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アイザックにプチ嫌がらせさせたマイケル
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*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚マイケル視点
その侍従は、腰を抜かさんばかりに驚いた。彼は私の屋敷に来ていっぺんで酔いが覚めたようだ。
「お、お許しください。私は、罰せられるのでしょうか?」
「は? まさか? その逆だ。 君は、アイザックの上司になれ。王宮で働くのだ。そこでは私の部下が最高責任者だ。君はアイザックに・・・・・・・。君には、そこでの報酬とは別にカリブ家からも給与を払おう」
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚カシアス視点(元レイラ男爵家の侍従)
私は、カリブ伯爵からカツラと眼鏡を渡された。私の元の髪は黒だが、金髪のカツラをつけると雰囲気がまるで変わった。眼鏡をかけて、完了だ。
どうせ、アイザック様は私など覚えていないから、バレるはずはない。アイザック様が、使用人の顔をまともに見たことは一度だってない。名前すら覚えていないのだから。『おい!』とか『お前!』で呼びかけられるだけだった。
冷酷で嘘つきでずるい男。それが、アイザック・レイラ男爵だった。
私はカリブ伯爵の命令に、大喜びで飛びついた。『あの鬼畜をちょっと困らせろ』の命令なら、誰だってやるさ!
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
「アイザック君!この書類の数値が間違っているのだが、今日で何度目かな?」
私は、たくさんの人間がいる前でアイザック様に注意をした。
「え?先ほど、カシアス様に言われた通りの数値で書類は作りました。どこにも、おかしな点はないはずです」
「私に口答えをするのかね? 君は、足し算もできないのか?」
私が大きな声を出すと、私の上司が来てもちろん私の味方をした。
「困るなぁ。アイザック君! カリブ伯爵の顔に泥を塗る気かい? カリブ伯爵はこんなくだらない計算間違いばかりする君をわざわざ推薦したのだぞ!・・・・・・カリブ伯爵に恥をかかせてはいけないな!」
アイザック様は、悔しそうに顔を歪めた。
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
アイザック様の同僚は、その様子を見て苦笑いをしている。
「「「カリブ伯爵の縁というだけで、来られてもいい迷惑だなぁ」」」
「「「足し算もできないのか? 大丈夫か?」」」
あちこちで、ひそひそと話す声が聞こえた。
王宮には、王宮勤めの貴族専用の食堂があった。そこに私がアイザック様を誘う。
「一緒に飯を食おうじゃないか? 今日は私が奢ろう」
そう言いながら、アイザック様が苦手な食べ物が入った料理をわざと注文した。
「さぁ、遠慮なく食べたまえ! 私の好物だ」
私はそう言いながら、その料理を食べるが、アイザック様は固まって食べられないでいる。
「君はさきほどのことを反省していないのかな? こちらとしては、気を遣ってこうして奢ってあげようというのに一口も食べないとはどういうことだい?」
その私の言葉に、まわりがざわついた。
「「「子供みたいに拗ねてるのかしら?」」」
「「「拗ねる歳? あれでカリブ伯爵の縁者なの?」」」
「「「母親は呆けているって噂だよ? あのアレクサンダー様に歌劇の劇場でケンカ売ったらしいよ」」」
「「「うわっ! あの英雄にたてついたの? 『あの親にしてこの子あり』だね?」」」
その侍従は、腰を抜かさんばかりに驚いた。彼は私の屋敷に来ていっぺんで酔いが覚めたようだ。
「お、お許しください。私は、罰せられるのでしょうか?」
「は? まさか? その逆だ。 君は、アイザックの上司になれ。王宮で働くのだ。そこでは私の部下が最高責任者だ。君はアイザックに・・・・・・・。君には、そこでの報酬とは別にカリブ家からも給与を払おう」
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚カシアス視点(元レイラ男爵家の侍従)
私は、カリブ伯爵からカツラと眼鏡を渡された。私の元の髪は黒だが、金髪のカツラをつけると雰囲気がまるで変わった。眼鏡をかけて、完了だ。
どうせ、アイザック様は私など覚えていないから、バレるはずはない。アイザック様が、使用人の顔をまともに見たことは一度だってない。名前すら覚えていないのだから。『おい!』とか『お前!』で呼びかけられるだけだった。
冷酷で嘘つきでずるい男。それが、アイザック・レイラ男爵だった。
私はカリブ伯爵の命令に、大喜びで飛びついた。『あの鬼畜をちょっと困らせろ』の命令なら、誰だってやるさ!
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
「アイザック君!この書類の数値が間違っているのだが、今日で何度目かな?」
私は、たくさんの人間がいる前でアイザック様に注意をした。
「え?先ほど、カシアス様に言われた通りの数値で書類は作りました。どこにも、おかしな点はないはずです」
「私に口答えをするのかね? 君は、足し算もできないのか?」
私が大きな声を出すと、私の上司が来てもちろん私の味方をした。
「困るなぁ。アイザック君! カリブ伯爵の顔に泥を塗る気かい? カリブ伯爵はこんなくだらない計算間違いばかりする君をわざわざ推薦したのだぞ!・・・・・・カリブ伯爵に恥をかかせてはいけないな!」
アイザック様は、悔しそうに顔を歪めた。
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アイザック様の同僚は、その様子を見て苦笑いをしている。
「「「カリブ伯爵の縁というだけで、来られてもいい迷惑だなぁ」」」
「「「足し算もできないのか? 大丈夫か?」」」
あちこちで、ひそひそと話す声が聞こえた。
王宮には、王宮勤めの貴族専用の食堂があった。そこに私がアイザック様を誘う。
「一緒に飯を食おうじゃないか? 今日は私が奢ろう」
そう言いながら、アイザック様が苦手な食べ物が入った料理をわざと注文した。
「さぁ、遠慮なく食べたまえ! 私の好物だ」
私はそう言いながら、その料理を食べるが、アイザック様は固まって食べられないでいる。
「君はさきほどのことを反省していないのかな? こちらとしては、気を遣ってこうして奢ってあげようというのに一口も食べないとはどういうことだい?」
その私の言葉に、まわりがざわついた。
「「「子供みたいに拗ねてるのかしら?」」」
「「「拗ねる歳? あれでカリブ伯爵の縁者なの?」」」
「「「母親は呆けているって噂だよ? あのアレクサンダー様に歌劇の劇場でケンカ売ったらしいよ」」」
「「「うわっ! あの英雄にたてついたの? 『あの親にしてこの子あり』だね?」」」
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