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本編
16
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晩餐会が終わり、皇弟殿下家族は別宮に戻られた。
僕は、皇太子殿下、第二皇子と3人で交流会となった。大人4人も交流会という名の飲み会らしい。
殿下達も成人していたら、飲み会の方がいいじゃないのかな?
「帝国の成人は15歳だから、私はまだお酒の美味しさがわからないんだよ。」
と第二皇子オルクス様が言う。
皇太子殿下オステオン様は、
「私もまだ飲み慣れていないから、余程の公式の場以外では飲まないようにされているんだ。お酒での失態は外聞があまり良くないからね。」
声が似ていると思ったら、歳も1歳違いで、顔や体格から何から何まで、2人は双子と間違うくらいに似ているんだそうだ。
オステオン様は16歳、オルクス様が15歳だ。オルクス様は長兄と同い歳だった。
2人共名前で呼んでと言ってくれたから、名前呼びになった。
「アダマスでは17歳が成人ですので、2人ともアダマスでしたら、未成年になりますね。」
「面白いね。国が違えば、成人の年齢も違うのか。」
「あの、グウェンダル様は何歳ですか?」
「ん?グウェンダルが気になる?あいつはオルクスと同じ15歳だよ。」
「オルクス様と同じ?えっ?本当に?」
「本当だよ。なんでだい?」
「だって、15歳にしては、言動が幼いじゃないですか。」
「「ブッ!!」」
「えっ、あれで15歳?うそだぁ。」
2人が大笑いをしだした。
ソファから転げ落ちて笑っているのは、オステオン様とオルクス様のどちらだろうか?
5分くらいは笑い転げていたと思う。
その間にシリルから紅茶をもらい、2人の笑いが収まるまで、静かに飲んでいた。
「ああ、久しぶりに大笑いをした。」
「リアムはよく聞いているねぇ。」
皇后陛下が言う可愛げがない息子達って本当にこの2人?入れ替わってないよね?
その後は、お互いの国の話をして、違いを見つけ出していく。東の国を一つ挟んだだけで、色々と慣習の違いが面白かった。
「そうだ!リアムは婚約者はいるの?」
と、オルクス様に聞かれる。
「いませんよ。目が見えない僕に旨味はないですよ。」
「……なら、私と婚約を考えて欲しい。」
「オルクス様?」
「リアムの旨味ならたくさんある。」
「あるんですか?こんな僕に?」
「まず、アムール様のお孫だ。アムール様はアダマスに嫁がれたけど、まだその年代の者に憧れを持たれている人物だ。」
「お祖母様、実は人気者でしたか。」
「アムール様にそっくりなリアムは、この国でも受け入れられると思う。」
「でも、僕、社交ができないです。」
「公式の場だけは出てもらわないとだけど、そこはもちろんカバーをするよ。あと、血筋の問題だ。先代皇帝、お爺様の時に世情の為に結婚した先代皇后は、伯爵子息だったため、父上の代で皇族の血が薄まったんだ。皇族の血が薄まると困るのが国民だ。どうして困るのかは今は教えられないけど、父上が引き継ぐ時に少し困ったことになった。母上が皇族の血を引いているから、母上の支えもあり、無事に父上が帝位に付けた。オステオンも皇族が降嫁している侯爵家の子息と婚約をして、無事に皇太子になれた。」
「それでいくと僕と婚約したら、オルクス様が皇太子に代わる可能性が出てきますよね。」
「でも、リアムは目が見えない。だから公務ができない。となれば、誰もリアムを皇后にしたいとは思わないだろ?転じて私を皇帝に押し上げようとする者もいなくなる。だから、皇太子はオステオンのままだ。私は皇帝になる器でないし、騎士になってオステオンを支えたいんだ。」
「なるほど。」
「あと、一番重要なことがある。」
「そ、それはなんでしょうか?」
僕はゴクリと息を飲む。
「私がリアムに一目惚れした。サファイア前公爵とアムール様に手を繋がれて、会場入りされた時に天使が舞い降りたのかと思った。」
「は、はぁ。」
思っていたことと全く違うことを言われ、拍子抜けしてしまった。
ここら辺からオステオン様がまた笑い出した。
「リアムが食べる姿は可愛いし、ブローチを愛しそうに触る姿は可愛いし、アムール様にウルウルと訴える姿は、超絶に可愛かった!」
「はぁ。」
「まだお互いの性格はわからないけど、今日見ていただけでも、リアムは性格も可愛いはずだ。だから、私との婚約を考えて欲しい。もちろん、リアムを大事にするし、幸せにする。私にはもうその一択しかない。」
「はぁ。」
「ひとまず、父上に報告をしよう。リアム、抱き上げてもいいか?」
「はぁ。」
僕は一目惚れのところから思考を停止した。返事も『はぁ』しか返していない。
笑いながら歩くオステオン様と僕を抱き上げてニッコニコのオルクス様。そして僕は状況がわからずにぽかんとしている。
すれ違う使用人は、2人のその様子に驚いていたという。普段無愛想な皇子2人が笑顔だったのは、幼い時以来らしい。
大人4人の宴会場に着いて、オルクス様が開口一番に、
「リアムと結婚します!!」
と宣った。
「「「はぁぁ??!」」」
驚いたのは、僕と祖父母。婚約から一足飛び、二足飛びにもほどがある。
祖父はガタンと席を立ち、オルクス様から僕を奪い返した。
「リアムが欲しければ、私を倒してからだ!」
祖父は父親ではないはず。でも、父も同じことを言いそう。それにしても、酒くさい。酔っ払い過ぎかな?
「ちょっと待って。短時間で何が起こったの?」
祖母は額を抑えながら聞いてきた。
と、オステオン様が小声でここまで実況中継してくれていた。
「私がリアムに一目惚れしました。リアムは旨味がないというから、旨味について語りましたら、リアムは納得してくれました。だから、結婚をお許しください。」
「また旨味の話なの?リアムは食材じゃないよ!」
「アムール様、食材の旨味の話ではないように思いますが?」
と、皇后陛下。
「リアムは絶対に美味しいはずです!」
と、オルクス様。僕が美味しいってどういうこと?
「許さん!リアムは嫁に出さん!!」
と、祖父が僕を祖母に預けて、オルクス様を捕まえようと暴れ出す。
場は混乱を極めたので、酔いが覚める翌日に持ち越しとなった。
祖父が暴れている最中、僕はいつもより体温の高い祖母に抱かれていたら、眠ってしまった。
ちなみにオステオン様が祖母や陛下達に詳しい説明をしてくれた。
オルクス様は、暴れる祖父から逃げ回っていたそうだ。
祖父は祖母を守る為に、剣術の鍛練を欠かしたことはないし、割に強い部類に入るのに、それを逃げ回ったオルクス様も結構強いのかな?
翌朝、祖母に起こされ、シリルが支度をしてくれる。
朝食を食べさせてもらっている時に、祖父の声を聞いていないことに気がつく。
「お祖父様は?」
「ああ、朝早くから剣術の鍛練に行っている。」
「相変わらず、熱心ですね。」
「…リアム、昨日のこと覚えてないの?」
「えっと、オルクス様から求婚されました。考えて欲しいって言われたので、考え中です。その前に父様達に相談です。だから、保留にします。」
「『考えて欲しい』から、なんで結婚宣言になったのかな。先走りなところは次兄に似たのかな?」
「次兄?」
「私の二番目の兄カイトだ。騎士でね、レザム兄上、大叔父様をね、支えていたんだけど、強い魔物にやられてしまってね。」
「…陛下が話していたザライア様とは?」
「三番目の兄だよ。医師をしていて、国民の為に医療の発展に貢献してくれていたんだ。リアムと同じ流行り病に罹ってね。兄が亡くなった知らせを聞いた時、リアムも高熱がずっと続いていたから、本当に家族みんなが不安だったんだよ。でも、リアムは助かった。…多分兄上が守ってくれたと思う。そう思いたいんだ。」
「お祖母様。」
僕は手探りで祖母の手を見つけ、手を握る。
「兄上は罹患したのに、自分のことは二の次で、多くの患者のために診て回っていたって。…リアムの優しくて強いところは兄上に似たのかな。」
「お祖母様の自慢のお兄様に似たのなら嬉しいです。でも、先走りなところは似なくて良かったです。」
「…そうだね。ふふっ。」
僕達兄弟みたいに、祖母も仲の良い兄弟だったみたい。そうだよね。こんな大きい国を盛り立てるなら、協力し合ってこそだよね。祖母もアダマスに来る前は前皇帝陛下を支えていたんだよね。
祖母の口から、兄弟の話を聞いたのは初めてだった。
アダマスと帝国は離れているから、知らせを聞いて駆けつけた時は、もう土の中。
実感が湧かないけど、確かにその人の姿が見えない。
祖母の中で兄達の死を受け入れるには、時間がかかったのかもしれない。
僕は、皇太子殿下、第二皇子と3人で交流会となった。大人4人も交流会という名の飲み会らしい。
殿下達も成人していたら、飲み会の方がいいじゃないのかな?
「帝国の成人は15歳だから、私はまだお酒の美味しさがわからないんだよ。」
と第二皇子オルクス様が言う。
皇太子殿下オステオン様は、
「私もまだ飲み慣れていないから、余程の公式の場以外では飲まないようにされているんだ。お酒での失態は外聞があまり良くないからね。」
声が似ていると思ったら、歳も1歳違いで、顔や体格から何から何まで、2人は双子と間違うくらいに似ているんだそうだ。
オステオン様は16歳、オルクス様が15歳だ。オルクス様は長兄と同い歳だった。
2人共名前で呼んでと言ってくれたから、名前呼びになった。
「アダマスでは17歳が成人ですので、2人ともアダマスでしたら、未成年になりますね。」
「面白いね。国が違えば、成人の年齢も違うのか。」
「あの、グウェンダル様は何歳ですか?」
「ん?グウェンダルが気になる?あいつはオルクスと同じ15歳だよ。」
「オルクス様と同じ?えっ?本当に?」
「本当だよ。なんでだい?」
「だって、15歳にしては、言動が幼いじゃないですか。」
「「ブッ!!」」
「えっ、あれで15歳?うそだぁ。」
2人が大笑いをしだした。
ソファから転げ落ちて笑っているのは、オステオン様とオルクス様のどちらだろうか?
5分くらいは笑い転げていたと思う。
その間にシリルから紅茶をもらい、2人の笑いが収まるまで、静かに飲んでいた。
「ああ、久しぶりに大笑いをした。」
「リアムはよく聞いているねぇ。」
皇后陛下が言う可愛げがない息子達って本当にこの2人?入れ替わってないよね?
その後は、お互いの国の話をして、違いを見つけ出していく。東の国を一つ挟んだだけで、色々と慣習の違いが面白かった。
「そうだ!リアムは婚約者はいるの?」
と、オルクス様に聞かれる。
「いませんよ。目が見えない僕に旨味はないですよ。」
「……なら、私と婚約を考えて欲しい。」
「オルクス様?」
「リアムの旨味ならたくさんある。」
「あるんですか?こんな僕に?」
「まず、アムール様のお孫だ。アムール様はアダマスに嫁がれたけど、まだその年代の者に憧れを持たれている人物だ。」
「お祖母様、実は人気者でしたか。」
「アムール様にそっくりなリアムは、この国でも受け入れられると思う。」
「でも、僕、社交ができないです。」
「公式の場だけは出てもらわないとだけど、そこはもちろんカバーをするよ。あと、血筋の問題だ。先代皇帝、お爺様の時に世情の為に結婚した先代皇后は、伯爵子息だったため、父上の代で皇族の血が薄まったんだ。皇族の血が薄まると困るのが国民だ。どうして困るのかは今は教えられないけど、父上が引き継ぐ時に少し困ったことになった。母上が皇族の血を引いているから、母上の支えもあり、無事に父上が帝位に付けた。オステオンも皇族が降嫁している侯爵家の子息と婚約をして、無事に皇太子になれた。」
「それでいくと僕と婚約したら、オルクス様が皇太子に代わる可能性が出てきますよね。」
「でも、リアムは目が見えない。だから公務ができない。となれば、誰もリアムを皇后にしたいとは思わないだろ?転じて私を皇帝に押し上げようとする者もいなくなる。だから、皇太子はオステオンのままだ。私は皇帝になる器でないし、騎士になってオステオンを支えたいんだ。」
「なるほど。」
「あと、一番重要なことがある。」
「そ、それはなんでしょうか?」
僕はゴクリと息を飲む。
「私がリアムに一目惚れした。サファイア前公爵とアムール様に手を繋がれて、会場入りされた時に天使が舞い降りたのかと思った。」
「は、はぁ。」
思っていたことと全く違うことを言われ、拍子抜けしてしまった。
ここら辺からオステオン様がまた笑い出した。
「リアムが食べる姿は可愛いし、ブローチを愛しそうに触る姿は可愛いし、アムール様にウルウルと訴える姿は、超絶に可愛かった!」
「はぁ。」
「まだお互いの性格はわからないけど、今日見ていただけでも、リアムは性格も可愛いはずだ。だから、私との婚約を考えて欲しい。もちろん、リアムを大事にするし、幸せにする。私にはもうその一択しかない。」
「はぁ。」
「ひとまず、父上に報告をしよう。リアム、抱き上げてもいいか?」
「はぁ。」
僕は一目惚れのところから思考を停止した。返事も『はぁ』しか返していない。
笑いながら歩くオステオン様と僕を抱き上げてニッコニコのオルクス様。そして僕は状況がわからずにぽかんとしている。
すれ違う使用人は、2人のその様子に驚いていたという。普段無愛想な皇子2人が笑顔だったのは、幼い時以来らしい。
大人4人の宴会場に着いて、オルクス様が開口一番に、
「リアムと結婚します!!」
と宣った。
「「「はぁぁ??!」」」
驚いたのは、僕と祖父母。婚約から一足飛び、二足飛びにもほどがある。
祖父はガタンと席を立ち、オルクス様から僕を奪い返した。
「リアムが欲しければ、私を倒してからだ!」
祖父は父親ではないはず。でも、父も同じことを言いそう。それにしても、酒くさい。酔っ払い過ぎかな?
「ちょっと待って。短時間で何が起こったの?」
祖母は額を抑えながら聞いてきた。
と、オステオン様が小声でここまで実況中継してくれていた。
「私がリアムに一目惚れしました。リアムは旨味がないというから、旨味について語りましたら、リアムは納得してくれました。だから、結婚をお許しください。」
「また旨味の話なの?リアムは食材じゃないよ!」
「アムール様、食材の旨味の話ではないように思いますが?」
と、皇后陛下。
「リアムは絶対に美味しいはずです!」
と、オルクス様。僕が美味しいってどういうこと?
「許さん!リアムは嫁に出さん!!」
と、祖父が僕を祖母に預けて、オルクス様を捕まえようと暴れ出す。
場は混乱を極めたので、酔いが覚める翌日に持ち越しとなった。
祖父が暴れている最中、僕はいつもより体温の高い祖母に抱かれていたら、眠ってしまった。
ちなみにオステオン様が祖母や陛下達に詳しい説明をしてくれた。
オルクス様は、暴れる祖父から逃げ回っていたそうだ。
祖父は祖母を守る為に、剣術の鍛練を欠かしたことはないし、割に強い部類に入るのに、それを逃げ回ったオルクス様も結構強いのかな?
翌朝、祖母に起こされ、シリルが支度をしてくれる。
朝食を食べさせてもらっている時に、祖父の声を聞いていないことに気がつく。
「お祖父様は?」
「ああ、朝早くから剣術の鍛練に行っている。」
「相変わらず、熱心ですね。」
「…リアム、昨日のこと覚えてないの?」
「えっと、オルクス様から求婚されました。考えて欲しいって言われたので、考え中です。その前に父様達に相談です。だから、保留にします。」
「『考えて欲しい』から、なんで結婚宣言になったのかな。先走りなところは次兄に似たのかな?」
「次兄?」
「私の二番目の兄カイトだ。騎士でね、レザム兄上、大叔父様をね、支えていたんだけど、強い魔物にやられてしまってね。」
「…陛下が話していたザライア様とは?」
「三番目の兄だよ。医師をしていて、国民の為に医療の発展に貢献してくれていたんだ。リアムと同じ流行り病に罹ってね。兄が亡くなった知らせを聞いた時、リアムも高熱がずっと続いていたから、本当に家族みんなが不安だったんだよ。でも、リアムは助かった。…多分兄上が守ってくれたと思う。そう思いたいんだ。」
「お祖母様。」
僕は手探りで祖母の手を見つけ、手を握る。
「兄上は罹患したのに、自分のことは二の次で、多くの患者のために診て回っていたって。…リアムの優しくて強いところは兄上に似たのかな。」
「お祖母様の自慢のお兄様に似たのなら嬉しいです。でも、先走りなところは似なくて良かったです。」
「…そうだね。ふふっ。」
僕達兄弟みたいに、祖母も仲の良い兄弟だったみたい。そうだよね。こんな大きい国を盛り立てるなら、協力し合ってこそだよね。祖母もアダマスに来る前は前皇帝陛下を支えていたんだよね。
祖母の口から、兄弟の話を聞いたのは初めてだった。
アダマスと帝国は離れているから、知らせを聞いて駆けつけた時は、もう土の中。
実感が湧かないけど、確かにその人の姿が見えない。
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