17 / 28
しりとりと思い出話
しおりを挟む
「古謝さん、アリス、暇なのでしりとりでもしませんか」
何気なく提案してみたところ、
「いいわね、やりましょう」
意外や意外、古謝さんはとても乗り気だ。
「別にいいけど」
あまり乗り気ではなさそうだが、アリスも一応承諾の返事をした。
「じゃあ言い出しっぺの俺から始めて、アリス、古謝さん、そして俺に戻る、という順番でいきましょう。しりとりの『り』だから、えーっと利尻島」
「ウルトラ右翼」
「クッキー」
「あれ? これ『き』なの? それとも『い』?」
「どっちでもいいんじゃないかしら」
「それもそうですね、じゃあ、イーゼル」
「ルックイースト政策」
「難しい言葉を知っているのね」
「いや古謝さん。そこは『また「く」なの?』って言うところじゃないですか」
「まだ二回連続じゃない、うーんと、熊」
「祭り」
「リーガルリスク」
「孔雀」
「久米島」
「マーキュリー計画」
「また『く』かよ。お前最低だな。言葉も意味不明だし」
「ルールに則ってやっているだけよ。ちなみに、マーキュリー計画というのは、アメリカ初の有人宇宙飛行計画のことよ」
「知らねぇよ」
「まあまあ、楽しくやりましょう。鯨」
「ラー……油」
「あ、もしかして、ラーメンって言いそうになった?」
「ばれましたか。でも、言ってないからセーフですよ」
「ユーグ族」
「クーラー」
「『ら』でも『あ』でもいいんですよね。それじゃあ、淡路島」
「マキシマムトルク」
「くしゃみ」
「ミルフィーユ」
「ユーモアの鎖国」
「靴」
「続きますなぁ、しかし。終わらないぞこれ」
「レッドデータブック」
「いや、今のはしりとりじゃないんだけど」
「靴紐」
「モナカ」
「褐寛博」
「靴底」
「子宝」
「卵隔膜」
「クリアファイル」
「ルーツ」
「ツングース族」
「くしゃみ」
「みかん……せい」
「あ、ずるした」
「ぎりぎりセーフです」
「蜜柑って言いかけたでしょ」
「ぎりぎりセーフです」
「二回目はアウトじゃない?」
「ぎりぎりセーフです」
やがて単純なルールの遊びの宿命、飽きてきたが、しりとりをした甲斐はあったと言うべきか、目の前にそびえる人の壁の密度は次第に薄れていった。やがて古謝さんがうっかり「栗きんとん」と答えてゲームが終わりを迎えたときには、グラウンドの様子がそれなりに見えるまでになっていた。
ベンチ前でストレッチをしている選手。外野を走っている選手。ネクストバッターズサークルあたりを暇そうにうろうろしている、ラビッツのマスコットキャラクターのラーくんとビッツちゃん。全体的に長閑な雰囲気だ。
「ちょっとトイレに行ってくるね」
スカートの裾を押さえながら席を立ち、古謝さんは行ってしまった。
「二回戦、やる?」
隣に座る幼女に提案すると、
「遠慮しておくわ」
と、冷ややかに一言。ノリが悪いやつだ。
古謝さんの後ろ姿が見えなくなった途端、腹の虫が狂おしげに鳴いた。鳴いて当然だ。なにせ昼飯はたこ焼き数個。女性や子供や高齢者なら満足できたかもしれないが、こちとら十代の男だ。足りるはずがないではないか。
『じゃあ、二人分頼めよ』
そう苦言を呈する者がいるかもしれない。おっしゃる通りである。二人分でも三人分でも、腹が満たされるまで食べればよかったのだが、俺はそうはしなかった。見栄を張ったのだ。食い意地が張っているやつだと古謝さんに思われたくなかったがために、愚かにも痩せ我慢をしてしまったのだ。
ドーム内には飲食店が多数出店している。古謝さんが不在の隙に、なにか買って食べようか。いや、こそこそする必要はない。
『食い意地が張っていると思われたくなかったから一人分しか食べなかったけど、本当はもっと食べたかったんだよね』
などと、あとになって馬鹿正直に告白するのは間抜けだが、
『球場にいるとなにか食べたくなりません? 食べたくならないのだとしても、試合が始まるまでやることもないし、なにか食べましょうよ』
そう提案したとしても、なんとも思われないはずだ。よっしゃ、それで決定。古謝さんが戻り次第言うぞ。方針を固めた直後、
「いか焼き、いかがですかー」
どこからか売り子の声。ビールではなく、いか焼き。確かにそう聞こえた。
問題の売り子は、現在地から後方三十メートル、左に十五メートルほどの位置にいた。ビールの売り子が背負っている、ビールを蓄えておくタンクの代わりに、長大な平たい容器を胸に抱えていたので、問題の売り子だと一目で分かった。
「そうそう、思い出した。いか焼きといえばね」
俺は唐突を承知で口火を切った。
「俺の生まれ故郷の近くに、たらいうどんが名物の町があるんだけど、知ってる? たらいうどん。でかい木のたらいに湯がいたうどんを入れて、それを外に持ち出して食べるんだ。青空の下、芝生の上に胡座をかいてね。いや、曇り空でも、座るのがブルーシートの上でも、座り方が正座でも、たらいうどんはたらいうどんなんだけども」
俺を見るアリスの目つきはどことなく訝しげだ。が、構わずに語り続ける。
「美味かったなあ、たらいうどん。うどん自体はなんの変哲もない、ごく普通のうどんなんだけど、でかい器に入ってて、屋外で食べるっていうのがいいんだよね。子供のころはよく食べに行ったなあ、家族総出で。会場では椀子そば、じゃない、椀子うどんか、椀子うどんの早食い大会なんかもやってて、賑やかな雰囲気でね。参加しようかな、早食いすると太るからやめておこうかな、なんて話を行くたびにするくらい、俺の親父は体型も食も太かったんだけど、健啖家だから、うどん一玉二玉じゃ満足できないわけね。うどんばかりをどか食いするのも乙だけども、会場にはうどん以外の食べ物の屋台も出店しているから、うどん以外のものも食べたい。そんなとき、親父は決まっていか焼きを買ったんだけど、そのいか焼きが物凄く美味そうに見えたんだよね、子供の俺の目には。屋台のいか焼きの味なんて高が知れているんだろうけど、誇張でもなんでもなくてご馳走に見えた。にもかかわらず、たらいうどんを食べに行って、たらいうどん以外のものを食べたことが俺は一度もない。親がケチだから買ってくれなかったんじゃない。いか焼きは親父専用の食い物であって、子供が食べるべきものではない。どういうわけか、当時の俺はそう思い込んでいたんだよね。なにせ十年近くも前の話だから、なぜそう思い込むに至ったのか説明してくれと言われても、上手く説明できないんだけど」
そこまで語ったところで、アリスの顔を見る。青い瞳は俺ではなく、グラウンドへと注がれている。
「うおおおい! 話! 人が話してるんだから、ちゃんと聞け!」
「他のお客さんの迷惑になるから、声はもう少し落とした方がいいと思うわ」
アリスは顔を俺に向けて苦言を呈した。無表情だが、かなり面倒くさそうだ。
「話を逸らすな。なんで無視したんだよ」
「だって、動いているものを眺める方が楽しいから」
「いや、他人様の思い出話って結構面白いぜ? 秘められた過去が明らかになるって、わくわくしない? 違う?」
「一理あるとは思うけど、ショウスケは食べ物の話をしていただけでしょう」
「誰だよ、ショウスケって」
「それに、途中までは聞いていたから」
「あっ、そうなんだ。どこまで?」
「屋外で食べると美味しいって」
「序盤じゃねぇか」
全く、『欧米的禅之公案』のときといい、女はどうして無関心なものには徹底的に無関心なのか。
何気なく提案してみたところ、
「いいわね、やりましょう」
意外や意外、古謝さんはとても乗り気だ。
「別にいいけど」
あまり乗り気ではなさそうだが、アリスも一応承諾の返事をした。
「じゃあ言い出しっぺの俺から始めて、アリス、古謝さん、そして俺に戻る、という順番でいきましょう。しりとりの『り』だから、えーっと利尻島」
「ウルトラ右翼」
「クッキー」
「あれ? これ『き』なの? それとも『い』?」
「どっちでもいいんじゃないかしら」
「それもそうですね、じゃあ、イーゼル」
「ルックイースト政策」
「難しい言葉を知っているのね」
「いや古謝さん。そこは『また「く」なの?』って言うところじゃないですか」
「まだ二回連続じゃない、うーんと、熊」
「祭り」
「リーガルリスク」
「孔雀」
「久米島」
「マーキュリー計画」
「また『く』かよ。お前最低だな。言葉も意味不明だし」
「ルールに則ってやっているだけよ。ちなみに、マーキュリー計画というのは、アメリカ初の有人宇宙飛行計画のことよ」
「知らねぇよ」
「まあまあ、楽しくやりましょう。鯨」
「ラー……油」
「あ、もしかして、ラーメンって言いそうになった?」
「ばれましたか。でも、言ってないからセーフですよ」
「ユーグ族」
「クーラー」
「『ら』でも『あ』でもいいんですよね。それじゃあ、淡路島」
「マキシマムトルク」
「くしゃみ」
「ミルフィーユ」
「ユーモアの鎖国」
「靴」
「続きますなぁ、しかし。終わらないぞこれ」
「レッドデータブック」
「いや、今のはしりとりじゃないんだけど」
「靴紐」
「モナカ」
「褐寛博」
「靴底」
「子宝」
「卵隔膜」
「クリアファイル」
「ルーツ」
「ツングース族」
「くしゃみ」
「みかん……せい」
「あ、ずるした」
「ぎりぎりセーフです」
「蜜柑って言いかけたでしょ」
「ぎりぎりセーフです」
「二回目はアウトじゃない?」
「ぎりぎりセーフです」
やがて単純なルールの遊びの宿命、飽きてきたが、しりとりをした甲斐はあったと言うべきか、目の前にそびえる人の壁の密度は次第に薄れていった。やがて古謝さんがうっかり「栗きんとん」と答えてゲームが終わりを迎えたときには、グラウンドの様子がそれなりに見えるまでになっていた。
ベンチ前でストレッチをしている選手。外野を走っている選手。ネクストバッターズサークルあたりを暇そうにうろうろしている、ラビッツのマスコットキャラクターのラーくんとビッツちゃん。全体的に長閑な雰囲気だ。
「ちょっとトイレに行ってくるね」
スカートの裾を押さえながら席を立ち、古謝さんは行ってしまった。
「二回戦、やる?」
隣に座る幼女に提案すると、
「遠慮しておくわ」
と、冷ややかに一言。ノリが悪いやつだ。
古謝さんの後ろ姿が見えなくなった途端、腹の虫が狂おしげに鳴いた。鳴いて当然だ。なにせ昼飯はたこ焼き数個。女性や子供や高齢者なら満足できたかもしれないが、こちとら十代の男だ。足りるはずがないではないか。
『じゃあ、二人分頼めよ』
そう苦言を呈する者がいるかもしれない。おっしゃる通りである。二人分でも三人分でも、腹が満たされるまで食べればよかったのだが、俺はそうはしなかった。見栄を張ったのだ。食い意地が張っているやつだと古謝さんに思われたくなかったがために、愚かにも痩せ我慢をしてしまったのだ。
ドーム内には飲食店が多数出店している。古謝さんが不在の隙に、なにか買って食べようか。いや、こそこそする必要はない。
『食い意地が張っていると思われたくなかったから一人分しか食べなかったけど、本当はもっと食べたかったんだよね』
などと、あとになって馬鹿正直に告白するのは間抜けだが、
『球場にいるとなにか食べたくなりません? 食べたくならないのだとしても、試合が始まるまでやることもないし、なにか食べましょうよ』
そう提案したとしても、なんとも思われないはずだ。よっしゃ、それで決定。古謝さんが戻り次第言うぞ。方針を固めた直後、
「いか焼き、いかがですかー」
どこからか売り子の声。ビールではなく、いか焼き。確かにそう聞こえた。
問題の売り子は、現在地から後方三十メートル、左に十五メートルほどの位置にいた。ビールの売り子が背負っている、ビールを蓄えておくタンクの代わりに、長大な平たい容器を胸に抱えていたので、問題の売り子だと一目で分かった。
「そうそう、思い出した。いか焼きといえばね」
俺は唐突を承知で口火を切った。
「俺の生まれ故郷の近くに、たらいうどんが名物の町があるんだけど、知ってる? たらいうどん。でかい木のたらいに湯がいたうどんを入れて、それを外に持ち出して食べるんだ。青空の下、芝生の上に胡座をかいてね。いや、曇り空でも、座るのがブルーシートの上でも、座り方が正座でも、たらいうどんはたらいうどんなんだけども」
俺を見るアリスの目つきはどことなく訝しげだ。が、構わずに語り続ける。
「美味かったなあ、たらいうどん。うどん自体はなんの変哲もない、ごく普通のうどんなんだけど、でかい器に入ってて、屋外で食べるっていうのがいいんだよね。子供のころはよく食べに行ったなあ、家族総出で。会場では椀子そば、じゃない、椀子うどんか、椀子うどんの早食い大会なんかもやってて、賑やかな雰囲気でね。参加しようかな、早食いすると太るからやめておこうかな、なんて話を行くたびにするくらい、俺の親父は体型も食も太かったんだけど、健啖家だから、うどん一玉二玉じゃ満足できないわけね。うどんばかりをどか食いするのも乙だけども、会場にはうどん以外の食べ物の屋台も出店しているから、うどん以外のものも食べたい。そんなとき、親父は決まっていか焼きを買ったんだけど、そのいか焼きが物凄く美味そうに見えたんだよね、子供の俺の目には。屋台のいか焼きの味なんて高が知れているんだろうけど、誇張でもなんでもなくてご馳走に見えた。にもかかわらず、たらいうどんを食べに行って、たらいうどん以外のものを食べたことが俺は一度もない。親がケチだから買ってくれなかったんじゃない。いか焼きは親父専用の食い物であって、子供が食べるべきものではない。どういうわけか、当時の俺はそう思い込んでいたんだよね。なにせ十年近くも前の話だから、なぜそう思い込むに至ったのか説明してくれと言われても、上手く説明できないんだけど」
そこまで語ったところで、アリスの顔を見る。青い瞳は俺ではなく、グラウンドへと注がれている。
「うおおおい! 話! 人が話してるんだから、ちゃんと聞け!」
「他のお客さんの迷惑になるから、声はもう少し落とした方がいいと思うわ」
アリスは顔を俺に向けて苦言を呈した。無表情だが、かなり面倒くさそうだ。
「話を逸らすな。なんで無視したんだよ」
「だって、動いているものを眺める方が楽しいから」
「いや、他人様の思い出話って結構面白いぜ? 秘められた過去が明らかになるって、わくわくしない? 違う?」
「一理あるとは思うけど、ショウスケは食べ物の話をしていただけでしょう」
「誰だよ、ショウスケって」
「それに、途中までは聞いていたから」
「あっ、そうなんだ。どこまで?」
「屋外で食べると美味しいって」
「序盤じゃねぇか」
全く、『欧米的禅之公案』のときといい、女はどうして無関心なものには徹底的に無関心なのか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる