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決して怒らせてはいけない方
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リリィ・チェリー公爵令嬢か‥‥
パリス王国の第二王子の婚約者で自らもパリス王国の王族の血が入った娘。
生意気で小癪なまねをしてくれたものね。
「ふん、プラム家も舐められたものねぇーーもう伯爵家ではいられないわ!!」
マディソンの母親のエカテリーナは隣国の妹の女王に手紙を書いていた。
実はこのエカテリーナこそは隣国の大帝国リヒテンシュタインの第一王女で次期女王の地位を約束されていた王女だった。
だが、パリス王国のプラム伯爵に一目惚れをして王位を蹴って、身分を偽りプラム伯爵夫人になったのだった。
伯爵夫人でいて、今まで不満はひとつもなかったけれど、愛娘が侮られるのであっては黙っていられないわ。
愛する妹へ
あなたが以前から私に懇願していた件を喜んでお受けしようと思うわ。
あなたが子供ができないことを、そして、これからもできないことが自分のことのように悲しいわ。
あなたの望みどおり、大帝国リヒテンシュタインの女王の子供としてマディソンをあなたの養女にすることを許可します。
そして、私の身分も偽ることはやめにします。
あなたの提案どおりにリヒテンシュタイン帝国を私達姉妹で治めていきましょう。
夫は私が説得するから大丈夫よ
☆
リリィ・チェリー公爵令嬢にパリス王国の第二王子から婚約破棄がおこなわれたのは、そのわずか二日後だった。
急いで大帝国リヒテンシュタインから帰国した第二王子のフィリップは冷たい声できっぱりと宣言した。
「わたくし、第二王子のフィリップはリリィ・チェリー公爵令嬢との婚約を破棄する!!」
「なぜですか?私がなにかしたでしょうか?教えてくださいませ!」
「君は、決して怒らせてはいけない方を怒らせたんだよ。ただ、それだけだ‥‥」
「‥‥‥‥?」
パリス王国の第二王子の婚約者で自らもパリス王国の王族の血が入った娘。
生意気で小癪なまねをしてくれたものね。
「ふん、プラム家も舐められたものねぇーーもう伯爵家ではいられないわ!!」
マディソンの母親のエカテリーナは隣国の妹の女王に手紙を書いていた。
実はこのエカテリーナこそは隣国の大帝国リヒテンシュタインの第一王女で次期女王の地位を約束されていた王女だった。
だが、パリス王国のプラム伯爵に一目惚れをして王位を蹴って、身分を偽りプラム伯爵夫人になったのだった。
伯爵夫人でいて、今まで不満はひとつもなかったけれど、愛娘が侮られるのであっては黙っていられないわ。
愛する妹へ
あなたが以前から私に懇願していた件を喜んでお受けしようと思うわ。
あなたが子供ができないことを、そして、これからもできないことが自分のことのように悲しいわ。
あなたの望みどおり、大帝国リヒテンシュタインの女王の子供としてマディソンをあなたの養女にすることを許可します。
そして、私の身分も偽ることはやめにします。
あなたの提案どおりにリヒテンシュタイン帝国を私達姉妹で治めていきましょう。
夫は私が説得するから大丈夫よ
☆
リリィ・チェリー公爵令嬢にパリス王国の第二王子から婚約破棄がおこなわれたのは、そのわずか二日後だった。
急いで大帝国リヒテンシュタインから帰国した第二王子のフィリップは冷たい声できっぱりと宣言した。
「わたくし、第二王子のフィリップはリリィ・チェリー公爵令嬢との婚約を破棄する!!」
「なぜですか?私がなにかしたでしょうか?教えてくださいませ!」
「君は、決して怒らせてはいけない方を怒らせたんだよ。ただ、それだけだ‥‥」
「‥‥‥‥?」
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