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おまけ リクエストにより断罪後の夫視点 残酷注意! R15
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※読者様のリクエストにより夫側視点書いてたら、残酷になってしまいました。
ꕤ୭* 事故死あり 要注意 R15
もう一度、言います。事故死します。要注意! (!_+)と思ったら、そっと閉じてくださいね!
私は幼い頃からたぐいまれな素晴らしい美貌の持ち主だった。おまけにオーガスト侯爵家の次男だ。
そうとなれば、黙っていても女は寄ってきてよりみどりだった。兄嫁のエリカにまで言い寄られて、美女だったからとりあえずは味見しといた。据え膳食わぬは男の恥って、異世界の書物に書いてあったからな。
結婚は誰でも良かった。どうせ結婚しても女とは付き合うつもりだったし、そのへんをわかってくれそうな金持ちの女であれば良いなと思っていた。オーガスト侯爵家が負債をせおったのは、兄が無謀な事業に手を出したからだ。
事業経営の才覚もないくせに、粋がって新事業なんて立ち上げるからだよ。見事失敗して破産するしかなかったところを、私をエサに得な縁談を見つけてきたのがエリカだった。
「カールストン男爵家の一人娘は、美女ではないけれど器量はまぁまぁよ。なにより有能で大金もちっていいことよね。あそこに婿入りすれば一生遊んで暮らせるわよ」
その言葉に私は夜会でオダリスを見つけ声をかけた。話してみると退屈で真面目でつまらない女だった。
それでも、大金持ちでしっかり事業を切り盛りしているのは好ましい。これなら、この女を働かせて私は贅沢し放題できそうだ。男爵家なんて末端貴族、しかも容姿も中の下あたり。上手に化粧してやっと中の上あたりかな。そんなレベルで私を夫にできることに天に感謝しろよ!
「お祖母様のところに3日間行くわ」
オダリスの言葉にすぐに女と外泊できるとワクワクした。
つきあっている女は3人。3人ともオダリスがお祖母様のところに行くことを知っていた。それぞれの女が言う日にちが、ずれているのが不思議でオダリスに聞く。その結果、おばあさまと呼べる人物はどうやら複数いることがわかった。
浮気相手が3人いると会話もたまに混乱して、妻から聞いた話と浮気相手から聞いた話がごっちゃになることもよくあった。ま、いいか。オダリスは私に夢中でそんなこと気にしないだろうし。
ところが・・・・・・この夢のような生活がエリザベスのせいで崩壊した!!
私はオダリスから離婚され、多額の慰謝料を払うはめになった。オーガスト侯爵家に融通してもらった援助金までなんで私が返すのかわからないよ。エリカは私を浮気者と罵って殴りかかってきた。
「いや、おかしいだろ? あんただって、私の兄貴がいたじゃないか?浮気していた女に浮気者って責められてもなぁ」
エリカと無理矢理結婚させられて、私達は不幸だった。もとから、愛なんてあるわけない関係だ。お互いの容姿が気に入って始まった関係は身体だけの関係だよ。
炭鉱で汗水流して働くことの、その過酷さを知っているか? あのなかは、いつ天井が崩れてくるかもわからない有毒ガスも発生するような危険な場所なんだ。
毎日同僚が死ぬ・・・・・・足や手を失う者もいて、ここは地獄絵図だ。
炭鉱のなかの温度は40度。1日12時間も採鉱させられる。逃亡しようとすれば連れ戻されてリンチだ。
行方不明者含めて100人以上の事故が頻繁に起こる。これだけでも辛いのに、夜は炭鉱の近くの国境の守りまでさせられた。ぼろぼろだよ、文字通り・・・・・・1ヶ月で私の容姿はガリガリのジジイみたいになった。
贅沢三昧してきた私が、こんな生活に耐えられるはずはない。ちょうどここに来て一年目に大事故が起きて、私の身体は土砂に埋もれた。
生き埋めって辛いんだよ・・・・・・手や足からは血が流れ出し、酸素はなくなり息が苦しくなって・・・・・・最後まで苦しい・・・・・・浮気しただけでこんなに罰せらるのか?
おかしくないか?私は愛をいろんな女に与えただけだ・・・・・・今度もし生まれることがあったら、一生独身でいよう。そしたらどんなに女を作っても罰せられない・・・・・・
私は最後までオダリスが妊娠していた子供のことなど考えもしなかった。
考えたのは自分が可哀想だということだけだった。
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
後味、悪くてすみません。
また、おまけでヒロインの幸せになった様子もリクエストされていますので、書きますね。
いったん、完結します。
ꕤ୭* 事故死あり 要注意 R15
もう一度、言います。事故死します。要注意! (!_+)と思ったら、そっと閉じてくださいね!
