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4 ロザモンドを気にかけるアレクサンダー
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※2話の続きとして
三人の令嬢との会話を通じて、私はある確信を抱くようになった。どれほど身分が高かろうと、どれほど美貌を誇ろうと、帝国の貴族令嬢の中には、私の伴侶にふさわしい者などいない。しかし、それでも翌日もその翌日も、令嬢たちはやって来た。そして、10日以上が過ぎたころ、ついに私が気になる女性が現れた。それは――デイヴィス男爵家のロザモンド嬢とその妹セシリーだった。
実は、彼女たちに会う数日前、ベックルズ侯爵からあることを相談されていた。それは、姪のロザモンドに会おうとしても会えない、という悩みだった。
「私と姉のジョゼフィンはとても仲が良かったのです。祖父がデイヴィス男爵家の先々代と仲が良く、孫を嫁がせる約束をしたことは、今でも腹立たしい思いです。嫁いでしまってからはなかなか会えませんでしたが、手紙で近況報告ぐらいは定期的にもらっていました。しかし、先代のデイヴィス男爵が亡くなってからはそれも途絶え、追うように亡くなった姉の葬儀には『来るな!』とデイヴィス男爵から言われ、あいつはさっさと再婚。ならば、こちらにロザモンドを引き取ろうと持ちかけたら、ロザモンドは私を嫌っていると言われ……」
「嫌っている? なにかしたのか?」
「いいえ。特に思い当たることはありませんが、誕生日ごとに贈っていたプレゼントの礼状もロザモンドからもらったことがないので、好かれてはいなかったのかもしれませんね」
「デイヴィス男爵家か……皇宮にロザモンドが来たら、その時にでも探りをいれてみよう。なにしろ、母上は国中の貴族令嬢を招待するようだからな。なんなら、二人が会えるように皇宮で晩餐会でもしようではないか? 姪に会えないなんて悲しいであろう? もし、私がアグネスの生んだ娘に会えなかったら……悲しくて死んでしまうぞ」
「いや、陛下にはまだ姪も甥もいらっしゃいませんよね?」
「ああ、まだな。しかし、想像はできる。可愛いだろうなぁ。うん、絶対に可愛い。その姪に会えないなんて、考えるだけでつらい。なぜもっと早く相談しなかった?」
「陛下のお仕事に、末端貴族の事情など持ち込むべきではないと思ったのです」
私は皇帝だ。確かに末端貴族の内情まで気にする暇はないが、妻が亡くなるや否や愛人を呼び入れ、再婚する男など好かん。それに、愛人の連れ子が本妻の子供と同じ年頃とは、なんとも胸くその悪い話ではないか。
そして、その問題のロザモンドが皇宮にやって来たのだが……
「デイヴィス男爵家のロザモンドでございます。皇帝陛下にお会いできてとても光栄ですわ」
彼女は満面の笑みを浮かべ、優雅に一礼した。その隣に立つ侍女は、他の令嬢たちの侍女とは違い、まったく愛想がない。それどころか、まるでこの場の空気そのものに溶け込むかのように、じっと無表情で佇んでいる。
すっと前だけを見ているその瞳は琥珀色で、顔立ちは繊細。微動だにせず、ただそこにいていないように振る舞う姿は、なにかを必死で耐えているようにも見える。辛いことでもあったのだろうか?
私の愛する妹アグネスも、見つけた当初はあのような雰囲気を漂わせていたものだ。自分の価値が信じられず、自分が生きる意味も見いだせず……傷ついた心からは血を流しているようだった。
――デイヴィス男爵家は、侍女にとってそれほど苦悩するような職場なのか?
「ロザモンド嬢。確か、あなたは先妻の娘でしたね。デイヴィス男爵には後妻の娘もいたはずです。その女性はどこに? 今日は一緒に来なかったのですか?」
「セシリーのことですか? それなら、ここにいる侍女ですわ。彼女はお父様の娘ではありますが、母親は平民ですから、こうして私の侍女として来てもらいました。それに、セシリーには婚約者がおりますから、皇帝の妃候補にはなれません。私の婚約者だったアンティオネ様を奪ったのです。あっ、でも私は優しいので、気にしていません。姉妹仲はとても良いです」
「……なるほどな。君がセシリーか。平民の愛人の娘だったのに、姉から婚約者を奪うなど、大胆極まりなくモラルの欠片もないのだな」
――そんな女性に見えないが、人は見かけによらないのだろうか?
