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番外編
俺が感謝を伝える話
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リュークが来て早一月が経つ。
今まで1人で仕込みをしていたが、2人になったから格段に早くなった。
空いた時間で色々と試作品を作れるようになった。
リュークも色々作ってみんなに感想を聞いている。
サイラス達もリュークを自分達の子供のように大事にしてくれている。テーブルマナーなんて平民は知らないから、イリシャに習っているらしい。習えば、食べやすい盛り付け方も自然に考えるようになるしね。
「建国祭に出店ですか?」
「うん。今年はリューがいるし、八百屋のおっちゃん達も一度は食べてみたいって言っただろ?だから、事前に作り置きできるハヤシライスなんかどうかな?って思って。まだ、皇国だと泥麦は家畜の飼料のイメージが強いから安いし。材料費とかを考えても銅貨5枚でこの皿くらいなら、利益出るんじゃないかな?」
「確かに他も買い食いするから、これくらいの量なら、5枚でも儲かりますね。」
「ちなみに宿だといくらぐらいもらっていた?」
「銀貨2枚です。サラダとスープ付きで。量もこの倍はありますし。」
「なら、大体適正な価格だな。」
「ですね。でもユーリさんの料理ならもう少し高くても、いいんじゃないですか?」
「いや、これでいいんだ。あんまり高いと誰も食べてくれないだろ?それに市場のみんなへの感謝もあるし。」
「なるほど、そうですか。僕も良くしてもらっているので頑張ります。」
「おう、頑張ろうな。」
建国祭当日。
ジークは警備で泊まり込み。エルは皇子として式に出典。リリーはエルの付き添い兼見張りとして付いている。
エルはいつもふら~っと何処かに行くから、毎回捜索されて、ジークが駆り出されてやっと捕まえられるらしい。
エル、本当に何してんの?自由が過ぎないか?
飲食店エリアで出店の準備を始める。
ルーもご飯も十分に用意はした。
注文を受けたらよそうだけ。
皿とスプーンの数も出来るだけ用意したし。食べ終わったら返却のお願いの貼り紙を一応貼っておく。
大体の準備が終わった頃に、皇帝からのスピーチがスピーカーから流れてきた。
父さんがスピーカーを作っていたよ。電話もまだまだ高級品で騎士団や上級貴族家にしかないけど、有用性は実証済みで、何度も魔物の脅威を退けてきた。
伝令を馬で掛けていた頃に比べたら、迅速に対処できるから、救われる命も多くなっただろう。
スピーチを聴いていたリュークは『声は確かにエルさんのお父さんだ。でも、いつもと違う』と呟いていた。だよね。俺も真面目なエルパパは初めてだよ。
皇帝のスピーチが終われば、祭が始まる。忙しくなるぞ!
一番乗りのお客は八百屋夫婦。
「ユーリちゃん、リューちゃん、楽しみにしていたよ。」
「ありがとうございます。食べ終わったら、食器の返却にご協力ください。」
「おっちゃん2つでいい?」
「おう、2つくれ。」
「2つで銀貨1枚です。」
「毎度あり!」
皿に盛ったハヤシライスを渡す。
おっちゃん達は初めて見るハヤシライスに釘付けだ。
「これはどうやって食べんだ?」
「特に決まりはないよ。温かいうちにどうぞ。」
おっちゃんはスプーンで掬い一口食べる。
「うめぇ!」
おかみさんもおっちゃんの言葉で食べ出す。
「美味しい。」
2人は勢いよく食べ出す。
見ていたら『カレーは飲み物』って言っていた芸人がいたが、ハヤシライスも飲み物のようだ。
ルーの香りに誘われたがどんなものかわからず、おっちゃん達の食べっぷりを見ていた人達が注文をしてくる。
「俺も1つくれ!」
「俺もだ!」
「ちゃんと並んでください!1皿銅貨5枚です!食器の返却にご協力ください!」
次々に注文が入る。
食べた人は皆美味しいと言ってくれる。
「ユーリちゃん美味しかった。」
「本当に美味しかったわ。夕方また食べに来るわね。残っているかしら?」
「そればっかりはわからないよ。運次第だね。」
「確かに。またね。」
と八百屋夫婦は帰って行った。
途中俺の出店を宣伝してくれたらしく、顔見知りがひっきりなしに来てくれた。
おかげで昼前には寸胴鍋が2つ空になった。
