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前編
しおりを挟む「ラファエル=ハスイーク、私は君が好きなんだ。」
そう告げられた僕は、ぽっかーんと、口を開けたまま固まってしまった。
そう告げたカルシオンは、騎士団第2隊の副隊長を務め、ベル侯爵家の次男、容姿に至っては流石高位貴族だけあり整っている。銀髪、翠緑の瞳で、左目の下にある泣き黒子がえもいわれぬ色気を醸し出している。しかしモテるのに遊んでいる噂も聞かないし、美人からの誘いも断り続けるから『氷の騎士』なんて呼ばれている。そんな『氷の騎士』から告白をされたのだ。
かたやそんな僕は、貧乏男爵の三男、茶色の髪と瞳、平凡としか言えない容姿、王宮の経理課で働く下っ端の文官。
そんな僕は、おもわず口にしてしまった。
「ベル副隊長、お医者様に視力検査された方がよろしいかと思います。」
「で、どうしたらいいと思います?」
僕は、文官先輩に相談した。
カルシオン様の告白を受けて、視力が悪いのでないかと返してから、毎日経理課に顔を出して、愛を捧げて、贈り物をしてくるようになった。
周りも『氷の騎士』の変わりぶりに驚いたが、ファンからの嫌がらせも日に酷くなっていく。
付き合ったら嫌がらせ、断っても嫌がらせ。泣けてくるよ。ほんとに。
なので、頼れる先輩に相談をした。
「なんでよりにもよって僕に恋愛相談してくるのさ。管轄外なんだけど。」
「だって『どうにもならない困った時はアルサスに相談!』が標語になっているんじゃないですか?」
「はぁ?!なんだそれ!初耳だぞ!」
「そうなんですか?王宮に入って最初に教えられた言葉です。」
「なんちゅう標語を。しかもラファエルは素直に受け入れるんだなぁ。」
アルサスさんは溜息をつく。
昼休みにアルサスさんの元に突撃して相談した。
アルサスさんとは、学園では僕が図書委員で、図書の貸出で何回か接したことがあったが、文官の経理課に入ってからは一緒に仕事もしたことで、私的な話をするようなった。
学園の頃は、誰とも親しくならない孤高の人のようだったけど、仕事を一緒にするようになってからは、色々すごい頼れる先輩に印象は変わっていった。
「で、ラファエルはどうしたいの?」
「どう?んーっ、関わらないでもらいたい、かな。あんな素敵な人が僕を好きになるなんて、気の迷い以外しかないですよ?」
「自分に自信がないのか?」
「あるわけないじゃないですか。好きになった人は、みんな次兄を好きになる環境にいて。家を出てやっと息を吸えるようになったのに、なんでこんなとんでも騒動に合っているんだろう。」
僕はしみじみ嘆いてしまった。
次兄は幼い頃から綺麗と評判で、僕と年が近いことから比較をされて育った。
アルサスくらいに飛び抜けて綺麗な人に出会わなかったら、僕はもっと卑屈になっていただろう。
「ああ、ガブリエルねぇ。学園で目に入っていたけど、気持ちのいいもんでもなかったよ。弟の恋人を取るような真似は。ギルにも秋波送っていたみたいだし。」
「愚兄が本当に申し訳ないです。」
アルサスさん達と次兄ガブリエルと元恋人は同学年だった。
図書委員で知り合って、お互いが両思いで付き合いだしたが、次兄がいつの間にか僕達の仲に入ってきて、恋人の心変わりで別れた。
次兄と元恋人は今でもお付き合いをしてはいない。僕から恋人を奪ったことに満足したのか、僕達が別れて付き合いだしたが、1年もしないうちに別れたらしい。
僕はそんなこともあり、学園を卒業後は実家には戻ってはいない。次兄が家にいる限りは戻らないと宣言したから。
父親と長兄が理解してくれたことは有り難かった。母親と次兄は、おまえ何言っているんだ?って言う感じで、僕をどこか見下しているようだった。だから父親と長兄とは手紙のやり取りはしてお互いの現況を報告しあっている。
「ラファエルが謝ることでないでしょ。しかし、第2副隊長ねぇ。あの人は本当に表情を崩さないから何を考えているかわからないんだよ。ギルに聞いてみるよ。」
「勝手に相談しておきながら、ご迷惑をおかけします。僕、本当に恋愛はもうしたくないんです。」
言った後に俯く僕の頭をアルサスさんは優しく撫でてくれた。
僕とカルシオンとの出会いは、第2隊の経費の申請の却下の件から始まった。
交友会費が異常に金額が大きく、調査員として僕とベテラン文官が派遣された。
隊の中での交友会が、高級娼館で行われていたのだ。
