10 / 37
本編
9
リアム達のいるテーブルに近づく足音が聞こえた。2人分の足音。
僕は視覚がない分、聴覚、嗅覚が鋭くなっていたから、その内の1人が誰かはすぐにわかった。
「ルー兄様だ。」
僕が呟くと、
「正解!」
と、後ろから抱きしめられた。
ルー兄様は最近香水を使い始めた。柑橘系の香りで、長兄にぴったりの香りだ。
でも、僕が間違えてからだよね。本当に何遍でも謝ります。ごめんなさい、ルー兄様。
ルビー公子達は席を立ち、礼をしている。
ルー兄様と一緒に来た方が、
「よい。ルーフェスの弟の顔を見に来ただけだ。」
と、言った。
長兄が僕を席から立たせてくれた。
「私は、アレクサンドライト公爵が嫡男ライオルだ。」
「サファイア公爵が三男リアムです。」
僕はボウ・アンド・スクレープをする。
長兄が立たせて挨拶をさせたと言うことは、それなりの相手ということになる。
名前を聞いて、王弟殿下の嫡男とわかった。長兄より低めの声だが、聴き取りやすい声だった。
そう言えば、王子には座ったままで礼をした。今更ながら、どうしようと焦りだした。そんな僕に気がついた長兄は、
「リアムどうした?」
「ルー兄様、お耳を貸してください。」
と、近づいてもらった。
「王子殿下には、座ったまま挨拶をしてしまいました。僕、不敬罪で投獄されるのでしょうか?」
と、またしても小声でない小声で長兄に伝えた。みんなの耳にはしっかりと聞こえたみたいで、みんなが笑い出した。長兄に至っては大笑いだ。
「リアム、お茶会の時は、きちんと座ったままの礼をしたんだろ?それなら大丈夫だよ。母様に何回も見てもらっていただろう?」
「はい。何度もお辞儀の角度の練習をしました。」
「フレデリック様は怒っていませんよ。それにリアム様はお手本のような礼をされてましたよ。」
と、側近にそう言ってもらえて、僕はやっと一安心できた。笑いながら言われたけど。
「そのフレデリックは何処に?」
と、ライオル様が聞いてきた。
「エドワードもいないね。」
と、長兄も。
「御二方とも少し所用で、席を外しております。私がエドワード様の代わりに護衛を務めさせていただいております。」
ルビー公子が答える。
「全く、王子よりリアムの方が大事なのに。」
と、ぼそっと長兄は言う。
それこそ不敬では?
「あっ、ルー兄様、僕、お友達ができました。リオネル様とサイラス様です。お二人とも読書家で、面白い本を教えてくださいました。それと、今度、うちにお招きしてもよろしいですか?読書の意見交換会をするのです。それで、」
「リアム、少し落ち着こうかな?」
「はっ!つい、興奮してしまいました。初めてお友達ができたので、浮かれてしまいました。」
みんなから生温かい視線に気付き、顔が真っ赤にしてしまい、両手で覆い隠す。
「ルーフェス、本当にお前の弟か?リアムは可愛いな。こんな弟欲しいな。」
「やらんぞ!」
と、ライオル様と長兄はそんな会話をする。
長兄に抱っこされ、そのまま席に座る。
ライオル様も空いている席に座ったようだ。
リオネル様とサイラス様はもうすでに長兄達とは顔見知りのようで、僕を抜かして、5人で話し出した。
僕は長兄の胸に顔を埋めたまま、顔の熱が冷めるのを待った。
王子と次兄が戻ってきて、ガーネット・アクアマリンの両侯爵家の馬車の準備ができたと連絡が来たので、リオネル様とサイラス様と次回の約束をして別れた。また2人に会えるのが今からの楽しみになった。
会うまでに『勇者の冒険譚』は絶対に読むぞ!と意気込む。
「ルー兄様は、ご用事は終わったのですか?一緒に帰れるんですか?」
「一緒に帰ろうと思って迎えに来たんだよ。エドワードも戻って来たし、帰ろうか。」
「はい!兄様達、手を繋いでください。」
「抱っこしようか?」
「3人で歩きたいんです。」
2人に手を繋いでもらって、にっこにこの僕。
「んんっ、リアムは可愛いなぁ。私に弟はいないけど、弟みたいなのは捻くれて可愛げがないし。」
「私に可愛げを求めないでほしい。」
ライオル様と王子が言い合う。
「ルー兄様、そう言えば、ルビー公子がリアムを口説いていました。」
と、次兄が長兄に今日の出来事を言う。
「何?!…カミル、剣術の対戦でもするか?大事な弟は簡単にはやらんぞ。」
「しませんよ!ルーフェス様に敵うわけないですし!」
「ルー兄様、僕、きちんと断りましたよ。それに対戦はダメです。兄様が怪我したら、僕泣きますよ。」
「リアムが泣いたら困るから、対戦はしないよ。」
「ならいいです。」
「どちらかと言えば、大怪我をするのはカミルだよな?」
との王子の声は、みんなは聞こえなかったことにする。
側近が大怪我するほど、長兄は強いんだと初めて知った。
王子達と別れて、僕達は帰宅の途に着いた。
馬車の中で長兄に、
「リアムは今日探査魔法は使ってないな?」
と確認して来た。
「はい。使ってません。」
王宮で魔法を使えるのは許可が降りている魔術師だけで、許可がない者は使えない。使ってしまった場合は有無を問わず捕まってしまう。練習場もあるが事前登録が必要らしい。それに街中でも一緒で、探査魔法をしながら街歩きはできないのだ。
「ルー兄様、どうかされたのですか?」
「いや、内密なんだが、お茶会の中庭で一瞬だけ魔法を使用した反応があったらしい。」
「…リアムでないのは確かです。一応父様が、今日は魔力封鎖のアンクレットをつけましたから。」
「父様が?そこまでしたのか?」
「はい。リアムは魔力量が多いので、万が一がないようにと。」
「そうだね。うっかり魔法を使ってしまったら、捕まってしまうからね。一瞬だったから、本当にうっかりと誰かが発動させようとしただけかもね。」
「明日父様が帰ってきたら、アンクレットを取ってもらうまで、エド兄様から面倒を見てもらうんです。一緒にお風呂を入る約束もしました!」
「ええ!それは狡いぞ!私も一緒に入るぞ!」
「やったぁ!ルー兄様も一緒だ!」
僕は大喜びする。
普段は学園で帰りが遅いから、兄様達と一緒になることはない。
今は入学式前の長期休みだが、何かと2人は忙しくて、一緒にいられる時間があまりないのだ。
「そうだ、エド兄様。殿下に攫われたあと、酷いことされませんでしたか?」
「は?攫われた?」
「いえ、ちょっと話し合いをしただけです。」
「怪しい。」
「怪しいです。」
「それは……父様達が帰って来てから、お話します。」
「もしかして、エド兄様、王子殿下に口説かれましたか?」
「ちょっ!リアム!」
「ほぉ。なんだやっとか。」
「えっ!ルー兄様知っていたんですか?!」
「気付いていないのは、エドワードくらいなものだぞ。お前達の学年も一歳違いの上下の学年も、誰も婚約者のいない殿下に言い寄ってはいなかっただろう?」
「……言われてみれば、確かに?」
「みんな、殿下の気持ちがわかっていたから、学園中で温かく見守っていたんだよ。」
「それって、すっごい恥ずかしいことですよね。(殿下が)」
「確かに恥ずかしいな!(殿下とエドワードが)でも、いつまでも、もだもだしている殿下にみんながヤキモキしてな。しかし、仲を取り持とうとすると、殿下は素直になれない。しかも、お前はお前で気が付かない上に、すぐに口喧嘩に発展する。本当に殿下の初恋が実る日は来るか来ないかで、賭けが始まるところだったぞ。」
「は?」
「王太子殿下が面白がって、『見ていてヤキモキするくらいなら、もういっそのこと賭けるか!』って、言い出されて。それで生徒会メンバーは今日王宮に集合となったんだ。」
「いやいや、何しているんですか、本当に。」
どうやら王太子殿下は愉快な方らしい。学園行事も堅苦しいイメージを楽しいものに変えていっているって、前に長兄が言っていた。でも弟の恋を賭け事にするなんてと、ちょっとだけ王子に同情をしてしまう。
「しかし、今日の話し合いが無駄になってしまったな。明日辺り王宮から手紙が来るのかもな。」
「ルー兄様、…面白がっていません?」
「ん?いや?(面白いに決まっているじゃないか)…しかし、リアムが知っているってことは、リアムのおかげか?」
「そうなのです。王子殿下はエド兄様だけに突っかかるから、なんでかな?って思って聞いてみました。」
「そうか、偉いぞ!今日は良い仕事したな!」
と長兄は僕の頭をわしゃわしゃ撫でてくれた。
話を聞いて、次兄の鈍さにはこっそりと呆れたけど、学園中が応援をしていた恋が実ったみたいで良かった。
王子が2年も片想いしていたんなら、次兄が断罪されることはなさそうだな、と思った。
僕の初めてのお茶会は、こうして無事に終了した。
僕は視覚がない分、聴覚、嗅覚が鋭くなっていたから、その内の1人が誰かはすぐにわかった。
「ルー兄様だ。」
僕が呟くと、
「正解!」
と、後ろから抱きしめられた。
ルー兄様は最近香水を使い始めた。柑橘系の香りで、長兄にぴったりの香りだ。
でも、僕が間違えてからだよね。本当に何遍でも謝ります。ごめんなさい、ルー兄様。
ルビー公子達は席を立ち、礼をしている。
ルー兄様と一緒に来た方が、
「よい。ルーフェスの弟の顔を見に来ただけだ。」
と、言った。
長兄が僕を席から立たせてくれた。
「私は、アレクサンドライト公爵が嫡男ライオルだ。」
「サファイア公爵が三男リアムです。」
僕はボウ・アンド・スクレープをする。
長兄が立たせて挨拶をさせたと言うことは、それなりの相手ということになる。
名前を聞いて、王弟殿下の嫡男とわかった。長兄より低めの声だが、聴き取りやすい声だった。
そう言えば、王子には座ったままで礼をした。今更ながら、どうしようと焦りだした。そんな僕に気がついた長兄は、
「リアムどうした?」
「ルー兄様、お耳を貸してください。」
と、近づいてもらった。
「王子殿下には、座ったまま挨拶をしてしまいました。僕、不敬罪で投獄されるのでしょうか?」
と、またしても小声でない小声で長兄に伝えた。みんなの耳にはしっかりと聞こえたみたいで、みんなが笑い出した。長兄に至っては大笑いだ。
「リアム、お茶会の時は、きちんと座ったままの礼をしたんだろ?それなら大丈夫だよ。母様に何回も見てもらっていただろう?」
「はい。何度もお辞儀の角度の練習をしました。」
「フレデリック様は怒っていませんよ。それにリアム様はお手本のような礼をされてましたよ。」
と、側近にそう言ってもらえて、僕はやっと一安心できた。笑いながら言われたけど。
「そのフレデリックは何処に?」
と、ライオル様が聞いてきた。
「エドワードもいないね。」
と、長兄も。
「御二方とも少し所用で、席を外しております。私がエドワード様の代わりに護衛を務めさせていただいております。」
ルビー公子が答える。
「全く、王子よりリアムの方が大事なのに。」
と、ぼそっと長兄は言う。
それこそ不敬では?
「あっ、ルー兄様、僕、お友達ができました。リオネル様とサイラス様です。お二人とも読書家で、面白い本を教えてくださいました。それと、今度、うちにお招きしてもよろしいですか?読書の意見交換会をするのです。それで、」
「リアム、少し落ち着こうかな?」
「はっ!つい、興奮してしまいました。初めてお友達ができたので、浮かれてしまいました。」
みんなから生温かい視線に気付き、顔が真っ赤にしてしまい、両手で覆い隠す。
「ルーフェス、本当にお前の弟か?リアムは可愛いな。こんな弟欲しいな。」
「やらんぞ!」
と、ライオル様と長兄はそんな会話をする。
長兄に抱っこされ、そのまま席に座る。
ライオル様も空いている席に座ったようだ。
リオネル様とサイラス様はもうすでに長兄達とは顔見知りのようで、僕を抜かして、5人で話し出した。
僕は長兄の胸に顔を埋めたまま、顔の熱が冷めるのを待った。
王子と次兄が戻ってきて、ガーネット・アクアマリンの両侯爵家の馬車の準備ができたと連絡が来たので、リオネル様とサイラス様と次回の約束をして別れた。また2人に会えるのが今からの楽しみになった。
会うまでに『勇者の冒険譚』は絶対に読むぞ!と意気込む。
「ルー兄様は、ご用事は終わったのですか?一緒に帰れるんですか?」
「一緒に帰ろうと思って迎えに来たんだよ。エドワードも戻って来たし、帰ろうか。」
「はい!兄様達、手を繋いでください。」
「抱っこしようか?」
「3人で歩きたいんです。」
2人に手を繋いでもらって、にっこにこの僕。
「んんっ、リアムは可愛いなぁ。私に弟はいないけど、弟みたいなのは捻くれて可愛げがないし。」
「私に可愛げを求めないでほしい。」
ライオル様と王子が言い合う。
「ルー兄様、そう言えば、ルビー公子がリアムを口説いていました。」
と、次兄が長兄に今日の出来事を言う。
「何?!…カミル、剣術の対戦でもするか?大事な弟は簡単にはやらんぞ。」
「しませんよ!ルーフェス様に敵うわけないですし!」
「ルー兄様、僕、きちんと断りましたよ。それに対戦はダメです。兄様が怪我したら、僕泣きますよ。」
「リアムが泣いたら困るから、対戦はしないよ。」
「ならいいです。」
「どちらかと言えば、大怪我をするのはカミルだよな?」
との王子の声は、みんなは聞こえなかったことにする。
側近が大怪我するほど、長兄は強いんだと初めて知った。
王子達と別れて、僕達は帰宅の途に着いた。
馬車の中で長兄に、
「リアムは今日探査魔法は使ってないな?」
と確認して来た。
「はい。使ってません。」
王宮で魔法を使えるのは許可が降りている魔術師だけで、許可がない者は使えない。使ってしまった場合は有無を問わず捕まってしまう。練習場もあるが事前登録が必要らしい。それに街中でも一緒で、探査魔法をしながら街歩きはできないのだ。
「ルー兄様、どうかされたのですか?」
「いや、内密なんだが、お茶会の中庭で一瞬だけ魔法を使用した反応があったらしい。」
「…リアムでないのは確かです。一応父様が、今日は魔力封鎖のアンクレットをつけましたから。」
「父様が?そこまでしたのか?」
「はい。リアムは魔力量が多いので、万が一がないようにと。」
「そうだね。うっかり魔法を使ってしまったら、捕まってしまうからね。一瞬だったから、本当にうっかりと誰かが発動させようとしただけかもね。」
「明日父様が帰ってきたら、アンクレットを取ってもらうまで、エド兄様から面倒を見てもらうんです。一緒にお風呂を入る約束もしました!」
「ええ!それは狡いぞ!私も一緒に入るぞ!」
「やったぁ!ルー兄様も一緒だ!」
僕は大喜びする。
普段は学園で帰りが遅いから、兄様達と一緒になることはない。
今は入学式前の長期休みだが、何かと2人は忙しくて、一緒にいられる時間があまりないのだ。
「そうだ、エド兄様。殿下に攫われたあと、酷いことされませんでしたか?」
「は?攫われた?」
「いえ、ちょっと話し合いをしただけです。」
「怪しい。」
「怪しいです。」
「それは……父様達が帰って来てから、お話します。」
「もしかして、エド兄様、王子殿下に口説かれましたか?」
「ちょっ!リアム!」
「ほぉ。なんだやっとか。」
「えっ!ルー兄様知っていたんですか?!」
「気付いていないのは、エドワードくらいなものだぞ。お前達の学年も一歳違いの上下の学年も、誰も婚約者のいない殿下に言い寄ってはいなかっただろう?」
「……言われてみれば、確かに?」
「みんな、殿下の気持ちがわかっていたから、学園中で温かく見守っていたんだよ。」
「それって、すっごい恥ずかしいことですよね。(殿下が)」
「確かに恥ずかしいな!(殿下とエドワードが)でも、いつまでも、もだもだしている殿下にみんながヤキモキしてな。しかし、仲を取り持とうとすると、殿下は素直になれない。しかも、お前はお前で気が付かない上に、すぐに口喧嘩に発展する。本当に殿下の初恋が実る日は来るか来ないかで、賭けが始まるところだったぞ。」
「は?」
「王太子殿下が面白がって、『見ていてヤキモキするくらいなら、もういっそのこと賭けるか!』って、言い出されて。それで生徒会メンバーは今日王宮に集合となったんだ。」
「いやいや、何しているんですか、本当に。」
どうやら王太子殿下は愉快な方らしい。学園行事も堅苦しいイメージを楽しいものに変えていっているって、前に長兄が言っていた。でも弟の恋を賭け事にするなんてと、ちょっとだけ王子に同情をしてしまう。
「しかし、今日の話し合いが無駄になってしまったな。明日辺り王宮から手紙が来るのかもな。」
「ルー兄様、…面白がっていません?」
「ん?いや?(面白いに決まっているじゃないか)…しかし、リアムが知っているってことは、リアムのおかげか?」
「そうなのです。王子殿下はエド兄様だけに突っかかるから、なんでかな?って思って聞いてみました。」
「そうか、偉いぞ!今日は良い仕事したな!」
と長兄は僕の頭をわしゃわしゃ撫でてくれた。
話を聞いて、次兄の鈍さにはこっそりと呆れたけど、学園中が応援をしていた恋が実ったみたいで良かった。
王子が2年も片想いしていたんなら、次兄が断罪されることはなさそうだな、と思った。
僕の初めてのお茶会は、こうして無事に終了した。
あなたにおすすめの小説
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
麗しの眠り姫は義兄の腕で惰眠を貪る
黒木 鳴
BL
妖精のように愛らしく、深窓の姫君のように美しいセレナードのあだ名は「眠り姫」。学園祭で主役を演じたことが由来だが……皮肉にもそのあだ名はぴったりだった。公爵家の出と学年一位の学力、そしてなによりその美貌に周囲はいいように勘違いしているが、セレナードの中身はアホの子……もとい睡眠欲求高めの不思議ちゃん系(自由人なお子さま)。惰眠とおかしを貪りたいセレナードと、そんなセレナードが可愛くて仕方がない義兄のギルバート、なんやかんやで振り回される従兄のエリオットたちのお話し。完結しました!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました
こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。
【完結】転生した悪役令息は、お望み通り近付きません
カシナシ
BL
「お前など、愛す価値もない」
ディディア・ファントム侯爵令息が階段から落ちる時見たのは、婚約者が従兄弟を抱きしめている姿。
(これって、ディディアーーBLゲームの悪役令息じゃないか!)
妹の笑顔を見るためにやりこんでいたBLゲーム。引くほどレベルを上げた主人公のスキルが、なぜかディディアに転生してそのまま引き継いでいる。
スキルなしとして家族に『失敗作』と蔑まれていたのは、そのスキルのレベルが高すぎたかららしい。
スキルと自分を取り戻したディディアは、婚約者を追いかけまわすのを辞め、自立に向けて淡々と準備をする。
もちろん元婚約者と従兄弟には近付かないので、絡んでこないでいただけます?
十万文字程度。
3/7 完結しました!
※主人公:マイペース美人受け
※女性向けHOTランキング1位、ありがとうございました。完結までの12日間に渡り、ほとんど2〜5位と食い込めた作品となりました!あああありがとうございます……!。゚(゚´Д`゚)゚。
たくさんの閲覧、イイね、エール、感想は、作者の血肉になります……!(o´ω`o)ありがとうございます!(●′ω`人′ω`●)
愛されることを諦めた途端に愛されるのは何のバグですか!
雨霧れいん
BL
期待をしていた”ボク”はもう壊れてしまっていたんだ。
共依存でだっていいじゃない、僕たちはいらないもの同士なんだから。愛されないどうしなんだから。
《キャラ紹介》
メウィル・ディアス
・アルトの婚約者であり、リィルの弟。公爵家の産まれで家族仲は最底辺。エルが好き
リィル・ディアス
・ディアス公爵家の跡取り。メウィルの兄で、剣や魔法など運動が大好き。過去にメウィルを誘ったことも
レイエル・ネジクト
・アルトの弟で第二王子。下にあと1人いて家族は嫌い、特に兄。メウィルが好き
アルト・ネジクト
・メウィルの婚約者で第一王子。次期国王と名高い男で今一番期待されている。
ーーーーー
閲覧ありがとうございます!
この物語には"性的なことをされた"という表現を含みますが、実際のシーンは書かないつもりです。ですが、そういう表現があることを把握しておいてください!
是非、コメント・ハート・お気に入り・エールなどをお願いします!