ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん異世界に来ました!

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ロイさんが席を立ち、私の横に来たかと思ったら、そっと優しく、でもしっかりと抱きしめてくれた。

「城に行ったら、帰る方法も、身体が戻る方法も探そう。子供達が大事なんだろう。」
「うん。帰りたい、会いたいよぉ~。」

わんわん泣きながら、会いたい、帰りたい、子供達の名前を叫んでいた。

泣き疲れたのと、山の中の歩きの疲れなのか、ロイさんに抱き締めながら眠ってしまったようだ。







ふわふわした感覚がする。多分夢の中だと思った。

家のリビングでみんな帰ってきて、夕食食べている。いや、食べているのは旦那だけで、娘2人は私を探してほしいと旦那にお願いしている。
『お母さん、どこ行ったのかな?』下の娘がそう言う。
『コートも携帯も財布も車もあるのにいないなんて、おかしいよ。お父さん警察に連絡しよう!』上の娘は、旦那にそう訴えかけるが、旦那は取り合ってもくれない。

土曜の夜7時過ぎ。雪降る季節は、飲み会のお誘いもない。急に出かける用事が出来ても必ず誰かに連絡するか、メモ書きを残す。娘2人は言いようのない恐怖で父親に言い募るが、夕飯がおでんということもあり、一人熱燗を飲みだしていた。旦那は妻より酒の方が大事なのは私がよく知っている。

このままでは埒が明かないと思い、上の娘は兄に電話する。大学進学で家を出ているが、父親よりは頼れるだろうと連絡をしてみたのだろう。

兄からは、『一旦家に帰るから。朝になっても戻ってこなかったら、警察に行こう。』

兄が戻ってくるならと娘2人は一安心する。それでも食欲がないようで、2人ご飯は食べないで部屋に閉じこもった。

旦那は、見たくもない私がいないせいかお酒もすすみ、酔っ払ってそのままコタツで寝始めた。


ふわふわとしたままそんな光景を見ていた。

私はここにいるのに。子供達に迷惑かけてしまっている。

いなくなってしまった罪悪感。説明の欲しい状況。でも、全て投げ出したい感情。

やっぱり、ふわふわしているからか、思考が纏まらない。感情が落ち着かない。
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