43 / 252
第43話
しおりを挟む
◆二之宮凪沙 視点◆
幸運にも2年では冬樹と同じクラスになれた。更に委員会決めの時もしっかり冬樹の動向を押さえて同じ保健委員になることができ、それをきっかけに自然な流れで話をする様になった。
しかし、話をすればするほど幼馴染みの岸元美波さんの事が好きなのだとわかってしまい、どうにかしてその関係を崩さないと私の入る余地がないと察した。そんな中、岸元さんへ熱い視線を送るひとりの男子生徒に気付いた。
名を『鷺ノ宮隆史』という客観的に見て容姿がカッコよくサッカー部所属で2年生なのにレギュラーで、勉強も学年トップクラスと女子からの人気がすごい学年でも中心的な人物だ。私は絶対冬樹の方がカッコよくて素敵だと思うけど、女子の間では部活での活躍や振る舞いの派手さや快活さがウケているようで冬樹よりも人気がある。そんな人気がある鷺ノ宮隆史が岸元さんに好意を抱いている様なのは私にとってチャンスに思えた。
私は隆史に近付き、私が冬樹と付き合い隆史が岸元さんと付き合えるように協力し合う様に持ち掛けた。最初は正々堂々などと綺麗事を言い難色を示したけど、毎日冬樹と岸元さんの仲睦まじいやり取りを見ている内に気持ちが揺らいだようでゴールデンウィークの始まる直前には隆史から協力を申し出てきた。
隆史の気持ちの迷いを突いて言いくるめ、私が主導権を握り私が作戦を立て隆史はそれに従うというスタンスに落ち着けることができた。
作戦としては、私が冬樹に告白をし勢い余って彼の手を掴み私の身体を触らせて、そのタイミングに合わせて隆史が取り押さえ学校側に通報する。ただ、あくまで私は私自身の勢い余った行動であるとして冬樹の無罪を主張するが、隆史は冬樹が私を襲いかかっているように見えたと主張することで冬樹への疑念の火種を燻ぶらせる。事件解決後も学校内に冬樹が私に襲いかかったという噂を流布させ、冬樹が孤立する空気を作る。岸元さんや冬樹の姉妹が孤立を阻止すると思われるが、そこは高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処することで冬樹との分断を図っていくし、その中で隆史が岸元さんと距離を縮めていくこととする。不確定なところもあるものになったが、虎穴に入らずんば虎児を得ずということでゴールデンウィーク明けに決行することになった。
ゴールデンウィークが明けた週の木曜日に冬樹を生徒はおろか学校関係者も使っていない校舎の隅の空き教室へ呼び出し、作戦を決行した。
ことは思いの外うまく運び、狙い通り私が冬樹の無罪を担保しつつも教職員や生徒の中での雰囲気は冬樹がクロというものになり、更に岸元さんや冬樹の姉妹すらも疑惑の目を向ける状況になった・・・特に岸元さんと春華さんが派手に冬樹を糾弾したり、夏菜先輩が衆目を集める場所で私へ謝罪したことで真実味が強くなったのは完全に追い風となっている。
あとは、私だけが冬樹の理解者として寄り添うことで冬樹の恋人になれる道筋が立ったと思う。
ついでに、岸元さんが不安定なので隆史もうまくやれれば恋人になれるかもしれないが、それは私にとってはどうでも良いことだった。
幸運にも2年では冬樹と同じクラスになれた。更に委員会決めの時もしっかり冬樹の動向を押さえて同じ保健委員になることができ、それをきっかけに自然な流れで話をする様になった。
しかし、話をすればするほど幼馴染みの岸元美波さんの事が好きなのだとわかってしまい、どうにかしてその関係を崩さないと私の入る余地がないと察した。そんな中、岸元さんへ熱い視線を送るひとりの男子生徒に気付いた。
名を『鷺ノ宮隆史』という客観的に見て容姿がカッコよくサッカー部所属で2年生なのにレギュラーで、勉強も学年トップクラスと女子からの人気がすごい学年でも中心的な人物だ。私は絶対冬樹の方がカッコよくて素敵だと思うけど、女子の間では部活での活躍や振る舞いの派手さや快活さがウケているようで冬樹よりも人気がある。そんな人気がある鷺ノ宮隆史が岸元さんに好意を抱いている様なのは私にとってチャンスに思えた。
私は隆史に近付き、私が冬樹と付き合い隆史が岸元さんと付き合えるように協力し合う様に持ち掛けた。最初は正々堂々などと綺麗事を言い難色を示したけど、毎日冬樹と岸元さんの仲睦まじいやり取りを見ている内に気持ちが揺らいだようでゴールデンウィークの始まる直前には隆史から協力を申し出てきた。
隆史の気持ちの迷いを突いて言いくるめ、私が主導権を握り私が作戦を立て隆史はそれに従うというスタンスに落ち着けることができた。
作戦としては、私が冬樹に告白をし勢い余って彼の手を掴み私の身体を触らせて、そのタイミングに合わせて隆史が取り押さえ学校側に通報する。ただ、あくまで私は私自身の勢い余った行動であるとして冬樹の無罪を主張するが、隆史は冬樹が私を襲いかかっているように見えたと主張することで冬樹への疑念の火種を燻ぶらせる。事件解決後も学校内に冬樹が私に襲いかかったという噂を流布させ、冬樹が孤立する空気を作る。岸元さんや冬樹の姉妹が孤立を阻止すると思われるが、そこは高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処することで冬樹との分断を図っていくし、その中で隆史が岸元さんと距離を縮めていくこととする。不確定なところもあるものになったが、虎穴に入らずんば虎児を得ずということでゴールデンウィーク明けに決行することになった。
ゴールデンウィークが明けた週の木曜日に冬樹を生徒はおろか学校関係者も使っていない校舎の隅の空き教室へ呼び出し、作戦を決行した。
ことは思いの外うまく運び、狙い通り私が冬樹の無罪を担保しつつも教職員や生徒の中での雰囲気は冬樹がクロというものになり、更に岸元さんや冬樹の姉妹すらも疑惑の目を向ける状況になった・・・特に岸元さんと春華さんが派手に冬樹を糾弾したり、夏菜先輩が衆目を集める場所で私へ謝罪したことで真実味が強くなったのは完全に追い風となっている。
あとは、私だけが冬樹の理解者として寄り添うことで冬樹の恋人になれる道筋が立ったと思う。
ついでに、岸元さんが不安定なので隆史もうまくやれれば恋人になれるかもしれないが、それは私にとってはどうでも良いことだった。
1
あなたにおすすめの小説
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる