18 / 41
追放と加入
第12話 勧誘の真相 (フォルス視点)
しおりを挟む
喰種の討伐直後に、ルセリアのギルド本部に行ったが、イレーネ嬢達は依頼で東のサンシェルに向かったと聞かされた。
感謝を伝えたかったが、直ぐに戻ってくる気配はなく、俺達は北の大地に戻っていった。
あれから数ヶ月後、俺達は報告のため王都に来たがその時にも会えなかった。
東の勇者は、基本地方ギルドのある街ではなく、王都に拠点を置いていると聞くが…
タイミングが合わず、1週間滞在するも会えなかった。
スノースノーに帰る日、ギルドに行けば、ヴォルフが苦い顔をして、イレーネ嬢について教えてくれた。
「ああ、東で巨大化したサハギンが現れたそうでな……向かったよ」
いつもと違い覇気がない。
何があったのか、聞こうとしたら…近くにいたフヨウが代わりに教えてくれた。
「いつもの事ですよぅ…ザハルさんが、イレーネさんに命令したです。『お前が退治しろ』って、それをヴォルフさんが怒鳴ったですが、聞き入れて貰えず、イレーネさんも了承しちゃったですよぅ」
「くそったれ!奴は勇者だぞ!?錬金術師は戦闘職じゃねぇ!ましてや、アイツは!」
王女なのに……そう言いたかったのは、理解した。
だが、何故イレーネ嬢が……?
東の勇者は、何してる?
俺の疑問に答えるように、更にフヨウが教えてくれた。
「それに、前の依頼から帰ってきた直後ですぅ!ザハルさんに依頼が来たですよぅ!なのに…ザハルさんは女性の元に行き、イレーネさんはモンスターの所!普通は逆なのですよぅ」
まさかの!娼婦の元に通ってるらしい。
(はぁ!!?)
イレーネ嬢に戦わせて、自分は女の元って!
何考えてやがる!!?
そりゃ、イレーネ嬢なら勝てるかもしれん!俺達と互角に戦ったイレーネ嬢なら。
だからって……
「レオは?」
「今日は来れんそうだ…」
見渡す限り、Sランク冒険者は居ない。
ヴォルフも、フヨウも、動けないのだろう…
イレーネ嬢の無事を確かめたくても、難しい事実に胸が痛む。
俺達も、長く留まる訳にも行かない。
「今日発つのか?」
「ああ、そのつもりだが……」
「そうか……こっちは大丈夫だ、北の地もお前を待ってるだろう、行け」
「だが……「マスター!!」」
「「「!!!」」」
帰るに帰れず、留まっていたら冒険者の1人が駆け込んできた。血相を変えて、息を切らし、ヴォルフの元まで駆け寄ると。
「なんだ!!?」
「イレーネさんの無事が、確認されました!」
「本当か!!」
「はい!サンシェルの街で領主様に報告をしたら戻るそうです!」
「良かった……!」
ヴォルフの安心しきった顔を見て、俺はギルドを後にした。
「許せねぇ」
胸の内は東の勇者に対する怒りが渦を巻き、文句が、口を衝いて出てしまう。
奴のところに、イレーネ嬢を置いておきたくない!と強く心に思った。
スノースノーに戻る道すがら、ある相談を仲間にしてみた。
「なぁ」
「なんです?」
「「?」」
「もし、俺が…イレーネを仲間に入れたい、と言ったら許してくれるか?」
驚き固まった仲間たちを前に、さすがに突飛すぎたか?と思ったが、発言した内容は今更取り消せない。
それに……あん奴の傍に彼女を、何時までも置いておきたくなかった。
必死に仲間の為に、治療やサポート、戦闘をこなす彼女を守りたい……と強く思う。
王妹だとかは、関係なく。
「フォルスは、仲間にしたいんだろ」
このパーティーの中で、1番の年長者であるザックが先に口を開いた。
「私に異論はありませんよ、貴方が決めたのであれば従うまでです」
「信用してますから」と続けたのは、俺に絶対の信頼を寄せるラハル。
「…………」
何も言葉を発しないシグレ。
多分、本人を見てから決めたいんだろうな。
あれから更に数ヶ月たち、俺達は王都に行った。イレーネ嬢にアイテムを貰ってから、半年が経過していた。
王都ルセリアに到着後すぐにギルドに報告、イレーネ嬢を探しに街に出た。
すると今回はタイミングが良かったのか、割と早く見つけることが出来。
奴らが出てきたら厄介だからと、急いで声をかけた。
「イレーネ!!」
「は、はい!」
ビクッと肩を跳ねさせ、裏返った声で返事をされた。また、驚かせてしまったようだ。
急いで駆け寄り、近くに東の勇者が居ないことを確認する。
そして彼女の手を取り、感謝を伝える。
「イレーネ!ありがとう!!」
俺が声を掛ければ、追いついてきたラハルも彼女に腰を折り感謝を伝えた。
「イレーネ殿、あの時は助かりました」
ザックとシグレも、彼女に声をかけた。
「お、この嬢ちゃんか、あのアイテムくれた奴は。よっ嬢ちゃん、俺は剣闘士のザック、よろしくな!」
手を上にあげて、よっと挨拶をする。
(そっか、この嬢ちゃんが、王女様だな……)
「あのアイテム、凄かった……。魔剣士のシグレ、よろしく」
じーっと、イレーネを見つめる。
見られてる彼女は、ん?といった顔で首を傾げていた。
「ん……この人なら、うん、良いよ」
コクっと頷きフォルスを見る。
よし、これで全員の了承を得た。一応、メンバーを見回せば、ラハルとザックの頷きが返ってくる。
俺は、イレーネの手を握り勧誘の話を切り出すことにした。
「イレーネ、君がくれたポーションやアイテムは凄いものだった。ありがとう」
「いえ、お役に立てたなら幸いです」
「ああ、とてもいい物だったのでな、追加の金貨だ。受け取ってくれ」
麻袋に入れた金貨をイレーネの手に乗せる。
受け取れないと首を振る彼女に、俺達全員の気持ちだからと押し付けた。
「大事に使います」と、カバンに詰め込んだのを確認して、本題にはいる。
「なぁ、イレーネ」
「はい」
「君さえ良ければ、俺達のパーティに来ないか?」
「……え」
驚きと、困惑が入り交じった表情をして、口を噤んだ。
そして
「ごめんなさい……」
断られた。
「!!」
断られると思わなかった。
結構酷い扱いを受けているし、受けて貰えると思ってた。
ヴォルフに話した時も、「大丈夫だろ」と言ってたし。
「……私なんかを誘って頂けて有り難いのですが……最強の勇者パーティに、私では不釣り合いだと思います」
悲しそうに、辛そうに、自分を卑下して言う彼女に、俺たちは悲しくなった。
特級クラスのポーションを作れるヤツなんて、王国中探したって、そういやしない。
まして、回復だけじゃなくてステータスupの効果付き。
それを東の勇者は、ただのポーション扱いをして、彼女を蔑ろにしてたんだろう。
ポーションしか作れない、無能な錬金術師などと言って……
(くそ!)
「ごめんなさい」
彼女は、頭を下げて走り去って行く。
「イレーネ!!」
慌てて追いかけて。
彼女は角を曲がった先で立ち止まり「ザハルが…許さないもの」と言って泣き崩れた。
声をかけれなかった。
俺は、静かに仲間の元に戻った。
いま、声をかけても、彼女を困らせるだけだ。
あの時は、それ以上何も出来なくて……
でも、噂で、イレーネの扱いが日に日に悪くなっている話を聞いた。最近では、まるで奴隷のようだ……と。
あの時、彼女の意志を無視してでも東の勇者から引き剥がすべきだったと後悔した。
だから、次にあったら必ず仲間にすると決めた。
東の勇者を蹴散らしても。
※※※※※
フォルス視点、この話数で終わらせる予定だったのですが、思いの外長引いてしまいました。
次の話も、少しフォルス視点入ります。
よろしくお願いします。
感謝を伝えたかったが、直ぐに戻ってくる気配はなく、俺達は北の大地に戻っていった。
あれから数ヶ月後、俺達は報告のため王都に来たがその時にも会えなかった。
東の勇者は、基本地方ギルドのある街ではなく、王都に拠点を置いていると聞くが…
タイミングが合わず、1週間滞在するも会えなかった。
スノースノーに帰る日、ギルドに行けば、ヴォルフが苦い顔をして、イレーネ嬢について教えてくれた。
「ああ、東で巨大化したサハギンが現れたそうでな……向かったよ」
いつもと違い覇気がない。
何があったのか、聞こうとしたら…近くにいたフヨウが代わりに教えてくれた。
「いつもの事ですよぅ…ザハルさんが、イレーネさんに命令したです。『お前が退治しろ』って、それをヴォルフさんが怒鳴ったですが、聞き入れて貰えず、イレーネさんも了承しちゃったですよぅ」
「くそったれ!奴は勇者だぞ!?錬金術師は戦闘職じゃねぇ!ましてや、アイツは!」
王女なのに……そう言いたかったのは、理解した。
だが、何故イレーネ嬢が……?
東の勇者は、何してる?
俺の疑問に答えるように、更にフヨウが教えてくれた。
「それに、前の依頼から帰ってきた直後ですぅ!ザハルさんに依頼が来たですよぅ!なのに…ザハルさんは女性の元に行き、イレーネさんはモンスターの所!普通は逆なのですよぅ」
まさかの!娼婦の元に通ってるらしい。
(はぁ!!?)
イレーネ嬢に戦わせて、自分は女の元って!
何考えてやがる!!?
そりゃ、イレーネ嬢なら勝てるかもしれん!俺達と互角に戦ったイレーネ嬢なら。
だからって……
「レオは?」
「今日は来れんそうだ…」
見渡す限り、Sランク冒険者は居ない。
ヴォルフも、フヨウも、動けないのだろう…
イレーネ嬢の無事を確かめたくても、難しい事実に胸が痛む。
俺達も、長く留まる訳にも行かない。
「今日発つのか?」
「ああ、そのつもりだが……」
「そうか……こっちは大丈夫だ、北の地もお前を待ってるだろう、行け」
「だが……「マスター!!」」
「「「!!!」」」
帰るに帰れず、留まっていたら冒険者の1人が駆け込んできた。血相を変えて、息を切らし、ヴォルフの元まで駆け寄ると。
「なんだ!!?」
「イレーネさんの無事が、確認されました!」
「本当か!!」
「はい!サンシェルの街で領主様に報告をしたら戻るそうです!」
「良かった……!」
ヴォルフの安心しきった顔を見て、俺はギルドを後にした。
「許せねぇ」
胸の内は東の勇者に対する怒りが渦を巻き、文句が、口を衝いて出てしまう。
奴のところに、イレーネ嬢を置いておきたくない!と強く心に思った。
スノースノーに戻る道すがら、ある相談を仲間にしてみた。
「なぁ」
「なんです?」
「「?」」
「もし、俺が…イレーネを仲間に入れたい、と言ったら許してくれるか?」
驚き固まった仲間たちを前に、さすがに突飛すぎたか?と思ったが、発言した内容は今更取り消せない。
それに……あん奴の傍に彼女を、何時までも置いておきたくなかった。
必死に仲間の為に、治療やサポート、戦闘をこなす彼女を守りたい……と強く思う。
王妹だとかは、関係なく。
「フォルスは、仲間にしたいんだろ」
このパーティーの中で、1番の年長者であるザックが先に口を開いた。
「私に異論はありませんよ、貴方が決めたのであれば従うまでです」
「信用してますから」と続けたのは、俺に絶対の信頼を寄せるラハル。
「…………」
何も言葉を発しないシグレ。
多分、本人を見てから決めたいんだろうな。
あれから更に数ヶ月たち、俺達は王都に行った。イレーネ嬢にアイテムを貰ってから、半年が経過していた。
王都ルセリアに到着後すぐにギルドに報告、イレーネ嬢を探しに街に出た。
すると今回はタイミングが良かったのか、割と早く見つけることが出来。
奴らが出てきたら厄介だからと、急いで声をかけた。
「イレーネ!!」
「は、はい!」
ビクッと肩を跳ねさせ、裏返った声で返事をされた。また、驚かせてしまったようだ。
急いで駆け寄り、近くに東の勇者が居ないことを確認する。
そして彼女の手を取り、感謝を伝える。
「イレーネ!ありがとう!!」
俺が声を掛ければ、追いついてきたラハルも彼女に腰を折り感謝を伝えた。
「イレーネ殿、あの時は助かりました」
ザックとシグレも、彼女に声をかけた。
「お、この嬢ちゃんか、あのアイテムくれた奴は。よっ嬢ちゃん、俺は剣闘士のザック、よろしくな!」
手を上にあげて、よっと挨拶をする。
(そっか、この嬢ちゃんが、王女様だな……)
「あのアイテム、凄かった……。魔剣士のシグレ、よろしく」
じーっと、イレーネを見つめる。
見られてる彼女は、ん?といった顔で首を傾げていた。
「ん……この人なら、うん、良いよ」
コクっと頷きフォルスを見る。
よし、これで全員の了承を得た。一応、メンバーを見回せば、ラハルとザックの頷きが返ってくる。
俺は、イレーネの手を握り勧誘の話を切り出すことにした。
「イレーネ、君がくれたポーションやアイテムは凄いものだった。ありがとう」
「いえ、お役に立てたなら幸いです」
「ああ、とてもいい物だったのでな、追加の金貨だ。受け取ってくれ」
麻袋に入れた金貨をイレーネの手に乗せる。
受け取れないと首を振る彼女に、俺達全員の気持ちだからと押し付けた。
「大事に使います」と、カバンに詰め込んだのを確認して、本題にはいる。
「なぁ、イレーネ」
「はい」
「君さえ良ければ、俺達のパーティに来ないか?」
「……え」
驚きと、困惑が入り交じった表情をして、口を噤んだ。
そして
「ごめんなさい……」
断られた。
「!!」
断られると思わなかった。
結構酷い扱いを受けているし、受けて貰えると思ってた。
ヴォルフに話した時も、「大丈夫だろ」と言ってたし。
「……私なんかを誘って頂けて有り難いのですが……最強の勇者パーティに、私では不釣り合いだと思います」
悲しそうに、辛そうに、自分を卑下して言う彼女に、俺たちは悲しくなった。
特級クラスのポーションを作れるヤツなんて、王国中探したって、そういやしない。
まして、回復だけじゃなくてステータスupの効果付き。
それを東の勇者は、ただのポーション扱いをして、彼女を蔑ろにしてたんだろう。
ポーションしか作れない、無能な錬金術師などと言って……
(くそ!)
「ごめんなさい」
彼女は、頭を下げて走り去って行く。
「イレーネ!!」
慌てて追いかけて。
彼女は角を曲がった先で立ち止まり「ザハルが…許さないもの」と言って泣き崩れた。
声をかけれなかった。
俺は、静かに仲間の元に戻った。
いま、声をかけても、彼女を困らせるだけだ。
あの時は、それ以上何も出来なくて……
でも、噂で、イレーネの扱いが日に日に悪くなっている話を聞いた。最近では、まるで奴隷のようだ……と。
あの時、彼女の意志を無視してでも東の勇者から引き剥がすべきだったと後悔した。
だから、次にあったら必ず仲間にすると決めた。
東の勇者を蹴散らしても。
※※※※※
フォルス視点、この話数で終わらせる予定だったのですが、思いの外長引いてしまいました。
次の話も、少しフォルス視点入ります。
よろしくお願いします。
4
あなたにおすすめの小説
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【 完 結 】言祝ぎの聖女
しずもり
ファンタジー
聖女ミーシェは断罪された。
『言祝ぎの聖女』の座を聖女ラヴィーナから不当に奪ったとして、聖女の資格を剥奪され国外追放の罰を受けたのだ。
だが、隣国との国境へ向かう馬車は、同乗していた聖騎士ウィルと共に崖から落ちた。
誤字脱字があると思います。見つけ次第、修正を入れています。
恋愛要素は完結までほぼありませんが、ハッピーエンド予定です。
この国を護ってきた私が、なぜ婚約破棄されなければいけないの?
柊
ファンタジー
ルミドール聖王国第一王子アルベリク・ダランディールに、「聖女としてふさわしくない」と言われ、同時に婚約破棄されてしまった聖女ヴィアナ。失意のどん底に落ち込むヴィアナだったが、第二王子マリクに「この国を出よう」と誘われ、そのまま求婚される。それを受け入れたヴィアナは聖女聖人が確認されたことのないテレンツィアへと向かうが……。
※複数のサイトに投稿しています。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
本物の聖女じゃないと追放されたので、隣国で竜の巫女をします。私は聖女の上位存在、神巫だったようですがそちらは大丈夫ですか?
今川幸乃
ファンタジー
ネクスタ王国の聖女だったシンシアは突然、バルク王子に「お前は本物の聖女じゃない」と言われ追放されてしまう。
バルクはアリエラという聖女の加護を受けた女を聖女にしたが、シンシアの加護である神巫(かんなぎ)は聖女の上位存在であった。
追放されたシンシアはたまたま隣国エルドラン王国で竜の巫女を探していたハリス王子にその力を見抜かれ、巫女候補として招かれる。そこでシンシアは神巫の力は神や竜など人外の存在の意志をほぼ全て理解するという恐るべきものだということを知るのだった。
シンシアがいなくなったバルクはアリエラとやりたい放題するが、すぐに神の怒りに触れてしまう。
『「毒草師」と追放された私、実は本当の「浄化の聖女」でした。瘴気の森を開拓して、モフモフのコハクと魔王様と幸せになります。』
とびぃ
ファンタジー
【全体的に修正しました】
アステル王国の伯爵令嬢にして王宮園芸師のエリアーナは、「植物の声を聴く」特別な力で、聖女レティシアの「浄化」の儀式を影から支える重要な役割を担っていた。しかし、その力と才能を妬んだ偽りの聖女レティシアと、彼女に盲信する愚かな王太子殿下によって、エリアーナは「聖女を不快にさせた罪」という理不尽極まりない罪状と「毒草師」の汚名を着せられ、生きては戻れぬ死の地──瘴気の森へと追放されてしまう。
聖域の発見と運命の出会い
絶望の淵で、エリアーナは自らの「植物の力を引き出す」力が、瘴気を無効化する「聖なる盾」となることに気づく。森の中で清浄な小川を見つけ、そこで自らの力と知識を惜しみなく使い、泥だらけの作業着のまま、生きるための小さな「聖域」を作り上げていく。そして、運命はエリアーナに最愛の家族を与える。瘴気の澱みで力尽きていた伝説の聖獣カーバンクルを、彼女の浄化の力と薬草師の知識で救出。エリアーナは、そのモフモフな聖獣にコハクと名付け、最強の相棒を得る。
魔王の渇望、そして求婚へ
最高のざまぁと、深い愛と、モフモフな癒やしが詰まった、大逆転ロマンスファンタジー、堂々開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる