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第200話
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◆鷺ノ宮那奈 視点◆
意識を取り戻した凪沙さんの元へ行き、一時的な事と予測されるとは言え記憶を失ってしまっていることで動揺していたと思う。
ただ、それを表に出すと凪沙さんが気にしてしまうと反射的に思い、極力顔に出ないように気を付けた。
話をしていても解決の糸口は掴めず、高梨先生がお見舞いに来てくれて、凪沙さんへ話をするものの記憶が戻らず気が急いてしまう。
高梨先生が凪沙さんへ尋ねる話は私が知らないことも多く、また隆史のこともあってこんな状況にあっても興味深く聞かせてもらっている。
岸元さんが来てくれて、高梨先生から語り手のバトンが岸元さんへ替わると凪沙さんの話し方に違和感が・・・私のことを『那奈さん』と呼ぶ言い方が先程までの遠慮がちな雰囲気がなくなり昨日までと同じ様に聞こえたし、先程まで『岸元さん』と呼んでいたのに「美波さん」と呼んだ・・・その違和感から記憶が戻ってきているのではないかと思っていたら、急に凪沙さんが泣き出してしまった。
「どこか痛みだしたのですか!?」
「何か酷いこと言った!?」
「今、看護師さんを呼びましたから!」
高梨先生と岸元さんが凪沙さんの側に寄りそれぞれ気遣って声を掛け、私もナースコールボタンを押してから側へ寄り続いた。
「みなさん、申し訳ありません・・・」
「良いのですよ。何があったのですか?」
凪沙さんが謝って高梨先生が代表して問いかけてくれ、私と岸元さんも同じ気持ちであるというジェスチャーを見せた。
「いえ、なんでもありません。
ただ、急に悲しい気持ちになってしまいまして・・・うまく言葉で表現できないのですが・・・」
「わかりました。今どこか痛むとかではないのですね?」
「はい、身体の痛みはありません。大丈夫です」
「それは良かったです。では、これで涙を拭いてください」
高梨先生は優しく言葉をかけた後、側にあったティッシュ箱を凪沙さんへ差し出して涙を拭うように促し、凪沙さんはそれに従って涙を拭いた。
「大丈夫ですか?何かありました?」
「すみません、凪沙さんが急に泣き出してしまったのでお呼びしてしまったのですが、気持ちが不安定なだけで痛みとかはないそうです」
「そうですか、わかりました。何事もなくてよかったです。
また、何かあったら遠慮せずナースコールしてくださいね」
「はい、ありがとうございます。お気遣いありがとうございます」
「いいえ、これが私達の仕事ですから。それでは失礼しますね」
一番入口側に居た私が看護師さんとやり取りをしている間に凪沙さんは涙を拭き終え、落ち着いた様子になっていた。
「ねぇ、凪沙さん。正直に答えて欲しいのだけど、記憶が戻っていないかしら?」
「そんなことはないですよ。那奈さんのことは思い出せませんし・・・」
私が突っ込んだ問い掛けをしても否定するので重ねて尋ねることにした。
「それでは、質問を変えるわね。岸元さんと仲良くなったのは二学期になってからだと思うのだけど、その記憶はあるのかしら?」
「いえ、その頃の記憶は・・・」
「なら、なんでさっき『美波さん』とお呼びしたのかしら?」
「「っ!!」」
凪沙さんだけでなく岸元さんも言葉にならない声をあげて反応した。
「そうだよ!わたしは凪沙さんから美波と呼ばれるようになったは最近になってからだよ!
記憶がないなら『岸元さん』のはず!」
「え、ええと・・・時系列通りきれいに記憶がなくなっているわけではないからではしょうか?」
「たしかに、その可能性はありますけど、自然に『美波さん』とお呼びしたことの説明になっていないのではないかしら?
