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40 この湖と山に囲まれて 本編 最終話 完
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私は礼子さんと牧場の家に戻ってきた。お祖母ちゃんも健一おじさんも聡子さんも、少し悲しそうな瞳で温かい笑顔を向けてくれた。
悲しそうな瞳なのは、礼子さんの命に限りがあるから。人間は皆いつかは死ぬけれど、礼子さんのような最期はやはり悲しい。まだ、礼子さんは死ぬには若すぎる年齢だから。
「世の中には、事故で突然亡くなる人もいるでしょう? それよりはずっと幸せよ。こうして、最期のお別れや感謝が言えて、いつ逝っても悔いはないって気持ちになるわ。もちろん、紬ちゃんの赤ちゃんは見たいと思うけれど・・・・・・」
礼子さんは穏やかに微笑んでそう言った。
「この子の顔は絶対見られるよ。妊娠するのに手間取っちゃったけれど、大丈夫だよ。なんで、すぐにできなかったのかなぁ。もっと早く妊娠するつもりだったんだよ」
私はつい口をとがらせて、愚痴った。柊君と妊活をしようと決めてから、なかなかすぐにはできなかったからだ。妊娠しようとして基礎体温をグラフにつけて、妊娠しやすい日にはカレンダーに赤丸までつけていたのに結果はすぐにはでなかった。
「ふふふっ。それが、生命の神秘よね。きっとすごくかわいいでしょうねぇ。紬ちゃんも綺麗だし、柊君もイケメンさんだから、とんでもなくかわいい子ができるわね! もちろん、容姿なんてそれほど重要じゃないけれど・・・・・・内面も素晴らしい良い子が産まれるわ」
礼子さんが目を細めてにっこりした。
「うん、そうだといいけど。私に似たら可哀想かな。落ち着きのない子で、個性的な子だったら・・・・・・」
私は、ちょっとだけ否定的な言葉を言ってしまった。
「個性的な子なら、なおさらいいじゃない? 紬ちゃんはそういう子の気持ちが良くわかるのだから、すごく上手に育てられるはずよ? そして、その子には溢れんばかりの才能があるはず。才能って絵がうまいとか、勉強ができるだけじゃないのよ? 掃除が得意でも料理が好きでも、おしゃべりが上手でも、なんでもいいんだよ。絶対、人間にはいいところがあるはずでしょう? それを認めて褒めてあげてね」
「うん!」
礼子さんの言葉は、こんなふうにいつだって優しい。側にいると自然と暖かい気持ちになって、笑顔が浮かんでくるんだ。
柔らかな朝の陽射しを浴びて山の絵を礼子さんと並んで描いていると、なにもかもが小学生の頃にもどったような感覚に陥る。
私はまだ小学生で礼子さんも癌なんかにおかされていない、あの頃になぜ人間は戻れないのかな? タイムマシーンがあればいいのに、そんなことも本気で思ったりする。
午前中の陽気がいい日はこうして、湖の畔にキャンバスを並べて絵を描くことが日課になった。午後は家でのんびりとさせようとしても、部屋のなかでも礼子さんは絵筆を決して離さなかった。
「これは、私の最期の作品になると思うの。これだけは仕上げたいから」
部屋に籠もってずっと大作を仕上げようとする礼子さんを止めることはできなかった。だから、私もやっぱり並んで大作にチャレンジしている。
礼子さんの絵は、牧場に来たばかりの私のようだ。一人の女の子の後ろ姿と前面に広がる牧場と湖、山が描かれていた。それは、とても綺麗な懐かしいような絵で私の小学生時代が蘇るようだった。