昼を過ぎてからやっと客が途絶えたので、休憩をする。予め作っておいた弁当を食べる。
「すごいですね。寸胴鍋5つ空になりましたよ。」
「やばいな。夜までもたないな。」
「10個なんて多いと思っていましたが、あっという間になくなりそうですね。」
「いや、残ってもジークが食べるし。」
「ジークさん、ハヤシライス好きですよね。タハル料理長の料理で唯一おかわりをしていましたし。」
「ジークは好き嫌い激しいからな。基本肉だし。」
「肉ですねぇ。」
なんて言っていたら、本人がやって来た。
「ユーリ、今休憩中か?」
「あれ?どしたの?」
「やっと休憩に入れたから、ユーリのメシを食べに来た。」
「弁当は?」
「とっくに食べ終わった。」
「なら、弁当渡すよ。売れ行きが良くて、夜まで持ちそうもなくて。」
「弁当はもらうが、ハヤシライスも食べたい。」
「銅貨5枚ね?」
「ああ。」
お金を受け取り、ハヤシライスと弁当を渡す。
「帰りは?」
「明日の朝だ。リューク、今日は家ユーリ一人だから、泊まっていけ。どうせ片付けで帰るのが深夜だろ?夜道は危ない。」
「わかりました。ありがとうございます。」
「ん。ユーリ、ありがとな。」
と、頬にチュッとキスをして、ジークは戻って行った。
「相変わらずラブラブですね。でもお泊まりの許可が出たってことは僕、信用してもらえたってことですよね?」
「ははっ。ジークは元からリューを信用しているよ。してなきゃ、顔も名前も覚えない人なんだよ。」
「えっ?そうなんですか?」
「そうなんです。」
うんうんと頷く俺。
同僚もどうでもいい奴なんか絶対に覚えないから。街中で会って声をかけられても、『誰だてめぇ?』という顔をする。
3年振りに会ったリュークを俺は思い出せなかったのに、ジークは覚えていた。それだけでジークの中のリュークの立ち位置は違うのだ。
休憩時間を長めに取り、夕方から出店を再開する。
昼間も人が多かったが、夜になると更に多くなる。
昼に食べた人がまた夜に来てくれたり、人に伝えたりして、10個の寸胴はあっという間で。
「すみません!料理がなくなります!こちらの方で終わりです!」
と、最後は家族連れで丁度無くなった。
食べ損ねた人は残念そうな顔をしていたが、よく見ると何回も買いに来ていた人達だった。どんだけ食べたいの?俺が顔を覚えるくらいだから、3回以上は来たよね?
家族連れにハヤシライスを渡して、店終いを始める。夜はこれからって時にはもうないから仕方がない。
食べ終わった家族連れから食器を受け取る。男の子が、
「美味しかったよ。僕も美味しいの、作る人になりたい!」
「ん、ありがとうね。頑張ればなれるよ。」
と俺は返した。
俺も美味しいモノに出会わなければ、料理人になりたいなんて思わなかった。
俺の料理で料理人になりたいって言ってくれた子供に出会えたことに感謝した。
家に着いてからも、鍋や皿を洗ったり、お金の集計やらで、結局寝たのは明け方近くだった。
リュークを客室に泊めて、俺は寝室に入ってすぐにベッドに飛び込み寝た。
久しぶりに疲れに疲れた。
俺もリュークも昼近くまで寝ていた。
朝帰って来たジークは、俺が起きないようにそっとベッドに入ったらしい。
ジークも警備お疲れ様でした。
「僕も食べたかった。」
屋台の成果の話を聞いて、エルが拗ねる。
「今度作るから。でももうあの量は作りたくないなぁ。」
「てかさ、ユーリの料理だよ。安過ぎない?」
「今回限りだよ。八百屋のおかみさんが一度は食べてみたいって言ってくれたから。それに市場の人達にはお世話になっているし。感謝の意味を込めたからこの価格なの。」
「ん、わかった。」
納得がいかないけど、俺がこういうから、エルは納得をせざるを得ない。
「でも本当にもうしないよ。疲れた。自分のペースで俺は作る方がいいや。」
あんなに忙しいのはもう懲り懲りだ。
と言いつつ、翌年には市場のみんなの要望で、また出店を出すことになるのだ。
予約の取れない店が建国祭だけ市場に出店を出す。それは、日頃お世話になっている市場の皆への感謝の表れ。客だからと横柄な態度を取れば、来年から出店が出なくてなるらしいと、そんな噂が流れていたことは、俺は知らない。
ーーーーーーーーーー
ここまでお読みいただきありがとうございます。
番外編はこれで終わります。
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
たくさんのいいねと感想をありがとうございました。
今まで1人で仕込みをしていたが、2人になったから格段に早くなった。
空いた時間で色々と試作品を作れるようになった。
リュークも色々作ってみんなに感想を聞いている。
サイラス達もリュークを自分達の子供のように大事にしてくれている。テーブルマナーなんて平民は知らないから、イリシャに習っているらしい。習えば、食べやすい盛り付け方も自然に考えるようになるしね。
「建国祭に出店ですか?」
「うん。今年はリューがいるし、八百屋のおっちゃん達も一度は食べてみたいって言っただろ?だから、事前に作り置きできるハヤシライスなんかどうかな?って思って。まだ、皇国だと泥麦は家畜の飼料のイメージが強いから安いし。材料費とかを考えても銅貨5枚でこの皿くらいなら、利益出るんじゃないかな?」
「確かに他も買い食いするから、これくらいの量なら、5枚でも儲かりますね。」
「ちなみに宿だといくらぐらいもらっていた?」
「銀貨2枚です。サラダとスープ付きで。量もこの倍はありますし。」
「なら、大体適正な価格だな。」
「ですね。でもユーリさんの料理ならもう少し高くても、いいんじゃないですか?」
「いや、これでいいんだ。あんまり高いと誰も食べてくれないだろ?それに市場のみんなへの感謝もあるし。」
「なるほど、そうですか。僕も良くしてもらっているので頑張ります。」
「おう、頑張ろうな。」
建国祭当日。
ジークは警備で泊まり込み。エルは皇子として式に出典。リリーはエルの付き添い兼見張りとして付いている。
エルはいつもふら~っと何処かに行くから、毎回捜索されて、ジークが駆り出されてやっと捕まえられるらしい。
エル、本当に何してんの?自由が過ぎないか?
飲食店エリアで出店の準備を始める。
ルーもご飯も十分に用意はした。
注文を受けたらよそうだけ。
皿とスプーンの数も出来るだけ用意したし。食べ終わったら返却のお願いの貼り紙を一応貼っておく。
大体の準備が終わった頃に、皇帝からのスピーチがスピーカーから流れてきた。
父さんがスピーカーを作っていたよ。電話もまだまだ高級品で騎士団や上級貴族家にしかないけど、有用性は実証済みで、何度も魔物の脅威を退けてきた。
伝令を馬で掛けていた頃に比べたら、迅速に対処できるから、救われる命も多くなっただろう。
スピーチを聴いていたリュークは『声は確かにエルさんのお父さんだ。でも、いつもと違う』と呟いていた。だよね。俺も真面目なエルパパは初めてだよ。
皇帝のスピーチが終われば、祭が始まる。忙しくなるぞ!
一番乗りのお客は八百屋夫婦。
「ユーリちゃん、リューちゃん、楽しみにしていたよ。」
「ありがとうございます。食べ終わったら、食器の返却にご協力ください。」
「おっちゃん2つでいい?」
「おう、2つくれ。」
「2つで銀貨1枚です。」
「毎度あり!」
皿に盛ったハヤシライスを渡す。
おっちゃん達は初めて見るハヤシライスに釘付けだ。
「これはどうやって食べんだ?」
「特に決まりはないよ。温かいうちにどうぞ。」
おっちゃんはスプーンで掬い一口食べる。
「うめぇ!」
おかみさんもおっちゃんの言葉で食べ出す。
「美味しい。」
2人は勢いよく食べ出す。
見ていたら『カレーは飲み物』って言っていた芸人がいたが、ハヤシライスも飲み物のようだ。
ルーの香りに誘われたがどんなものかわからず、おっちゃん達の食べっぷりを見ていた人達が注文をしてくる。
「俺も1つくれ!」
「俺もだ!」
「ちゃんと並んでください!1皿銅貨5枚です!食器の返却にご協力ください!」
次々に注文が入る。
食べた人は皆美味しいと言ってくれる。
「ユーリちゃん美味しかった。」
「本当に美味しかったわ。夕方また食べに来るわね。残っているかしら?」
「そればっかりはわからないよ。運次第だね。」
「確かに。またね。」
と八百屋夫婦は帰って行った。
途中俺の出店を宣伝してくれたらしく、顔見知りがひっきりなしに来てくれた。
おかげで昼前には寸胴鍋が2つ空になった。
昼を過ぎてからやっと客が途絶えたので、休憩をする。予め作っておいた弁当を食べる。
「すごいですね。寸胴鍋5つ空になりましたよ。」
「やばいな。夜までもたないな。」
