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6 こんなの詐欺だよ(ダコス視点)
それから10日後の駆け足で用意された結婚式は侯爵家とは思えないほどのこじんまりしたもの。それでも、お父様にエスコートされてのバージンロードに喜びもひとしお!
ーー心はうっきうっきだぁーー♫
またギルバートの素敵なこと! 惚れ惚れするわ! 私の旦那様は美しくてお金持ち! しかも高位貴族♫
お姉様は? と見れば、ホワイト公爵家の令嬢として悔しすぎるくらい高価なドレスに身を包んでいた。ホワイト公爵夫妻まで出席しているのはやはり私を祝福してくださったのね?
だとしたら、きっとなにか高価なプレゼントをくださるに違いない。
だから、私は誰よりも輝く微笑を浮かべて誓った!
「私、ダコス・レティラは生涯この方だけを愛し全力で尽くすことを誓います! なにがあろうとも夫の側を離れず・・・・・・二人三脚で支え合うと・・・・・・」
ーーあぁ、どうよ? この女の勝利宣言!
ーー私はずっとこの先、圧倒的に勝ち組だもぉーーん!
ダイヤモンド鉱山もエメラルド鉱山も確かキュルス侯爵は持っていたはず。国1番の大金持ちだぞ!!
お次は指輪の交換!
ーーえ? ずいぶん小粒のダイヤだ。でも、これはきっと稀少ダイヤよ。じゃなきゃこんなに小さいわけがないもん。うん、この濁った色合いはなかなかめずらしいわ。高価な証だわ!
「神はこの女をプァヴァリー準男爵夫人と認められ祝福を与えました。さぁ、誓いのキスを!」
「へ? プァヴァリー準男爵夫人ってなんのこと?」
私が顔を青ざめていると、ギルバートは私に熱烈なキスをした。
「わぁーーおめでとう!!」
「ちょ、ちょっと待って、これって・・・・・・」
私の声は祝福の声に消し去られた。
改めてお姉様の席を見ると、空席だった隣の席にはギルバート・キュルス侯爵!私の隣にもギルバート・キュルス侯爵!
ーーひゃぁーー。私、夢を見ているんだわ。これは夢よーー
思いっきり、祭壇に頭をぶつけてみた私。だって夢なら痛くないもん。でも夢じゃなかった。額は祭壇の角にあたり、傷になり血が流れてきたしあまりの痛さにこれが現実だとわかる。
「これは婚姻無効ですわ! この人はキュルス侯爵じゃないだなんて・・・・・・こ、この嘘つきめ! なんでギルバート・キュルス侯爵だと身分を偽ったのよ!」
「いや、偽った覚えはないよ。勝手に君が思い込んでいただけだよぉーー。否定するのも面倒だったから」
「そ、そんなぁーー。なぜこんなに顔が似ているのよぉーー」
「彼は私のお母様の双子の妹の子だよ。従兄弟だから似ているのも当たり前かな。でもよく見ると、ほらホクロの位置とか微妙に違う」
本物のギルバート・キュルス侯爵がニヤリと笑った。
「でも、でも従兄弟ならダイヤモンド鉱山の利益はもらえるのでしょう? 一族ですよね?」
「まさか! ダイヤモンド鉱山はキュルス侯爵家のものだ。母上の妹の嫁ぎ先のプァヴァリー準男爵には全く関係ないね!」
「なら、私はこんな結婚はしないもん! こんなのおかしい! お姉様の彼がほしいんだってばぁーー!」
「離婚はこのホワイト公爵家が認めんぞ! お前は終世尽くすと言ったな? そのバートン・プァヴァリー準男爵と添い遂げなさい。顔も背格好も似ているしいいではないか? ところで、プァヴァリー準男爵家はホワイト公爵家に借金が3,000万フラン(1フラン=1円)あるんだが・・・・・・二人三脚で返してくれるんだよな?」
「そ、そんなぁーー。ダコスはこんな借金男はいらない。お姉様ーー、この男はいらないよぉーー。お願い! ギルバート様と交換してーー」
「まだ、言うか? はっきり言う。私は「くれくれダコちゃん」はいらない。それに従兄弟のバートンの借金は去年の不作で負った借金で地道に頑張れば返せる額だよ? 頑張れ!」
ギルバートは私にそんな酷い言葉を投げつけた。
「ふぁ? 頑張れないよぉーー」
お姉様を見ると泣き笑いをしていて、この真相を今知ったのだろうと想像できた。お姉様の流した涙は嬉し涙、私のは決まってるわ!
悔し涙よ! うわぁーーん! なんて汚い手を使うのよぉーー。ギルバートもバートンも酷いよぉーー!
ーー心はうっきうっきだぁーー♫
またギルバートの素敵なこと! 惚れ惚れするわ! 私の旦那様は美しくてお金持ち! しかも高位貴族♫
お姉様は? と見れば、ホワイト公爵家の令嬢として悔しすぎるくらい高価なドレスに身を包んでいた。ホワイト公爵夫妻まで出席しているのはやはり私を祝福してくださったのね?
だとしたら、きっとなにか高価なプレゼントをくださるに違いない。
だから、私は誰よりも輝く微笑を浮かべて誓った!
「私、ダコス・レティラは生涯この方だけを愛し全力で尽くすことを誓います! なにがあろうとも夫の側を離れず・・・・・・二人三脚で支え合うと・・・・・・」
ーーあぁ、どうよ? この女の勝利宣言!
ーー私はずっとこの先、圧倒的に勝ち組だもぉーーん!
ダイヤモンド鉱山もエメラルド鉱山も確かキュルス侯爵は持っていたはず。国1番の大金持ちだぞ!!
お次は指輪の交換!
ーーえ? ずいぶん小粒のダイヤだ。でも、これはきっと稀少ダイヤよ。じゃなきゃこんなに小さいわけがないもん。うん、この濁った色合いはなかなかめずらしいわ。高価な証だわ!
「神はこの女をプァヴァリー準男爵夫人と認められ祝福を与えました。さぁ、誓いのキスを!」
「へ? プァヴァリー準男爵夫人ってなんのこと?」
私が顔を青ざめていると、ギルバートは私に熱烈なキスをした。
「わぁーーおめでとう!!」
「ちょ、ちょっと待って、これって・・・・・・」
私の声は祝福の声に消し去られた。
改めてお姉様の席を見ると、空席だった隣の席にはギルバート・キュルス侯爵!私の隣にもギルバート・キュルス侯爵!
ーーひゃぁーー。私、夢を見ているんだわ。これは夢よーー
思いっきり、祭壇に頭をぶつけてみた私。だって夢なら痛くないもん。でも夢じゃなかった。額は祭壇の角にあたり、傷になり血が流れてきたしあまりの痛さにこれが現実だとわかる。
「これは婚姻無効ですわ! この人はキュルス侯爵じゃないだなんて・・・・・・こ、この嘘つきめ! なんでギルバート・キュルス侯爵だと身分を偽ったのよ!」
「いや、偽った覚えはないよ。勝手に君が思い込んでいただけだよぉーー。否定するのも面倒だったから」
「そ、そんなぁーー。なぜこんなに顔が似ているのよぉーー」
「彼は私のお母様の双子の妹の子だよ。従兄弟だから似ているのも当たり前かな。でもよく見ると、ほらホクロの位置とか微妙に違う」
本物のギルバート・キュルス侯爵がニヤリと笑った。
「でも、でも従兄弟ならダイヤモンド鉱山の利益はもらえるのでしょう? 一族ですよね?」
「まさか! ダイヤモンド鉱山はキュルス侯爵家のものだ。母上の妹の嫁ぎ先のプァヴァリー準男爵には全く関係ないね!」
「なら、私はこんな結婚はしないもん! こんなのおかしい! お姉様の彼がほしいんだってばぁーー!」
「離婚はこのホワイト公爵家が認めんぞ! お前は終世尽くすと言ったな? そのバートン・プァヴァリー準男爵と添い遂げなさい。顔も背格好も似ているしいいではないか? ところで、プァヴァリー準男爵家はホワイト公爵家に借金が3,000万フラン(1フラン=1円)あるんだが・・・・・・二人三脚で返してくれるんだよな?」
「そ、そんなぁーー。ダコスはこんな借金男はいらない。お姉様ーー、この男はいらないよぉーー。お願い! ギルバート様と交換してーー」
「まだ、言うか? はっきり言う。私は「くれくれダコちゃん」はいらない。それに従兄弟のバートンの借金は去年の不作で負った借金で地道に頑張れば返せる額だよ? 頑張れ!」
ギルバートは私にそんな酷い言葉を投げつけた。
「ふぁ? 頑張れないよぉーー」
お姉様を見ると泣き笑いをしていて、この真相を今知ったのだろうと想像できた。お姉様の流した涙は嬉し涙、私のは決まってるわ!
悔し涙よ! うわぁーーん! なんて汚い手を使うのよぉーー。ギルバートもバートンも酷いよぉーー!
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