(完結)男子を産めないわたくしは夫から追い出されました

青空一夏

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「わたくしでよろしいのでしょうか? わたくしは3人の娘がいて……」

「そんなことはわかっていますよ。3人ともとても可愛い子供達だ。わたしにだって子供が二人います。子供同士も仲良しだし、とてもいい家族になれると思います」

(わたくしもそう思う。わたくしはこの方と一緒に、この先人生を歩んでいきたい)

「よろしくお願いします」
 わたくしの言葉にテオドーラとアンネリも横に並び、バート様にペコリと頭を下げた。
「お父様、よろしくお願いします」
 テオドーラはそう言いながらヴァルナル様に、にこりと微笑み二人で手を握り合う。

「どうやらヴァルナルとテオドーラは、わたし達の結婚と同時に婚約させたほうが良さそうだね」

「はい、父上。テオドーラは、未来のスピノージ侯爵夫人にします」

「え? スピノージ侯爵? えっと、それはどうして……」

「わたしの亡き妻ジェリカは、スピノージ侯爵家の一人娘だったのです。息子が生まれたら、あちらを継ぐことがもう決まっていました。だから、実はこのヴァルナルはスピノージ侯爵家の貴族籍に入っているのです。ヴァルナルは将来のスピノージ侯爵になります」

「まぁ……あの筆頭侯爵家のスピノージ家ですか? すごい……だとしたら……」

「そうですよ。マーリン母上、なにも心配しなくていいです。マーリン母上もテオドーラ達も僕が守ってあげられます」

「まぁーー、頼もしいのね」
 わたくし達は笑いあって、もうオリヤンのことなどすっかり忘れてしまう。

 
 


 
 それから二度と、オリヤンがわたくしに会いに来ることはなかった。わたくしはバート様と結婚し、サーラ様もマティアスお兄様も大層喜んでくださった。

「一生大事にしますよ。子供達も一緒に皆で幸せになっていきましょう」

 バート様の言葉にとても安心する。子供も含めて皆が幸せになるのが一番だから。

「わたくし達は最高の夫婦になれますわね」

 わたくしはバート様の手を取り微笑みあう。周りには5人の子供達。とても幸せよ。





 その後、わたくしとバード様のあいだに男子が生まれた。

「まさか……わたくし、女の子しか産めないと思っていましたのに……」

「わたしはどちらでも嬉しいよ。男でも女でも変わらない。だって、わたし達の可愛い子供なのだから」
 バート様は、私の手を握り出産をねぎらってくださる。

「あたくしは医学に詳しくないけれど、子供の性別って産む女性側だけの責任じゃないと思うの。男性側にだって原因があるはずよ。女の子しかできないって女性を責める男性は、自分のことも反省するべきよ。だって今回マリーンは男子を生んだわけだし、だったら原因はオリヤン・アーネル伯爵にあったのじゃないかしら」
 サーラ様はにやりと笑っておっしゃった。

「確かにね。一方だけの責任じゃないよ。そういえば、女の子ばかりできるのはばかりって聞いたことはあるけど」
 マティアスお兄様の言葉にバート様は苦笑したし、わたくしとサーラ様は爆笑してしまう。

「どうなの? マーリン?」

「まぁ、……正解かもしれませんわ」

「ぷっ。あっはははは。オリヤンって……最低なだけじゃなく……だったのね」






 わたくしは6人の子供に囲まれ、にぎやかな素晴らしい家庭をもつことができたのだ。


 一方、オリヤンは……
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