何か思惑があって、記憶がないままのフリをしようとしていない?」
岸元さんが話を咀嚼して言葉にしたことへ凪沙さんが言い訳をするけれど、私はそこへ本質に迫る質問を口にした。
「ですから、記憶が曖昧で・・・」
「でも、岸元さんと仲良くなったことを覚えていないと言ってましたよね?」
「・・・でも・・・」
凪沙さんと問答しながら高梨先生と岸元さんの間を縫って凪沙さんに近寄り、抱きしめた。
「また高橋君の妹さんみたいに凪沙さんに恨みを持った人が現れて、次の時には私や岸元さん達を巻き込んでしまうかもしれないと思って距離を置こうと思ったでしょ?」
凪沙さんがビクッと身体を反応させて、私にはそれが雄弁に語っているように感じた。
「凪沙さ・・・いいえ、凪沙。私はあなたの親権者の代理であり姉なの。あなたのご両親を悪く言いたくはないけど、あなたへの責任を果たそうとしないからその責任ごとあなたを引き取ったの。
あなたが私の前からいなくなったところで、あなたに何かあればそれは私の責任になるし、仮にあなたが私の前から逃げようとしたって私は全力であなたを探し出して家へ連れ帰るわ、何度でも」
「・・・ごめんなさい・・・私、わからなくなってしまって・・・那奈さんの人生を滅茶苦茶にしたのにこれ以上迷惑をかけたくなくて・・・ぐすっ」
私が話しかけている間に私の胸に顔をうずめていた凪沙が吐露し、また泣き出したので、その頭を撫でながら続けた。
「家族なのだから迷惑をかけても良いのよ。たしかに、凪沙がやってきたことの影響で私の人生が元々の予定と違うものになったのは事実だけれど、凪沙という妹ができたことは悪いことではないわ。
私にせっかくできた妹すら失わせることはしないで欲しいわ」
「でも・・・私がいたら今度は那奈さんが・・・それに最初から私がいなかったら・・・」
「何度も同じ事を言わせないで、妹のために体を張るのも姉の役割よ。凪沙は婚約者だけでなく妹まで私から奪うつもり?
それに、隆史だって、凪沙に影響を受けたのは事実でも自分で選択した結果だし、凪沙の言うことを聞くことを選んだ責任は隆史のものよ。
佐藤君や鈴木君や高橋君や他のみんなそう、脅迫されたとしても、周りの空気に乗っかったのだとしても、自分で選んだのだからそれは間違えないで。
逆恨みしてくる人が出てきたって、一緒に対応してあげる。時には凪沙が悪かったって一緒に頭を下げるし、償いだってしてあげる。それが家族なの・・・ね?」
凪沙は家族というものがわかっていないのだと思う。本当は幼い頃に原体験で理解できるはずのことが理解できていない様に見えるし、その原因はご両親にあるのだろうと思う。成り行きとは言え引き取ったからには凪沙を導くのも私の役割りだし、今はその事を第一に考えて行こうと思う。
意識を取り戻した凪沙さんの元へ行き、一時的な事と予測されるとは言え記憶を失ってしまっていることで動揺していたと思う。
ただ、それを表に出すと凪沙さんが気にしてしまうと反射的に思い、極力顔に出ないように気を付けた。
話をしていても解決の糸口は掴めず、高梨先生がお見舞いに来てくれて、凪沙さんへ話をするものの記憶が戻らず気が急いてしまう。
高梨先生が凪沙さんへ尋ねる話は私が知らないことも多く、また隆史のこともあってこんな状況にあっても興味深く聞かせてもらっている。
岸元さんが来てくれて、高梨先生から語り手のバトンが岸元さんへ替わると凪沙さんの話し方に違和感が・・・私のことを『那奈さん』と呼ぶ言い方が先程までの遠慮がちな雰囲気がなくなり昨日までと同じ様に聞こえたし、先程まで『岸元さん』と呼んでいたのに「美波さん」と呼んだ・・・その違和感から記憶が戻ってきているのではないかと思っていたら、急に凪沙さんが泣き出してしまった。
「どこか痛みだしたのですか!?」
「何か酷いこと言った!?」
「今、看護師さんを呼びましたから!」
高梨先生と岸元さんが凪沙さんの側に寄りそれぞれ気遣って声を掛け、私もナースコールボタンを押してから側へ寄り続いた。
「みなさん、申し訳ありません・・・」
「良いのですよ。何があったのですか?」
凪沙さんが謝って高梨先生が代表して問いかけてくれ、私と岸元さんも同じ気持ちであるというジェスチャーを見せた。
「いえ、なんでもありません。
ただ、急に悲しい気持ちになってしまいまして・・・うまく言葉で表現できないのですが・・・」
「わかりました。今どこか痛むとかではないのですね?」
「はい、身体の痛みはありません。大丈夫です」
「それは良かったです。では、これで涙を拭いてください」
高梨先生は優しく言葉をかけた後、側にあったティッシュ箱を凪沙さんへ差し出して涙を拭うように促し、凪沙さんはそれに従って涙を拭いた。
「大丈夫ですか?何かありました?」
「すみません、凪沙さんが急に泣き出してしまったのでお呼びしてしまったのですが、気持ちが不安定なだけで痛みとかはないそうです」
「そうですか、わかりました。何事もなくてよかったです。
また、何かあったら遠慮せずナースコールしてくださいね」
「はい、ありがとうございます。お気遣いありがとうございます」
「いいえ、これが私達の仕事ですから。それでは失礼しますね」
一番入口側に居た私が看護師さんとやり取りをしている間に凪沙さんは涙を拭き終え、落ち着いた様子になっていた。
「ねぇ、凪沙さん。正直に答えて欲しいのだけど、記憶が戻っていないかしら?」
「そんなことはないですよ。那奈さんのことは思い出せませんし・・・」
私が突っ込んだ問い掛けをしても否定するので重ねて尋ねることにした。
「それでは、質問を変えるわね。岸元さんと仲良くなったのは二学期になってからだと思うのだけど、その記憶はあるのかしら?」
「いえ、その頃の記憶は・・・」
「なら、なんでさっき『美波さん』とお呼びしたのかしら?」
「「っ!!」」
凪沙さんだけでなく岸元さんも言葉にならない声をあげて反応した。
「そうだよ!わたしは凪沙さんから美波と呼ばれるようになったは最近になってからだよ!
記憶がないなら『岸元さん』のはず!」
「え、ええと・・・時系列通りきれいに記憶がなくなっているわけではないからではしょうか?」
「たしかに、その可能性はありますけど、自然に『美波さん』とお呼びしたことの説明になっていないのではないかしら?
何か思惑があって、記憶がないままのフリをしようとしていない?」
岸元さんが話を咀嚼して言葉にしたことへ凪沙さんが言い訳をするけれど、私はそこへ本質に迫る質問を口にした。
「ですから、記憶が曖昧で・・・」
「でも、岸元さんと仲良くなったことを覚えていないと言ってましたよね?」
「・・・でも・・・」
凪沙さんと問答しながら高梨先生と岸元さんの間を縫って凪沙さんに近寄り、抱きしめた。
「また高橋君の妹さんみたいに凪沙さんに恨みを持った人が現れて、次の時には私や岸元さん達を巻き込んでしまうかもしれないと思って距離を置こうと思ったでしょ?」
凪沙さんがビクッと身体を反応させて、私にはそれが雄弁に語っているように感じた。
「凪沙さ・・・いいえ、凪沙。私はあなたの親権者の代理であり姉なの。あなたのご両親を悪く言いたくはないけど、あなたへの責任を果たそうとしないからその責任ごとあなたを引き取ったの。
あなたが私の前からいなくなったところで、あなたに何かあればそれは私の責任になるし、仮にあなたが私の前から逃げようとしたって私は全力であなたを探し出して家へ連れ帰るわ、何度でも」
「・・・ごめんなさい・・・私、わからなくなってしまって・・・那奈さんの人生を滅茶苦茶にしたのにこれ以上迷惑をかけたくなくて・・・ぐすっ」
私が話しかけている間に私の胸に顔をうずめていた凪沙が吐露し、また泣き出したので、その頭を撫でながら続けた。
「家族なのだから迷惑をかけても良いのよ。たしかに、凪沙がやってきたことの影響で私の人生が元々の予定と違うものになったのは事実だけれど、凪沙という妹ができたことは悪いことではないわ。
私にせっかくできた妹すら失わせることはしないで欲しいわ」
「でも・・・私がいたら今度は那奈さんが・・・それに最初から私がいなかったら・・・」
「何度も同じ事を言わせないで、妹のために体を張るのも姉の役割よ。凪沙は婚約者だけでなく妹まで私から奪うつもり?
それに、隆史だって、凪沙に影響を受けたのは事実でも自分で選択した結果だし、凪沙の言うことを聞くことを選んだ責任は隆史のものよ。
佐藤君や鈴木君や高橋君や他のみんなそう、脅迫されたとしても、周りの空気に乗っかったのだとしても、自分で選んだのだからそれは間違えないで。
逆恨みしてくる人が出てきたって、一緒に対応してあげる。時には凪沙が悪かったって一緒に頭を下げるし、償いだってしてあげる。それが家族なの・・・ね?」
凪沙は家族というものがわかっていないのだと思う。本当は幼い頃に原体験で理解できるはずのことが理解できていない様に見えるし、その原因はご両親にあるのだろうと思う。成り行きとは言え引き取ったからには凪沙を導くのも私の役割りだし、今はその事を第一に考えて行こうと思う。
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