10 / 22
本編
第4話 騎士団内初仕事
しおりを挟む
「今日から騎士団担当になる下女4人です。あなた達、挨拶しなさ…」
「今日から、騎士団兵舎担当になりました。シュリです!よろしくお願いします!」
侍女頭ゼルダさんの言葉に被せるように、食い気味に挨拶をする。
若干シルヴァン様が引いたけれど気にせず、目の前のジークベルト様を目に焼きつけるようにがっつり見る。
あー、もう天国!いつ死んでもいいわぁ~!
目の前にジークベルト様!素敵!
(むふふ、ふふ)
ジークベルト様はね!
人族と巨人族のハーフなの!2m程の高身長な上に、ガタイが良く引き締まった体が…!
左目に傷があって、強面で、無口で無骨だけど、とっても優しいのよ!
ゲームでは、アーリアを肩に乗せて移動してたし!
(あー!私もやって欲しぃ!!)
っても、……無理だよね……
ヒロインじゃないもん……
あの時に優しい言葉を貰って、頭を撫でて貰っただけでもラッキーだよね!
私がジークベルト様に気を取られている間、仲間の下女達が挨拶をしていた。
「メルナです」
「リオナです」
「カミナです!よろしくお願いします。シルヴァン様ぁ」
下女の1人カミナが、シルヴァン様が好きなのは知ってる。最初の時に話してたから。
うわぁ、めっちゃロックオンしてるわ。
シルヴァン様も、ニコニコと笑ってる…いや、目は笑ってないけど……
「よろしくね」
と、シルヴァン様が言えば、カミナだけじゃなく、3人とも目がハートになって「よろしくお願いします!」と言っていた。
「よろしくお願いします」
私も、両手を合わせ腰を90度に曲げて一礼した。
目はハートにならないよ、だってシルヴァン様が目当てじゃないもの!
「じゃ、仕事を伝えるね。まず、メルナとリオナは、騎士専用の食堂と厨房の手伝いを頼むよ。カミナとシュリは、洗濯を頼むよ。騎士全員のだから大変だと思うけど、頑張ってね」
「「「はい!!」」」
「はい」
・
・
・
・
・
これは……
……確かに嫌がるわ……みんな。
洗濯場に着いた私とカミナは目の前に広がる景色に絶句していた。
騎士全員の洗濯物が集められていて、恐らく騎士が交代で洗濯をしていたのだろう。
でも……
「どれだけ放置したら、こうなるのよ……」
そこにあったのは、洗濯物の山…山……やま…
汗とドロにまみれ、カビの臭いもする。
洗濯場と言うのは湿気が籠る、カビも発生するだろう。
みんな、洗濯物どうしてたのさ……
「最近は、侍女頭ゼルダに言って、城の下女達に頼んでいた」
私の疑問にシルヴァン様が答えた。
「はぁ」
「けど、何時までも頼めないからね。じゃ、よろしくね……時間になったら、適当に帰ってくれていいよ」
そう言ってシルヴァン様は、離れていった。
カミナも一緒に離れていった……
…って!おい!
カミナは、一緒の担当でしょ~~?!!
何で、シルヴァン様と一緒に離れてるのさぁ~!!
「ちょっと!カミナ……!」
「あっ、私はシルヴァン様のお手伝いをするわぁ!じゃ、頑張ってね」
シルヴァン様は、カミナを見ている。
黒く、ゴミを見るような目で……
そして、私と目が合うと、ニコッと笑った。
だから!目が笑ってないってば!
もの言いたげな視線をシルヴァン様に投げかけるが、シルヴァン様はそれを受けても尚ニコニコと微笑んでいた。
「カミナ嬢、俺に付いてきても任せる仕事はありませんから、シュリ嬢と共にこの場に残って仕事をしてくれませんか?」
「大丈夫ですわ、シュリが一人でやると言ってますから」
「は?」
(言ってないしっ!!)
「私がシルヴァン様のお世話を致します!部屋の掃除、お茶の支度、それに……」
「俺の世話は従者がいるので必要ありませんよ。では、頼みますね」
カミナの言葉を遮って今度こそ、私達を置いて離れていった。
「あー、最悪。何であんたなんかと一緒に洗濯なんて…しかも、ここは兵舎と離れてるし、シルヴァン様は行っちゃうし。私も食堂が良かったなぁ」
私だって同じ気持ちだし……
でも、ジークベルト様に会えたし、頑張っちゃうもんね!
昨日の今日で、また臭いと格闘する事になるとは思わなかったけど……
まずは、洗濯物を分けないとね!
まぁ、洗濯機なんて高度な物はこの世界には無いから、手洗いになるんだけどね。
だから、色落ちなんて心配はない!はず。
金具が着いているものと着いてないもの。
一応、色落ちしそうなものも分けとこう。
汗や泥汚れの酷いものと、そうじゃないもの。
仕分けが大変だけど、しっかりやっとかないと服が傷んでしまう可能性がある。
「よし!取り敢えず仕分けはこんな感じでいいかな?…あれ?…カミナ……?」
って居らんやん!アイツ、またサボったなっ!
えーー、また一人でやるのぉ……嘘でしょう…
洗濯板と桶を取りだし、トボトボと分けた洗濯物を持って外の水場に行く。
桶に水を入れて、洗剤を入れる。
少しの間、洗濯物を浸けて洗い始める。
ゴシゴシと丹念に洗う。
「カミナめ~~絶対に許さん~」
恨めしげな声が漏れるが、仕事の手は休めない。カミナの様に仕事を怠けて、ジークベルト様に幻滅されたくないっ!
ジークベルト様だけじゃなく、ルーファス様の耳にまで入って、軽蔑されたくないっ!
イケメンは見たいが、仕事はキチンとやる!
私はこれでも、根は真面目な日本人よっ!
「今日から、騎士団兵舎担当になりました。シュリです!よろしくお願いします!」
侍女頭ゼルダさんの言葉に被せるように、食い気味に挨拶をする。
若干シルヴァン様が引いたけれど気にせず、目の前のジークベルト様を目に焼きつけるようにがっつり見る。
あー、もう天国!いつ死んでもいいわぁ~!
目の前にジークベルト様!素敵!
(むふふ、ふふ)
ジークベルト様はね!
人族と巨人族のハーフなの!2m程の高身長な上に、ガタイが良く引き締まった体が…!
左目に傷があって、強面で、無口で無骨だけど、とっても優しいのよ!
ゲームでは、アーリアを肩に乗せて移動してたし!
(あー!私もやって欲しぃ!!)
っても、……無理だよね……
ヒロインじゃないもん……
あの時に優しい言葉を貰って、頭を撫でて貰っただけでもラッキーだよね!
私がジークベルト様に気を取られている間、仲間の下女達が挨拶をしていた。
「メルナです」
「リオナです」
「カミナです!よろしくお願いします。シルヴァン様ぁ」
下女の1人カミナが、シルヴァン様が好きなのは知ってる。最初の時に話してたから。
うわぁ、めっちゃロックオンしてるわ。
シルヴァン様も、ニコニコと笑ってる…いや、目は笑ってないけど……
「よろしくね」
と、シルヴァン様が言えば、カミナだけじゃなく、3人とも目がハートになって「よろしくお願いします!」と言っていた。
「よろしくお願いします」
私も、両手を合わせ腰を90度に曲げて一礼した。
目はハートにならないよ、だってシルヴァン様が目当てじゃないもの!
「じゃ、仕事を伝えるね。まず、メルナとリオナは、騎士専用の食堂と厨房の手伝いを頼むよ。カミナとシュリは、洗濯を頼むよ。騎士全員のだから大変だと思うけど、頑張ってね」
「「「はい!!」」」
「はい」
・
・
・
・
・
これは……
……確かに嫌がるわ……みんな。
洗濯場に着いた私とカミナは目の前に広がる景色に絶句していた。
騎士全員の洗濯物が集められていて、恐らく騎士が交代で洗濯をしていたのだろう。
でも……
「どれだけ放置したら、こうなるのよ……」
そこにあったのは、洗濯物の山…山……やま…
汗とドロにまみれ、カビの臭いもする。
洗濯場と言うのは湿気が籠る、カビも発生するだろう。
みんな、洗濯物どうしてたのさ……
「最近は、侍女頭ゼルダに言って、城の下女達に頼んでいた」
私の疑問にシルヴァン様が答えた。
「はぁ」
「けど、何時までも頼めないからね。じゃ、よろしくね……時間になったら、適当に帰ってくれていいよ」
そう言ってシルヴァン様は、離れていった。
カミナも一緒に離れていった……
…って!おい!
カミナは、一緒の担当でしょ~~?!!
何で、シルヴァン様と一緒に離れてるのさぁ~!!
「ちょっと!カミナ……!」
「あっ、私はシルヴァン様のお手伝いをするわぁ!じゃ、頑張ってね」
シルヴァン様は、カミナを見ている。
黒く、ゴミを見るような目で……
そして、私と目が合うと、ニコッと笑った。
だから!目が笑ってないってば!
もの言いたげな視線をシルヴァン様に投げかけるが、シルヴァン様はそれを受けても尚ニコニコと微笑んでいた。
「カミナ嬢、俺に付いてきても任せる仕事はありませんから、シュリ嬢と共にこの場に残って仕事をしてくれませんか?」
「大丈夫ですわ、シュリが一人でやると言ってますから」
「は?」
(言ってないしっ!!)
「私がシルヴァン様のお世話を致します!部屋の掃除、お茶の支度、それに……」
「俺の世話は従者がいるので必要ありませんよ。では、頼みますね」
カミナの言葉を遮って今度こそ、私達を置いて離れていった。
「あー、最悪。何であんたなんかと一緒に洗濯なんて…しかも、ここは兵舎と離れてるし、シルヴァン様は行っちゃうし。私も食堂が良かったなぁ」
私だって同じ気持ちだし……
でも、ジークベルト様に会えたし、頑張っちゃうもんね!
昨日の今日で、また臭いと格闘する事になるとは思わなかったけど……
まずは、洗濯物を分けないとね!
まぁ、洗濯機なんて高度な物はこの世界には無いから、手洗いになるんだけどね。
だから、色落ちなんて心配はない!はず。
金具が着いているものと着いてないもの。
一応、色落ちしそうなものも分けとこう。
汗や泥汚れの酷いものと、そうじゃないもの。
仕分けが大変だけど、しっかりやっとかないと服が傷んでしまう可能性がある。
「よし!取り敢えず仕分けはこんな感じでいいかな?…あれ?…カミナ……?」
って居らんやん!アイツ、またサボったなっ!
えーー、また一人でやるのぉ……嘘でしょう…
洗濯板と桶を取りだし、トボトボと分けた洗濯物を持って外の水場に行く。
桶に水を入れて、洗剤を入れる。
少しの間、洗濯物を浸けて洗い始める。
ゴシゴシと丹念に洗う。
「カミナめ~~絶対に許さん~」
恨めしげな声が漏れるが、仕事の手は休めない。カミナの様に仕事を怠けて、ジークベルト様に幻滅されたくないっ!
ジークベルト様だけじゃなく、ルーファス様の耳にまで入って、軽蔑されたくないっ!
イケメンは見たいが、仕事はキチンとやる!
私はこれでも、根は真面目な日本人よっ!
31
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました
ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる