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学園編 § 学校生活編
第73話 大西雄世(下)
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気がつくと、僕は真っ白い空間に浮いていた。
いや、気がついていないのか?
上も下もない世界。
淡い白い世界。
『フフフフフ・・・・』
笑い声が聞こえた。
どこから聞こえているのか?
白い空間のどこともいえないところから聞こえる怪しげな笑い声。
『失礼な。助けてやったのに、あやしげとはなんぞえ?』
声がした。
『誰?』
僕は聞く。
不思議なことなんだけど、全然不思議じゃなくて、なんで僕はこんなに落ち着いてるんだろう?って、不思議がってる僕を、僕が面白がっている。そんな感じ。
『良きかな、善きかな。』
そうして、改めて僕は空間が変わったことに気付く。
僕は真っ白な毛並みに包まれていた。
ふわふわで、柔らかくて、輝くような白。
なんだかお日様のような香りがする。
僕は、くわぁーと大きなあくびをした。
『もう少し寝るかえ?』
『んー、もういい。なんか、ありがと。』
『こちらもじゃ。汝の力、少しもろうた故。』
『力?』
『応。そちが放った霊力で結界が少し飛んでのぉ。修復に使わせてもろうた。』
『え?ごめん。』
『気にするな。その前から、悪しき者どもが壊しまくっていてのぉ。加護がほころんでいらぬ穢れが染み出てたんじゃよ。その元凶をやっつけてくれたんじゃ。結界を少し飛ばすぐらい問題ないわえ。しかしのぉ、ゆっくり治す間に何かあってはならん思うて、悪いがそちの力を食わせてもろうたわ。』
『えっと、それなら良かった、のかな?』
『ホッホッホッ、主は良いのぉ。心地よい波動じゃ。力も美味じゃったし、時折食わせてくれんかのぉ。加護を与えるでのぉ。』
『加護って・・・あんた誰だよ?』
『わちか?わちはのぉ、伏見の稲荷、と言えば分かるかのぉ?』
『げっ。マジか。』
『フフ、マジじゃ。』
『・・・さっきの、だけどさぁ、断ったら?』
『かまわんよ。時折思い出して、わちは涙するかもしれんがのぉ。』
『・・・涙したらどうなる?』
『さぁのぉ。わちの眷属が騒ぐかもしれんのぉ。そこまでは責任は持てんきに。』
『・・・・』
『人の世から稲荷の加護が失せても、それは汝の責任ではないわいなぁ。』
『・・・なんの脅しだよ。』
『はて?なんのことだか?』
『分かったよ。また来るから、霊力が食いたくなったら呼んでくれ。』
『なんと。それではわちが食いしん坊みたいじゃ。我、そこな食い意地はっておらんきに。』
『たく。だったらどうしろと。』
『気が向いたら来て話をしてくだしゃんせ。汝のことを加護させておくんなまし。さすれば、汝の物語を楽しめようぞ。』
『・・・加護を渡したいのか?』
『然り。』
『いいよ。好きにすれば。』
『応よ。』
すると輝く純白の毛並みが、本物の強烈な光となって、辺りを包んだ。
思わず、腕で目を塞ぐ。
しばらくすると、感覚で、光が消えた気配がした。
?
僕は腕を目から離した。
どこだここ?
見知らぬ天井は、高そうな木でできていて、正方形に区切られている。
道場のような、板の間に板の壁。
僕は、どうやら、板の間に置かれた畳の上に座っている?
畳の両端、少し前方に、炎が一対。小さな灯籠みたいだな。
そんな風に辺りを見回していたら、木の扉がスライドした。
!
あいつは!?
入ってきたのは、見覚えがある。
若い男だった。
僕らが捕らえられていた、あの場所に入ってきた男。
思わず構えたけど、その後ろから淳平が入ってきた。
え?
「おい、飛鳥。暴れんなよ。」
淳平が怖い顔をして言った。
「そのお方は、こちらのご神職だ。」
ご・神職?
神職にしては若くないか?こんなでっかい神社のトップがこんな若造?
