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8 ダミアン・カイリー侯爵子息視点
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学園にいるはずのない友人がいて、しかも女装までしてたから笑いをこらえるのに必死だった。
「どうしたんだい?」
私は、ドレス姿のイーストンを見つめた。
「よく、聞け! ダミアンに、これから妹とつきあう栄誉を与えよう」
「リリアンは親戚だろ? それに、彼女にはアンドリューがいるじゃないか?」
「いや、リリアンは実の妹だ。アンドリューは、排除する」
イーストンが、そう言いながらどす黒い笑みを浮かべるのを、少しぞっとしながら見ていた。
イーストンは隣国のナベル侯爵家の嫡男だ。ナベル家は、この国のどの貴族とも取引している大きな事業を経営していた。私の父も、もちろん、取引をさせてもらっていた。
「あぁ、もちろん、付き合うとは言っても確定ではないぞ。卒業パーティでエスコートしてくれよ。これから、妹は本当の家に戻る。夫捜しはそれからだ」
「え? それって・・・・・・だったら、アンドリューはなんだったんだい?」
「あれはただの、虫除けだ」
「どうしたんだい?」
私は、ドレス姿のイーストンを見つめた。
「よく、聞け! ダミアンに、これから妹とつきあう栄誉を与えよう」
「リリアンは親戚だろ? それに、彼女にはアンドリューがいるじゃないか?」
「いや、リリアンは実の妹だ。アンドリューは、排除する」
イーストンが、そう言いながらどす黒い笑みを浮かべるのを、少しぞっとしながら見ていた。
イーストンは隣国のナベル侯爵家の嫡男だ。ナベル家は、この国のどの貴族とも取引している大きな事業を経営していた。私の父も、もちろん、取引をさせてもらっていた。
「あぁ、もちろん、付き合うとは言っても確定ではないぞ。卒業パーティでエスコートしてくれよ。これから、妹は本当の家に戻る。夫捜しはそれからだ」
「え? それって・・・・・・だったら、アンドリューはなんだったんだい?」
「あれはただの、虫除けだ」
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