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続編 ベリンダ末路 ベリンダ視点
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※ベリンダ視点です。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
血のように赤く塗られた大きな門をくぐると、ケバケバしい建物の娼館ばかりが並ぶ歓楽街がある。借金の証書があれば、若い女性をここに売り飛ばすことも合法とされているので、私はパットに抵抗も出来ずここの住人となってしまった。
「おやまぁ、かなりの上玉だね。あんたには綺麗な衣装と高級な化粧品が似合うね。少し痩せすぎだから肉を多めに食べなさい。なんでも相談しておくれよ。ベリンダちゃんは特別さ」
娼館のオーナー女将は優しいし、私を特別扱いしてくれた。たくさんの化粧品と高価なドレスを何着も渡されて、相手の男性を選ぶこともでき、けっして嫌なことは無理強いされずに済んだ。いつも綺麗な格好でいられて、美食に浸れて贅沢三昧だ。
客層も良く隣でお酒を飲み笑っているだけの日も多い。娼館は思ったよりずっと居心地が良いものだった。五日ごとに休みも貰えて、ここは天国かもしれないとも思う。
(やっぱり綺麗になると途端にこんなに良い思いができるんだ。可愛いは正義なのよ)
ところが、ここから逃げようとする先輩娼婦達が後を絶たない。借金を踏み倒して逃げようとした女達はムチで背中を叩かれ、地下牢に何日も閉じ込められるのに・・・・・・。
「ベリンダちゃん。先輩娼婦達を見張っておくれ。逃げようとする素振りがあったら教えて欲しいのよ」
オーナー女将の頼みを快く引き受けた。密告すると褒められて有名パティシエが作ったケーキが貰えた。それは上品な甘さで毎日でも食べたい極上スイーツだった。
(逃げようとする先輩達が悪いのよ。私は当然のことをしているだけだ)
捕まった女がムチで打たれるのを見て良い気持ちはしないけれど罪悪感はなかった。私は何人もの先輩達を密告し、その度に先輩の娼婦達は重い罰を受けた。
「お前もいずれ私と同じようになるんだよ。覚えておいで!」
逃げようとした娼婦達が私に毒づく。意味がわからない。私はちゃんと返済を終えてここを出て行くわ。
「こんな居心地の良い所を逃げようなんて頭がおかしいわよ。お金を返さないで逃げる方が悪いのだから、密告されたって自業自得だわ」
ここが気に入っていた私は毒づく先輩達を嘲笑う。自分だけが正しいと信じていた。
「さてと、そろそろ程良い肉付きになってきたねぇ。肌つやも良いし、本格的に仕事をしてもらおうかね」
それから半年ほどが経ちオーナー女将が私の身体を舐めるように見つめた。今までの生活は一変し、気が進まないお客様の相手も無理矢理させられる。
「待ってください。私は特別なんでしょう? 私だけは客を選べるんじゃないの?」
「なに寝ぼけているんだい! 今まではただの準備期間さ。娼婦が客を選ぶなんてありっこないだろう? 大金を払ってくれる客を拒む自由はあんたにはないよ」
話しが違うと思いながらも必死で働き5年ほど経ったある日、そろそろ借金が返せているはずだと問いただしたら、全く返せていないと笑われた。
「・・・・・・嘘でしょう? とっくに800万ダラなんて返済できているはずでしょう?」
「生活費を忘れてないかい? まずはここに住んでいるのだから部屋代と飯代がかかっているよね。さらに衣装や化粧もあんたの給料から天引きになっている。顔に塗る軟膏も痛み止めも、医者からもらった薬代も自分で払うに決まっているだろう? ただなのは空気ぐらいなものさね」
「・・・・・・詐欺だわ。ここにいるだけで多額のお金が発生するなら、いくら働いても借金は減らない仕組みなのね? だから先輩達は逃げようとしたんだ・・・・・・知らなかった」
私はたっぷりと後悔した。歳を重ねていくにつれて嫌なことも強要され、客の質もどんどん落ちていき殴られることすらあった。
娼婦の仕事のきつさがわかった頃には手遅れだった。ここから逃げ出すことは不可能だ。なぜなら私が今度は新入り達から監視されたから。
「ベリンダさんが逃げようとしています」
私より若い子達に密告される。あぁ、それは私がしてきたことだ。ムチで打たれてボロ雑巾のように地下牢に倒れた私に、若い娼婦達が嘲る声が聞こえる。
「ここはこんなに居心地が良いのにバカなおばさんだよね。逃げるのが悪いよ」
(ばかな子達めっ。あんた達だっていずれこうなるのに・・・・・・ここは地獄よ。逃げ場なんてどこにもないんだ・・・・・・)
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血のように赤く塗られた大きな門をくぐると、ケバケバしい建物の娼館ばかりが並ぶ歓楽街がある。借金の証書があれば、若い女性をここに売り飛ばすことも合法とされているので、私はパットに抵抗も出来ずここの住人となってしまった。
「おやまぁ、かなりの上玉だね。あんたには綺麗な衣装と高級な化粧品が似合うね。少し痩せすぎだから肉を多めに食べなさい。なんでも相談しておくれよ。ベリンダちゃんは特別さ」
娼館のオーナー女将は優しいし、私を特別扱いしてくれた。たくさんの化粧品と高価なドレスを何着も渡されて、相手の男性を選ぶこともでき、けっして嫌なことは無理強いされずに済んだ。いつも綺麗な格好でいられて、美食に浸れて贅沢三昧だ。
客層も良く隣でお酒を飲み笑っているだけの日も多い。娼館は思ったよりずっと居心地が良いものだった。五日ごとに休みも貰えて、ここは天国かもしれないとも思う。
(やっぱり綺麗になると途端にこんなに良い思いができるんだ。可愛いは正義なのよ)
ところが、ここから逃げようとする先輩娼婦達が後を絶たない。借金を踏み倒して逃げようとした女達はムチで背中を叩かれ、地下牢に何日も閉じ込められるのに・・・・・・。
「ベリンダちゃん。先輩娼婦達を見張っておくれ。逃げようとする素振りがあったら教えて欲しいのよ」
オーナー女将の頼みを快く引き受けた。密告すると褒められて有名パティシエが作ったケーキが貰えた。それは上品な甘さで毎日でも食べたい極上スイーツだった。
(逃げようとする先輩達が悪いのよ。私は当然のことをしているだけだ)
捕まった女がムチで打たれるのを見て良い気持ちはしないけれど罪悪感はなかった。私は何人もの先輩達を密告し、その度に先輩の娼婦達は重い罰を受けた。
「お前もいずれ私と同じようになるんだよ。覚えておいで!」
逃げようとした娼婦達が私に毒づく。意味がわからない。私はちゃんと返済を終えてここを出て行くわ。
「こんな居心地の良い所を逃げようなんて頭がおかしいわよ。お金を返さないで逃げる方が悪いのだから、密告されたって自業自得だわ」
ここが気に入っていた私は毒づく先輩達を嘲笑う。自分だけが正しいと信じていた。
「さてと、そろそろ程良い肉付きになってきたねぇ。肌つやも良いし、本格的に仕事をしてもらおうかね」
それから半年ほどが経ちオーナー女将が私の身体を舐めるように見つめた。今までの生活は一変し、気が進まないお客様の相手も無理矢理させられる。
「待ってください。私は特別なんでしょう? 私だけは客を選べるんじゃないの?」
「なに寝ぼけているんだい! 今まではただの準備期間さ。娼婦が客を選ぶなんてありっこないだろう? 大金を払ってくれる客を拒む自由はあんたにはないよ」
話しが違うと思いながらも必死で働き5年ほど経ったある日、そろそろ借金が返せているはずだと問いただしたら、全く返せていないと笑われた。
「・・・・・・嘘でしょう? とっくに800万ダラなんて返済できているはずでしょう?」
「生活費を忘れてないかい? まずはここに住んでいるのだから部屋代と飯代がかかっているよね。さらに衣装や化粧もあんたの給料から天引きになっている。顔に塗る軟膏も痛み止めも、医者からもらった薬代も自分で払うに決まっているだろう? ただなのは空気ぐらいなものさね」
「・・・・・・詐欺だわ。ここにいるだけで多額のお金が発生するなら、いくら働いても借金は減らない仕組みなのね? だから先輩達は逃げようとしたんだ・・・・・・知らなかった」
私はたっぷりと後悔した。歳を重ねていくにつれて嫌なことも強要され、客の質もどんどん落ちていき殴られることすらあった。
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「ベリンダさんが逃げようとしています」
私より若い子達に密告される。あぁ、それは私がしてきたことだ。ムチで打たれてボロ雑巾のように地下牢に倒れた私に、若い娼婦達が嘲る声が聞こえる。
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