私は幼い頃からたぐいまれな素晴らしい美貌の持ち主だった。おまけにオーガスト侯爵家の次男だ。
そうとなれば、黙っていても女は寄ってきてよりみどりだった。兄嫁のエリカにまで言い寄られて、美女だったからとりあえずは味見しといた。据え膳食わぬは男の恥って、異世界の書物に書いてあったからな。
結婚は誰でも良かった。どうせ結婚しても女とは付き合うつもりだったし、そのへんをわかってくれそうな金持ちの女であれば良いなと思っていた。オーガスト侯爵家が負債をせおったのは、兄が無謀な事業に手を出したからだ。
事業経営の才覚もないくせに、粋がって新事業なんて立ち上げるからだよ。見事失敗して破産するしかなかったところを、私をエサに得な縁談を見つけてきたのがエリカだった。
「カールストン男爵家の一人娘は、美女ではないけれど器量はまぁまぁよ。なにより有能で大金もちっていいことよね。あそこに婿入りすれば一生遊んで暮らせるわよ」
その言葉に私は夜会でオダリスを見つけ声をかけた。話してみると退屈で真面目でつまらない女だった。
それでも、大金持ちでしっかり事業を切り盛りしているのは好ましい。これなら、この女を働かせて私は贅沢し放題できそうだ。男爵家なんて末端貴族、しかも容姿も中の下あたり。上手に化粧してやっと中の上あたりかな。そんなレベルで私を夫にできることに天に感謝しろよ!
「お祖母様のところに3日間行くわ」
オダリスの言葉にすぐに女と外泊できるとワクワクした。
つきあっている女は3人。3人ともオダリスがお祖母様のところに行くことを知っていた。それぞれの女が言う日にちが、ずれているのが不思議でオダリスに聞く。その結果、おばあさまと呼べる人物はどうやら複数いることがわかった。
浮気相手が3人いると会話もたまに混乱して、妻から聞いた話と浮気相手から聞いた話がごっちゃになることもよくあった。ま、いいか。オダリスは私に夢中でそんなこと気にしないだろうし。
ところが・・・・・・この夢のような生活がエリザベスのせいで崩壊した!!
私はオダリスから離婚され、多額の慰謝料を払うはめになった。オーガスト侯爵家に融通してもらった援助金までなんで私が返すのかわからないよ。エリカは私を浮気者と罵って殴りかかってきた。
「いや、おかしいだろ? あんただって、私の兄貴がいたじゃないか?浮気していた女に浮気者って責められてもなぁ」
エリカと無理矢理結婚させられて、私達は不幸だった。もとから、愛なんてあるわけない関係だ。お互いの容姿が気に入って始まった関係は身体だけの関係だよ。
炭鉱で汗水流して働くことの、その過酷さを知っているか? あのなかは、いつ天井が崩れてくるかもわからない有毒ガスも発生するような危険な場所なんだ。
毎日同僚が死ぬ・・・・・・足や手を失う者もいて、ここは地獄絵図だ。
炭鉱のなかの温度は40度。1日12時間も採鉱させられる。逃亡しようとすれば連れ戻されてリンチだ。
行方不明者含めて100人以上の事故が頻繁に起こる。これだけでも辛いのに、夜は炭鉱の近くの国境の守りまでさせられた。ぼろぼろだよ、文字通り・・・・・・1ヶ月で私の容姿はガリガリのジジイみたいになった。
贅沢三昧してきた私が、こんな生活に耐えられるはずはない。ちょうどここに来て一年目に大事故が起きて、私の身体は土砂に埋もれた。
生き埋めって辛いんだよ・・・・・・手や足からは血が流れ出し、酸素はなくなり息が苦しくなって・・・・・・最後まで苦しい・・・・・・浮気しただけでこんなに罰せらるのか?
おかしくないか?私は愛をいろんな女に与えただけだ・・・・・・今度もし生まれることがあったら、一生独身でいよう。そしたらどんなに女を作っても罰せられない・・・・・・
私は最後までオダリスが妊娠していた子供のことなど考えもしなかった。
考えたのは自分が可哀想だということだけだった。
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
後味、悪くてすみません。
また、おまけでヒロインの幸せになった様子もリクエストされていますので、書きますね。
いったん、完結します。
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