思えばあの頃から、ずっと愛を注いでもらった私だ。あんなにも大きな愛をもらって、どうやったら恩返しできるのかわからない。
ꕤ୭*
牧場の家では、夕食は皆が一緒に食べるようになった。礼子さんの家に集まって、わいわい言いながら食べるんだ。柊君のお母さんの真美さんは一日置きに来てくれるし、莉子ちゃんも頻繁に訪れる。啓吾先生は、看護師さんと二日にいっぺんは必ず来てくれて様子を見てくれた。在宅ケアの人達は別にいて、この人達は週に3回ほど来てくれた。
行政のサービスだけだと手薄なサービスも啓吾先生の口利きや、周りの人の協力でいろいろなサービスが受けられたし、協力して礼子さんのお世話ができた。
それに礼子さんの癌は進行しているはずなのに、日常生活にはそれほど支障がなかった。付き添いがあれば、入浴もトイレも一人でできたし、食事も消化のいいものなら少量づつ自分で調節して食べられていた。
一方、私のお腹はすこしづつ膨らんできて、性別もわかるようになった。
「女の子だと思うって。超音波検査で確認しづらい時期だけれど、多分、女の子。名前はお母さんにつけてほしいな」
「そうねぇ。桜ちゃんはどうかしら? 1番好きな花だし日本を代表する花だから、皆に覚えてもらいやすいわ」
「うん! ありがとう! 桜だね!」
「まぁ、いい名前! とても素敵だわぁ」
聡子さんも、にこにこと賛成していた。真美さんもそこにはいて、もちろん大賛成の笑みを浮かべる。
私と柊君の初めての娘の名前は桜に決定!
穏やかな静かな時間が流れていく。私と礼子さんのそのかけがえない時間は一生の思い出になった。一緒に湖を散歩して夕焼けを眺めると、その茜色が染まって藍色と混ざり合う絶妙な色のコントラストに二人してため息をついた。
「自然の偉大な芸術よねぇーー。この色をキャンバスに描きたいって、いつも思うわ。自然の素晴らしさを絵に表して、自分自身も圧倒されるような作品をしあげたい、と何度も思ったわ」
礼子さんはそう言いながら、山々を彩る夕焼けを見つめていた。
「私もこの自然を描くのが大好きだよ。それに都会を描くのもわりと好きだよ。ビルが建ち並ぶ場所に忙しく歩きまわる人間とかを描いたり、細い路地にあるお店や商店街を描いたり。デパートのなかの雑貨売り場とかも絵にすると楽しそう」
「あぁ、それは面白いわねぇーー。いろいろチャレンジしてみてもいいわよね? 紬ちゃんには可能性が無限大にあるから。きっと、私よりも有名な画家になるわ!」
「うん! 絶対にお母さんを超えるよ! それも恩返しのひとつだって柊君が教えてくれたもん」
「ふふふっ。楽しみだわぁ。私がいなくなっても、私の全てが消滅するわけじゃないから。紬ちゃんの心のなかで生きているから。きっと紬ちゃんの活躍も見られるわ」
「どこから見えるの? 心のなかで生きているのはわかるけど。どこから見てくれるのかなぁ」
私は子供のように無邪気に尋ねた。
「うーーん。お空の上からってよく使うけれど、どうなのかな? 礼子さんは風になっていつも紬ちゃんのそばにいよう、って思う」
「風になって? 歌みたい! でも、それなら、感じられる。優しいそよ風が吹いていたら、それはきっとお母さんなんだね?」
「そうだね。そう思っていてね。一人じゃないってこと、いつも覚えておいてね」
それから一週間後のことだ。礼子さんはよろけるようになり、車椅子が必要になった。介護の人や、訪問入浴サービスのお世話になりはじめた10日ほどたったある日、湖を見たいというので車椅子を押してそこに行った。
