214 / 252
第214話
しおりを挟む
◆松本明良 視点◆
「え!?まさか、みはるん・・・別の男と?」
いつもだったら奔放なところがあっても失礼とそうでないところの線引きは割りと配慮できるのに、今日の玲香はどこまでも暴走していて危うい。
「私は冬樹くん以外とシた事ありません!」
「という事は、冬樹君が!?」
「・・・はい、そうです・・・」
「あんなにみはるんの事を一途に思っている感じなのに意外だね」
ぼくも玲香と同感で、冬樹君が美晴さん以外とそういう関係になっていたというのが意外に思う。
「そう見えているのは嬉しいですけど・・・相手の方もいるしデリケートな話でもあるので詳しくは語れませんが、事情があって私と冬樹くんは付き合う前から同居をしていて、その事で私は一番近くに居るのが自分だと慢心していたのです。そんなところに、不幸な事故の様な出来事があって冬樹くんが別の女性とセックスをしてしまったんです。
幸いと言っては変ですけれど、相手の女性は精神的に参ってしまっていた為に慰めて欲しくて交わったものの冬樹くんとお付き合いする意志がなかったのです。
私はその女性と冬樹くんがセックスしているところを傍観しかできず激しい後悔をしましたが、次に交際したくて冬樹くんへ近付いてくる女性が現れて本当に付き合ってしまう前に動かないと取り返しがつかない事になってしまうと奮起して、冬樹くんへ告白したら受け入れてもらえて正式にお付き合いする事になったのです」
「みはるんの心の傷を抉るような話をさせてごめん・・・」
話の内容に暗い表情へ変化していた美晴さんへそんな話をさせて申し訳ないと思ったらしい玲香が神妙な面持ちで謝った。
「いいえ、いいんですよ。むしろ明良さんには必要な話だったかもしれませんね。
現状に慢心してたり関係が壊れたらどうしようって躊躇している間に大事な男性が他の女性にアプローチされて付き合われてしまうかもしれないって教訓にもなりますから」
再び表情が明るくなって微笑みながら語ってくれている美晴さんの言う通りで、ぼくが怖いからと逃げていたら雷斗さんが他の女性にアプローチされて付き合ってしまいぼくが振られてしまうかもしれない。
『誘われたら・・・』なんて受け身で考えていたけど、雷斗さんほどの素敵な男性なら付き合いたい女性はたくさんいるはずだし、だからこそ悪い噂も流れていたわけで、ぼくが勇気を出して誘うくらいの心構えでないとダメなんだと考えさせてもらえた。
「ありがとう、美晴さん。雷斗さんから好意を持ってもらったってどこかで慢心していたと思う。ぼくも雷斗さんに対して勇気を出して向き合おうと思えたよ」
「それは良かったです。明良さんにとって悔いのないように臨んでくださいね。
そうだ、ちょっと待っていてくださいね」
美晴さんはそう言うと一旦席を外し、すぐに何かを手に持って戻ってきた。
「これを持って行ってください」
美晴さんから手渡された物は片手で収まるくらいの大きさの箱で、すぐには何かわからなかったけど箱に印字されている『0.02mm』という文字で話にしか聞いたことがなかった避妊具だと理解し、その瞬間急に気恥ずかしさが涌いてきた。
「なになに?
コンドームじゃん!
えっ、冬樹君ってXLなの!?」
横から覗き込んできた玲香が箱の正体に気付き、更に目敏くサイズまでチェックした・・・冬樹君のアレって大きいんだ。
冬樹君の身長はぼくよりやや低いくらいだけど、身長とは関係ないものなのかな?
雷斗さんは冬樹君どころかぼくよりも身長が高いし、大きかったら怖いと思っていたけど、どうなんだろう?
「・・・うん、その、冬樹くんの・・・大きいんだ・・・」
「じゃあ、初めての時は大変だったんじゃない?」
「まぁ、痛かったけど、それでも気持ちが繋がった感覚で嬉しかったし幸せな気持ちだったよ。
むしろ、私が用意した避妊具がキツそうでそっちが大変だったかも?」
「そ、そうなんだね。キツイと何が問題なの?」
「うーん、やっぱり締め付けられるから痛いみたいだし、そのせいで集中できなくなってしまうみたい・・・
初めての時は冬樹くんが慣れていなかったのもあったけど、なかなか達さなくて時間がかかったよ。
そう言えば、その時に買った普通のサイズのも捨ててないから残っているんだけど、明良さん、それも持っていく?」
「うん、ありがとう。それもいただくね」
「開封済みで申し訳ないけど、あとで持ってくるね」
「どうせ開けるものだし、むしろサイズ違いで用意してもらえてありがたいよ。
何より女が用意するって発想がなかったし助かるよ」
その後もぼくと玲香は美晴さんから性交体験を聞かせてもらえて、初めて触れる生々しい内容の連続にたじろいだ。
美晴さんはマイルドな表現で話してくれていたので刺激は抑えめだったのだと思うけど、性の体験談を聞くのが初めてのぼくからしたらどれもこれも刺激的過ぎた。
大学に入ってからは男子から時々シモネタを聞かされる事はあったけれども、それとはまたカテゴリが違う感じで内心では困惑のしっぱなしだった。
美晴さん自身の初体験が4ヶ月くらい前のことで、それほど詳しくないと言っていたけど、とてもそうとは思えない濃さで一度した決心が早くも揺らぎ始めていた。
それと今日始めて聞かされたのだけど、ぼくがしたイタズラのせいで冬樹君のトラウマを抉ってしまって、あの時からしばらく精神的な理由で勃起不全になってしまっていたとの事だった。今更ながら申し訳ない気持ちになり、実際に口にもしたけれどもう一度ちゃんと謝罪させてもらいたい気持ちになった。
冬樹君が勃起不全でできなかった間は自慰行為をしていたと言っていて、美晴さんみたいな清楚な女性でもそういう事をするのかと驚かされた。そして、それを行っているところを冬樹君が覗いてしまって興奮し、再びできる様になった勢いで交わって、その時に避妊し忘れた事が妊娠に繋がっているというのだから、重ね重ね責任を感じるし手伝えることは何でもさせてもらいたいと思った。
◆神坂冬樹 視点◆
終業式が終わり帰宅すると、美晴さんを訪ねてきていた津島さんと松本さんが帰るタイミングでコートを羽織ろうとしているところだった。
「こんにちは。ご挨拶できて良かったです。
美晴さんから聞いていると思いますが、これから色々あるので何かあった際には力を貸していただければと思います」
「もちろん協力するよ。みはるんはアタシの親友だし、それに迷惑をかけちゃってるから借りを返したいしね」
「ぼくも・・・いやぼくこそ根源だし、今日も良くしてもらったし必ず恩に報いるよ」
「ありがとうございます。今日は入れ違いになってしまいましたけど、今度はゆっくりおもてなしさせてもらえればと思います」
おふたりは挨拶を交わしたら帰られたのだけど、その僅かな時間でも雰囲気が以前とかなり違っていた様な気がするし、何より僕へ向ける視線に違和感がすごくあった。美晴さんに尋ねたら上擦った声で『き、気のせいだと思うよっ』と言われて、なんともよくわからないけどそれ以上触れない方が良いのだろうなと考え、それ以上言及するのはやめることにした。
「え!?まさか、みはるん・・・別の男と?」
いつもだったら奔放なところがあっても失礼とそうでないところの線引きは割りと配慮できるのに、今日の玲香はどこまでも暴走していて危うい。
「私は冬樹くん以外とシた事ありません!」
「という事は、冬樹君が!?」
「・・・はい、そうです・・・」
「あんなにみはるんの事を一途に思っている感じなのに意外だね」
ぼくも玲香と同感で、冬樹君が美晴さん以外とそういう関係になっていたというのが意外に思う。
「そう見えているのは嬉しいですけど・・・相手の方もいるしデリケートな話でもあるので詳しくは語れませんが、事情があって私と冬樹くんは付き合う前から同居をしていて、その事で私は一番近くに居るのが自分だと慢心していたのです。そんなところに、不幸な事故の様な出来事があって冬樹くんが別の女性とセックスをしてしまったんです。
幸いと言っては変ですけれど、相手の女性は精神的に参ってしまっていた為に慰めて欲しくて交わったものの冬樹くんとお付き合いする意志がなかったのです。
私はその女性と冬樹くんがセックスしているところを傍観しかできず激しい後悔をしましたが、次に交際したくて冬樹くんへ近付いてくる女性が現れて本当に付き合ってしまう前に動かないと取り返しがつかない事になってしまうと奮起して、冬樹くんへ告白したら受け入れてもらえて正式にお付き合いする事になったのです」
「みはるんの心の傷を抉るような話をさせてごめん・・・」
話の内容に暗い表情へ変化していた美晴さんへそんな話をさせて申し訳ないと思ったらしい玲香が神妙な面持ちで謝った。
「いいえ、いいんですよ。むしろ明良さんには必要な話だったかもしれませんね。
現状に慢心してたり関係が壊れたらどうしようって躊躇している間に大事な男性が他の女性にアプローチされて付き合われてしまうかもしれないって教訓にもなりますから」
再び表情が明るくなって微笑みながら語ってくれている美晴さんの言う通りで、ぼくが怖いからと逃げていたら雷斗さんが他の女性にアプローチされて付き合ってしまいぼくが振られてしまうかもしれない。
『誘われたら・・・』なんて受け身で考えていたけど、雷斗さんほどの素敵な男性なら付き合いたい女性はたくさんいるはずだし、だからこそ悪い噂も流れていたわけで、ぼくが勇気を出して誘うくらいの心構えでないとダメなんだと考えさせてもらえた。
「ありがとう、美晴さん。雷斗さんから好意を持ってもらったってどこかで慢心していたと思う。ぼくも雷斗さんに対して勇気を出して向き合おうと思えたよ」
「それは良かったです。明良さんにとって悔いのないように臨んでくださいね。
そうだ、ちょっと待っていてくださいね」
美晴さんはそう言うと一旦席を外し、すぐに何かを手に持って戻ってきた。
「これを持って行ってください」
美晴さんから手渡された物は片手で収まるくらいの大きさの箱で、すぐには何かわからなかったけど箱に印字されている『0.02mm』という文字で話にしか聞いたことがなかった避妊具だと理解し、その瞬間急に気恥ずかしさが涌いてきた。
「なになに?
コンドームじゃん!
えっ、冬樹君ってXLなの!?」
横から覗き込んできた玲香が箱の正体に気付き、更に目敏くサイズまでチェックした・・・冬樹君のアレって大きいんだ。
冬樹君の身長はぼくよりやや低いくらいだけど、身長とは関係ないものなのかな?
雷斗さんは冬樹君どころかぼくよりも身長が高いし、大きかったら怖いと思っていたけど、どうなんだろう?
「・・・うん、その、冬樹くんの・・・大きいんだ・・・」
「じゃあ、初めての時は大変だったんじゃない?」
「まぁ、痛かったけど、それでも気持ちが繋がった感覚で嬉しかったし幸せな気持ちだったよ。
むしろ、私が用意した避妊具がキツそうでそっちが大変だったかも?」
「そ、そうなんだね。キツイと何が問題なの?」
「うーん、やっぱり締め付けられるから痛いみたいだし、そのせいで集中できなくなってしまうみたい・・・
初めての時は冬樹くんが慣れていなかったのもあったけど、なかなか達さなくて時間がかかったよ。
そう言えば、その時に買った普通のサイズのも捨ててないから残っているんだけど、明良さん、それも持っていく?」
「うん、ありがとう。それもいただくね」
「開封済みで申し訳ないけど、あとで持ってくるね」
「どうせ開けるものだし、むしろサイズ違いで用意してもらえてありがたいよ。
何より女が用意するって発想がなかったし助かるよ」
その後もぼくと玲香は美晴さんから性交体験を聞かせてもらえて、初めて触れる生々しい内容の連続にたじろいだ。
美晴さんはマイルドな表現で話してくれていたので刺激は抑えめだったのだと思うけど、性の体験談を聞くのが初めてのぼくからしたらどれもこれも刺激的過ぎた。
大学に入ってからは男子から時々シモネタを聞かされる事はあったけれども、それとはまたカテゴリが違う感じで内心では困惑のしっぱなしだった。
美晴さん自身の初体験が4ヶ月くらい前のことで、それほど詳しくないと言っていたけど、とてもそうとは思えない濃さで一度した決心が早くも揺らぎ始めていた。
それと今日始めて聞かされたのだけど、ぼくがしたイタズラのせいで冬樹君のトラウマを抉ってしまって、あの時からしばらく精神的な理由で勃起不全になってしまっていたとの事だった。今更ながら申し訳ない気持ちになり、実際に口にもしたけれどもう一度ちゃんと謝罪させてもらいたい気持ちになった。
冬樹君が勃起不全でできなかった間は自慰行為をしていたと言っていて、美晴さんみたいな清楚な女性でもそういう事をするのかと驚かされた。そして、それを行っているところを冬樹君が覗いてしまって興奮し、再びできる様になった勢いで交わって、その時に避妊し忘れた事が妊娠に繋がっているというのだから、重ね重ね責任を感じるし手伝えることは何でもさせてもらいたいと思った。
◆神坂冬樹 視点◆
終業式が終わり帰宅すると、美晴さんを訪ねてきていた津島さんと松本さんが帰るタイミングでコートを羽織ろうとしているところだった。
「こんにちは。ご挨拶できて良かったです。
美晴さんから聞いていると思いますが、これから色々あるので何かあった際には力を貸していただければと思います」
「もちろん協力するよ。みはるんはアタシの親友だし、それに迷惑をかけちゃってるから借りを返したいしね」
「ぼくも・・・いやぼくこそ根源だし、今日も良くしてもらったし必ず恩に報いるよ」
「ありがとうございます。今日は入れ違いになってしまいましたけど、今度はゆっくりおもてなしさせてもらえればと思います」
おふたりは挨拶を交わしたら帰られたのだけど、その僅かな時間でも雰囲気が以前とかなり違っていた様な気がするし、何より僕へ向ける視線に違和感がすごくあった。美晴さんに尋ねたら上擦った声で『き、気のせいだと思うよっ』と言われて、なんともよくわからないけどそれ以上触れない方が良いのだろうなと考え、それ以上言及するのはやめることにした。
0
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる