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26 サミーの悪知恵
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「大変だ! プレシャスが部屋にいない。身の回りのものも消えている」
ニッキーは大騒ぎして、屋敷内を探し回っていた。探し回るといっても、ここは王都のタウンハウス。部屋数は限られており、他に隠れる場所はない。ギャロウェイ伯爵夫妻は慌てて、サングスター男爵家に使いをだした。今は社交シーズン。大抵の貴族たちは王都のタウンハウスにいる。
ほどなくして、サングスター男爵家から戻った使いは、汗を拭きながら報告する。
「さきほど、プレシャス様の弟であるサングスター男爵とお話しをしてまいりました。プレシャス様は来ていないし、ここ一年は手紙すらやり取りしていないそうです」
ニッキーはプレシャスの友人にも使いをおくり、プレシャスが来ていないか尋ねてまわらせた。しかし、誰もプレシャスの行方を知らない。
「困ったな。いったい、どこに消えたんだ? サミー卿になんて言えばいいんだ。せっかく、アリッサの失態をカバーできるかと喜んでいたのに。あのダイヤだらけのドレスは我が娘にふさわしいものなのに。そうだ、あの占い師だ。あいつに教えてもらおう」
ニッキーは夜になるのを待ち、あの占い師を訪ねた。占い師はニッキーから聞かれるまでもなく、ニッキーが望む答えを教えた。
「奥方に逃げられたようですね? どこにいるかって? ワイマーク伯爵家ですよ」
「アリッサのところに逃げ込んだのか。確かに、二人は仲が良かった。ワイマーク伯爵か・・・・・・王太后陛下たちが後ろ盾になっている彼と敵対するのは損ではあるが・・・・・・」
「諦めなさい。これが運命です」
「うるさいな! 占い師は必要な情報だけくれればいいのだよ。余計なことは言わないでくれ」
「ワイマーク伯爵家は不思議な力で守られている。あの男に、勝ち目はないのにねぇ」
乱暴に閉められた扉の前で、占い師が肩をすくめながらつぶやいたのだった。
サミーは将来、若い美貌の妻を迎えることができると喜んでいた。まだ生まれてもいない子供の成長を想像すると胸がわくわくした。
「自分好みの女性に育てることができるなんて夢みたいだ。私だけを愛する従順な女性にさせなくては」
今日もお腹の子を愛でるために鼻歌を歌いながら、ギャロウェイ伯爵家に足を運んだ。しかし、サミーを迎えたニッキーにいつもの元気はない。
「プレシャスに逃げられました。行く先はアリッサのいるワイマーク伯爵領です。ワイマーク伯爵とアリッサを敵にまわすのはまずいですよ。ラインの後ろ盾は前国王陛下と王太后陛下です」
「わかっているさ。高位貴族たちのほとんどが、ライン卿の医薬品や化粧品を愛用している。だったら、アリッサやプレシャスを騙すことしかないだろう? 私との婚約を白紙にしたと、アリッサたちに言うのだよ。子供が年頃になったら私のもとに来させ、既成事実をつくってしまえばいい」
「なるほど。プレシャスには戻ってくるような嘘をつけばいいのですね? さすがはサミー卿です。頭がいい」
「ははっ。それほどでもないよ。とにかく、お腹のなかの赤ちゃんは、私の未来の妻だ。アリッサには裏切られ悲しい思いをさせられたが、今回は私が好みの女性に育てられる。最高の妻になるはずだし、一生大事にすると誓うよ。今から楽しみだ」
「はい。ご期待通りの淑女に育てますよ。さて、ワイマーク伯爵家に使いを送ります。手紙を書いて持たせましょう」
「それがいい。婚約はなくなった、と大嘘を書いてやれ」
サミーとニッキーはニヤリと笑い合う。ギャロウェイ伯爵夫妻もこの案に満足そうにうなずいたのだった。
使いにだされた侍従は、馬を休憩場で乗り継ぎながらも、休む間もなく走り続けた。それでもワイマーク伯爵領の手前まで着くのに2日はかかった。しかし、ワイマーク伯爵領に踏み入ってからは、なかなかワイマーク伯爵邸につけない。
森の奥深くへと入るにつれ、道が次第に入り組み、風景が同じように見えてくるのだ。何度も同じ木々を通り過ぎているかのような錯覚に陥り、冷や汗が額ににじむ。
侍従は焦りを覚え、何度も地図を確認したが、地図は今や無意味に思えた。どれだけ進んでも目的地に近づく気配はなく、むしろ森が彼を拒むかのように道が閉ざされていくようだった。
突然、森の中から不思議な風が吹き、葉がささやくように音を立てた。まるで森そのものが何かを伝えようとしているかのようだった。侍従は進むことを断念し、帰る決意を固めた。驚いたことに引き返し始めると、道は再び開け、まるで誘導されるように森の出口が見え始めた。
