48 / 48
カタストロフィ編
45話 御崎刀夜の解放と美衣香の爆弾発言!
しおりを挟む御崎刀夜は異世界から帰還する時に、偶然にもレミュア・ティスレイの召喚に巻き込まれてしまった。
騎士を召喚するための魔法陣と帰還するための魔法陣が重なり、聖騎士は騎士という部類に入るらしく御崎刀夜が召喚されてしまったらしい。
そうして彼を召喚したレミュアは、その身の上事情を聞き周囲に知られれば騎士にしておくことができなくなると分かっていて寡黙の腕輪を契約後に付けさせた。
周囲に事情を話せない御崎刀夜は、約ひと月半レミュアに大変うらやまけしからんことを強いられていた。童貞を捨てた彼は、俺たちよりも一歩早く大人の世界へと足を踏み込んでしまったのかもしれない。
まったく、この世界は俺らで弄び過ぎだと思うんだけどさ、俺にしろ柚夏奈にしろ美衣香や心優や御崎にしろ。
「で、どうしてほしいんだ?御崎」
「俺は……帰りたいだけなんだ……」
そんなこと言ったらもう彼女がきっと俺に言うわけだ、かわいそうだよってさ。
「……太一くん、それよりさ早く帰って姫様……女王様だった、女王様に無事な姿を見せてあげようよ」
「あれ、柚夏奈なら御崎を助けてって言うかと思っていたのに」
「……確かに御崎くんはかわいそうだけど……太一くんだって色々あって大変だったし、これ以上厄介なことに巻き込まれてほしくはないんだよ」
あらあら柚夏奈さんてば、かなり過保護になっちゃってま~。
「それに気付いてるんだからね、太一くんずっとオープンになってるの」
「オープン?(まさか!社会の窓!)」
即見したけどそこはちゃんと閉じられていて、俺は首を傾げて柚夏奈を見た。
「前まではムッツリなエッチな人だったけど、今はオープンなエッチな人になっちゃってるってことだよ」
「……はっ!(俺としたことが!いつの間にか柚夏奈にバレるほどに柚夏奈やペノーや美衣香や心優の胸をガン見していたのか!)」
「だって、ほら、今も私の胸揉んでるし……」
俺は気が付いていなかった。いつの間にか、無意識に柚夏奈の胸を右手で揉んでいたことに。
「ごめん!いつのまに……御崎と話してる最中からか?」
御崎は呆れた顔で、「最初から揉んでいたぞ」とその事実を教えてくれた。
「疲れてるんだよ、太一くんずっと大変だったから。ほら、ギュってしてあげるから」
そう言って柚夏奈は俺の頭を自分の胸に抱き寄せた。
すると、王宮から転移してミアにあってエンドに会って、ペノーと転移して殴られて不安で、いつの間にか心が疲弊していたことを分からされてしまった。
「……泣いていいんだよ、私は太一くんの奥さんなんだからね」
「……柚夏奈さん……少しだけ甘えさせてください」
騎士服の俺がローブ姿の柚夏奈に慰められている様を見た御崎は、遠慮してしばらく席を外してくれた。
柚夏奈に癒されて平常通りに戻った俺は、御崎の契約紋を消し去りレミュアから解放してあげた。もちろん彼女が抗議に来たけど、王が間に入ってくれたおかげで彼女を諦めさせることができた。
色々と問題が解決して、魔王ルミアリスとの約束を守るため、俺たちは学院へと帰ることになるが、もちろんそこには美衣香と心優がいるわけで、御崎を連れて行くと少しだけ妙な雰囲気になってしまう。
「美衣香!心優!」
「刀夜!」
「御崎くん……なんで」
そうなるだろうとは予想していたけど、この後の事を誰も予想できなかった。
「御崎くんは色々あってこの国に再召喚されたらしいの、本人の希望通り元の世界に帰るらしいので、ボーデミリアへの転移を私がお手伝いしてきます」
「柚夏奈ちゃん転移魔法使えるの?」
「勉強したので」
柚夏奈がそう言うと美衣香は御崎に一言だけ言う。
「今度はちゃんと帰れるといいね刀夜」
「美衣香……あぁ、でもお前たち……勇者に」
御崎としては勇者云々の解決を知らないから、二人のことを心配そうに聞く。すると、心優がそれを察してかつて告白された相手に対して事実を伝えた。
「勇者は太一が何とかしてくれたわ、だから御崎くんは気にしないで、今じゃ私もミイちゃんも太一のお嫁さんなんだから」
その(仮)はついてるんですよ本当は。
「あの勇者を……本当なのか美衣香」
「ほら太一くん見て、ペノーちゃんに作ってもらったの」
さっきから気になっていたんだ、エロイ格好をしていた美衣香の服がセーラー服に変わっていたから。
それを俺に見せるためにクルッと回った美衣香だが、明らかに御崎を無視している様子だった。
どうして彼女がそうしているのかは分からなくはないけど、それにしても美衣香は徹底している。
「……美衣香、勇者のことだが」
「太一くん柚夏奈ちゃん、夕食どうするの?私も一緒していいかな」
「……」
「美衣香、柚夏奈、今日はペノーが料理を作って待っているから夕食はそこでな。心優も御崎との話が済んだら来てくれ、それまでは待ってるから」
「うん、ありがとう太一」
二人を一緒に置いて来てよかったのか、それは俺としては心配していたけど、それを察した柚夏奈が美衣香に聞いたのは彼女が天然っ娘だからできたことだ。
柚夏奈はニコニコしている美衣香に、「どうして無視したの?」と問いかけた。
「刀夜のこと?」
「うん、美衣香ちゃん露骨に無視してたよね、私イジメかと思ったけどなんか意味があるかなって」
イジメ=無視は柚夏奈の経験談かな……心配しちゃうな俺。
「刀夜のことはどうでもいいかなって、私が話したら心優はきっと刀夜と話さなかっただろうし、説明するためにあそこに残らなかったと思うんだ」
「だから二人が話しをするように無視してたんだ……美衣香ちゃん本当に心優ちゃんのこと好きなんだね」
「うん、太一くんより好きだよ……うそ、今のは盛り過ぎた、本当は太一くんの方が好き」
「そっか」
柚夏奈さんなぜか嬉しそう……そして俺も嬉しい……は!まさか!これを言わせるために柚夏奈は美衣香に!
俺がそんなことを考えていると、柚夏奈は俺に笑顔で一言呟いた。
「だってさ」
「……(その笑顔はズルいぜよ!)」
久しぶりにとてつもなくカワイイ柚夏奈に思わず抱き付いた俺に、美衣香は瞬間的に俺に抱き付いて二人分の重量を非力な柚夏奈が支えられるはずもなく、芝生で埋め尽くされた学院の庭に倒れ込んだ。
倒れた俺たちはクスクスと笑い声を漏らして、俺は左手で柚夏奈を右手で美衣香を抱き寄せた。
「俺さ、柚夏奈が好きだ」
「うん」
「美衣香も好きだ」
「うんうん」
「心優も好きでペノーも好きでユリ姫……ユリ女王の事も好きだ」
欲張りなのは分かっている。でも、好きなものは好きなのだ。
「太一くんの好きにすればいいと思う」
「私も太一くんの好きにしていいと思う、私だって柚夏奈ちゃんやミユちゃんのこと好きだもん」
「その好きは俺の好きとは少し違う気がするけど」
「え!でも私ミユちゃんとも柚夏奈ちゃんともエッチなことできるよ!」
「……(ユリで3Pできます宣言、マジパネェな美衣香さん)」
柚夏奈は笑顔で美衣香の発言に、「……私は無理だけどね」とボソっと呟いたのを俺は聞き逃さなかった。この場に心優がいたならばそれに賛同していたことだろうと思いつつ、俺たちはペノーの待つ俺たちが借りている学院内の建物へと向かった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる