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何故、妹は姉をざまぁするに至ったか㊱
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学園に入学して、しばらくが経過する。すっかり私はこの学園での生活に慣れてきた。私の世界は、徐々に広がっていく。その広がりは、私の心を穏やかにしていく。
貴族の学園だから、交友関係も独特だ。それでもイエルノ・カプラッドという公爵令嬢としてだけではなく、私自身を見てくれる人が増えること、少しずつ自分の世界が広がっていくことがうれしくて仕方がない。
その嬉しくて仕方がない穏やかな気持ちに……、お姉様のことなんてざまぁしなくていいのではないか……という気持ちも微かに芽生えてしまう。
お姉様は、相変わらず私のことなんて見ていない。
私という存在そのものを見ることなどせず、お姉様の中で決められたイエルノ・カプラッドだけをお姉様は見ている。——私という存在を見てもらえるように、そう願って私はずっとお姉様に働きかけている。学園に入学して、乙女げぇむの舞台にいるからこそ、余計に動いている。
私という存在の影響力を広めるために、教師の手伝いをしたりと進んで優等生を目指している。乙女げぇむの世界では、私という存在はあくまで目立たない脇役だった。そんな私が学園で存在感を出して行って、お姉様に此処が乙女げぇむと違うってわかってもらうんだ。
そのためなら、私は全力を尽くす。
デル兄様とウーログの協力を得て、私は此処で存在感を表す。そうすることで、将来の、ウーログの奥さんになった時にも役に立つだろうから。
「ウーログ、私は先生に頼まれた事やってくるわね」
「イエルノは、真面目だよね。僕はイエルノのそういう所好きだよ。僕も手伝う」
「……私が引き受けた事だから手伝わなくてもいいわよ」
「僕が手伝いたいだけだから」
ウーログは、人前だろうと、何処でも私にそんなことを言う。本当、少し恥ずかしい。嬉しくないわけではないけれど……。あと私が先生のお手伝いなどをしていると、周りのクラスメイトたちも手伝ってくれたりしてとても助かっている。
私は自分のやりたいように動いているだけだけど、嬉しいことにクラスメイト達にとって私は好感を抱かれているらしい。もちろん、そうではない人もいるけれど、そうやって慕われるということは嬉しいことである。
ずっと狭い世界で生きてきた私は、これだけ多くの人に慕われることもなかったから、こういうのは嬉しいなと思う。将来的に貴族夫人として、領民に慕われるように、領民のためになれるような私であれたら嬉しいと感じる。
そんな夢をウーログに語ったら、「素晴らしい夢だよ。僕もイエルノに負けないように頑張るよ」とそんな風に笑っていた。
ウーログが隣にいるなら、きっと、楽しい未来が待っているのではと思う。苦労はあるだろうけど、満足が出来る未来になれたならとそう願っている。その未来をつかみ取るためにもこの学園生活というのは重要だ。
お飾りの貴族夫人になったり、ただ着飾っているだけの貴族夫人になるのを目指すのならば、それなりに自由にしていて問題ないかもしれないけど、私は領地のこととかにも関わりたいからそのためにも時間を無駄にはしたくないもの。
そのためにも勉強も一生懸命やる。色んな知識を身に着ければ、どんなものでもタメになるだろう。学園の図書館はとてもたくさんの知識が眠っていて、それを読んでいくのが楽しい。大量にある本たちのすべてを読むことは難しいけど、将来のためになる興味を持ったものは何でも読んで行こうと思っている。
最近は時間がある時によくウーログと一緒に図書館に行っている。
学園での貴族の子息子女の生き方はそれぞれだ。婚約者がいない生徒は、婚約者を見つめることに専念していたり、将来の夢がある人はそれに熱中していたり――どちらにせよ、王侯貴族だからこそ、将来を見据えて頑張っている人の方が多い。
それを知れば知るほど、お姉様は……将来など見据えておらず、ただ乙女げぇむの世界だけを見ていると分かる。王宮がつけている侍女からの報告をまとめて居ると、余計にそれが分かる。まぁ、現状ではお姉様はデル兄様と婚約をしていて、今のままだとデル兄様と結婚して幸せに暮らすって未来を迎えるだろうけど……。
デル兄様は自分を見ていないお姉様に思う所がある。
婚約というものは絶対というものではないのだ。だからこそ婚約者がいる人は、婚約者と卒業までに仲を広めようとする。……お姉様はその努力をしない。ううん、それだけじゃなくてお姉様の世界は乙女げぇむで完結しているのかもしれない。ここがあくまで乙女げぇむの世界だと思っているからだろうか、お姉様にとってその先はない。
――もっとお姉様に、その先を考えてもらうようにしないと。
世界が広がり、お姉様のことを放っておいてもいいのではという気持ちもある。けど、私はやっぱりお姉様に私を見てほしい。その思いがずっと、私の中にあるから……、私はお姉様に私の存在を植え付ける。
貴族の学園だから、交友関係も独特だ。それでもイエルノ・カプラッドという公爵令嬢としてだけではなく、私自身を見てくれる人が増えること、少しずつ自分の世界が広がっていくことがうれしくて仕方がない。
その嬉しくて仕方がない穏やかな気持ちに……、お姉様のことなんてざまぁしなくていいのではないか……という気持ちも微かに芽生えてしまう。
お姉様は、相変わらず私のことなんて見ていない。
私という存在そのものを見ることなどせず、お姉様の中で決められたイエルノ・カプラッドだけをお姉様は見ている。——私という存在を見てもらえるように、そう願って私はずっとお姉様に働きかけている。学園に入学して、乙女げぇむの舞台にいるからこそ、余計に動いている。
私という存在の影響力を広めるために、教師の手伝いをしたりと進んで優等生を目指している。乙女げぇむの世界では、私という存在はあくまで目立たない脇役だった。そんな私が学園で存在感を出して行って、お姉様に此処が乙女げぇむと違うってわかってもらうんだ。
そのためなら、私は全力を尽くす。
デル兄様とウーログの協力を得て、私は此処で存在感を表す。そうすることで、将来の、ウーログの奥さんになった時にも役に立つだろうから。
「ウーログ、私は先生に頼まれた事やってくるわね」
「イエルノは、真面目だよね。僕はイエルノのそういう所好きだよ。僕も手伝う」
「……私が引き受けた事だから手伝わなくてもいいわよ」
「僕が手伝いたいだけだから」
ウーログは、人前だろうと、何処でも私にそんなことを言う。本当、少し恥ずかしい。嬉しくないわけではないけれど……。あと私が先生のお手伝いなどをしていると、周りのクラスメイトたちも手伝ってくれたりしてとても助かっている。
私は自分のやりたいように動いているだけだけど、嬉しいことにクラスメイト達にとって私は好感を抱かれているらしい。もちろん、そうではない人もいるけれど、そうやって慕われるということは嬉しいことである。
ずっと狭い世界で生きてきた私は、これだけ多くの人に慕われることもなかったから、こういうのは嬉しいなと思う。将来的に貴族夫人として、領民に慕われるように、領民のためになれるような私であれたら嬉しいと感じる。
そんな夢をウーログに語ったら、「素晴らしい夢だよ。僕もイエルノに負けないように頑張るよ」とそんな風に笑っていた。
ウーログが隣にいるなら、きっと、楽しい未来が待っているのではと思う。苦労はあるだろうけど、満足が出来る未来になれたならとそう願っている。その未来をつかみ取るためにもこの学園生活というのは重要だ。
お飾りの貴族夫人になったり、ただ着飾っているだけの貴族夫人になるのを目指すのならば、それなりに自由にしていて問題ないかもしれないけど、私は領地のこととかにも関わりたいからそのためにも時間を無駄にはしたくないもの。
そのためにも勉強も一生懸命やる。色んな知識を身に着ければ、どんなものでもタメになるだろう。学園の図書館はとてもたくさんの知識が眠っていて、それを読んでいくのが楽しい。大量にある本たちのすべてを読むことは難しいけど、将来のためになる興味を持ったものは何でも読んで行こうと思っている。
最近は時間がある時によくウーログと一緒に図書館に行っている。
学園での貴族の子息子女の生き方はそれぞれだ。婚約者がいない生徒は、婚約者を見つめることに専念していたり、将来の夢がある人はそれに熱中していたり――どちらにせよ、王侯貴族だからこそ、将来を見据えて頑張っている人の方が多い。
それを知れば知るほど、お姉様は……将来など見据えておらず、ただ乙女げぇむの世界だけを見ていると分かる。王宮がつけている侍女からの報告をまとめて居ると、余計にそれが分かる。まぁ、現状ではお姉様はデル兄様と婚約をしていて、今のままだとデル兄様と結婚して幸せに暮らすって未来を迎えるだろうけど……。
デル兄様は自分を見ていないお姉様に思う所がある。
婚約というものは絶対というものではないのだ。だからこそ婚約者がいる人は、婚約者と卒業までに仲を広めようとする。……お姉様はその努力をしない。ううん、それだけじゃなくてお姉様の世界は乙女げぇむで完結しているのかもしれない。ここがあくまで乙女げぇむの世界だと思っているからだろうか、お姉様にとってその先はない。
――もっとお姉様に、その先を考えてもらうようにしないと。
世界が広がり、お姉様のことを放っておいてもいいのではという気持ちもある。けど、私はやっぱりお姉様に私を見てほしい。その思いがずっと、私の中にあるから……、私はお姉様に私の存在を植え付ける。
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