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本編
15
昼寝から起こされたら、晩餐会の支度と言われて、お風呂に入れられた。
いつも以上に丁寧に洗われて、オイルマッサージをされて。
用意された服を着せられたら、髪を整えられる。仕上げに薄く化粧をされた。
胸元に父と母からプレゼントされたサファイアのブローチをつけてもらったら、完成らしい。
「リアム様、とてもお綺麗ですよ。」
とシリルは言ってくれた。
祖父母の支度が終わるまで、少しだけお茶をいただく。しばらくすると2人が来た。
「リアム、綺麗だね。」
「アルと並ぶと親子だな。」
と、言ってくれた。
「親子?」
「ああ、親子にしか見えない。アルはいつまでも綺麗で若いから、リアムとはそっくりな親子にしか見えないな。」
祖父が事あるごとに祖母を褒めるから、聞いているこっちが恥ずかしくなる。でも、これが祖母の若さの秘訣なのかも?
祖父母に手を繋がれて、晩餐会の会場へと向かった。
会場に入った瞬間、ものすごい香水の匂いで、祖母の手を離し、鼻を摘んだ。
「リアム?」
「くちゃいでちゅ。」
「ああ。誰か換気を。」
と、祖母が使用人に声をかけた。
多分先に来ていた人の中に、思いっきり香水を使っている人がいたのだろう。
ギリリと歯軋りをする音が聞こえる。
誰かわからないけど、食事をする場で、この匂いはない。
一人、席を立ち近づいてきた。
「叔父上、お久しぶりです。その子は?」
「久しぶりだね、ウルトゥス。私の孫だよ。」
「紹介はしてくれないんですか?」
「レイモンド達が来てからするよ。」
祖母は素っ気なく対応して、椅子に座る。
その隣に祖父が僕を椅子に座らせてくれると、またその隣に祖父が座る。
祖父母の間に僕が挟まる形になった。
「お祖父様、お祖母様のお隣じゃなくてもいいの?(小声)」
いつも2人の席は隣同士だから、間に挟まれる形は初めてだった。
「今夜は特別だから。」
「特別?」
「シリルがいないから、リアムは一人で食べれないだろ。私達がリアムのお手伝いをするから。」
「あっ、そっか。お祖父様、お祖母様ありがとうございます。」
探査魔法を使えば一人でも食べれるようになったが、今は使えない。昨日からシリルに手伝ってもらっている。
口を開けて待っているだけなんだけど。
流石に皇族が集まる席で、シリルを連れて来れなかった。
僕はお留守番でも良かったんだけど、祖母は『何事も経験』と言って、出席となった。
『プッ』とどこからか笑い声が聞こえた。
多分、僕が一人で食べれないことの嘲笑。でも、僕は気にしないし、気にも留めない。どんなに優秀な人だろうと、他者を貶めていい理由はない。第一、少し優っているからってバカにしてくる奴は、小者でしかない。いちいちそんな奴を相手にすることはしない。
皇帝陛下達が来るまで、誰も会話をしないで、静かな時間が流れた。壁際にいるであろう使用人も、衣擦れの音もたてないくらいに静かだった。
静かだと、よくわからない恐怖に襲われる。隣の祖母の手を探して、握ってもらう。手の温かさで心が落ち着いた頃、陛下達が入場された。
一斉にみんなが席を立って礼をした。
僕はわからないので動けないでいた。
椅子の高さやテーブルとの距離。下手に動いたら、椅子から落ちてしまうし、テーブルもぐちゃぐちゃにしてしまう。
「ふっ、不敬だぞ!」
と、誰かに言われた。しかし、皇帝陛下は、『よい』と言ってくれた。
祖父母が僕を立たせなかったので、何か思惑があるか、忘れていたかどちらかである。今回は多分前者なんだろうな。孫をあまりいいように使わないでもらいたい。事前に言ってくれたら、協力はするのに。
みんなが席に座る音がした。
