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一章 幼少期
ある獣人にて
しおりを挟む「おいっルイド!団長から許可でたんだって?」
「あぁ。・・・おい。今この子が寝てるんだから静かにしろ。カイ。」
「あ~、わりーわりー!寝顔も可愛いなぁ~」
「あぁ。本当にな。」
!ルイドが笑った!!めっずらしー!!槍でも降るのか?そーなのか?やべぇ!頭守る物探さねば!!
「へぇ~。その子かぁ~ルイドが拾ったって子。」
「うお!いきなり出てくんなよ!」
・・・全然気配しなかったぞ?この俺が気づかないとか、こいつマジでなにもんなんだよ!!
「あぁ。ヒュースか。」
「ふぅ~ん・・・可愛い子だねぇ。名前は?」
「名前・・・どっかに書いてあるだろうか?」
「おっ!これじゃねぇ??ハンカチに刺繍でティアーナってかいてある。」
「ティアーナちゃんかぁ。名前も可愛いんだね。」
「・・・本当にな。」
・・・こんな可愛い子を捨てるなんて、酷いことするもんだ。俺はずっと味方でいよう!そうしよう!!うん!
ざわざわ ざわざわ
(おい、あの子か?副団長が森で拾ったていう子供は。)
(そうみたいだな。副団長にもビビらなかったらしいぞ。)
(へぇー、そうなんだ。)
(!今笑ったぞ!!)
((((可愛い~!)))
・・・この子が受け入れられるか心配だったけど、大丈夫そうだな!
「寄宿舎でもやってけそうだな?ルイド。」
「・・・あぁ。」
「起きたらお話してみたいなぁ~。」
「お前達!明日ここを出発するから、早ぇーとこ寝る準備しろ!見張りは持ち場につけ!!」
・・・おっと、団長も煩いし、そろそろ寝るかな。ティアーナちゃんはルイドと俺の間で寝かせよう!
「なぁルイド!ティアーナちゃんは俺とお前の間で寝かせようぜ!!」
「あぁ。別に構わないが。」
「えぇ~僕も隣で寝たい~」
「駄目です~俺の隣で寝るんです~!」
「ちぇ~」
│││││││││││││││││││││
その夜、ルイド達三人はテントでティアーナについて話あった。
「つーかさ、これから寄宿舎で過ごさせるっつっても、どうやって過ごさせるつもりなの?」
「・・・体を鍛えさせるか?」
「ははっ、まぁ鍛えることは大切だけど、女の子だしほどほどにしないとねぇ?しかも、貴族だとしたら、魔法の才能もあるかもしれない。」
そう。この世界には魔法というものが存在している。まさに剣と魔法の世界だ。
「あ~、確かに!」
「・・・まぁ、魔法の才能があるなら時が経てば分かるだろう。まだ三歳だ。言葉も覚えさせなければな。」
「そうだねぇ。ん~いい家庭教師知ってるから、頼んでみよっかな。そうだ!ルイド、君の息子も一緒に勉強させれば?同い年くらいでしょ?」
「・・・確かに年が近いほうが楽しいかもな。」
「いーんじゃね?俺さんせ~い!」
ティアーナのこれからの方向性も大分決まってきたみたいだ。
「・・・そろそろ寝よう。明日も早い。」
「ふわぁ~~。そーだねぇ、お休み。」
「おう!お休み!!」
「・・・あぁ。お休み。」
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