爽やかな風が肌をくすぐり、それでももうすぐ夏になろうとしている気配も感じる、そんな日だった。
礼子さんはやっぱりスケッチブックにサラサラと絵を描いていた。
「お母さん、なにか飲み物を持ってくるよ。ちょっと、待っていて?」
「えぇ、ありがとう! 紬ちゃん、ありがとうね」
「ふふふ。ちょっと待っていて。すぐに戻るよ」
私は、お腹の子供に障らないようにゆっくりと家に戻り、麦茶を持ってまた湖に行った。時間にして10分もかかってはいない。
「お母さん。はい、麦茶を持ってきたよ!」
けれど、それにはなんの返事もなかった。
「お母さん? お母さん?」
何度も呼ぶがやっぱりなんの反応もなくて不安にかられて礼子さんの顔を覗き込むと、とても優しい笑顔を浮かべて目を閉じていた。
寝ているのかな? そんなかんじだったんだ・・・・・・
手を触って、まだぬくもりが残っている手首の脈を確認した。脈は・・・・・・
その瞬間にふわっと優しいそよ風が私の顔を撫でた。
「お母さん、風になったんだね・・・・・・」
スケッチブックには私の顔が描いてあった。そして、その下には、
私の最愛の娘、ありが・・・・・・
そこで、文字は途切れていた。ありがとうって書きたかったのだろう。
私はぎゅっと目を閉じて、涙を拭いた。
「お母さん、山が綺麗だね! お母さんは死んでなんかいない・・・・・・ずっと私の心のなかにいるよ」
そう声をだした途端、お腹の子供が私のなかで動いたような気がした。
私はお腹をそっと撫でながら言った。
「お母さんからもらった愛と恩は、桜にそっくり渡してあげるよ。私もお母さんのように桜を育てるからね」
私は、泣きながらそう言った。
柔らかなそよ風がまた私の頬を優しく撫でたのだった。
お母さん、たくさんの愛を、ありがとう!!
本編完結
。:.゚ஐ⋆*🍓・:*ೄ‧͙·*✨ஐ⋆*🍓・:*ೄ‧͙·*♪
ここまでお読み下さいまして、ありがとう•͙‧⁺o(⁎˃ᴗ˂⁎)o⁺‧•͙‧⁺ございます。
ここで本編完結としていったん完結表示とします。
6月からは不定期で、番外編を投稿予定です。
ライト文芸大賞エントリーしております。まだ、投票なさっていませんでしたら、是非応援していただけると嬉しいです。
ありがとぅ*.+゚嬉(๓´͈ ˘ `͈๓)嬉.*♡ございました。
悲しそうな瞳なのは、礼子さんの命に限りがあるから。人間は皆いつかは死ぬけれど、礼子さんのような最期はやはり悲しい。まだ、礼子さんは死ぬには若すぎる年齢だから。
「世の中には、事故で突然亡くなる人もいるでしょう? それよりはずっと幸せよ。こうして、最期のお別れや感謝が言えて、いつ逝っても悔いはないって気持ちになるわ。もちろん、紬ちゃんの赤ちゃんは見たいと思うけれど・・・・・・」
礼子さんは穏やかに微笑んでそう言った。
「この子の顔は絶対見られるよ。妊娠するのに手間取っちゃったけれど、大丈夫だよ。なんで、すぐにできなかったのかなぁ。もっと早く妊娠するつもりだったんだよ」
私はつい口をとがらせて、愚痴った。柊君と妊活をしようと決めてから、なかなかすぐにはできなかったからだ。妊娠しようとして基礎体温をグラフにつけて、妊娠しやすい日にはカレンダーに赤丸までつけていたのに結果はすぐにはでなかった。