それを事実として掴むまで、第2隊と話し合いという名の怒号の飛ばし合いをした。
当時の隊長が気に入った部下だけ連れて、高級娼館に通っていたことが判明し、前隊長他数名は、地方の一兵士として飛ばされた。
カルシオンはまだ副隊長にはなっていなかったが、当時の副隊長と共に経理課に謝罪に来てくれた。
それから顔を合わせれば目礼はするが、話したことはなかった。
それが先日経理課に経費の報告書をカルシオンが提出しに来た時に、報告書と共に告白をされたのだ。
経理課にいた上司、先輩後輩たちもぽっかーんと固まっていた。
たまたま部屋にいた別部署の文官もぽっかーん。
僕の出た言葉で、更にぽっかーん。
経理課だけ時間が止まった。
それから1時間もしないうちに王宮中に話が広まった。
そして翌日より些細な嫌がらせが始まったのである。
嫌がらせは多種多様だが、流石に大人がすることで仕事には影響がない。ないけど、精神的にくるものはある。
食堂ランチの量が人と比べれば少なくなったとか、休憩のお菓子とお茶が僕だけないとか。
これだけだと、僕が食いしん坊みたいだな。
他は、廊下を歩けば肩をぶつけられる、足を引っ掛けられるとか。
経理課だから、部屋に私物を持ち込めないし、他部署が用事もなく入れないので、被害が少ないが、それでも同じ課の人に嫌がらせをされることは地味に傷つく。
今日もある先輩に勤務後に書庫掃除を頼まれた。というか、命令された。
書庫掃除は当番が決まっていて、今週は先輩が担当だった。来週は違う先輩だけど、この先輩も多分命令してくると思う。この2人はカルシオンのファンだから。
年に一回騎士団の闘技大会があるのだが、カルシオンについて2人が熱く語り合っていたのを聞いていた。
『氷の騎士』の噂もこの2人が話している内容から知ったこと。
解決策が全く思いつかない僕は、溜息と共に書架の埃を落とした。
掃除当番が2週目に入った頃、
「農産科のオッドレイです。ラファエル君いますか?」
「アルサスさん、どうしました?」
「新居ができたので内輪のお披露目パーティーをするんだけど、来て!」
一通の招待状を渡された。
「内輪って言っても…高位貴族ばかりでは?」
「いやいや、身内はきちんと別の日にするよ。本当にギルと僕のせっまい交友関係のみなの。新居も狭いから、本当に数人だけ。」
「狭いってご実家と比べていませんか?」
「いやいや、比べてないよ。使用人雇わないから、僕が掃除できる範囲を考えての大きさなのよ。」
「アルサスさんがするんですか?!」
「するよ?だから、僕の手料理食べに来てね!」
と、アルサスさんは部屋から去っていった。
それから招待状は私物にあたるため、上司に断って寮まで置きに行くことにした。
あの2人の先輩が青褪めていたなんて、僕は全く知らなかった。
僕は嵌められた。それはもう色んな意味で。
アルサスに、ギルフォードに、カルシオンに。
まずは、新居のお披露目パーティーではなく、カルシオンとのお見合いだった。
カルシオンは告白をしたが、視力検査を勧められて、凹んだそうだ。
次の一手と、愛の囁きとプレゼント攻撃をしたが撃沈。僕が全く心に響いてくれない。
なので、次の手を考えている時にギルフォードから声を掛けられた。
それからアルサスを巻き込んで3人で計画をしたらしい。
あまりの僕のツレない態度が、カルシオンの心を抉り、余波としてギルフォードの心も抉ったらしい。アルサスとの付き合うまではツレなかった昔の記憶が蘇ったらしい。
『アルサスも昔は~~。』とカルシオンに話しているのを隣で聞いていたアルサスも黒歴史として、心が抉られたらしい。
らしい、としか言えないのは、話の流れからの憶測でしかないから。詳しくは教えてくれなかった。
とにかく、3人の心を抉ってしまった僕は、何がなんでもカルシオンとお付き合いをさせる計画の罠に嵌ってしまったのだ。
お茶会から始まったお見合いだけど、なんだかんだと話は盛り上がった。
話題は中々尽きないし、王宮と違ってカルシオンも顔が緩くなって、表情が豊かだった。
夕食はアルサスの手伝いをした。手伝った料理をカルシオンは美味しいと言ってくれた。
気恥ずかしい僕は、ワインを飲み過ぎてしまい、帰る頃には完全に酔っ払ってしまった。
そして酔っ払って寝てしまった僕は、カルシオンにお持ち帰りされてしまった。
翌日知らない場所で目が覚めた僕は、おもわず叫んでしまった。
そして二日酔いの頭に響いて、蹲ってしまった。
