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ダンス 初めての出会い
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「この度は新しく学園にきたみなが集まったことを嬉しく思う。これから、そなたらがどんな成長を遂げてどんな道はそなたら自身で変わっていくくれぐれも悔いはない様に。では、乾杯!」
「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」
それからは、同級生達や古くからの友人と喋った。和気藹々と喋っていたら時間はあっという間で音楽が流れて来た。ダンスの始まりを知らせている。
「ねぇ、誰を誘う?てか、誘ってもらうのを待つ?」
「いや、私は婚約者と踊るのが決まってるし」
「おい、お前あの人誘えよ。俺は隣の人と踊りたい」
「はぁ?お前なぁ…自分で行けよ」
「王子達に誘われないかなー。そのためにダンス完璧にしたのにぃ」
「あんたなんかの爵位じゃ踊る意味ないじゃない」
みんな誘いたい人や誘いたい理由があるらしい。
さっきまで喋っていた中にも踊りたい人の元へ行った友人達もいれば、残った人達もいる。
「メルビンは誰かと踊る?」
「うーん…ダンスかぁ。誘われたらかな、久しぶりだし足踏むかもだけど」
「メルビン様は運動神経いいので大丈夫では?」
「ダンスと武術とかって違うんじゃない?繊細さが」
「確かに繊細さはないな」
あはは、と効果音がしそうなほど笑っているが事実なのであまり言い返せない。戦闘向きなことはできることがほとんどだが、淑女のようなことを覚えるのはとても時間がかかった。まだ勉強をしていた方がマシだった。そんなことを思っている間にもどんどんと減っていく、その為かさっきまで喋っていた人もまた一人と誘われて減っていく。
「こんばんは」
左手には白い液体が入ったワイングラス、おそらくは中身もワイン。右手にはサイダーのようなシュワシュワしている飲み物を持っていた。相手は仮面を被っていた。ということは、大人だろう。学園内のパーティだが交流がほしいと外からも来るが、学園外の人は仮面をつける決まりがあるが大体の人は貴族だ。
「こんばんは。ニコラス・テイラー公爵、お初にお目にかかります」
「あぁ、父と兄にはあったことがあるようだね。こちらこそ、不躾にすまないね。メルビン・クローネ嬢、よかったら飲むかい?」
右手に持っていたソーダのような物を前に出して飲むように促して来た。
「ありがとうございます」
実はソーダ、というか飲み物にあまり関心がなかった。だから、普段は水ばかり飲んでいるので新鮮だ。
(あ、美味しい。しかもめっちゃ好みな味)
美味しさに感動しつつ相手の出方を伺った。
…
…
…
なぜか何も話さないのに隣に居続けられた。
テイラー公爵たちとは、話したことがあるが、ニコラス殿とは話したことがなかった。
何かを話すにしてもなぜ近くにいるのかがわからない。そんな感じでウダウダと思考を巡らせると
「踊りましょうか」
「え……」
突然喋ったかと思うと腕を引っ張られ中央まだやってきてしまった
「え…あの、ニコラス殿、私ダンスはあまり」
「えぇ、別に大丈夫ですよ。慣れてますから」
「それは…どういう…?」
突然のことすぎて頭が回らず謎ばかりが貯まるがそんなことを考える事を許さないかのように音楽が鳴り始めた
~~~♪~~~♫~~
私は今とても驚いている…ダンスが中盤に差し掛かっている今の今まで、まだ一回もニコラス殿の足を踏んでいないからだ
普通だったら二、三回踏んでしまうことが多々あるが踏んだことないのは、たまに練習に付き合ってくれるお父様やレミ、ニックくらいと少数だ
(やはり場数を踏んでいるだけあって慣れているのかしら…)
中盤に入り曲が軽やかになってゆきグルグルと回る人が多くなってきている。
「回ってみますか?」
「え…?」
「私とのダンスを一切見ずに他の方ばかり見ておられるようなので」
少し怒っている気配を載せつつも笑顔でそう言われてしまった
確かに、あまり人前で踊るという体験をしたことがなかったからかなんだか別世界に迷い込んだ気分だ
「…おねがい、します」
なんだか頼むのが恥ずかしくて、子供っぽいことのように思えて俯いてしまう
その答えに満足したのか、ニコラス殿はより笑顔を増してルンルンと踊り出した
最初からくっついて踊っていたのだが、曲に合わせて
手を離し 回転 戻って 手を合わせて くっついて 少し歩いて
手を離して また回転 戻って……
おんなじことを繰り返しているが回っている間も新しい景色を見ている気分でワクワクしてくる。そんな気分に釣られてついつい笑顔をこぼしてしまう。
楽しい時間はあっという間で音楽が止むかのように、音が小さく、小さくなり止まった
お互いに片手を離しお辞儀をした。顔を上げるとお互いの顔が正面にあった
「どうでしたか?」
「あまりこういうことをやったことがなかったので新鮮でした!」
「それは良かった…」
次のダンスが始まるため他所に避けようとした
もう一度礼をして
「お誘いくださりありがとうございました。今宵、ニコラス殿もお楽しみください」
そう言って私はさっき踊っている最中に見つけたキルの元へと歩いた
「あぁ、存分に楽しいよ 君のおかげでね」
そう言って去っていく姿を愛おしげに見られていることを私は知らない
「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」
それからは、同級生達や古くからの友人と喋った。和気藹々と喋っていたら時間はあっという間で音楽が流れて来た。ダンスの始まりを知らせている。
「ねぇ、誰を誘う?てか、誘ってもらうのを待つ?」
「いや、私は婚約者と踊るのが決まってるし」
「おい、お前あの人誘えよ。俺は隣の人と踊りたい」
「はぁ?お前なぁ…自分で行けよ」
「王子達に誘われないかなー。そのためにダンス完璧にしたのにぃ」
「あんたなんかの爵位じゃ踊る意味ないじゃない」
みんな誘いたい人や誘いたい理由があるらしい。
さっきまで喋っていた中にも踊りたい人の元へ行った友人達もいれば、残った人達もいる。
「メルビンは誰かと踊る?」
「うーん…ダンスかぁ。誘われたらかな、久しぶりだし足踏むかもだけど」
「メルビン様は運動神経いいので大丈夫では?」
「ダンスと武術とかって違うんじゃない?繊細さが」
「確かに繊細さはないな」
あはは、と効果音がしそうなほど笑っているが事実なのであまり言い返せない。戦闘向きなことはできることがほとんどだが、淑女のようなことを覚えるのはとても時間がかかった。まだ勉強をしていた方がマシだった。そんなことを思っている間にもどんどんと減っていく、その為かさっきまで喋っていた人もまた一人と誘われて減っていく。
「こんばんは」
左手には白い液体が入ったワイングラス、おそらくは中身もワイン。右手にはサイダーのようなシュワシュワしている飲み物を持っていた。相手は仮面を被っていた。ということは、大人だろう。学園内のパーティだが交流がほしいと外からも来るが、学園外の人は仮面をつける決まりがあるが大体の人は貴族だ。
「こんばんは。ニコラス・テイラー公爵、お初にお目にかかります」
「あぁ、父と兄にはあったことがあるようだね。こちらこそ、不躾にすまないね。メルビン・クローネ嬢、よかったら飲むかい?」
右手に持っていたソーダのような物を前に出して飲むように促して来た。
「ありがとうございます」
実はソーダ、というか飲み物にあまり関心がなかった。だから、普段は水ばかり飲んでいるので新鮮だ。
(あ、美味しい。しかもめっちゃ好みな味)
美味しさに感動しつつ相手の出方を伺った。
…
…
…
なぜか何も話さないのに隣に居続けられた。
テイラー公爵たちとは、話したことがあるが、ニコラス殿とは話したことがなかった。
何かを話すにしてもなぜ近くにいるのかがわからない。そんな感じでウダウダと思考を巡らせると
「踊りましょうか」
「え……」
突然喋ったかと思うと腕を引っ張られ中央まだやってきてしまった
「え…あの、ニコラス殿、私ダンスはあまり」
「えぇ、別に大丈夫ですよ。慣れてますから」
「それは…どういう…?」
突然のことすぎて頭が回らず謎ばかりが貯まるがそんなことを考える事を許さないかのように音楽が鳴り始めた
~~~♪~~~♫~~
私は今とても驚いている…ダンスが中盤に差し掛かっている今の今まで、まだ一回もニコラス殿の足を踏んでいないからだ
普通だったら二、三回踏んでしまうことが多々あるが踏んだことないのは、たまに練習に付き合ってくれるお父様やレミ、ニックくらいと少数だ
(やはり場数を踏んでいるだけあって慣れているのかしら…)
中盤に入り曲が軽やかになってゆきグルグルと回る人が多くなってきている。
「回ってみますか?」
「え…?」
「私とのダンスを一切見ずに他の方ばかり見ておられるようなので」
少し怒っている気配を載せつつも笑顔でそう言われてしまった
確かに、あまり人前で踊るという体験をしたことがなかったからかなんだか別世界に迷い込んだ気分だ
「…おねがい、します」
なんだか頼むのが恥ずかしくて、子供っぽいことのように思えて俯いてしまう
その答えに満足したのか、ニコラス殿はより笑顔を増してルンルンと踊り出した
最初からくっついて踊っていたのだが、曲に合わせて
手を離し 回転 戻って 手を合わせて くっついて 少し歩いて
手を離して また回転 戻って……
おんなじことを繰り返しているが回っている間も新しい景色を見ている気分でワクワクしてくる。そんな気分に釣られてついつい笑顔をこぼしてしまう。
楽しい時間はあっという間で音楽が止むかのように、音が小さく、小さくなり止まった
お互いに片手を離しお辞儀をした。顔を上げるとお互いの顔が正面にあった
「どうでしたか?」
「あまりこういうことをやったことがなかったので新鮮でした!」
「それは良かった…」
次のダンスが始まるため他所に避けようとした
もう一度礼をして
「お誘いくださりありがとうございました。今宵、ニコラス殿もお楽しみください」
そう言って私はさっき踊っている最中に見つけたキルの元へと歩いた
「あぁ、存分に楽しいよ 君のおかげでね」
そう言って去っていく姿を愛おしげに見られていることを私は知らない
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