（完）夫の浮気相手は……でした

おまけ リクエストにより断罪後のエリカの末路 残酷注意！ R15

　
※　残酷ですし、人によってはこのエリカにムカつく場合あります。あくまでフィクションで、この思考回路は想像のもとに書いております。

※　後味悪いかも･･････閲覧注意！！

※残酷指数6/10(あくまで主観的指数です）









　



　私はオーガスト侯爵から離婚されて、オダリスから慰謝料を請求された。事業の才覚はあるけれど男と女の色恋沙汰は興味がなかったはずだし、その点は鈍かったのにエリザベスが余計なことをした為にこんなことになったわ。

　だけれどなぜオーガスト侯爵家が借りた3億の借金まで負担されるのかわからない。私の夫は妻と弟の不倫にショックを受け最終的には自殺したみたい。なにも死ぬほどのことじゃないわよ。不倫なんて皆やっていることでしょう？　バレなきゃやっていないのと同じだし、エンリケも愛人でも作って息抜きすれば良かったのに･･････真面目すぎるって困ったものよね？

　私は炭鉱で昼間は働き、夜は高級娼館で働いた。そのうち、その娼館で贔屓にしてくれる年寄りに大金を積まれて買われた。ライアンは生き埋めになって死んじゃったから私は自由だった。

　老人だけれど金持ちの男と何不自由なく暮していたのに、ついまた悪い癖がでた。だって、お金はあるけれど年寄りの皺だらけのたるんだ顔と贅肉だらけの醜い身体に抱かれてごらんなさいよ？　気持ち悪いしこんなことじゃ、私の美貌は維持できない。もっと若いまともな身体つきの男が欲しい。だから、使用人と関係をもって、夫の目を盗んでは楽しんでいたのだ。

　当然でしょ？　倫理観？　道徳観念？　あっはは！　よしてよ、そんなの不細工な女に限ってふりかざす言葉じゃない？　この世は恋に溢れていて、それが芸術に発展するんじゃないよ？　流行の歌を考えて？　ベストセラーになった小説は？　そこには不倫や浮気が満ちているわよ！

　だから、私は少しも悪くない！

　けれど、夫にそれがバレて･･････私は路地裏に捨てられた。

「恩知らずが！　お前など底辺の娼婦として生きていけ！」
　罵倒されて雨の降りしきるなか、市井の治安の悪い路地裏に着の身着のままで放り出された私。

　もう誰も助けてくれないわ。雨水を飲み残飯をあさり、わずかなお金で買われる女になった。

　住むところもなく男の家を転々として、最期はおかしなクスリをたくさん打たれて･･････快楽のなかで息絶えた。

　最初から美貌の金持ちで、素晴らしい筋肉質の身体をもった夫がいる女が妬ましい。エンリケはモヤシみたいに貧弱だったしライアンはバカすぎた。最期の夫はよぼよぼの老人じゃないよ！　

　なんで、神様はこんなに不公平なことをするの？　私はこんなに綺麗に生まれてきたのに、それに釣り合う夫をくれなかった！　今度こそ、全てをもつ女に生まれ変わらせてよ。神様･･････お願い･･････

「あれ、死んじゃったよ。ま、いいか。この女を森にでも埋めてこい！　なにが、神様だ。こんなあばずれには、神様だって拝まれたくねーだろうよ」

「あっはは。神様、お願いなんて･･････まっとうに生きてこなきゃ言えねーな。俺らみたいな種類の人間にはサタン様が守り神だってのに！」

　男達のさげすむ声が遠くに聞こえて･･････私はこの世から消えた･･････




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ライト文芸大賞エントリー作品
「愛を教えてくれた人」
多動性発達障害のヒロインがお金持ちの一流画家の叔母の養女になり、成長していく物語です。よろしくお願いします(❀ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾ᵖᵉᵏᵒ



「小説家のなろう」に、
「オリビアの恋」を、少し修正しながら投稿はじめました。アルファに投稿している「オリビアの恋と三人の侍女」の修正版です。よろしくお願いします。