「はい、その通りだと思います。その件に関しましては、私も同意見ですわ」
まるで人事のように言ってくる侍女に、思わず笑ってしまう。そして、その言葉にワナワナと手を震わせ顔を赤くしているロザモンド嬢。これは多分……本物のロザモンドは侍女のお仕着せを着ているこちらか?
私はロザモンド嬢に話を持ちかける。
「来週、皇宮でちょっとした晩餐会をする。デイヴィス男爵家の方々を招待したいが、どうかな? そちらの侍女も連れてきてほしい」
来週はちょうどベックルズ侯爵を呼んで食事をする約束がある。その席で真実を暴こうと、私は思ったのだが……
「セシリーは食事のマナーもまともに身につけていないのです。とても晩餐会に出席するなんて無理です。私とお父様が参加させていただきます。それで、いかがでしょう?」
「なんと、やはり平民の愛人とその娘はそれほどまでに無作法なのか? しかし、侍女は落ち着いて見えるし、所作を見る限り貴族のマナーは身についているように思うぞ。心配するには及ばない」
私はティーカップをわざと傾け、冷めた紅茶を侍女の黒いお仕着せにこぼれるようにする。侍女は紅茶がかかった部分を一瞥した後、冷静に近くの皇宮のメイドを呼び、テーブルを拭くように指示した。そして、女官に向かって「着替えを用意してもらえますか」と尋ねる。
その落ち着いた対応は、高位貴族の令嬢として理想的な振る舞いだった。皇宮ではこうしたアクシデントに備え、着替えのドレスが常に用意されている。必要に応じてそれを指示するのは、高位貴族の血筋の娘だけが当然のようにこなせる特権だ。こうした所作は、家庭教師や高位貴族の母親から教わることで身につくもの。
しかし、低位貴族の娘、まして平民の子だとされるセシリーが、皇宮の女官に向かって着替えを指示するなどあり得ないことだ。それでも侍女がそれを自然にやり遂げたのは、明らかに母親から教え込まれた知識と立ち振る舞いが根底にあるのだろう。つまり、私の読みは正しかった、ということだ。
「おお、すまん。ロザモンド嬢、あなたのを侍女は着替えさせてから送らせるので、先に帰りたまえ。今日はこれにてお茶会は終わりだ」
不服そうなロザモンド嬢はぶつくさ文句を言いながら帰っていった。皇宮の女官に侍女を頼み、私はベックルズ侯爵を呼び出した。
アグネスが残していったドレスを着せるように、女官には指示を出す。背格好が似ているから、多分ぴったりだと思ったのだ。
メイド服から華やかなドレスに着替えた侍女は清楚で凜としていた。最初にアグネスに会ったときのような、悲しそうな顔が少しだけ嬉しそうに輝く。
――ああ、この子を満面の笑顔にしてやりたい。かつてのアグネスのように、幸せな笑顔を取り戻してほしい……。ベックルズ侯爵家の血を引きながら侍女の身分に落とされたとは、名前まで奪われて……どれほど惨めな思いを感じたことだろう。なんと哀れなことか……。
私はこの娘を救わねばならないと、心の底で強く誓った。それは兄が妹を想うような、純粋でひたむきな気持ちだ。そうだとも――これは兄のような気持ちなのだ……。
そうこうしているうちに、ついにベックルズ侯爵が姿を現した。さあ、叔父と姪が再会を果たす、感動の瞬間だな!
※紛らわしいので途中から名前の上にルビをつけました。ロザモンドとセシリーが入れ替わっていますので、ごちゃごちゃしていて、すみません🙇♀️
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
今年もたくさんの応援をいただき、本当にありがとうございました! いつも読んでくださる皆様に、心から感謝しております🙇♀️✨
どうぞ、素敵な新年をお迎えくださいませ🎍🎉
なお、元日と二日は帰省の予定があり、執筆の時間が十分に確保できないかもしれません。そのため、更新は三日か四日あたりから再開できればと思っております。(合間をみて書けるようなら更新するかもしれませんが)お待たせしてしまうことを心よりお詫び申し上げます🙏🏻😥
新しい年もどうぞよろしくお願いいたします!
