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第167話
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◆神坂夏菜 視点◆
昼休みになり、春華と美波と合流してから高梨先生を訪問した。
「お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます」
「いえ、転校生を受け入れたり仲村さんや芳川さんの対応はもう落ち着いているから忙しくなくなっているのですよ。
それはさておき、夏菜さん達のお話をお伺いしますね」
具体的な話は美波が中心となって進め、私と春華で補足するような形で行った。
「話してくれてありがとうございます。それと、前から気付いていたのに伝えるのが遅れてしまったなどと気に病まないでください。
あの時は岸元さんが大変だったのですし、そのまま夏休みに入ってしまえば失念してしまっても当然です。
それにわたしは何事もなく今こうしているわけですから何の問題もありませんよ」
「大変な状況なのに逆に気を使わせてしまって申し訳ありません」
「とんでもない。気遣って教えてくれた夏菜さん達には感謝しかありませんよ。
あと、岸元さんは知っていることですけど、わたしは少し前に離婚していて、今は友人の赤堀みゆきとルームシェアをしています。
その辺りを塚田先生に知られたのか察せられたのかしてわたしへアプローチしようとかお考えになってその様な事をされたのかもしれませんね」
「そういう動機はあるかもしれませんね。何度も繰り返していたら高梨先生も気付かれていたかもしれないですし、何らかのきっかけがあったのかもしれませんね」
「それはあり得ますね。昨日は二之宮さんのところへ行くために急いでいましたし、それが気になってついてきたのかもしれないですね」
それからしばらく私と高梨先生が中心になって考察をしたが、結局は他人のことなのでわからないという身も蓋もない話になった。
「冬樹君と美晴さんには近い内に事情の説明をするために時間を作ってみゆきと会う約束をしてもらっていますが、離婚のことはここだけの話にしておいてくださいね」
「そうですね。軽々に流布して良い話ではないですし、他言無用はお約束します」
「そうだね、あたしも言わないよ」
「もちろんわたしも言いません!」
「ありがとうございます。よろしくお願いしますね」
「そう言えば、冬樹で思い出しましたが、冬樹にも対応に協力してもらおうと思いますけど問題ないでしょうか?」
「ええ、もちろんそれは問題ないけど、冬樹君に迷惑をかけてしまうのが心苦しいですね」
「それは無用の気遣いですよ。むしろ、気遣われて内緒にされていたと知ったら後で傷付いてしまいます。
冬樹は高梨先生への感謝の想いが強いですから、お嫌ではなかったらむしろ首を突っ込ませてやってください」
「そうですね。たしかに冬樹君だったらそういう反応になりそうですね。
ではお言葉に甘えて冬樹君にも協力してもらえればと思います。
でもくれぐれも無理をしないように言ってくださいね」
「わかりました、差し当たっては今日の放課後に私と冬樹でここへ来るということで良いでしょうか?」
「え?お姉、あたし達は?」
「春華と美波は同じ話の繰り返しになるだろうから無理にこないで良いと思ったのだが、どうしたものか・・・」
「春華ちゃん、たぶん放課後も用事があるというとローラン君がついてくるかもしれないよ」
「たしかに・・・まぁ、実際フォローを頼まれてる留学生を放ったらかしておけないか・・・じゃあ、放課後はお姉とフユに任せるね」
「わかった。家に帰ったら共有しよう」
そうこう言っていたらもう午後の授業が始まる時間が近付いていたので私たちは部室へは行かずそれぞれの教室へ戻っていった。
◆神坂春華 視点◆
「ハルカ、今日は一緒に食事できなくて残念でした。放課後は空いてますか?」
「う、うん。大丈夫だよ・・・」
美波ちゃんの言った通り放課後も用事があるなんて言ったらついてきそうな勢いだ・・・
「オネエサマも紹介してもらえますでしょうか?」
「ああ、さっきね、僕が姉さんのことを話したら紹介して欲しいって話になってね。
姉さんの都合を聞いてないから今日とは確約はできないってわかってくれてるけど、それでも早く会いたいみたい」
フユが補足説明をしてくれた。たしかに、特に用事がなさそうと思っていたらとりあえず紹介するみたいな話はするかなと思った。
そのタイミングでフユのスマホにメッセージの着信があった様で画面を見ている。
「たぶん今フユへ届いたメッセージがお姉からだと思うけど、今日はお姉とフユとで用事があるから紹介できるのは明日以降だね」
「ごめん、ローラン君。姉さんと僕とで大事な用事があるから今日は紹介できないや。
でも、近いうちには必ず紹介できるようにするからちょっとだけ待っててくれないかな?」
あたしの話を聞きながらメッセージを確認していたフユがローラン君の方へ向き直して本人からも説明した。
「残念ですが、わかりました。でも必ず紹介してくださいよ」
「もちろん。
ところで、ハルと美波は放課後は良いの?」
「うん、とりあえず今話してきたことをフユにも説明するってだけだからお姉が任せろって」
「そっか」
「じゃあ、放課後はハルカの時間はあるんですね!」
「う、うん・・・
生徒会役員の集まりもないし・・・そうだよね、新谷君」
「そうですね。神坂さんが言う通り生徒会の仕事はないですね」
「じゃあ、放課後こそは一緒しましょう!」
「わかったよ。先生に頼まれてる校内の案内をさせてもらうけど、江藤君は今日の放課後大丈夫?」
「もちろん大丈夫です!俺も行きます!」
「神坂さんだけに任せるのは申し訳ないので僕も一緒に案内しますね」
「わたしも春華ちゃんに付き合うよ」
新谷君は責任感が強いからか付き合ってくれるみたいだけど、そうすると男子3人に女子はあたしだけになってしまうので心細いなと思いながら縋るように美波ちゃんを見たら以心伝心わかってくれて同行を申し出てくれた。
ちなみに、香織ちゃんは外せない用事があるとのことで不参加、大山さんも別のクラスメイトと約束があると言うので不参加となり、5人で回ることが確定した。
昼休みになり、春華と美波と合流してから高梨先生を訪問した。
「お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます」
「いえ、転校生を受け入れたり仲村さんや芳川さんの対応はもう落ち着いているから忙しくなくなっているのですよ。
それはさておき、夏菜さん達のお話をお伺いしますね」
具体的な話は美波が中心となって進め、私と春華で補足するような形で行った。
「話してくれてありがとうございます。それと、前から気付いていたのに伝えるのが遅れてしまったなどと気に病まないでください。
あの時は岸元さんが大変だったのですし、そのまま夏休みに入ってしまえば失念してしまっても当然です。
それにわたしは何事もなく今こうしているわけですから何の問題もありませんよ」
「大変な状況なのに逆に気を使わせてしまって申し訳ありません」
「とんでもない。気遣って教えてくれた夏菜さん達には感謝しかありませんよ。
あと、岸元さんは知っていることですけど、わたしは少し前に離婚していて、今は友人の赤堀みゆきとルームシェアをしています。
その辺りを塚田先生に知られたのか察せられたのかしてわたしへアプローチしようとかお考えになってその様な事をされたのかもしれませんね」
「そういう動機はあるかもしれませんね。何度も繰り返していたら高梨先生も気付かれていたかもしれないですし、何らかのきっかけがあったのかもしれませんね」
「それはあり得ますね。昨日は二之宮さんのところへ行くために急いでいましたし、それが気になってついてきたのかもしれないですね」
それからしばらく私と高梨先生が中心になって考察をしたが、結局は他人のことなのでわからないという身も蓋もない話になった。
「冬樹君と美晴さんには近い内に事情の説明をするために時間を作ってみゆきと会う約束をしてもらっていますが、離婚のことはここだけの話にしておいてくださいね」
「そうですね。軽々に流布して良い話ではないですし、他言無用はお約束します」
「そうだね、あたしも言わないよ」
「もちろんわたしも言いません!」
「ありがとうございます。よろしくお願いしますね」
「そう言えば、冬樹で思い出しましたが、冬樹にも対応に協力してもらおうと思いますけど問題ないでしょうか?」
「ええ、もちろんそれは問題ないけど、冬樹君に迷惑をかけてしまうのが心苦しいですね」
「それは無用の気遣いですよ。むしろ、気遣われて内緒にされていたと知ったら後で傷付いてしまいます。
冬樹は高梨先生への感謝の想いが強いですから、お嫌ではなかったらむしろ首を突っ込ませてやってください」
「そうですね。たしかに冬樹君だったらそういう反応になりそうですね。
ではお言葉に甘えて冬樹君にも協力してもらえればと思います。
でもくれぐれも無理をしないように言ってくださいね」
「わかりました、差し当たっては今日の放課後に私と冬樹でここへ来るということで良いでしょうか?」
「え?お姉、あたし達は?」
「春華と美波は同じ話の繰り返しになるだろうから無理にこないで良いと思ったのだが、どうしたものか・・・」
「春華ちゃん、たぶん放課後も用事があるというとローラン君がついてくるかもしれないよ」
「たしかに・・・まぁ、実際フォローを頼まれてる留学生を放ったらかしておけないか・・・じゃあ、放課後はお姉とフユに任せるね」
「わかった。家に帰ったら共有しよう」
そうこう言っていたらもう午後の授業が始まる時間が近付いていたので私たちは部室へは行かずそれぞれの教室へ戻っていった。
◆神坂春華 視点◆
「ハルカ、今日は一緒に食事できなくて残念でした。放課後は空いてますか?」
「う、うん。大丈夫だよ・・・」
美波ちゃんの言った通り放課後も用事があるなんて言ったらついてきそうな勢いだ・・・
「オネエサマも紹介してもらえますでしょうか?」
「ああ、さっきね、僕が姉さんのことを話したら紹介して欲しいって話になってね。
姉さんの都合を聞いてないから今日とは確約はできないってわかってくれてるけど、それでも早く会いたいみたい」
フユが補足説明をしてくれた。たしかに、特に用事がなさそうと思っていたらとりあえず紹介するみたいな話はするかなと思った。
そのタイミングでフユのスマホにメッセージの着信があった様で画面を見ている。
「たぶん今フユへ届いたメッセージがお姉からだと思うけど、今日はお姉とフユとで用事があるから紹介できるのは明日以降だね」
「ごめん、ローラン君。姉さんと僕とで大事な用事があるから今日は紹介できないや。
でも、近いうちには必ず紹介できるようにするからちょっとだけ待っててくれないかな?」
あたしの話を聞きながらメッセージを確認していたフユがローラン君の方へ向き直して本人からも説明した。
「残念ですが、わかりました。でも必ず紹介してくださいよ」
「もちろん。
ところで、ハルと美波は放課後は良いの?」
「うん、とりあえず今話してきたことをフユにも説明するってだけだからお姉が任せろって」
「そっか」
「じゃあ、放課後はハルカの時間はあるんですね!」
「う、うん・・・
生徒会役員の集まりもないし・・・そうだよね、新谷君」
「そうですね。神坂さんが言う通り生徒会の仕事はないですね」
「じゃあ、放課後こそは一緒しましょう!」
「わかったよ。先生に頼まれてる校内の案内をさせてもらうけど、江藤君は今日の放課後大丈夫?」
「もちろん大丈夫です!俺も行きます!」
「神坂さんだけに任せるのは申し訳ないので僕も一緒に案内しますね」
「わたしも春華ちゃんに付き合うよ」
新谷君は責任感が強いからか付き合ってくれるみたいだけど、そうすると男子3人に女子はあたしだけになってしまうので心細いなと思いながら縋るように美波ちゃんを見たら以心伝心わかってくれて同行を申し出てくれた。
ちなみに、香織ちゃんは外せない用事があるとのことで不参加、大山さんも別のクラスメイトと約束があると言うので不参加となり、5人で回ることが確定した。
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