて、どこか厳かな雰囲気もあって……まるで街の賑わいとは別の世界に立っているみたい。
そう思っていると、背後から楽しげな声が聞こえてきた。
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しかし、本来の目的は——このお方、レティシア会長をあのお城へお連れすること。
さあ、いよいよお仕事モードよ! そう思って私が会長の腕を引いてお城に向かおうとしたそのときだった。
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おとぎ話の王子様って、本当に実在するんだなぁ……なんて、改めてちょっと思ってしまった。
「はい。商会の慰安旅行を兼ねておりまして」
私が答えると、大公様は静かに微笑んだ。
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美男美女の組み合わせってほんと……眼福眼福。うん、これぞ貴族の世界。
魔道写真機持ってきてよかった~! と、私がちょうど構えようとしたら——
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当然ながら大騒ぎになった。
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「大公様~! その方は、元恋人ですかー?」
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さらっと爆弾発言。
……えっ。
次の瞬間、大公様はレティシア会長を、まるで何事もなかったかのように——お姫様抱っこしていた。
なんというか……展開が早い。
しかも、レティシア会長は抵抗もしないで、大公様の背中に腕を回し、安堵感からなのか子供のように泣きじゃくっていた。
あぁ、ボスもやっと……心から甘えられる人を見つけたんだな。
そんな風に思えて、なんだか私まで、少しだけ涙が出そうになった。
。:+* ゚ ゜゚ *+:。。:+* ゚ ゜゚ *+:。
次回はレティシア視点で、愛の確認→結婚式へ→なんと待望の……
もうしばらく、お付き合いいただけると、幸いです!
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