カルシオンは、僕の叫び声で部屋に駆け込んだ。蹲る僕の姿を見て、使用人に医者を呼べと叫んでいる。
いやいや、二日酔いで医者を呼んではいけません。
痛む頭をおさえて、カルシオンになんとか説明して、医者を呼ぶのは免れた。
使用人から薬湯をいただき、頭痛が治まってきた頃、支度を整えて、応接室に通された。
そこにはすでにカルシオンがいて、座ってから昨夜のことを聞いた。
「ラファエルは昨夜のことは覚えていないのかい?」
「…寝てしまったようで、ご迷惑をお掛けして、申し訳ないです。」
「…君がお付き合いに同意したことは?」
「覚えておりません。」
「同意した後、キスを強請ってきたことは?」
「それは決して僕ではありません。多分ベル副隊長の夢です。妄想です。」
「ベル副隊長とは他人行儀な。カルシオンと呼んでくれ。または、カルでもいいよ。」
「他人です。同意した覚えは本当にありません!」
「私は…そうだね、ラファエルなら、ラフィとエルで迷うね。どちらがいいかな?」
「ベル副隊長!」
酔っ払うと寝るタイプの僕は、記憶を飛ばすような酔い方はしなかった。
だからお付き合いに同意したわけではないとわかるのだが、カルシオンはどうしても同意したと持っていきたかったらしい。
「…悪かった、強引だったのは認める。…ラファエルは、私との交際を考えられないかい?」
「ベル副隊長ほど素敵な人は僕如きが相手では周りは納得しないでしょう。それに恋愛はもうしたくないです。」
「……もしかして、嫌がらせとかされているのか?恋愛はもうしたくないとは、過去に嫌なことでもあったのか?」
「…ええ、その通りです。告白を受けてから今現在嫌がらせは進行していますし、昔恋人だった人は、見目の良い兄に心変わりしました。」
隠して仕方ないから、明け透けに言った。
「それは本当にすまない。私がきちんと場所を選んで告白をすれば良かったのだが、書類を持って行った時に君が対応してくれたから、おもわずするりと口から出てしまったのだ。本当に申し訳ない。」
「……なんで僕なんですか?」
「なんでって。仕事に真面目だし、大人しそうな雰囲気なのに、前隊長に食ってかかった時は驚いたよ。それからたまに見かける君は書類持っていつも忙しいそうにしていたけど、イキイキして、とても眩しく感じた。あんなことがあった部隊の副隊長になってしまったのに、すれ違う時は目礼もしてくれて、とても好ましかった。私はもう30歳近いけど、君が初恋なんだ。それともおじさんだから嫌なのかな?」
「まだおじさんではないと思います。それにベル副隊長が問題を起こしたわけではありませんし、顔見知りなので挨拶くらいはします。」
「……ラファエル、顔が赤いけど大丈夫かい?」
ニヤニヤしながら指摘してくる。
「…揶揄わないでください。」
僕は両手で顔を覆い俯く。
向かいに座っていたカルシオンが立ち上がり、隣に座る。
「ラファエル、私に初恋を成就させる権利を与えて欲しいんだ。無理に恋愛なんてしなくていい。付き合ってみて私と性格が合わなければ仕方ない。ただ、恋愛したくないと逃げらてしまうと、狩人の本能がね、疼くんだよね。そうなると、ラファエルにとって良いことではないと思うんだよ。」
いやぁぁ!こわい!この人こわい!
狩人の本能って何?!知りたいけど知らない方が幸せなヤツ?!
赤くなった顔は青褪めているハズ。まだ顔を手で覆って俯いているから、カルシオンは僕の顔色を知らない。
「それにもしラファエルのお兄さんが綺麗で心変わりしないか心配でも、ギルフォードの奥方並に綺麗ではないだろ?流石にあそこまでいくと私も決心が揺らぎそうだが、あそこまでの美人は滅多にいない。それに私は騎士だよ?騎士道に則り、君に不誠実な真似は決してしないと誓うよ。」
流石にここまで言われたら、僕も腹を括った。
姿勢を正し、真っ直ぐにカルシオンを見た。
「わかりました。お付き合いをしましょう。そこまで熱烈に言われて応えないのは、漢が廃ります。」
「君は存外に漢らしいね。これからよろしくね。」
僕の右手を持ち、手の甲にキスをした。
騎士であるが故に、その所作はとても自然だけど、気障っぽくもあり、少し気恥ずかしい。
僕は顔が赤くなっているのを自覚しつつ、
「よろしくお願いします。」
とだけ返した。
カルシオンはその言葉に嬉しそうに笑みで返してくれた。
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