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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】
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学園に戻り、また平穏な日々を過ごすこととなりました。
でも戻ってすぐに休暇前試験期間となり、慌てて詰め込みをしたため、前回よりも点数も順位も落ちてしまいました。
ちなみにコンラッド殿下に同行をしなかった理由を問いただそうとしたのですが、その都度、逃げられてしまっている状態です。行く前にイジメすぎたのが原因か?
城では、新年の挨拶でバタバタだそうで、今回の長期休暇は、離宮で過ごすことになりました。
シュバルツバルト領に帰っても、また城にとんぼ返りになることと、ロイさんもこっちに来るので、離宮でのんびりすることになりました。
本日はリー様とリバーシをする約束をしていたため、談話室にと向かっております。
今まで、マリアさんだけの付き添いでいたのですが、今回の休暇は、護衛騎士がついてくださっております。
陛下とロイさんの配慮だそうで。王宮では今いろんな人が来ているので、何が起こるかわからないからだそうです。
護衛騎士は、ベルトマン=アザイークさんで、体格はロイさん並みに大きく、寡黙な方です。
最初は大きくて怖かったけど、雰囲気がとても優しいのがわかり、時折一言二言話すようになった。
王族のプライベート区画に入る手前で声を掛けられた。
「シュバルツバルト嬢。」
グランダル辺境伯だった。
「お久しぶりです。グランダル辺境伯。」
本当は、目下の方から声を掛けるはマナー違反だが、プライベート区画手前もあり、誰もいなかったので、声を掛けたそうだ。
「夫人や先輩は、お元気ですか?」
「お陰様で。森も元に戻ってきていて、有難いことに、前より恵みが多くなっている。本当に感謝します。」
辺境伯が頭を下げる。
「いやいや、頭を上げてください。ご先祖様含めて、大樹を大事にしてきたことが、今回このようになったと思っています。私は、ちょっと大樹の手助けをしただけです。」
「相変わらず、シュバルツバルト嬢は、謙虚ですね。」
「私謙虚じゃないですよ。『スライム塩漬け作戦』のアイディア分の褒章は、きちんと陛下に要求しましたし。」
「は、ははっ、したんですね…。(陛下に直接ですか?!)」
「例のアレがまた出た時のために、きちんとレポートを出して、強請りましたよ。まあ、実働はロイさんなので、ほんのちょっとだけなんですが、ね。」
「は、ははは…。(ちょっととはどのくらいでしょうか?)」
「あっ、そろそろ約束の時間が来ますので、ここで失礼してもよろしいでしょうか?」
「あ、それは私の方こそ失礼致しました。今度またシュバルツバルト公爵と遊びに来てください。」
「はい、ぜひ伺わせていただきます。」
と、グランダル辺境伯と別れて、談話室に向かった。
物陰で、私とグランダル辺境伯が会話していたのを見ていた人物がいたのに、私だけが気が付かなかった。
翌日、午後からヴィー様とリー様とエリー様の4人でお茶会をするということで、王宮に向かった。
途中、文官やメイドが私の方を見て、コソコソ話している様子が窺えた。
なにやら、良くない噂が流れているようだった。
私は気にせず、指定された中庭へと進む。
もうすでに3人席に着いていたが、なにやら、難しい顔をしていた。
「遅くなって申し訳ございません。」
と先に謝った。ヴィー様と、エリー様の動きがぎこちない。
本当にあまり良くない噂らしい。
そしたら、リー様が
「アオイは、叔父様と婚約しているけど、他にも恋人がいるの?」
と聞いてきた。
私は頭を抑えた。そっちの噂かぁ、と。
「これ、リーは黙ってなさい。アオイ、今王宮ではこんな噂が流れているけど、何か原因はわかる?」
「う~ん、全く。離宮からあまり出ませんし、離宮に配属されているのは女性騎士だけだし。王宮に来る際は、アザイーク卿に事前にお願いしているくらいです。近くにいる男性は、アザイーク卿くらいですよ?城に来て、殿下方ともお会いしていませんし。」
「そうよね。アオイがロイ以外に恋人がいるってありえないわよね。」
「あ、昨日談話室行く時に、グランダル辺境伯と偶然お会いして、少しお話をしたくらいです。もちろん、マリアさんとアザイーク卿とも一緒にいましたが。」
「…もしかしたら、グランダル辺境伯と!」
「いやいや、ありえないですよ?」
「そうよねぇ。…でも、グランダル領にアオイが行ったのは、大体の貴族は知っているわ。もしかしたら、ロイが同行したのを知らないで、グランダル令息と二人で領地に行ったと思われているんじゃないのかしら?」
「あ~、なるほど。コンラッド殿下が同行のはずでしたが、学園に残っていたのは周知の事実。私と、グランダル先輩がいなかったのも事実。でも、ロイさんが同行したことは、当日その場にいた方か、陛下以下王族と宰相、騎士団上層部しか知らないから。さて、噂を流した方はどんな方でしょうかねぇ?」
私は楽しそうにお茶を飲む。
ヴィー様とエリー様は少し顔色が悪くなった。
リー様は、
「アオイがそんなことするわけないのにねぇ。」
と、私のために可愛らしくプンスコしてくれた。癒されるぅ~~。
「さっきの顔見ましたか?」
「ええ、見ました。……魔王です。魔王を召還したのです。」
「お義母様、落ち着いてください。アオイは魔王ではありません。アオイより今回耳に入れてはいけない方がいます。早めに対処をしないと。明後日には到着の予定でしたよね?」
「そ、そうだわ。陛下に相談しないと。本物の魔王が来るわ!」
「私も、ジークハルト様に相談してまいりますわ。」
翌日には、すぐに噂が消えた。でも、離宮から出ないアオイが噂が消えたことを知るのは、もう少し先である。
ーーーーーー
更新が遅くなり、すみません。
当分、のろのろ更新になります。
でも戻ってすぐに休暇前試験期間となり、慌てて詰め込みをしたため、前回よりも点数も順位も落ちてしまいました。
ちなみにコンラッド殿下に同行をしなかった理由を問いただそうとしたのですが、その都度、逃げられてしまっている状態です。行く前にイジメすぎたのが原因か?
城では、新年の挨拶でバタバタだそうで、今回の長期休暇は、離宮で過ごすことになりました。
シュバルツバルト領に帰っても、また城にとんぼ返りになることと、ロイさんもこっちに来るので、離宮でのんびりすることになりました。
本日はリー様とリバーシをする約束をしていたため、談話室にと向かっております。
今まで、マリアさんだけの付き添いでいたのですが、今回の休暇は、護衛騎士がついてくださっております。
陛下とロイさんの配慮だそうで。王宮では今いろんな人が来ているので、何が起こるかわからないからだそうです。
護衛騎士は、ベルトマン=アザイークさんで、体格はロイさん並みに大きく、寡黙な方です。
最初は大きくて怖かったけど、雰囲気がとても優しいのがわかり、時折一言二言話すようになった。
王族のプライベート区画に入る手前で声を掛けられた。
「シュバルツバルト嬢。」
グランダル辺境伯だった。
「お久しぶりです。グランダル辺境伯。」
本当は、目下の方から声を掛けるはマナー違反だが、プライベート区画手前もあり、誰もいなかったので、声を掛けたそうだ。
「夫人や先輩は、お元気ですか?」
「お陰様で。森も元に戻ってきていて、有難いことに、前より恵みが多くなっている。本当に感謝します。」
辺境伯が頭を下げる。
「いやいや、頭を上げてください。ご先祖様含めて、大樹を大事にしてきたことが、今回このようになったと思っています。私は、ちょっと大樹の手助けをしただけです。」
「相変わらず、シュバルツバルト嬢は、謙虚ですね。」
「私謙虚じゃないですよ。『スライム塩漬け作戦』のアイディア分の褒章は、きちんと陛下に要求しましたし。」
「は、ははっ、したんですね…。(陛下に直接ですか?!)」
「例のアレがまた出た時のために、きちんとレポートを出して、強請りましたよ。まあ、実働はロイさんなので、ほんのちょっとだけなんですが、ね。」
「は、ははは…。(ちょっととはどのくらいでしょうか?)」
「あっ、そろそろ約束の時間が来ますので、ここで失礼してもよろしいでしょうか?」
「あ、それは私の方こそ失礼致しました。今度またシュバルツバルト公爵と遊びに来てください。」
「はい、ぜひ伺わせていただきます。」
と、グランダル辺境伯と別れて、談話室に向かった。
物陰で、私とグランダル辺境伯が会話していたのを見ていた人物がいたのに、私だけが気が付かなかった。
翌日、午後からヴィー様とリー様とエリー様の4人でお茶会をするということで、王宮に向かった。
途中、文官やメイドが私の方を見て、コソコソ話している様子が窺えた。
なにやら、良くない噂が流れているようだった。
私は気にせず、指定された中庭へと進む。
もうすでに3人席に着いていたが、なにやら、難しい顔をしていた。
「遅くなって申し訳ございません。」
と先に謝った。ヴィー様と、エリー様の動きがぎこちない。
本当にあまり良くない噂らしい。
そしたら、リー様が
「アオイは、叔父様と婚約しているけど、他にも恋人がいるの?」
と聞いてきた。
私は頭を抑えた。そっちの噂かぁ、と。
「これ、リーは黙ってなさい。アオイ、今王宮ではこんな噂が流れているけど、何か原因はわかる?」
「う~ん、全く。離宮からあまり出ませんし、離宮に配属されているのは女性騎士だけだし。王宮に来る際は、アザイーク卿に事前にお願いしているくらいです。近くにいる男性は、アザイーク卿くらいですよ?城に来て、殿下方ともお会いしていませんし。」
「そうよね。アオイがロイ以外に恋人がいるってありえないわよね。」
「あ、昨日談話室行く時に、グランダル辺境伯と偶然お会いして、少しお話をしたくらいです。もちろん、マリアさんとアザイーク卿とも一緒にいましたが。」
「…もしかしたら、グランダル辺境伯と!」
「いやいや、ありえないですよ?」
「そうよねぇ。…でも、グランダル領にアオイが行ったのは、大体の貴族は知っているわ。もしかしたら、ロイが同行したのを知らないで、グランダル令息と二人で領地に行ったと思われているんじゃないのかしら?」
「あ~、なるほど。コンラッド殿下が同行のはずでしたが、学園に残っていたのは周知の事実。私と、グランダル先輩がいなかったのも事実。でも、ロイさんが同行したことは、当日その場にいた方か、陛下以下王族と宰相、騎士団上層部しか知らないから。さて、噂を流した方はどんな方でしょうかねぇ?」
私は楽しそうにお茶を飲む。
ヴィー様とエリー様は少し顔色が悪くなった。
リー様は、
「アオイがそんなことするわけないのにねぇ。」
と、私のために可愛らしくプンスコしてくれた。癒されるぅ~~。
「さっきの顔見ましたか?」
「ええ、見ました。……魔王です。魔王を召還したのです。」
「お義母様、落ち着いてください。アオイは魔王ではありません。アオイより今回耳に入れてはいけない方がいます。早めに対処をしないと。明後日には到着の予定でしたよね?」
「そ、そうだわ。陛下に相談しないと。本物の魔王が来るわ!」
「私も、ジークハルト様に相談してまいりますわ。」
翌日には、すぐに噂が消えた。でも、離宮から出ないアオイが噂が消えたことを知るのは、もう少し先である。
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更新が遅くなり、すみません。
当分、のろのろ更新になります。
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