「若くてビックリしましたか?ふーむ。飛鳥君は何歳?」
「・・・15。」
「へぇー。霊能者の世界も変わったもんですねぇ。淳平君でも若いと思ってたけど、そうですか。君は一回り以上も下でしたか。僕も年を取るものです。」
「こいつは特別だ。野良で霊力が有り余ってたんで回収されたんだ。」
淳平がそう言うと、神職はビックリしたような顔をした。
「野良だの、回収だの、人に使う言葉ではありませんね。彼の身になってごらんなさい。」
「あー、そうですが、まぁ、こいつは・・・」
「いいよ、別に。本当のことだし。」
「なんてことを。いけません。子供にこんなこと。分かりました。私が身請けしましょう。飛鳥君。私の息子になりませんか。」
「は?一回りしか違わないんだろ?親ってよりか兄弟じゃん。」
「あー、ご神職。その、あんたが悪気ないのは分かってるけど、そういう取り込みみたいなのがないように、国で飛鳥を囲ってるっつうか・・・」
「そういうことですか。ふー、分かりました。でも飛鳥君。私のことはお兄ちゃんと思ってくれていいんですからね。むしろあなたは本当に弟みたいなもんです。同じお方の加護持ちになったんですから。」
「へ?」
神職の言葉に、さすがの淳平も言葉を呑んだ。
僕の方を、なんか機械仕掛けのロボットみたいに、ぎこちなく見る。
「加護持ち?」
淳平が、僕に向かって聞く。
「あぁ、うん。なんか伏見の稲荷に付けられた。」
「付けられた、ってお前なぁ。」
淳平の言うのも分かる。僕はすでに他の神からも加護を与えられているから。
加護ったって、たいしたことがないってのは、そのことからも分かっていたし、正直どうでもいい。
「私と飛鳥君はもう本当の兄弟より深い絆で結ばれたんです。彼のことを保護するには充分な理由ではありませんか。」
「あぁ、ご神職、すみません。そこを含めて飛鳥は保留で。」
「は?」
「あの、誰の、とは言えませんが、こいつはすでに複数の加護持ちなんです。その、なんかこいつの霊力がやけに美味いらしくて、ほいほい高位の霊が引っかかるっつうか・・・」
「・・・ハハハハ。これは素晴らしい。そうですか。そうですか。フフ。飛鳥君は将来、神世とこの世の架け橋に成る神子かもしれませんねえ。分かりました。引き取るのはあきらめましょう。だけどね、飛鳥君。私はいつでもあなたの味方です。お狐様のご加護ある限り、私はいつでもあなたの味方ですよ。」
60年以上前の話だ。
あの事件、僕たちが出たのは、伏見稲荷の神託があったせいだった。神託で、お狐様は、眷属だけじゃなく多くのあやかしが住むお山を、結界をそれと分かって壊していく人間を排除して欲しい、と、神職を通じ依頼を出したのだという。
同時に、当時数名の人間が、山で行方不明になる、という事件が起こっており、業界ではあやかしによる怪異ではないか、という噂も立っていた。
結論的には、某霊能者一家の落ちこぼれご子息ってやつが、この山で霊獣狩りを始めたというのがきっかけだったらしい。このご子息、悪仲間と、霊獣をハントして、それを金持ちの道楽にペットとして売る、なんて商売を思いついた。たまたま仲間の1人がそこそこ霊力を持っていて、霊獣の姿を見れたことで、結構な人間が霊獣を目視できるのでは、と、考えたようだ。当時のオカルトブームにも乗って、実際、本物の霊獣を欲しがる好事家も現れたらしい。
彼らの仲間は、山の中のつぶれた旅館を拠点にして、ご子息の知識と能力で、次々と霊的要を破壊していった。そうすることで、この結界内に悠々と過ごしていた、それこそおこじょなどの霊獣が、慌てて飛び出してきたから、というのが、その理由らしい。
そんな折、結界の破壊により、あやかしが通常よりも増え、一般人による目撃が重なった。そして、心霊スポットとして、若者を中心に夜に山に入るようになり、いつの頃からか、そういう人間を捕まえて、金銭を手にし、殺め、犯すようになったのだそうだ。
日本は治安が良いと言われている。
犯罪検挙率等も、世界有数だと。
これは日本に限らないけど、犯罪なんて犯罪が起こったことが知られなければ、検挙率の母数にも含まれない。
そして多くの犯罪者は知っている。一番犯罪が発生したことを知られないためにはどうしたらいいか。それは、被害者が消える、ということだ。
死人に口なし。
嫌な言葉だけど実際そのとおりだ。
日本も含めて、成人の行方不明者は年間どれだけ登るか知っているだろうか。
彼らはたとえ捜索願が出されたとしても、よっぽど犯罪にひっかかったのだ、という証拠が出ない限り、探されることはない。せいぜいが、どこかで発見された謎の死体との照合の資料として保管されるだけだ。
もちろん、自力で姿を消した、いわゆる家出人だってたくさんいるだろう。
だけど、犯罪を未発見にする、そのためだけに命が奪われ、こっそりと死体も始末された、なんて事案も、相当数に登るだろう、というのが、現実を知る担当者の意見だ。
そのことを知ってか知らずか。
この事件の加害者も、金品を奪い、途中からは殺すこと自体にも昏い喜びを持って、被害者を量産していたようだった。
その死体は、拠点の周りから、多数発見されたらしい。
こういった事後報告も、その後、この神職から聞いた話だ。
とにもかくにも、その日は、僕は淳平に引きずられるように伏見を後にしたんだった。
目の前に座る、すっかりしなびたように見える老人との、これが、初めての出会いだったんだ。
いや、気がついていないのか?
上も下もない世界。
淡い白い世界。
『フフフフフ・・・・』
笑い声が聞こえた。
どこから聞こえているのか?
白い空間のどこともいえないところから聞こえる怪しげな笑い声。
『失礼な。助けてやったのに、あやしげとはなんぞえ?』
声がした。
『誰?』
僕は聞く。
不思議なことなんだけど、全然不思議じゃなくて、なんで僕はこんなに落ち着いてるんだろう?って、不思議がってる僕を、僕が面白がっている。そんな感じ。
『良きかな、善きかな。』
そうして、改めて僕は空間が変わったことに気付く。
僕は真っ白な毛並みに包まれていた。
ふわふわで、柔らかくて、輝くような白。
なんだかお日様のような香りがする。
僕は、くわぁーと大きなあくびをした。
『もう少し寝るかえ?』
『んー、もういい。なんか、ありがと。』
『こちらもじゃ。汝の力、少しもろうた故。』
『力?』
『応。そちが放った霊力で結界が少し飛んでのぉ。修復に使わせてもろうた。』
『え?ごめん。』
『気にするな。その前から、悪しき者どもが壊しまくっていてのぉ。加護がほころんでいらぬ穢れが染み出てたんじゃよ。その元凶をやっつけてくれたんじゃ。結界を少し飛ばすぐらい問題ないわえ。しかしのぉ、ゆっくり治す間に何かあってはならん思うて、悪いがそちの力を食わせてもろうたわ。』
『えっと、それなら良かった、のかな?』
『ホッホッホッ、主は良いのぉ。心地よい波動じゃ。力も美味じゃったし、時折食わせてくれんかのぉ。加護を与えるでのぉ。』
『加護って・・・あんた誰だよ?』
『わちか?わちはのぉ、伏見の稲荷、と言えば分かるかのぉ?』
『げっ。マジか。』
『フフ、マジじゃ。』
『・・・さっきの、だけどさぁ、断ったら?』
『かまわんよ。時折思い出して、わちは涙するかもしれんがのぉ。』
『・・・涙したらどうなる?』
『さぁのぉ。わちの眷属が騒ぐかもしれんのぉ。そこまでは責任は持てんきに。』
『・・・・』
『人の世から稲荷の加護が失せても、それは汝の責任ではないわいなぁ。』
『・・・なんの脅しだよ。』
『はて?なんのことだか?』
『分かったよ。また来るから、霊力が食いたくなったら呼んでくれ。』
『なんと。それではわちが食いしん坊みたいじゃ。我、そこな食い意地はっておらんきに。』
『たく。だったらどうしろと。』
『気が向いたら来て話をしてくだしゃんせ。汝のことを加護させておくんなまし。さすれば、汝の物語を楽しめようぞ。』
『・・・加護を渡したいのか?』
『然り。』
『いいよ。好きにすれば。』
『応よ。』
すると輝く純白の毛並みが、本物の強烈な光となって、辺りを包んだ。
思わず、腕で目を塞ぐ。
しばらくすると、感覚で、光が消えた気配がした。
?
僕は腕を目から離した。
どこだここ?
見知らぬ天井は、高そうな木でできていて、正方形に区切られている。
道場のような、板の間に板の壁。
僕は、どうやら、板の間に置かれた畳の上に座っている?
畳の両端、少し前方に、炎が一対。小さな灯籠みたいだな。
そんな風に辺りを見回していたら、木の扉がスライドした。
!
あいつは!?
入ってきたのは、見覚えがある。
若い男だった。
僕らが捕らえられていた、あの場所に入ってきた男。
思わず構えたけど、その後ろから淳平が入ってきた。
え?
「おい、飛鳥。暴れんなよ。」
淳平が怖い顔をして言った。
「そのお方は、こちらのご神職だ。」
ご・神職?
神職にしては若くないか?こんなでっかい神社のトップがこんな若造?
「若くてビックリしましたか?ふーむ。飛鳥君は何歳?」
「・・・15。」
「へぇー。霊能者の世界も変わったもんですねぇ。淳平君でも若いと思ってたけど、そうですか。君は一回り以上も下でしたか。僕も年を取るものです。」
「こいつは特別だ。野良で霊力が有り余ってたんで回収されたんだ。」
淳平がそう言うと、神職はビックリしたような顔をした。
「野良だの、回収だの、人に使う言葉ではありませんね。彼の身になってごらんなさい。」
「あー、そうですが、まぁ、こいつは・・・」
「いいよ、別に。本当のことだし。」
「なんてことを。いけません。子供にこんなこと。分かりました。私が身請けしましょう。飛鳥君。私の息子になりませんか。」
「は?一回りしか違わないんだろ?親ってよりか兄弟じゃん。」
「あー、ご神職。その、あんたが悪気ないのは分かってるけど、そういう取り込みみたいなのがないように、国で飛鳥を囲ってるっつうか・・・」
「そういうことですか。ふー、分かりました。でも飛鳥君。私のことはお兄ちゃんと思ってくれていいんですからね。むしろあなたは本当に弟みたいなもんです。同じお方の加護持ちになったんですから。」
「へ?」
神職の言葉に、さすがの淳平も言葉を呑んだ。
僕の方を、なんか機械仕掛けのロボットみたいに、ぎこちなく見る。
「加護持ち?」
淳平が、僕に向かって聞く。
「あぁ、うん。なんか伏見の稲荷に付けられた。」
「付けられた、ってお前なぁ。」
淳平の言うのも分かる。僕はすでに他の神からも加護を与えられているから。
加護ったって、たいしたことがないってのは、そのことからも分かっていたし、正直どうでもいい。
「私と飛鳥君はもう本当の兄弟より深い絆で結ばれたんです。彼のことを保護するには充分な理由ではありませんか。」
「あぁ、ご神職、すみません。そこを含めて飛鳥は保留で。」
「は?」
「あの、誰の、とは言えませんが、こいつはすでに複数の加護持ちなんです。その、なんかこいつの霊力がやけに美味いらしくて、ほいほい高位の霊が引っかかるっつうか・・・」
「・・・ハハハハ。これは素晴らしい。そうですか。そうですか。フフ。飛鳥君は将来、神世とこの世の架け橋に成る神子かもしれませんねえ。分かりました。引き取るのはあきらめましょう。だけどね、飛鳥君。私はいつでもあなたの味方です。お狐様のご加護ある限り、私はいつでもあなたの味方ですよ。」
60年以上前の話だ。
あの事件、僕たちが出たのは、伏見稲荷の神託があったせいだった。神託で、お狐様は、眷属だけじゃなく多くのあやかしが住むお山を、結界をそれと分かって壊していく人間を排除して欲しい、と、神職を通じ依頼を出したのだという。
同時に、当時数名の人間が、山で行方不明になる、という事件が起こっており、業界ではあやかしによる怪異ではないか、という噂も立っていた。
結論的には、某霊能者一家の落ちこぼれご子息ってやつが、この山で霊獣狩りを始めたというのがきっかけだったらしい。このご子息、悪仲間と、霊獣をハントして、それを金持ちの道楽にペットとして売る、なんて商売を思いついた。たまたま仲間の1人がそこそこ霊力を持っていて、霊獣の姿を見れたことで、結構な人間が霊獣を目視できるのでは、と、考えたようだ。当時のオカルトブームにも乗って、実際、本物の霊獣を欲しがる好事家も現れたらしい。
彼らの仲間は、山の中のつぶれた旅館を拠点にして、ご子息の知識と能力で、次々と霊的要を破壊していった。そうすることで、この結界内に悠々と過ごしていた、それこそおこじょなどの霊獣が、慌てて飛び出してきたから、というのが、その理由らしい。
そんな折、結界の破壊により、あやかしが通常よりも増え、一般人による目撃が重なった。そして、心霊スポットとして、若者を中心に夜に山に入るようになり、いつの頃からか、そういう人間を捕まえて、金銭を手にし、殺め、犯すようになったのだそうだ。
日本は治安が良いと言われている。
犯罪検挙率等も、世界有数だと。
これは日本に限らないけど、犯罪なんて犯罪が起こったことが知られなければ、検挙率の母数にも含まれない。
そして多くの犯罪者は知っている。一番犯罪が発生したことを知られないためにはどうしたらいいか。それは、被害者が消える、ということだ。
死人に口なし。
嫌な言葉だけど実際そのとおりだ。
日本も含めて、成人の行方不明者は年間どれだけ登るか知っているだろうか。
彼らはたとえ捜索願が出されたとしても、よっぽど犯罪にひっかかったのだ、という証拠が出ない限り、探されることはない。せいぜいが、どこかで発見された謎の死体との照合の資料として保管されるだけだ。
もちろん、自力で姿を消した、いわゆる家出人だってたくさんいるだろう。
だけど、犯罪を未発見にする、そのためだけに命が奪われ、こっそりと死体も始末された、なんて事案も、相当数に登るだろう、というのが、現実を知る担当者の意見だ。
そのことを知ってか知らずか。
この事件の加害者も、金品を奪い、途中からは殺すこと自体にも昏い喜びを持って、被害者を量産していたようだった。
その死体は、拠点の周りから、多数発見されたらしい。
こういった事後報告も、その後、この神職から聞いた話だ。
とにもかくにも、その日は、僕は淳平に引きずられるように伏見を後にしたんだった。
目の前に座る、すっかりしなびたように見える老人との、これが、初めての出会いだったんだ。
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