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(閑話) ロベルトの仕事&ウナギが元気になったよーー

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俺の事業は薬と魔石を使った電化製品の専売特許だ。
前世で薬剤師だったこともあり、薬の配合は得意だ。

薬は領地の広大な農園で薬草を育てさせ、工場で乾燥させ、調合する。
薬草の配合によって、効能が微妙に違ってくるので、それは俺が屋敷の研究室で実験して検証する。
エリーゼはこの薬の効能を10倍増しにする癒やしの光を持っている。

高価な薬にはエリーゼに光を注いでもらって売るようにしている。
売り上げの一部はエリーゼにお小遣いとして毎月、貯めてあげている。
実際には、俺がなんでも買ってあげるからエリーゼのお金はたいして減らないと思う。
彼女はそのお金でアンヌやアンダーソン、メイド達に誕生日などちょっとしたプレゼントをあげているという。
することが可愛くて微笑ましいエリーゼは、外見だけでなく中身も素晴らしい女性だ。

魔石は辺境地のドラゴンが生息する場所でしか採れない。
冒険者たちは物体移動の魔法が使えないから、わざわざ危険な場所に行くが、俺は物体移動魔法で採ってくる。
空間に辺境地を映し出して遠隔カメラのように作動させて、岩のように大きな魔石の固まりを領地にある工場の倉庫に物体移動させる。
あとは工場の従業員が適当な大きさに割って加工し、市場に流通させる。

魔石を使った家庭用品も製造販売している。
前世の知識と魔法の力を組み合わせて、収益は良好だ。

そんなわけで、今日も研究室で薬草の配合実験をしていると、エリーゼが学校から帰ってきた。

研究室にやって来て俺にすぐ抱きついてくる。

「ロベルト様、お腹すきましたわ」
「うん、おやつを一緒に食べよう!」

庭を横切り食堂へと向かう途中で、池のウナギがおおきく飛び跳ねるのが見えた。
「ロベルト様、うなぎ、元気になったのですね?」

昨日まで、ぐったりしていたうなぎが異様に絡み合っている。
俺はキャサリンのクッキーが怪しい効能をもっていたのだな、と背筋に黒く冷たい水のような感情が広がった。
一緒に食べていたら間違いなくアウトのやつだ!

「精力増進と誘淫効果のあるクッキーがちょうど手にはいりましたから、餌にしました」
いつのまにか後ろにいたアンヌは俺が思ったことをずばり口にし、にっこりしている。
エリーゼは顔を赤くし、俺はアンヌに黒い笑みをうかべて言った。

「エリーゼが卒業したら毎日、夜の献立の一品にウナギを加えるように!」
「かしこまりました。喜んで!」満足げにアンヌは頷いた。
エリーゼは一層赤くなった。
それから、トマトのようなエリーゼをお姫様抱っこしてソファに座りずっとイチャイチャした。

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