「ふふふっ。それが、生命の神秘よね。きっとすごくかわいいでしょうねぇ。紬ちゃんも綺麗だし、柊君もイケメンさんだから、とんでもなくかわいい子ができるわね! もちろん、容姿なんてそれほど重要じゃないけれど・・・・・・内面も素晴らしい良い子が産まれるわ」
礼子さんが目を細めてにっこりした。
「うん、そうだといいけど。私に似たら可哀想かな。落ち着きのない子で、個性的な子だったら・・・・・・」
私は、ちょっとだけ否定的な言葉を言ってしまった。
「個性的な子なら、なおさらいいじゃない? 紬ちゃんはそういう子の気持ちが良くわかるのだから、すごく上手に育てられるはずよ? そして、その子には溢れんばかりの才能があるはず。才能って絵がうまいとか、勉強ができるだけじゃないのよ? 掃除が得意でも料理が好きでも、おしゃべりが上手でも、なんでもいいんだよ。絶対、人間にはいいところがあるはずでしょう? それを認めて褒めてあげてね」
「うん!」
礼子さんの言葉は、こんなふうにいつだって優しい。側にいると自然と暖かい気持ちになって、笑顔が浮かんでくるんだ。
柔らかな朝の陽射しを浴びて山の絵を礼子さんと並んで描いていると、なにもかもが小学生の頃にもどったような感覚に陥る。
私はまだ小学生で礼子さんも癌なんかにおかされていない、あの頃になぜ人間は戻れないのかな? タイムマシーンがあればいいのに、そんなことも本気で思ったりする。
午前中の陽気がいい日はこうして、湖の畔にキャンバスを並べて絵を描くことが日課になった。午後は家でのんびりとさせようとしても、部屋のなかでも礼子さんは絵筆を決して離さなかった。
「これは、私の最期の作品になると思うの。これだけは仕上げたいから」
部屋に籠もってずっと大作を仕上げようとする礼子さんを止めることはできなかった。だから、私もやっぱり並んで大作にチャレンジしている。
礼子さんの絵は、牧場に来たばかりの私のようだ。一人の女の子の後ろ姿と前面に広がる牧場と湖、山が描かれていた。それは、とても綺麗な懐かしいような絵で私の小学生時代が蘇るようだった。
思えばあの頃から、ずっと愛を注いでもらった私だ。あんなにも大きな愛をもらって、どうやったら恩返しできるのかわからない。
ꕤ୭*
牧場の家では、夕食は皆が一緒に食べるようになった。礼子さんの家に集まって、わいわい言いながら食べるんだ。柊君のお母さんの真美さんは一日置きに来てくれるし、莉子ちゃんも頻繁に訪れる。啓吾先生は、看護師さんと二日にいっぺんは必ず来てくれて様子を見てくれた。在宅ケアの人達は別にいて、この人達は週に3回ほど来てくれた。
行政のサービスだけだと手薄なサービスも啓吾先生の口利きや、周りの人の協力でいろいろなサービスが受けられたし、協力して礼子さんのお世話ができた。
それに礼子さんの癌は進行しているはずなのに、日常生活にはそれほど支障がなかった。付き添いがあれば、入浴もトイレも一人でできたし、食事も消化のいいものなら少量づつ自分で調節して食べられていた。
一方、私のお腹はすこしづつ膨らんできて、性別もわかるようになった。
「女の子だと思うって。超音波検査で確認しづらい時期だけれど、多分、女の子。名前はお母さんにつけてほしいな」
「そうねぇ。桜ちゃんはどうかしら? 1番好きな花だし日本を代表する花だから、皆に覚えてもらいやすいわ」
「うん! ありがとう! 桜だね!」
「まぁ、いい名前! とても素敵だわぁ」
聡子さんも、にこにこと賛成していた。真美さんもそこにはいて、もちろん大賛成の笑みを浮かべる。
私と柊君の初めての娘の名前は桜に決定!
穏やかな静かな時間が流れていく。私と礼子さんのそのかけがえない時間は一生の思い出になった。一緒に湖を散歩して夕焼けを眺めると、その茜色が染まって藍色と混ざり合う絶妙な色のコントラストに二人してため息をついた。
「自然の偉大な芸術よねぇーー。この色をキャンバスに描きたいって、いつも思うわ。自然の素晴らしさを絵に表して、自分自身も圧倒されるような作品をしあげたい、と何度も思ったわ」
礼子さんはそう言いながら、山々を彩る夕焼けを見つめていた。
「私もこの自然を描くのが大好きだよ。それに都会を描くのもわりと好きだよ。ビルが建ち並ぶ場所に忙しく歩きまわる人間とかを描いたり、細い路地にあるお店や商店街を描いたり。デパートのなかの雑貨売り場とかも絵にすると楽しそう」
「あぁ、それは面白いわねぇーー。いろいろチャレンジしてみてもいいわよね? 紬ちゃんには可能性が無限大にあるから。きっと、私よりも有名な画家になるわ!」
「うん! 絶対にお母さんを超えるよ! それも恩返しのひとつだって柊君が教えてくれたもん」
「ふふふっ。楽しみだわぁ。私がいなくなっても、私の全てが消滅するわけじゃないから。紬ちゃんの心のなかで生きているから。きっと紬ちゃんの活躍も見られるわ」
「どこから見えるの? 心のなかで生きているのはわかるけど。どこから見てくれるのかなぁ」
私は子供のように無邪気に尋ねた。
「うーーん。お空の上からってよく使うけれど、どうなのかな? 礼子さんは風になっていつも紬ちゃんのそばにいよう、って思う」
「風になって? 歌みたい! でも、それなら、感じられる。優しいそよ風が吹いていたら、それはきっとお母さんなんだね?」
「そうだね。そう思っていてね。一人じゃないってこと、いつも覚えておいてね」
それから一週間後のことだ。礼子さんはよろけるようになり、車椅子が必要になった。介護の人や、訪問入浴サービスのお世話になりはじめた10日ほどたったある日、湖を見たいというので車椅子を押してそこに行った。
爽やかな風が肌をくすぐり、それでももうすぐ夏になろうとしている気配も感じる、そんな日だった。
礼子さんはやっぱりスケッチブックにサラサラと絵を描いていた。
「お母さん、なにか飲み物を持ってくるよ。ちょっと、待っていて?」
「えぇ、ありがとう! 紬ちゃん、ありがとうね」
「ふふふ。ちょっと待っていて。すぐに戻るよ」
私は、お腹の子供に障らないようにゆっくりと家に戻り、麦茶を持ってまた湖に行った。時間にして10分もかかってはいない。
「お母さん。はい、麦茶を持ってきたよ!」
けれど、それにはなんの返事もなかった。
「お母さん? お母さん?」
何度も呼ぶがやっぱりなんの反応もなくて不安にかられて礼子さんの顔を覗き込むと、とても優しい笑顔を浮かべて目を閉じていた。
寝ているのかな? そんなかんじだったんだ・・・・・・
手を触って、まだぬくもりが残っている手首の脈を確認した。脈は・・・・・・
その瞬間にふわっと優しいそよ風が私の顔を撫でた。
「お母さん、風になったんだね・・・・・・」
スケッチブックには私の顔が描いてあった。そして、その下には、
私の最愛の娘、ありが・・・・・・
そこで、文字は途切れていた。ありがとうって書きたかったのだろう。
私はぎゅっと目を閉じて、涙を拭いた。
「お母さん、山が綺麗だね! お母さんは死んでなんかいない・・・・・・ずっと私の心のなかにいるよ」
そう声をだした途端、お腹の子供が私のなかで動いたような気がした。
私はお腹をそっと撫でながら言った。
「お母さんからもらった愛と恩は、桜にそっくり渡してあげるよ。私もお母さんのように桜を育てるからね」
私は、泣きながらそう言った。
柔らかなそよ風がまた私の頬を優しく撫でたのだった。
お母さん、たくさんの愛を、ありがとう!!
本編完結
。:.゚ஐ⋆*🍓・:*ೄ‧͙·*✨ஐ⋆*🍓・:*ೄ‧͙·*♪
ここまでお読み下さいまして、ありがとう•͙‧⁺o(⁎˃ᴗ˂⁎)o⁺‧•͙‧⁺ございます。
ここで本編完結としていったん完結表示とします。
6月からは不定期で、番外編を投稿予定です。
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ありがとぅ*.+゚嬉(๓´͈ ˘ `͈๓)嬉.*♡ございました。
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