その瞬間、侍従は理解した。この森は邪な目的を持つ者を決してワイマーク伯爵家に近づけさせないのだ。ニッキーたちの会話を聞いていた侍従は、持たされた手紙の意味を知っていたのだ。彼は無念の表情を浮かべながらも、帰路についた。帰り道はまるで初めから決まっていたかのように明確で、やがて彼は森を抜け出し、再び開けた道に戻ったのだった。
こちらはギャロウェイ伯爵家である。ニッキーは、使いにだした侍従がボロボロの格好で戻ってきたことを、驚きの表情で見つめていた。しかも、彼は道に迷いワイマーク伯爵家にたどり着けなかったと言ったのだ。
「お前はクビだ。手紙を渡すだけの仕事もできないとは情けない。・・・・・・だいたい、ワイマーク伯爵邸へ向かう道で迷うなんてありえないんだよっ! 資源豊かな森に囲まれたあの道は、医薬品・高級化粧品が運ばれる主要なルートであり、途中には馬を乗り換えるための休憩所、腹ごしらえするための店などが並んでいると聞く。怠け者め! 嘘ばかり吐きやがって!」
「嘘ではありません。しかし、喜んでクビになりますよ。私はギャロウェイ伯爵家にはあわないようです。そもそも、若奥様に嘘をついた手紙など渡したらバチが当たりそうですからね。たどり着けなくて良かったです」
侍従はそう言い捨てて、ギャロウェイ伯爵家を去って行く。もう二度と、ギャロウェイ伯爵家に関わる仕事はしないと固く心に誓いながら。侍従もニッキーの悪巧みは酷すぎると感じていたからだ。
腹の虫が治まらないのはニッキーだった。
「くっそ! もう一度、今度は騎士たちを使いに出そう。父上、ギャロウェイ伯爵家お抱えの騎士に手紙を持たせましょう。プレシャスを帰らせないと、社交界でもギャロウェイ伯爵家に悪い噂が立ちますよ。妹の家出の次は妻の家出だなんて・・・・・・社交界で私はいい笑い者になってしまう」
「まったくだな。私たちは当たり前の政略結婚を、娘や孫に勧めているだけなのに。住みにくい世の中になったものだ。私の周りの貴族たちにも、公然とギャロウェイ伯爵家を非難する者が出てきた。自分たちだって、娘に政略結婚させているくせに」
「私の周りのご夫人がたも、私を責める方がいますわ。家の繁栄よりも娘の幸せだと、主張するのですよ? おかしな世の中になってきていますわね。私たちの時代は、自分の幸せよりも家の繁栄を優先するのが当たり前でしたのに」
ギャロウェイ伯爵家の人々にとって、今までの行動は当たり前のことをしたという認識しかない。おかしいのはアリッサやラインであり、それに味方した王太后や前王なのだ。
そんなわけで、今度はギャロウェイ伯爵家の騎士がワイマーク伯爵領に向かうことになったのだった。
ニッキーは大騒ぎして、屋敷内を探し回っていた。探し回るといっても、ここは王都のタウンハウス。部屋数は限られており、他に隠れる場所はない。ギャロウェイ伯爵夫妻は慌てて、サングスター男爵家に使いをだした。今は社交シーズン。大抵の貴族たちは王都のタウンハウスにいる。
ほどなくして、サングスター男爵家から戻った使いは、汗を拭きながら報告する。
「さきほど、プレシャス様の弟であるサングスター男爵とお話しをしてまいりました。プレシャス様は来ていないし、ここ一年は手紙すらやり取りしていないそうです」
ニッキーはプレシャスの友人にも使いをおくり、プレシャスが来ていないか尋ねてまわらせた。しかし、誰もプレシャスの行方を知らない。
「困ったな。いったい、どこに消えたんだ? サミー卿になんて言えばいいんだ。せっかく、アリッサの失態をカバーできるかと喜んでいたのに。あのダイヤだらけのドレスは我が娘にふさわしいものなのに。そうだ、あの占い師だ。あいつに教えてもらおう」
ニッキーは夜になるのを待ち、あの占い師を訪ねた。占い師はニッキーから聞かれるまでもなく、ニッキーが望む答えを教えた。
「奥方に逃げられたようですね? どこにいるかって? ワイマーク伯爵家ですよ」
「アリッサのところに逃げ込んだのか。確かに、二人は仲が良かった。ワイマーク伯爵か・・・・・・王太后陛下たちが後ろ盾になっている彼と敵対するのは損ではあるが・・・・・・」
「諦めなさい。これが運命です」
「うるさいな! 占い師は必要な情報だけくれればいいのだよ。余計なことは言わないでくれ」
「ワイマーク伯爵家は不思議な力で守られている。あの男に、勝ち目はないのにねぇ」
乱暴に閉められた扉の前で、占い師が肩をすくめながらつぶやいたのだった。
サミーは将来、若い美貌の妻を迎えることができると喜んでいた。まだ生まれてもいない子供の成長を想像すると胸がわくわくした。
「自分好みの女性に育てることができるなんて夢みたいだ。私だけを愛する従順な女性にさせなくては」
今日もお腹の子を愛でるために鼻歌を歌いながら、ギャロウェイ伯爵家に足を運んだ。しかし、サミーを迎えたニッキーにいつもの元気はない。
「プレシャスに逃げられました。行く先はアリッサのいるワイマーク伯爵領です。ワイマーク伯爵とアリッサを敵にまわすのはまずいですよ。ラインの後ろ盾は前国王陛下と王太后陛下です」
「わかっているさ。高位貴族たちのほとんどが、ライン卿の医薬品や化粧品を愛用している。だったら、アリッサやプレシャスを騙すことしかないだろう? 私との婚約を白紙にしたと、アリッサたちに言うのだよ。子供が年頃になったら私のもとに来させ、既成事実をつくってしまえばいい」
「なるほど。プレシャスには戻ってくるような嘘をつけばいいのですね? さすがはサミー卿です。頭がいい」
「ははっ。それほどでもないよ。とにかく、お腹のなかの赤ちゃんは、私の未来の妻だ。アリッサには裏切られ悲しい思いをさせられたが、今回は私が好みの女性に育てられる。最高の妻になるはずだし、一生大事にすると誓うよ。今から楽しみだ」
「はい。ご期待通りの淑女に育てますよ。さて、ワイマーク伯爵家に使いを送ります。手紙を書いて持たせましょう」
「それがいい。婚約はなくなった、と大嘘を書いてやれ」
サミーとニッキーはニヤリと笑い合う。ギャロウェイ伯爵夫妻もこの案に満足そうにうなずいたのだった。
使いにだされた侍従は、馬を休憩場で乗り継ぎながらも、休む間もなく走り続けた。それでもワイマーク伯爵領の手前まで着くのに2日はかかった。しかし、ワイマーク伯爵領に踏み入ってからは、なかなかワイマーク伯爵邸につけない。
森の奥深くへと入るにつれ、道が次第に入り組み、風景が同じように見えてくるのだ。何度も同じ木々を通り過ぎているかのような錯覚に陥り、冷や汗が額ににじむ。
侍従は焦りを覚え、何度も地図を確認したが、地図は今や無意味に思えた。どれだけ進んでも目的地に近づく気配はなく、むしろ森が彼を拒むかのように道が閉ざされていくようだった。
突然、森の中から不思議な風が吹き、葉がささやくように音を立てた。まるで森そのものが何かを伝えようとしているかのようだった。侍従は進むことを断念し、帰る決意を固めた。驚いたことに引き返し始めると、道は再び開け、まるで誘導されるように森の出口が見え始めた。
その瞬間、侍従は理解した。この森は邪な目的を持つ者を決してワイマーク伯爵家に近づけさせないのだ。ニッキーたちの会話を聞いていた侍従は、持たされた手紙の意味を知っていたのだ。彼は無念の表情を浮かべながらも、帰路についた。帰り道はまるで初めから決まっていたかのように明確で、やがて彼は森を抜け出し、再び開けた道に戻ったのだった。
こちらはギャロウェイ伯爵家である。ニッキーは、使いにだした侍従がボロボロの格好で戻ってきたことを、驚きの表情で見つめていた。しかも、彼は道に迷いワイマーク伯爵家にたどり着けなかったと言ったのだ。
「お前はクビだ。手紙を渡すだけの仕事もできないとは情けない。・・・・・・だいたい、ワイマーク伯爵邸へ向かう道で迷うなんてありえないんだよっ! 資源豊かな森に囲まれたあの道は、医薬品・高級化粧品が運ばれる主要なルートであり、途中には馬を乗り換えるための休憩所、腹ごしらえするための店などが並んでいると聞く。怠け者め! 嘘ばかり吐きやがって!」
「嘘ではありません。しかし、喜んでクビになりますよ。私はギャロウェイ伯爵家にはあわないようです。そもそも、若奥様に嘘をついた手紙など渡したらバチが当たりそうですからね。たどり着けなくて良かったです」
侍従はそう言い捨てて、ギャロウェイ伯爵家を去って行く。もう二度と、ギャロウェイ伯爵家に関わる仕事はしないと固く心に誓いながら。侍従もニッキーの悪巧みは酷すぎると感じていたからだ。
腹の虫が治まらないのはニッキーだった。
「くっそ! もう一度、今度は騎士たちを使いに出そう。父上、ギャロウェイ伯爵家お抱えの騎士に手紙を持たせましょう。プレシャスを帰らせないと、社交界でもギャロウェイ伯爵家に悪い噂が立ちますよ。妹の家出の次は妻の家出だなんて・・・・・・社交界で私はいい笑い者になってしまう」
「まったくだな。私たちは当たり前の政略結婚を、娘や孫に勧めているだけなのに。住みにくい世の中になったものだ。私の周りの貴族たちにも、公然とギャロウェイ伯爵家を非難する者が出てきた。自分たちだって、娘に政略結婚させているくせに」
「私の周りのご夫人がたも、私を責める方がいますわ。家の繁栄よりも娘の幸せだと、主張するのですよ? おかしな世の中になってきていますわね。私たちの時代は、自分の幸せよりも家の繁栄を優先するのが当たり前でしたのに」
ギャロウェイ伯爵家の人々にとって、今までの行動は当たり前のことをしたという認識しかない。おかしいのはアリッサやラインであり、それに味方した王太后や前王なのだ。
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