「10個なんて多いと思っていましたが、あっという間になくなりそうですね。」
「いや、残ってもジークが食べるし。」
「ジークさん、ハヤシライス好きですよね。タハル料理長の料理で唯一おかわりをしていましたし。」
「ジークは好き嫌い激しいからな。基本肉だし。」
「肉ですねぇ。」
なんて言っていたら、本人がやって来た。
「ユーリ、今休憩中か?」
「あれ?どしたの?」
「やっと休憩に入れたから、ユーリのメシを食べに来た。」
「弁当は?」
「とっくに食べ終わった。」
「なら、弁当渡すよ。売れ行きが良くて、夜まで持ちそうもなくて。」
「弁当はもらうが、ハヤシライスも食べたい。」
「銅貨5枚ね?」
「ああ。」
お金を受け取り、ハヤシライスと弁当を渡す。
「帰りは?」
「明日の朝だ。リューク、今日は家ユーリ一人だから、泊まっていけ。どうせ片付けで帰るのが深夜だろ?夜道は危ない。」
「わかりました。ありがとうございます。」
「ん。ユーリ、ありがとな。」
と、頬にチュッとキスをして、ジークは戻って行った。
「相変わらずラブラブですね。でもお泊まりの許可が出たってことは僕、信用してもらえたってことですよね?」
「ははっ。ジークは元からリューを信用しているよ。してなきゃ、顔も名前も覚えない人なんだよ。」
「えっ?そうなんですか?」
「そうなんです。」
うんうんと頷く俺。
同僚もどうでもいい奴なんか絶対に覚えないから。街中で会って声をかけられても、『誰だてめぇ?』という顔をする。
3年振りに会ったリュークを俺は思い出せなかったのに、ジークは覚えていた。それだけでジークの中のリュークの立ち位置は違うのだ。
休憩時間を長めに取り、夕方から出店を再開する。
昼間も人が多かったが、夜になると更に多くなる。
昼に食べた人がまた夜に来てくれたり、人に伝えたりして、10個の寸胴はあっという間で。
「すみません!料理がなくなります!こちらの方で終わりです!」
と、最後は家族連れで丁度無くなった。
食べ損ねた人は残念そうな顔をしていたが、よく見ると何回も買いに来ていた人達だった。どんだけ食べたいの?俺が顔を覚えるくらいだから、3回以上は来たよね?
家族連れにハヤシライスを渡して、店終いを始める。夜はこれからって時にはもうないから仕方がない。
食べ終わった家族連れから食器を受け取る。男の子が、
「美味しかったよ。僕も美味しいの、作る人になりたい!」
「ん、ありがとうね。頑張ればなれるよ。」
と俺は返した。
俺も美味しいモノに出会わなければ、料理人になりたいなんて思わなかった。
俺の料理で料理人になりたいって言ってくれた子供に出会えたことに感謝した。
家に着いてからも、鍋や皿を洗ったり、お金の集計やらで、結局寝たのは明け方近くだった。
リュークを客室に泊めて、俺は寝室に入ってすぐにベッドに飛び込み寝た。
久しぶりに疲れに疲れた。
俺もリュークも昼近くまで寝ていた。
朝帰って来たジークは、俺が起きないようにそっとベッドに入ったらしい。
ジークも警備お疲れ様でした。
「僕も食べたかった。」
屋台の成果の話を聞いて、エルが拗ねる。
「今度作るから。でももうあの量は作りたくないなぁ。」
「てかさ、ユーリの料理だよ。安過ぎない?」
「今回限りだよ。八百屋のおかみさんが一度は食べてみたいって言ってくれたから。それに市場の人達にはお世話になっているし。感謝の意味を込めたからこの価格なの。」
「ん、わかった。」
納得がいかないけど、俺がこういうから、エルは納得をせざるを得ない。
「でも本当にもうしないよ。疲れた。自分のペースで俺は作る方がいいや。」
あんなに忙しいのはもう懲り懲りだ。
と言いつつ、翌年には市場のみんなの要望で、また出店を出すことになるのだ。
予約の取れない店が建国祭だけ市場に出店を出す。それは、日頃お世話になっている市場の皆への感謝の表れ。客だからと横柄な態度を取れば、来年から出店が出なくてなるらしいと、そんな噂が流れていたことは、俺は知らない。
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ここまでお読みいただきありがとうございます。
番外編はこれで終わります。
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