3 / 51
第3話 初めての決戦
しおりを挟む
俺は少数の騎兵を率いて敵の前に出た。逃げる前提なので軽装である。槍も持っていない。
「反乱軍の犬っころどもに告げる! 今すぐ武器を捨て皇帝陛下に降伏せよ!
今なら貴様ら無能どもでも命だけは助けて下さるとのありがたい仰せだ。這いつくばって感謝するがいい!」
俺が声を張り上げて主張するが、さすがにこの程度の挑発では出てこない。最前列にいる立派な甲冑姿のオッサンが顔を真っ赤にしているのを見つけた。最初の的はこいつだ。
「ふん、無能であるだけではなく臆病なのか。ならば貴様らは陛下の手によって皆殺しにされるがいいだろう。まずは手土産にこれでもくらえ!」
弓を引いて適当に放つ。うまい具合に顔を真っ赤にしている騎士の兜に当たって矢が跳ね返った。
すらりと剣を抜き、制止を振り払ってこっちに向けて走ってくる。そして敵の出方をうかがう。冷静な指揮官ならば、馬鹿一人は見殺しにするだろう。
そして……俺は賭けに勝った。
「エーガー卿を討たすな!」
介添えとしてこっちの倍ほどの歩兵が繰り出される。そこにメイスを片手にケネスが突っ込んで蹴散らした。エーガー卿とか言うオッサンはケネスに胸甲を砕かれ悶絶している。
ひとあてしようとした部隊が蹴散らされ、敵の指揮官はまずいと感じたのだろう。このままでは味方がひるむと。
そして彼の思考は単純だった。十人でダメなら百人出せばいいじゃない。
ただ少しは学習していたようで、槍を構えた兵はわらわらと隊列を組んで向かってくる。
「よし、全員……逃げろ!」
俺のすっとぼけた指示に苦笑いしながら騎兵たちは馬首を返す。
「逃がすな! 我がピート・ヘインの名に懸けて、あの不届きものどもを皆殺しにせよ!」
背後からなんか怒声が聞こえてくるが、馬の速さに歩兵がついてこれるわけもなく、敵兵は置き去りになっている……はずだった。
「アル! 左後方、騎兵だ!」
並走していたケネスが声を上げる。
振り向くと十ほどの騎兵がこちらに迫ってくる。
「手はず通りに」
ドドドドドと馬が駆ける音にかき消されまいと俺は声を張り上げた。
味方の陣の方向に進む。敵兵もある程度はこちらの布陣位置を確認しているのだろう、少し足が鈍った。
それはそうだ。二千が待ち構えている陣に十ほどで突っかかっても皆殺しになるだけだ。
というか、さらに背後を見れば何やら土煙が上がっている。
「アル、ありゃあ全軍が動いているっぽいぞ?」
「えーっと、アホですか? あの指揮官」
オラニエ公の本隊がいなければ兵力はほぼ拮抗している。というか、兵力の優位という点なら、皇帝軍の本隊がやってくるこちらに利がある。つまるところお互い兵力は分散しているのだ。
兵力は集中して初めて意味がある。だからこそ、総大将たるオラニエ公は諸侯軍に合流が成るまでは動くなと命じていたはずだ。しかしこっちとしてみれば好都合だ。小規模な戦いを繰り返す手間が省けた。
俺たちは敵をおびき寄せるために兵を伏せている地点に逃げ込んだ。そうこうしているうちに敵の先遣隊がやってくる。
騎兵を先発させるなど目端の利く指揮官のはずである。数は三百ほどか。ただこちらを少数とみて油断があったのか、何の備えもなしに陣列も乱れたまま駆けてくる。
「放て!」
あらかじめ潜んでいた伏兵が矢を雨あられと降らせる。甲冑を着こんでいる騎士クラスの者でも隙間に当たれば傷を負う。ましてや簡易な武装しかしていない駆り出された兵ならばなおさらだった。
一撃で急所を射抜かれて絶命すればまだいい方で、負傷して倒れ、後続の兵に踏みつぶされるなど、修羅場が発生していた。
そして手はず通りに、敵兵が矢で攻撃を受け、足が止まったところに反対側から軽歩兵による強襲が始まった。俺は計画通りに進む戦況に胸をなでおろしていた……その先頭にありえない顔を見るまでは。
っておい、ガイウスのオッサン!? 二千を率いる総大将がなんで真っ先に突撃してやがりますか!?
雄たけびを上げ大剣を縦横無尽に振り回す姿に味方の兵は鼓舞されて、敵兵は怯んでいる。一応無意味ではない。
「うおおおおおおおおおい!?」
思わずあげたツッコミの叫びは鬨と勘違いされ、俺の周囲の兵が喚声を上げる。そのまま俺の騎兵小隊は突撃に移行した……なんかよくわからん流れで。
とりあえず、ケネスを先頭に三角形の陣形を組む。俺はその中央にいる。混乱して右往左往する兵を蹴散らし、文字通り馬蹄にかける。
先遣隊は文字通り崩壊して逃げていった。弓兵の奇襲からここまでわずか数分の出来事である。
「野郎ども! 陣に向けて引き揚げろ!」
返り血で真っ赤に染まったガイウスはまさに鬼神のようだった。
先遣隊の有様を見て敵兵は少し士気を下げたようだが、味方の敗戦にさらに頭に血が上ったようだ。
こちらの備えは、岩山を背に陣を張ることだ。そしてただ陣を張るのではなく、魔法を使って工事を行ったことだ。
斜面を水平に削り、段差を作る。削った土は盛り上げ土塁にする。土塁にはいくつか兵を出撃させるための隙間を作るが、そこには虎口を仕込んだ。通路をコの字型にして、歩く距離を伸ばしてある。
そして遮蔽物はない。ここを通るまでにどれだけの矢が降り注ぐのか。考えたくないね。
土塁を登ろうにも魔法で加工してツルツルにしてある。登ろうとした端から滑り落ち、そこに矢が降り注ぐ。
攻撃は当然虎口に集中するが、それこそが罠だ。死者や負傷者で通路が埋まり、身動きが取れなくなる。そして、負傷者を救助しようとしてさらに損害が増えると言った様相だ。
そうこうしているうちに敵は業を煮やしたのか、切り札を投入してきた。
ブワッと熱風が吹き付ける。上空には巨大な火球が現れていた。
「全軍、退避せよおおおおおおおお!!!」
ガイウスの絶叫に、俺は初めて見る光景から目を離し、後方の陣に向かって全力で逃走した。
腹に響く重低音。虎口付近は爆風で吹き飛ばされ、陣に大きな穴が開いていた。砲撃とか爆撃ってほどの被害の大きさである。そして味方を巻き添えにしやがった。
その事実に俺は歯噛みする。
「戦場だ。切り替えろ」
ガイウスのオッサンにスパーンと後ろ頭を叩かれた。
「わかってる。合理的な判断だ。救助できない状況だった」
「ふん、しかし末端の兵はそんなことは理解できねえ。見ろ、完全に足が止まってやがる」
「効果はあったか……」
「時間稼ぎするならな。ただ、睨み合ってりゃよかったはずの状況であんだけ被害出しちまったらもう後には引けねえだろ」
「ああ、最終段階に移る!」
「反乱軍の犬っころどもに告げる! 今すぐ武器を捨て皇帝陛下に降伏せよ!
今なら貴様ら無能どもでも命だけは助けて下さるとのありがたい仰せだ。這いつくばって感謝するがいい!」
俺が声を張り上げて主張するが、さすがにこの程度の挑発では出てこない。最前列にいる立派な甲冑姿のオッサンが顔を真っ赤にしているのを見つけた。最初の的はこいつだ。
「ふん、無能であるだけではなく臆病なのか。ならば貴様らは陛下の手によって皆殺しにされるがいいだろう。まずは手土産にこれでもくらえ!」
弓を引いて適当に放つ。うまい具合に顔を真っ赤にしている騎士の兜に当たって矢が跳ね返った。
すらりと剣を抜き、制止を振り払ってこっちに向けて走ってくる。そして敵の出方をうかがう。冷静な指揮官ならば、馬鹿一人は見殺しにするだろう。
そして……俺は賭けに勝った。
「エーガー卿を討たすな!」
介添えとしてこっちの倍ほどの歩兵が繰り出される。そこにメイスを片手にケネスが突っ込んで蹴散らした。エーガー卿とか言うオッサンはケネスに胸甲を砕かれ悶絶している。
ひとあてしようとした部隊が蹴散らされ、敵の指揮官はまずいと感じたのだろう。このままでは味方がひるむと。
そして彼の思考は単純だった。十人でダメなら百人出せばいいじゃない。
ただ少しは学習していたようで、槍を構えた兵はわらわらと隊列を組んで向かってくる。
「よし、全員……逃げろ!」
俺のすっとぼけた指示に苦笑いしながら騎兵たちは馬首を返す。
「逃がすな! 我がピート・ヘインの名に懸けて、あの不届きものどもを皆殺しにせよ!」
背後からなんか怒声が聞こえてくるが、馬の速さに歩兵がついてこれるわけもなく、敵兵は置き去りになっている……はずだった。
「アル! 左後方、騎兵だ!」
並走していたケネスが声を上げる。
振り向くと十ほどの騎兵がこちらに迫ってくる。
「手はず通りに」
ドドドドドと馬が駆ける音にかき消されまいと俺は声を張り上げた。
味方の陣の方向に進む。敵兵もある程度はこちらの布陣位置を確認しているのだろう、少し足が鈍った。
それはそうだ。二千が待ち構えている陣に十ほどで突っかかっても皆殺しになるだけだ。
というか、さらに背後を見れば何やら土煙が上がっている。
「アル、ありゃあ全軍が動いているっぽいぞ?」
「えーっと、アホですか? あの指揮官」
オラニエ公の本隊がいなければ兵力はほぼ拮抗している。というか、兵力の優位という点なら、皇帝軍の本隊がやってくるこちらに利がある。つまるところお互い兵力は分散しているのだ。
兵力は集中して初めて意味がある。だからこそ、総大将たるオラニエ公は諸侯軍に合流が成るまでは動くなと命じていたはずだ。しかしこっちとしてみれば好都合だ。小規模な戦いを繰り返す手間が省けた。
俺たちは敵をおびき寄せるために兵を伏せている地点に逃げ込んだ。そうこうしているうちに敵の先遣隊がやってくる。
騎兵を先発させるなど目端の利く指揮官のはずである。数は三百ほどか。ただこちらを少数とみて油断があったのか、何の備えもなしに陣列も乱れたまま駆けてくる。
「放て!」
あらかじめ潜んでいた伏兵が矢を雨あられと降らせる。甲冑を着こんでいる騎士クラスの者でも隙間に当たれば傷を負う。ましてや簡易な武装しかしていない駆り出された兵ならばなおさらだった。
一撃で急所を射抜かれて絶命すればまだいい方で、負傷して倒れ、後続の兵に踏みつぶされるなど、修羅場が発生していた。
そして手はず通りに、敵兵が矢で攻撃を受け、足が止まったところに反対側から軽歩兵による強襲が始まった。俺は計画通りに進む戦況に胸をなでおろしていた……その先頭にありえない顔を見るまでは。
っておい、ガイウスのオッサン!? 二千を率いる総大将がなんで真っ先に突撃してやがりますか!?
雄たけびを上げ大剣を縦横無尽に振り回す姿に味方の兵は鼓舞されて、敵兵は怯んでいる。一応無意味ではない。
「うおおおおおおおおおい!?」
思わずあげたツッコミの叫びは鬨と勘違いされ、俺の周囲の兵が喚声を上げる。そのまま俺の騎兵小隊は突撃に移行した……なんかよくわからん流れで。
とりあえず、ケネスを先頭に三角形の陣形を組む。俺はその中央にいる。混乱して右往左往する兵を蹴散らし、文字通り馬蹄にかける。
先遣隊は文字通り崩壊して逃げていった。弓兵の奇襲からここまでわずか数分の出来事である。
「野郎ども! 陣に向けて引き揚げろ!」
返り血で真っ赤に染まったガイウスはまさに鬼神のようだった。
先遣隊の有様を見て敵兵は少し士気を下げたようだが、味方の敗戦にさらに頭に血が上ったようだ。
こちらの備えは、岩山を背に陣を張ることだ。そしてただ陣を張るのではなく、魔法を使って工事を行ったことだ。
斜面を水平に削り、段差を作る。削った土は盛り上げ土塁にする。土塁にはいくつか兵を出撃させるための隙間を作るが、そこには虎口を仕込んだ。通路をコの字型にして、歩く距離を伸ばしてある。
そして遮蔽物はない。ここを通るまでにどれだけの矢が降り注ぐのか。考えたくないね。
土塁を登ろうにも魔法で加工してツルツルにしてある。登ろうとした端から滑り落ち、そこに矢が降り注ぐ。
攻撃は当然虎口に集中するが、それこそが罠だ。死者や負傷者で通路が埋まり、身動きが取れなくなる。そして、負傷者を救助しようとしてさらに損害が増えると言った様相だ。
そうこうしているうちに敵は業を煮やしたのか、切り札を投入してきた。
ブワッと熱風が吹き付ける。上空には巨大な火球が現れていた。
「全軍、退避せよおおおおおおおお!!!」
ガイウスの絶叫に、俺は初めて見る光景から目を離し、後方の陣に向かって全力で逃走した。
腹に響く重低音。虎口付近は爆風で吹き飛ばされ、陣に大きな穴が開いていた。砲撃とか爆撃ってほどの被害の大きさである。そして味方を巻き添えにしやがった。
その事実に俺は歯噛みする。
「戦場だ。切り替えろ」
ガイウスのオッサンにスパーンと後ろ頭を叩かれた。
「わかってる。合理的な判断だ。救助できない状況だった」
「ふん、しかし末端の兵はそんなことは理解できねえ。見ろ、完全に足が止まってやがる」
「効果はあったか……」
「時間稼ぎするならな。ただ、睨み合ってりゃよかったはずの状況であんだけ被害出しちまったらもう後には引けねえだろ」
「ああ、最終段階に移る!」
0
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる