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2 両親の失踪
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私が13歳になった頃にお祖父様とお祖母様が亡くなり、その頃からずっと断絶していたドナシアン伯爵家との交流が始まる。とは言っても、ゴドフロア叔父様だけがたまにお父様に会いに来るだけで、ゴドフロア叔父様の奥方や娘と会ったことはない。
特別会いたいとも思わなかったし興味もなかったのだが、ゴドフロア叔父様がなんとか私とその従姉妹を会わせようとするのが嫌だった。
「たった二人の従姉妹同士だ。とても仲良くできると思わないかい?」
ゴドフロア叔父様はそう言うけれど、仲良くする意味がわからない。
「私は平民ですから、叔父様達とは身分が違います。特に仲良くできるなんて思いませんけど」
「ははは。すごくキッパリと自分の意見が言える子なんだね? おまけに、とても美人だ。伯爵令嬢の名に相応しい美貌なのにもったいない。アリゼも貴族になりたかっただろうに・・・・・・可哀想に」
(なんで可哀想なのかしら? 私は生活に不自由していないし、こんなにも幸せに暮らしているのに)
お父様の絵や曲はそれからも売れ続け、毎月定期的に振り込まれるお金はかなりの額になっていた。頻繁に訪れるゴドフロア叔父様は、どうやらお金に困っているようだった。
「ドナシアン伯爵家は火の車だそうだ。下らない投資話に騙されて先祖代々の財産を食い潰すなど、愚か者としか言いようがない」
お父様は怒りに満ちた表情でおっしゃった。
それからまもなくお父様とお母様は失踪した。捜索願いも出しいろいろ手を尽くしたが、死体さえも出てこず『神隠し』などとも噂される。そんなことがあるはずがないのに。
きっとお父様達は犯罪に巻き込まれたのよ。もしかして、今頃はもう・・・・・・
やがてゴドフロア叔父様がやって来て、私にとても優しい表情で言った。
「美しくて賢いアリゼ。ドナシアン伯爵令嬢になれる日がついに来たね。アリゼのいるべき場所は、ここではなくドナシアン伯爵家なのだよ。さぁ、迎えに来てあげたよ」
私は思わずゾッとしたのだった。
特別会いたいとも思わなかったし興味もなかったのだが、ゴドフロア叔父様がなんとか私とその従姉妹を会わせようとするのが嫌だった。
「たった二人の従姉妹同士だ。とても仲良くできると思わないかい?」
ゴドフロア叔父様はそう言うけれど、仲良くする意味がわからない。
「私は平民ですから、叔父様達とは身分が違います。特に仲良くできるなんて思いませんけど」
「ははは。すごくキッパリと自分の意見が言える子なんだね? おまけに、とても美人だ。伯爵令嬢の名に相応しい美貌なのにもったいない。アリゼも貴族になりたかっただろうに・・・・・・可哀想に」
(なんで可哀想なのかしら? 私は生活に不自由していないし、こんなにも幸せに暮らしているのに)
お父様の絵や曲はそれからも売れ続け、毎月定期的に振り込まれるお金はかなりの額になっていた。頻繁に訪れるゴドフロア叔父様は、どうやらお金に困っているようだった。
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「美しくて賢いアリゼ。ドナシアン伯爵令嬢になれる日がついに来たね。アリゼのいるべき場所は、ここではなくドナシアン伯爵家なのだよ。さぁ、迎えに来てあげたよ」
私は思わずゾッとしたのだった。
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