三人の令嬢との会話を通じて、私はある確信を抱くようになった。どれほど身分が高かろうと、どれほど美貌を誇ろうと、帝国の貴族令嬢の中には、私の伴侶にふさわしい者などいない。しかし、それでも翌日もその翌日も、令嬢たちはやって来た。そして、10日以上が過ぎたころ、ついに私が気になる女性が現れた。それは――デイヴィス男爵家のロザモンド嬢とその妹セシリーだった。
実は、彼女たちに会う数日前、ベックルズ侯爵からあることを相談されていた。それは、姪のロザモンドに会おうとしても会えない、という悩みだった。
「私と姉のジョゼフィンはとても仲が良かったのです。祖父がデイヴィス男爵家の先々代と仲が良く、孫を嫁がせる約束をしたことは、今でも腹立たしい思いです。嫁いでしまってからはなかなか会えませんでしたが、手紙で近況報告ぐらいは定期的にもらっていました。しかし、先代のデイヴィス男爵が亡くなってからはそれも途絶え、追うように亡くなった姉の葬儀には『来るな!』とデイヴィス男爵から言われ、あいつはさっさと再婚。ならば、こちらにロザモンドを引き取ろうと持ちかけたら、ロザモンドは私を嫌っていると言われ……」
「嫌っている? なにかしたのか?」
「いいえ。特に思い当たることはありませんが、誕生日ごとに贈っていたプレゼントの礼状もロザモンドからもらったことがないので、好かれてはいなかったのかもしれませんね」
「デイヴィス男爵家か……皇宮にロザモンドが来たら、その時にでも探りをいれてみよう。なにしろ、母上は国中の貴族令嬢を招待するようだからな。なんなら、二人が会えるように皇宮で晩餐会でもしようではないか? 姪に会えないなんて悲しいであろう? もし、私がアグネスの生んだ娘に会えなかったら……悲しくて死んでしまうぞ」
「いや、陛下にはまだ姪も甥もいらっしゃいませんよね?」
「ああ、まだな。しかし、想像はできる。可愛いだろうなぁ。うん、絶対に可愛い。その姪に会えないなんて、考えるだけでつらい。なぜもっと早く相談しなかった?」
「陛下のお仕事に、末端貴族の事情など持ち込むべきではないと思ったのです」
私は皇帝だ。確かに末端貴族の内情まで気にする暇はないが、妻が亡くなるや否や愛人を呼び入れ、再婚する男など好かん。それに、愛人の連れ子が本妻の子供と同じ年頃とは、なんとも胸くその悪い話ではないか。
そして、その問題のロザモンドが皇宮にやって来たのだが……
「デイヴィス男爵家のロザモンドでございます。皇帝陛下にお会いできてとても光栄ですわ」
彼女は満面の笑みを浮かべ、優雅に一礼した。その隣に立つ侍女は、他の令嬢たちの侍女とは違い、まったく愛想がない。それどころか、まるでこの場の空気そのものに溶け込むかのように、じっと無表情で佇んでいる。
すっと前だけを見ているその瞳は琥珀色で、顔立ちは繊細。微動だにせず、ただそこにいていないように振る舞う姿は、なにかを必死で耐えているようにも見える。辛いことでもあったのだろうか?
私の愛する妹アグネスも、見つけた当初はあのような雰囲気を漂わせていたものだ。自分の価値が信じられず、自分が生きる意味も見いだせず……傷ついた心からは血を流しているようだった。
――デイヴィス男爵家は、侍女にとってそれほど苦悩するような職場なのか?
「ロザモンド嬢。確か、あなたは先妻の娘でしたね。デイヴィス男爵には後妻の娘もいたはずです。その女性はどこに? 今日は一緒に来なかったのですか?」
「セシリーのことですか? それなら、ここにいる侍女ですわ。彼女はお父様の娘ではありますが、母親は平民ですから、こうして私の侍女として来てもらいました。それに、セシリーには婚約者がおりますから、皇帝の妃候補にはなれません。私の婚約者だったアンティオネ様を奪ったのです。あっ、でも私は優しいので、気にしていません。姉妹仲はとても良いです」
「……なるほどな。君がセシリーか。平民の愛人の娘だったのに、姉から婚約者を奪うなど、大胆極まりなくモラルの欠片もないのだな」
――そんな女性に見えないが、人は見かけによらないのだろうか?
「はい、その通りだと思います。その件に関しましては、私も同意見ですわ」
まるで人事のように言ってくる侍女に、思わず笑ってしまう。そして、その言葉にワナワナと手を震わせ顔を赤くしているロザモンド嬢。これは多分……本物のロザモンドは侍女のお仕着せを着ているこちらか?
私はロザモンド嬢に話を持ちかける。
「来週、皇宮でちょっとした晩餐会をする。デイヴィス男爵家の方々を招待したいが、どうかな? そちらの侍女も連れてきてほしい」
来週はちょうどベックルズ侯爵を呼んで食事をする約束がある。その席で真実を暴こうと、私は思ったのだが……
「セシリーは食事のマナーもまともに身につけていないのです。とても晩餐会に出席するなんて無理です。私とお父様が参加させていただきます。それで、いかがでしょう?」
「なんと、やはり平民の愛人とその娘はそれほどまでに無作法なのか? しかし、侍女は落ち着いて見えるし、所作を見る限り貴族のマナーは身についているように思うぞ。心配するには及ばない」
私はティーカップをわざと傾け、冷めた紅茶を侍女の黒いお仕着せにこぼれるようにする。侍女は紅茶がかかった部分を一瞥した後、冷静に近くの皇宮のメイドを呼び、テーブルを拭くように指示した。そして、女官に向かって「着替えを用意してもらえますか」と尋ねる。
その落ち着いた対応は、高位貴族の令嬢として理想的な振る舞いだった。皇宮ではこうしたアクシデントに備え、着替えのドレスが常に用意されている。必要に応じてそれを指示するのは、高位貴族の血筋の娘だけが当然のようにこなせる特権だ。こうした所作は、家庭教師や高位貴族の母親から教わることで身につくもの。
しかし、低位貴族の娘、まして平民の子だとされるセシリーが、皇宮の女官に向かって着替えを指示するなどあり得ないことだ。それでも侍女がそれを自然にやり遂げたのは、明らかに母親から教え込まれた知識と立ち振る舞いが根底にあるのだろう。つまり、私の読みは正しかった、ということだ。
「おお、すまん。ロザモンド嬢、あなたのを侍女は着替えさせてから送らせるので、先に帰りたまえ。今日はこれにてお茶会は終わりだ」
不服そうなロザモンド嬢はぶつくさ文句を言いながら帰っていった。皇宮の女官に侍女を頼み、私はベックルズ侯爵を呼び出した。
アグネスが残していったドレスを着せるように、女官には指示を出す。背格好が似ているから、多分ぴったりだと思ったのだ。
メイド服から華やかなドレスに着替えた侍女は清楚で凜としていた。最初にアグネスに会ったときのような、悲しそうな顔が少しだけ嬉しそうに輝く。
――ああ、この子を満面の笑顔にしてやりたい。かつてのアグネスのように、幸せな笑顔を取り戻してほしい……。ベックルズ侯爵家の血を引きながら侍女の身分に落とされたとは、名前まで奪われて……どれほど惨めな思いを感じたことだろう。なんと哀れなことか……。
私はこの娘を救わねばならないと、心の底で強く誓った。それは兄が妹を想うような、純粋でひたむきな気持ちだ。そうだとも――これは兄のような気持ちなのだ……。
そうこうしているうちに、ついにベックルズ侯爵が姿を現した。さあ、叔父と姪が再会を果たす、感動の瞬間だな!
※紛らわしいので途中から名前の上にルビをつけました。ロザモンドとセシリーが入れ替わっていますので、ごちゃごちゃしていて、すみません🙇♀️
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
今年もたくさんの応援をいただき、本当にありがとうございました! いつも読んでくださる皆様に、心から感謝しております🙇♀️✨
どうぞ、素敵な新年をお迎えくださいませ🎍🎉
なお、元日と二日は帰省の予定があり、執筆の時間が十分に確保できないかもしれません。そのため、更新は三日か四日あたりから再開できればと思っております。(合間をみて書けるようなら更新するかもしれませんが)お待たせしてしまうことを心よりお詫び申し上げます🙏🏻😥
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