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追放と加入
第11話 喰種退治 (フォルス視点)
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北の勇者から、喰種退治に題名変更しました。よろしくお願いします。
※※※※
その後、北の門扉まで行き仲間と合流し、失意森に向かった。元々、死霊系のモンスターが多く出る場所だ。
森の前で、共に来てくれる聖女と冒険者に挨拶をし森の中を覗き込む。
そこには、既に数え切れないほどの喰種が発生していた。
「来たか、フォルス」
そこに、ギルドマスターから声がかかった。
「マスター、あんたも来たのか」
「流石に、見過ごせない事態だろ?」
「ですよぅ!私も微力ながらお手伝いしますです!」
「フヨウもか……!」
中央のギルドマスターは、SSランク保持者の元冒険者で、フヨウも、こう見えてS+ランク保持者の元冒険者だ。
この2人が導入されたと言うことは、相当な事態だという事。
かなり危険が伴うに違いない事態だ。
「イレーネに会えたか?」
「ああ」
イレーネ嬢の名が出た事で、顔を上げマスターを睨む。彼女が王女だという事を黙ってたことに対する苛立ちだ。
「なぜ黙ってた」
「いや、普通に気付くだろ…」
と、呆れた顔で返された。
女に興味などない……気付くわけないだろ、と悪態つくがヴォルフは何処吹く風だ。
(クソっ)
「準備は?」
ヴォルフが真剣な顔つきに変わり、問いかけてきた。俺は仲間を見回し、頷く。
「問題ない。イレーネ嬢からポーションと攻撃系アイテム、それに、結界石も貰えた」
「流石イレーネだな」
「ああ、ここまでのアイテムを貰えると思って無かった」
「ポーションは、重傷者に使ってやってくれ」
「了解だ」
俺はヴォルフにアイテムと結界石を渡し、ポーションを持って救護用テントに向かった。
Sランクの冒険者でも、やはり手こずるようだ。
腕の無い者、足が折れてる者……そいつらに回復ポーションを渡していく。
すると、「おっー!」飲んだ奴らが、声を上げた。何事かと思い振り向けば、全回復していた…しかもそれだけじゃない。
ステータスも上がってるのか?
「イレーネのポーションはな、上級じゃねぇ特級クラスだ」
「なっ!」
特級クラスのポーションだと?!
そんなの、ホイホイ渡してくれたのか?!
(まさか……!)
俺はポーションに鑑定をかけた、
回復ポーション 特級 一定時間体力上昇。
魔力回復ポーション 特級 一定時間魔力、知力上昇。
状態異常回復ポーション 特級 死以外の全状態異常回復。
「マジか……」
あの金貨だけじゃ足りねぇ。
仲間達や他の冒険者、聖女も唖然としていた。ヴォルフやフヨウだけが平然としていた。
他のアイテムも、一応鑑定する。
氷龍の息吹 上級 対象物1人から範囲2mにup。
輝く流星 上級 アイテム威力up。
舞う火炎 特級 火傷付与、対象物1人から横一列3人にup。
反射の結界 特級 5回まで使用可能。
言葉が出なかった。
あの金額じゃ安すぎる……追加で金を払う必要性がありそうだ。
「反射の結界は、聖女に持たせとけ」
「ああ」
聖女の手に結界石を乗せる。
聖女の名はリリアナ、リリアナは大事そうに両手で包み感謝の祈りを捧げた。
そして、ポケットに入れて1つを手に持つ。
魔力を流し込み、結界石の準備も出来た。
これで、聖女に危害が及びそうな時は、守ってくれるだろう。俺達はポーションをいくつかに分けて持ち、攻撃系アイテムも皆で分けて持った。
前衛に俺とザックが、後衛にラハルとシグレ。左右をヴォルフとフヨウが受け持った。
Sランク冒険者達には、喰種の数を少しでも減らすようお願いした。
少数精鋭で敵陣を進み、瘴気の吹き溜まりに到着したら聖女に後を頼み、俺達は聖女を守りながら敵を倒す。
浄化が完了したら、一旦聖女を森の外に逃がし、全員で殲滅する事になった。
「……いくぞ!」
ヴォルフの掛け声と共に、森に入る。
森には結界が張っており、喰種が外に出ることはない。
入った途端に襲いかかってくる喰種を、駆けながら切り伏せていく。後方からシグレとラハルが魔法を唱え、喰種に当てていく。
傷付いた喰種を、俺達で切っていく。
ヴォルフは、聖女に近づこうと手を伸ばした喰種を素早い剣さばきで切り、フヨウは素早い動きと爪で攻撃していた。
奥に行くにつれて、喰種の数が増えていく。
武器で戦うには少し不利だった……イレーネ嬢から貰ったアイテムを使うべきと判断し、持っていた氷龍の息吹を使った。
辺り一体が寒くなる……
俺の頭上に、氷の龍が現れ、前方の喰種を氷漬けにしたんだ。役目を終えた氷龍は、スーッと消えていった。
氷漬けにされた仲間を見たためか、喰種の動きが止まった。その隙を逃すことなく、聖女を瘴気が一番濃いと思われる地点に連れて行った。
聖女リリアナは、しゃがみこみ浄化の祈りを捧げ始めた。
浄化中、彼女は完全に無防備になる。
反射の結界があるとはいえ、喰種を近付かせないのが1番だ。
円を作り、近付いてくる敵を一掃していく。
奴らも俺達が何をしてるのか気付いたんだろう、集まってきた。
輝く流星を使えば、天から石が落ちてくる。
それに当たった喰種は、悲鳴を上げ消えていく。
数が、減少し始めた。
聖女の祈りが効き始めたのか、喰種はその数を減らしていった。
俺も仲間も傷だらけだが、イレーネ嬢のポーションのおかげで、倒れずに済んでいた。
聖女は立ち上がる。
「もう、大丈夫です」
「よし!引き上げるぞ!」
森の入口に向けて、再び走りながら喰種と戦っていく。
森を抜ける瞬間、喰種がガスを放った!
「ぐっ……!」
「つっ!」
倒そうと、剣を振りあげれば、ガスを放った喰種は、聖女が持っていた反射の結界によって倒されていた。
「皆さん!!」
聖女の悲鳴に近い声が聞こえた。
森を抜けた先で、俺達は全員倒れたんだ。
ガス攻撃で、状態異常にかかって……
気が付いた時、聖女の不安そうな顔が近くにあって、ラハル達も心配そうな顔で見てきた。
「何が……」
「喰種の攻撃を食らったんです」
「俺達全員な」
「聖女は、結界石で無事」
ああ、思い出した。
……たく、油断したか……
情けねぇな。
「イレーネさんから貰った、状態異常回復ポーションが役に立ちましたですよ」
そうか。
森を見遣れば戦う金属音が、そこかしこから聞こえる。
まだ、戦いは終わってない。
立ち上がり森に向かえば、後ろから仲間とヴォルフ達が着いてきた。
「もういいのか?」と問えば、「お前待ちだ馬鹿」と帰ってきた。
森に入る直前に聖女が、
「頑張って下さい!ここで、皆さんの無事を祈ってますから!」と言ってくれた。
喰種が大量に発生してから、3日目に殲滅が完了した。
イレーネ嬢から貰ったアイテムやポーションがなかったら危なかっただろう。
今度会えたら、追加のお金を渡さないとな。
そして、今回のお礼を伝えたい。
※※※※
その後、北の門扉まで行き仲間と合流し、失意森に向かった。元々、死霊系のモンスターが多く出る場所だ。
森の前で、共に来てくれる聖女と冒険者に挨拶をし森の中を覗き込む。
そこには、既に数え切れないほどの喰種が発生していた。
「来たか、フォルス」
そこに、ギルドマスターから声がかかった。
「マスター、あんたも来たのか」
「流石に、見過ごせない事態だろ?」
「ですよぅ!私も微力ながらお手伝いしますです!」
「フヨウもか……!」
中央のギルドマスターは、SSランク保持者の元冒険者で、フヨウも、こう見えてS+ランク保持者の元冒険者だ。
この2人が導入されたと言うことは、相当な事態だという事。
かなり危険が伴うに違いない事態だ。
「イレーネに会えたか?」
「ああ」
イレーネ嬢の名が出た事で、顔を上げマスターを睨む。彼女が王女だという事を黙ってたことに対する苛立ちだ。
「なぜ黙ってた」
「いや、普通に気付くだろ…」
と、呆れた顔で返された。
女に興味などない……気付くわけないだろ、と悪態つくがヴォルフは何処吹く風だ。
(クソっ)
「準備は?」
ヴォルフが真剣な顔つきに変わり、問いかけてきた。俺は仲間を見回し、頷く。
「問題ない。イレーネ嬢からポーションと攻撃系アイテム、それに、結界石も貰えた」
「流石イレーネだな」
「ああ、ここまでのアイテムを貰えると思って無かった」
「ポーションは、重傷者に使ってやってくれ」
「了解だ」
俺はヴォルフにアイテムと結界石を渡し、ポーションを持って救護用テントに向かった。
Sランクの冒険者でも、やはり手こずるようだ。
腕の無い者、足が折れてる者……そいつらに回復ポーションを渡していく。
すると、「おっー!」飲んだ奴らが、声を上げた。何事かと思い振り向けば、全回復していた…しかもそれだけじゃない。
ステータスも上がってるのか?
「イレーネのポーションはな、上級じゃねぇ特級クラスだ」
「なっ!」
特級クラスのポーションだと?!
そんなの、ホイホイ渡してくれたのか?!
(まさか……!)
俺はポーションに鑑定をかけた、
回復ポーション 特級 一定時間体力上昇。
魔力回復ポーション 特級 一定時間魔力、知力上昇。
状態異常回復ポーション 特級 死以外の全状態異常回復。
「マジか……」
あの金貨だけじゃ足りねぇ。
仲間達や他の冒険者、聖女も唖然としていた。ヴォルフやフヨウだけが平然としていた。
他のアイテムも、一応鑑定する。
氷龍の息吹 上級 対象物1人から範囲2mにup。
輝く流星 上級 アイテム威力up。
舞う火炎 特級 火傷付与、対象物1人から横一列3人にup。
反射の結界 特級 5回まで使用可能。
言葉が出なかった。
あの金額じゃ安すぎる……追加で金を払う必要性がありそうだ。
「反射の結界は、聖女に持たせとけ」
「ああ」
聖女の手に結界石を乗せる。
聖女の名はリリアナ、リリアナは大事そうに両手で包み感謝の祈りを捧げた。
そして、ポケットに入れて1つを手に持つ。
魔力を流し込み、結界石の準備も出来た。
これで、聖女に危害が及びそうな時は、守ってくれるだろう。俺達はポーションをいくつかに分けて持ち、攻撃系アイテムも皆で分けて持った。
前衛に俺とザックが、後衛にラハルとシグレ。左右をヴォルフとフヨウが受け持った。
Sランク冒険者達には、喰種の数を少しでも減らすようお願いした。
少数精鋭で敵陣を進み、瘴気の吹き溜まりに到着したら聖女に後を頼み、俺達は聖女を守りながら敵を倒す。
浄化が完了したら、一旦聖女を森の外に逃がし、全員で殲滅する事になった。
「……いくぞ!」
ヴォルフの掛け声と共に、森に入る。
森には結界が張っており、喰種が外に出ることはない。
入った途端に襲いかかってくる喰種を、駆けながら切り伏せていく。後方からシグレとラハルが魔法を唱え、喰種に当てていく。
傷付いた喰種を、俺達で切っていく。
ヴォルフは、聖女に近づこうと手を伸ばした喰種を素早い剣さばきで切り、フヨウは素早い動きと爪で攻撃していた。
奥に行くにつれて、喰種の数が増えていく。
武器で戦うには少し不利だった……イレーネ嬢から貰ったアイテムを使うべきと判断し、持っていた氷龍の息吹を使った。
辺り一体が寒くなる……
俺の頭上に、氷の龍が現れ、前方の喰種を氷漬けにしたんだ。役目を終えた氷龍は、スーッと消えていった。
氷漬けにされた仲間を見たためか、喰種の動きが止まった。その隙を逃すことなく、聖女を瘴気が一番濃いと思われる地点に連れて行った。
聖女リリアナは、しゃがみこみ浄化の祈りを捧げ始めた。
浄化中、彼女は完全に無防備になる。
反射の結界があるとはいえ、喰種を近付かせないのが1番だ。
円を作り、近付いてくる敵を一掃していく。
奴らも俺達が何をしてるのか気付いたんだろう、集まってきた。
輝く流星を使えば、天から石が落ちてくる。
それに当たった喰種は、悲鳴を上げ消えていく。
数が、減少し始めた。
聖女の祈りが効き始めたのか、喰種はその数を減らしていった。
俺も仲間も傷だらけだが、イレーネ嬢のポーションのおかげで、倒れずに済んでいた。
聖女は立ち上がる。
「もう、大丈夫です」
「よし!引き上げるぞ!」
森の入口に向けて、再び走りながら喰種と戦っていく。
森を抜ける瞬間、喰種がガスを放った!
「ぐっ……!」
「つっ!」
倒そうと、剣を振りあげれば、ガスを放った喰種は、聖女が持っていた反射の結界によって倒されていた。
「皆さん!!」
聖女の悲鳴に近い声が聞こえた。
森を抜けた先で、俺達は全員倒れたんだ。
ガス攻撃で、状態異常にかかって……
気が付いた時、聖女の不安そうな顔が近くにあって、ラハル達も心配そうな顔で見てきた。
「何が……」
「喰種の攻撃を食らったんです」
「俺達全員な」
「聖女は、結界石で無事」
ああ、思い出した。
……たく、油断したか……
情けねぇな。
「イレーネさんから貰った、状態異常回復ポーションが役に立ちましたですよ」
そうか。
森を見遣れば戦う金属音が、そこかしこから聞こえる。
まだ、戦いは終わってない。
立ち上がり森に向かえば、後ろから仲間とヴォルフ達が着いてきた。
「もういいのか?」と問えば、「お前待ちだ馬鹿」と帰ってきた。
森に入る直前に聖女が、
「頑張って下さい!ここで、皆さんの無事を祈ってますから!」と言ってくれた。
喰種が大量に発生してから、3日目に殲滅が完了した。
イレーネ嬢から貰ったアイテムやポーションがなかったら危なかっただろう。
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