少し静かになったところで、皇帝陛下が話し出す。
「父上の見舞いで、父の弟アムール様がアダマス王国よりみえられたので、歓迎の意を込めて、身内だけだが晩餐会を執り行う運びとなった。初めて会う者もいるだろうが、これを機に交流を深めてもらいたい。同行者として、サファイア前公爵、孫のリアムが来ている。リアムは、ザライア様と同じ流行り病に罹り、視力を失っておる。今回は身内だけであるから、マナーに関しては多めに見てほしい。」
と、紹介された。『えっ?!』と驚いた空気になった。それはテーブルにいる人、壁際にいる使用人から伝わってきた。
見た目は常人と変わらないから。ずっと瞼を閉じているわけでないから、初見では分かりづらい。
皇帝陛下は続けて同席者の紹介をしていく。皇太子殿下と第二皇子、皇弟殿下、皇弟妃、皇弟子息、祖母、祖父、僕の順番で紹介された。
皇太子殿下と第二皇子は、似たような低めの声で間違いそうだ。
皇弟妃はちょっと高めの声。なんか虫の居所が悪いって感じの話し方だった。多分香水の人なんだろうな。
紹介が終わり、料理が運ばれてくる。
最初にスープだ。右手にスプーンを持たされ、左手はスープ皿の受け皿を触れさせてもらった。
スープの飲み方はいっぱい練習した。肉料理とかはどんな形かわからないから、カトラリーを扱えないけど、スープはスプーンで掬うだけだから、音を立てずに、食器をぶつかり合わさないように、何十回と練習をした。
祖母が小声で『ポタージュだよ』と教えてくれた。
ゆっくりと慎重にスープを掬い、口元に運ぶ。スッと飲めば、ジャガイモの甘さが美味しい。
みんなが静かに食べる中、カチャッ、カチャッと音が響く。
聞こえる場所から多分グウェンダルだと思う。マナーをきちんと習ってないのかな?
僕は気にせず食べ進める。
残り少なくなってきたところで、祖母が僕のスプーンを持って、残りを食べさせてくれた。
僕がゆっくりとスープを味わっている間に、みんなはオードブルや肉料理と食べ進めていた。
スープが飲み終えたから、祖父母に一皿交代で食べさせてもらう。
祖母はオードブルをちょうど良いサイズにして食べさせてくれるが、祖父は豪快に切り分けた肉料理を口に運んでくる。
「お祖父様、もう少し小さくです。僕のお口はまだ小さいです。」
「すまん。」
と、祖父は笑いながら謝った。僕もいつかは豪快に肉料理を食べたい。まずは顎を鍛えるところからかな?
僕も食べ終えた頃、デザートが来た。
「リアム食べられそう?」
「どのくらいの量ですか?」
「パン2つ分かな?」
パン1つが成人男性の拳2つ分だから、
「やめておきます。お腹いっぱいです。」
「じゃあ、フルーツを一口分だけは?」
「それなら、大丈夫です。」
一口サイズのフルーツが口に運ばれる。
とても甘くて甘くて美味しかった。
「お祖母様、このフルーツはなんて言うフルーツですか?ルー兄様とエド兄様に食べさせたいです。」
「マンゴーっていうらしいよ。あまり日持ちはしないから、持ち帰れないよ。」
「そうなんですね。残念です。」
僕はしょぼんとしてしまう。兄達は甘いものが好きだから、気にいると思ったのに。
「マンゴーは干し果物としても売られています。それを持ち帰れるのは如何ですか?」
と、皇太子殿下が教えてくれた。
「ありがとうございます。是非そうさせていただきます。お祖父様!」
こういう時は祖父に頼む。
「よしよし、買って帰ろうな。」
「ブルート。」
祖母の少しお怒りの声。
「リアムのこの気持ちは大事にしてあげないとな。」
「もう、甘いんだから。リアムもわかっていてブルートに言うし。」
「お祖母様、お土産ダメですか?」
胸元に手を組み、きゅるんとした瞳で祖母を見つめる。多分できているはず?
「…お土産分だけ。それ以上はダメだよ。」
「はい!ありがとうございます。」
祖母への説得は成功したようだ。
兄達へのお土産ができたって、僕は喜ぶ。
祖父母のことだからお土産は買って帰ると思うが、僕も選んだと言いたかった。
陛下達からほんわかとした雰囲気が伝わってくる。
「リアムには、兄が2人いるのか?」
さっきと声が微妙に違うから、多分第二皇子かな?
「はい。ルーフェスとエドワードと言います。あっ、2人共婚約者はいます。」
「そうか。」
クツクツと笑われた。面白い要素あった?
「あらあら。」
と、皇后陛下の楽しそうな声が聞こえてきた。何が『あらあら』なのかな?
「リアムの胸元のブローチは素敵だね。誰かからの贈り物ですか?」
今度は皇太子殿下かな?ちょっとずつだけど、違いがわかってきた。
「父と母からです。アダマス王国では、10歳になると、家名の宝石を誂えた装飾品をもらうのです。もしくは婚約者がいたら、その方の家名の宝石と合わせた装飾品を作られるそうです。」
「サファイア公爵だから、サファイア?その大きさのサファイアは初めて見たよ。しかも、スターサファイアかな?光が反射して星形が浮かび上がって見えるよ。」
大きいのかな?他のと比べたことがないから、僕はよくわからない。
しかもスターサファイアとは?
首を傾げていたら、
「リアムのそのブローチは、みんなで決めたんだよ。父とルーフェスが石を選んで、母とエドワードがデザインしたものなんだ。」
と、祖父が教えてくれた。
みんなの想いが詰まったブローチだった。シリルがブローチをつけてくれる時に緊張気味だったのは、そういうことだと知っていたからだ。
僕は思わずポロリと涙を溢す。
「絶対に大事にします。」
僕の宝物が増えた。
どんなものかわからないけど、家族の気持ちがいっぱいに詰まったブローチ。
家に帰ったら、探査魔法で形だけは覚えるまで見続けようと思った。その前に探査魔法の性能をあげないと。
いつも以上に丁寧に洗われて、オイルマッサージをされて。
用意された服を着せられたら、髪を整えられる。仕上げに薄く化粧をされた。
胸元に父と母からプレゼントされたサファイアのブローチをつけてもらったら、完成らしい。
「リアム様、とてもお綺麗ですよ。」
とシリルは言ってくれた。
祖父母の支度が終わるまで、少しだけお茶をいただく。しばらくすると2人が来た。
「リアム、綺麗だね。」
「アルと並ぶと親子だな。」
と、言ってくれた。
「親子?」
「ああ、親子にしか見えない。アルはいつまでも綺麗で若いから、リアムとはそっくりな親子にしか見えないな。」
祖父が事あるごとに祖母を褒めるから、聞いているこっちが恥ずかしくなる。でも、これが祖母の若さの秘訣なのかも?
祖父母に手を繋がれて、晩餐会の会場へと向かった。
会場に入った瞬間、ものすごい香水の匂いで、祖母の手を離し、鼻を摘んだ。
「リアム?」
「くちゃいでちゅ。」
「ああ。誰か換気を。」
と、祖母が使用人に声をかけた。
多分先に来ていた人の中に、思いっきり香水を使っている人がいたのだろう。
ギリリと歯軋りをする音が聞こえる。
誰かわからないけど、食事をする場で、この匂いはない。
一人、席を立ち近づいてきた。
「叔父上、お久しぶりです。その子は?」
「久しぶりだね、ウルトゥス。私の孫だよ。」
「紹介はしてくれないんですか?」
「レイモンド達が来てからするよ。」
祖母は素っ気なく対応して、椅子に座る。
その隣に祖父が僕を椅子に座らせてくれると、またその隣に祖父が座る。
祖父母の間に僕が挟まる形になった。
「お祖父様、お祖母様のお隣じゃなくてもいいの?(小声)」
いつも2人の席は隣同士だから、間に挟まれる形は初めてだった。
「今夜は特別だから。」
「特別?」
「シリルがいないから、リアムは一人で食べれないだろ。私達がリアムのお手伝いをするから。」
「あっ、そっか。お祖父様、お祖母様ありがとうございます。」
探査魔法を使えば一人でも食べれるようになったが、今は使えない。昨日からシリルに手伝ってもらっている。
口を開けて待っているだけなんだけど。
流石に皇族が集まる席で、シリルを連れて来れなかった。
僕はお留守番でも良かったんだけど、祖母は『何事も経験』と言って、出席となった。
『プッ』とどこからか笑い声が聞こえた。
多分、僕が一人で食べれないことの嘲笑。でも、僕は気にしないし、気にも留めない。どんなに優秀な人だろうと、他者を貶めていい理由はない。第一、少し優っているからってバカにしてくる奴は、小者でしかない。いちいちそんな奴を相手にすることはしない。
皇帝陛下達が来るまで、誰も会話をしないで、静かな時間が流れた。壁際にいるであろう使用人も、衣擦れの音もたてないくらいに静かだった。
静かだと、よくわからない恐怖に襲われる。隣の祖母の手を探して、握ってもらう。手の温かさで心が落ち着いた頃、陛下達が入場された。
一斉にみんなが席を立って礼をした。
僕はわからないので動けないでいた。
椅子の高さやテーブルとの距離。下手に動いたら、椅子から落ちてしまうし、テーブルもぐちゃぐちゃにしてしまう。
「ふっ、不敬だぞ!」
と、誰かに言われた。しかし、皇帝陛下は、『よい』と言ってくれた。
祖父母が僕を立たせなかったので、何か思惑があるか、忘れていたかどちらかである。今回は多分前者なんだろうな。孫をあまりいいように使わないでもらいたい。事前に言ってくれたら、協力はするのに。
みんなが席に座る音がした。
少し静かになったところで、皇帝陛下が話し出す。
「父上の見舞いで、父の弟アムール様がアダマス王国よりみえられたので、歓迎の意を込めて、身内だけだが晩餐会を執り行う運びとなった。初めて会う者もいるだろうが、これを機に交流を深めてもらいたい。同行者として、サファイア前公爵、孫のリアムが来ている。リアムは、ザライア様と同じ流行り病に罹り、視力を失っておる。今回は身内だけであるから、マナーに関しては多めに見てほしい。」
と、紹介された。『えっ?!』と驚いた空気になった。それはテーブルにいる人、壁際にいる使用人から伝わってきた。
見た目は常人と変わらないから。ずっと瞼を閉じているわけでないから、初見では分かりづらい。
皇帝陛下は続けて同席者の紹介をしていく。皇太子殿下と第二皇子、皇弟殿下、皇弟妃、皇弟子息、祖母、祖父、僕の順番で紹介された。
皇太子殿下と第二皇子は、似たような低めの声で間違いそうだ。
皇弟妃はちょっと高めの声。なんか虫の居所が悪いって感じの話し方だった。多分香水の人なんだろうな。
紹介が終わり、料理が運ばれてくる。
最初にスープだ。右手にスプーンを持たされ、左手はスープ皿の受け皿を触れさせてもらった。
スープの飲み方はいっぱい練習した。肉料理とかはどんな形かわからないから、カトラリーを扱えないけど、スープはスプーンで掬うだけだから、音を立てずに、食器をぶつかり合わさないように、何十回と練習をした。
祖母が小声で『ポタージュだよ』と教えてくれた。
ゆっくりと慎重にスープを掬い、口元に運ぶ。スッと飲めば、ジャガイモの甘さが美味しい。
みんなが静かに食べる中、カチャッ、カチャッと音が響く。
聞こえる場所から多分グウェンダルだと思う。マナーをきちんと習ってないのかな?
僕は気にせず食べ進める。
残り少なくなってきたところで、祖母が僕のスプーンを持って、残りを食べさせてくれた。
僕がゆっくりとスープを味わっている間に、みんなはオードブルや肉料理と食べ進めていた。
スープが飲み終えたから、祖父母に一皿交代で食べさせてもらう。
祖母はオードブルをちょうど良いサイズにして食べさせてくれるが、祖父は豪快に切り分けた肉料理を口に運んでくる。
「お祖父様、もう少し小さくです。僕のお口はまだ小さいです。」
「すまん。」
と、祖父は笑いながら謝った。僕もいつかは豪快に肉料理を食べたい。まずは顎を鍛えるところからかな?
僕も食べ終えた頃、デザートが来た。
「リアム食べられそう?」
「どのくらいの量ですか?」
「パン2つ分かな?」
パン1つが成人男性の拳2つ分だから、
「やめておきます。お腹いっぱいです。」
「じゃあ、フルーツを一口分だけは?」
「それなら、大丈夫です。」
一口サイズのフルーツが口に運ばれる。
とても甘くて甘くて美味しかった。
「お祖母様、このフルーツはなんて言うフルーツですか?ルー兄様とエド兄様に食べさせたいです。」
「マンゴーっていうらしいよ。あまり日持ちはしないから、持ち帰れないよ。」
「そうなんですね。残念です。」
僕はしょぼんとしてしまう。兄達は甘いものが好きだから、気にいると思ったのに。
「マンゴーは干し果物としても売られています。それを持ち帰れるのは如何ですか?」
と、皇太子殿下が教えてくれた。
「ありがとうございます。是非そうさせていただきます。お祖父様!」
こういう時は祖父に頼む。
「よしよし、買って帰ろうな。」
「ブルート。」
祖母の少しお怒りの声。
「リアムのこの気持ちは大事にしてあげないとな。」
「もう、甘いんだから。リアムもわかっていてブルートに言うし。」
「お祖母様、お土産ダメですか?」
胸元に手を組み、きゅるんとした瞳で祖母を見つめる。多分できているはず?
「…お土産分だけ。それ以上はダメだよ。」
「はい!ありがとうございます。」
祖母への説得は成功したようだ。
兄達へのお土産ができたって、僕は喜ぶ。
祖父母のことだからお土産は買って帰ると思うが、僕も選んだと言いたかった。
陛下達からほんわかとした雰囲気が伝わってくる。
「リアムには、兄が2人いるのか?」
さっきと声が微妙に違うから、多分第二皇子かな?
「はい。ルーフェスとエドワードと言います。あっ、2人共婚約者はいます。」
「そうか。」
クツクツと笑われた。面白い要素あった?
「あらあら。」
と、皇后陛下の楽しそうな声が聞こえてきた。何が『あらあら』なのかな?
「リアムの胸元のブローチは素敵だね。誰かからの贈り物ですか?」
今度は皇太子殿下かな?ちょっとずつだけど、違いがわかってきた。
「父と母からです。アダマス王国では、10歳になると、家名の宝石を誂えた装飾品をもらうのです。もしくは婚約者がいたら、その方の家名の宝石と合わせた装飾品を作られるそうです。」
「サファイア公爵だから、サファイア?その大きさのサファイアは初めて見たよ。しかも、スターサファイアかな?光が反射して星形が浮かび上がって見えるよ。」
大きいのかな?他のと比べたことがないから、僕はよくわからない。
しかもスターサファイアとは?
首を傾げていたら、
「リアムのそのブローチは、みんなで決めたんだよ。父とルーフェスが石を選んで、母とエドワードがデザインしたものなんだ。」
と、祖父が教えてくれた。
みんなの想いが詰まったブローチだった。シリルがブローチをつけてくれる時に緊張気味だったのは、そういうことだと知っていたからだ。
僕は思わずポロリと涙を溢す。
「絶対に大事にします。」
僕の宝物が増えた。
どんなものかわからないけど、家族の気持ちがいっぱいに詰まったブローチ。
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