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1章
04.マーナムギルドでの日常
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「イオりん! 見てこれ、ダリ様とリュート様がくっ付いたって!」
「あ? あぁー、メイリンのせいで俺までめっちゃ怒られたあの時のイケメン上級ハンターの二人か……えっ! あの二人くっついたのか!? あんなに仲悪そうだったのに!?」
ここは地方都市マーナムのハンターギルド。
ハンターが依頼受けたり、採ってきたモノを納品したりと、各種手続きを行う施設である。
本日の俺は、簡単な薬草採取の依頼をメイリンと二人でこなし、先ほど納品を完了したところだ。
そして今は、ハンターギルドに併設された食堂兼酒場の丸テーブルに座り、携帯端末の画面を鼻先に押し付けられていた。
少し頭を引いて覗いた画面には、黒髪のイケメンと金髪のイケメンが、仲睦まじく談笑している画像が映し出されている。
「所でメイリンさんや、この写真はいったい誰が撮ったんだ? まさか盗撮じゃ無いよな?」
「やっぱりぃ超絵になるよね~! ワイルド系のダリ様と、王子様系のリュート様のイケメンカップル最高~!!」
俺の問いを無視したメイリンが、脳直言動と共に勢いよく立ち上がり、胸の前で両手を組んでくるくる~と回れば、周囲の冷ややかな視線を独り占めにする。
俺はゲンナリしつつも、周囲にそれとなく頭を下げるが、回っているのがメイリンだと分かれば『またあいつか……』的な雰囲気で、周囲に許容される。
「それもどうかと思うんだけど、怒られるよりましか……はぁ」
この世界では、同性同士でも子供を授かる方法がいくつかあるため、異性婚よりも数は少ないが同性婚も特別な事ではない。
のだが、BLやGLを愛でる文化はファン活動と言う名称でしっかりと根付いていた。
ただ、マンガやアニメといった文化はあまり発達しておらず、有名なハンターや騎士がファン女子たちの糧にされているのが特徴的だ。
最初こそ『それはアウトなのでは?』と、転生前に三次元ジャンルの危うさを、ヲタク事情に詳しい姉から聞き及んでいた俺は、心配していたのだが『まぁ、ここは異世界だし、アリなのかもしれないねぇ』と、最近は割り切っている。
ちなみに、先日のビスレドン捕獲の際にメイリンが野次馬しに行った痴話喧嘩カップルも、メンズカップルだったらしい。
今日、薬草を引っこ抜いてる時に萌語りと共に教えられた。
「はぁ~、お二人が拠点にしてる王都に行けば、またお目にかかれるのかにゃ~」
「おいこらメイ、ちょっとは自重しろ悪目立ちしてるだろ!」
「何よ~、これくらい! イオりんは感情表現さぼり気味なのよ~!」
やっと止まったと思ったのに、再び回り始めようとしたメイリンを、窘めればその猫耳をペタッとさせて不貞腐れた。
高まっちゃう系のヲタクって周囲の人がどん引く奇声を上げたり、やたらオーバーアクションとったりで、どの世界でも根本的に同じノリだよなぁ。
と、変なところで感慨深くなりながら俺は言及する。
「ファン活動はスマートに行うのがマナーなんだろ?」
「うぅ、その通りでございます~! でも推しと推しがくっ付くなんて滅多に無いからも~、胸がいっぱいで今ならAA級の火竜も倒せそう!」
そう言ってファイティングポーズを決めるメイリンは、ぱっちりした蜂蜜色の瞳と肩で切りそろえた薄桃色のゆるふわ髪が似合う十分美人のカテゴリーに入る猫獣人なのだが、いかんせん奇行が際立っているせいで全てを台無しにしている。
「そんなんで一々命取られてたら、火竜もたまったもんじゃないな」
俺がツッコミを入れれば、今度は椅子に座りテーブルにベタァと上半身を投げ出し「あ゛ぁぁぁ」と、おっさんめいた溜息をついた。
「イオりんは仙人おじいちゃんだから~、性欲も何もかも枯れちゃってこのトキメキがわかんないのよぉ」
「うっさいわ! ってか、俺はピッチピチの新米仙人だし! メイリンお姉さんの三分の一も生きてないです!」
「あっ、ローリィちゃ~ん! 今日のオススメってなぁに?」
いきなり枯れたおじいちゃん扱いをされ、思わずデカい声が出てしまった俺を華麗にスルーして、メイリンは知り合いらしいウェイトレスさんに今日のオススメを尋ねた。
っとに、毎度の事ながら聞きたくない案件のスルースキルが特S級な奴だ。
にしても、どうやらこの世界には仙人=爺様と言う方程式が一般的にあるらしく、最近のメイリンは俺を爺さん扱いしておちょくるのがマイブームなのだ。獣人で人間より寿命の長いメイリンのなんか、既に俺の何倍も生きてるくせにな。
あっそうそう。
俺こと、イオリ・ヒューガ(旧:日向伊織)は無事に仙道を極め、仙人となり今に至る。
記憶が戻ってから十数年後、師匠の予想よりも数年早く仙人へと至った俺は、一人前になったのだから世間を見てこいと実家を出された。
この辺、ちょっと色々あったのだが今は省略する。
そんな訳で、肉体労働などこなしつつ日銭を稼ぎ各地を転々とする生活をしていた。
何しろ不老長寿の仙人になったものだから、外見年齢は仙人になった二十二歳で止まり、寿命は獣人以上、むしろエルフや龍人と言った古代種並みの長さなのだ。前の生で早死にした分、美味しいもの食べて綺麗な景色見て、のんびり長生きしてやるぞ!などとマイペースに過ごしていた。
そんな生活を数年続けたある日。
個人で受けた仕事で支払いを渋られるトラブルが続き、これはいっそハンターになった方が収入が安定するかなーと、安易な気持ちでこの地方都市マーナムでのハンター登録をしにやって来たのだ。
そして出会ってしまったのが、目の前で「羽ペンとインク壺なら羽ペンが絶対年下攻だと思ってたんだけどね、最近インク壺の懐の深さに年上攻めの可能性を見出してね」などと無機物BL論を俺に語りだしたハンター仲間のメイリンだった。
メイリンは出会った時からこんな感じで、見ているとつい、もう会うことは叶わない転生前の世界でBLを好んでいたヲタクな姉を思い出してしまって、うっかり声をかけてしまい……まぁそれが縁でこうして友人関係築いている。
***
「よっ! イオとついでにメイリン、俺も仲間に入れろよ!」
その後もメイリンの無機物BL論フォークとナイフ編を聞かされていると、俺たちに陽気な声が掛かった。
ハンター仲間で友人のエドだ。
「あぁん? ついでって何よぉ! イオりんと最初に知り合ったの私なんだからね! 我々は同胞であり趣味友でーす!」
「それだと俺もファン女子だかファン男子の括りになってしまうので断固拒否します。エド、俺はメイリンの癖な話しを聞かされているだけだからな!」
キリッと俺がエドを見つめると、彼はちょっと身じろぐ。
不思議に思って「どうした?」と聞くが「なんでも」っと、そっぽを向かれてしまった。
そういえばエドとの出会いもひと悶着あったのだが、思い出すと少し恥ずかしいので……割愛する。
「なぁ、いつも謎なんだけどお前らの言うその趣味ってなんなの?」
「エドっちは光属性の受、もしくはわんこ攻めかにゃ~」
「っ確かに……相手次第でどっちもイケそうだな」
うっかりメイリンの左右診断に反応してしまった俺に、エドが胡乱な目を向ける。
「あ、えーと。お! メイリンさんや料理が来たぞー!」
俺は何か言いたげなエドに気が付かないフリをしつつ、ウェイトレスのローリィさんによって運ばれてきた大きな丸鶏にナイフを入れて切り分け始める。
丸鶏を素揚げして甘辛のソースを絡ませた東の大陸の方の郷土料理なのだが、酒に合うし飯に合うしでめちゃくちゃ美味いんだよね。さっきメイリンが聞いていた今日のおススメはコレだった様だ。
そう言えば仙人は霞を食べるとか転生前の世界では聞いてたけど、こっちの世界で仙人になった俺は普通に肉も野菜も食べるし酒も飲む。まぁ世界自体が違うので仙人の食生活の比較をしてもしょうがないのかもしれないな。
そんなよそ事を考えながら俺が切り分けた肉は、メイリンによって添え物の野菜と共に取り皿に盛られていく。
ちゃっかりエドもテーブルについたものだから、渋々と言うていでメイリンが取り分けてやっていた。
「っで、エドは何しに来たんだ? 今日は上級の依頼に行ってたんだろ?」
エドは俺やメイより格上の上級ハンターなので、毎回一緒というわけではないのだ。
今更ながら訪ねると「俺この揚げ鳥の皮のパリッとしたとこ超好きなんだよなー!」っと、肉を頬張っていたエドがそうでした! と言う顔になりもぐもぐと口の中のモノを咀嚼して飲み込んだ。
「いやさ、王都でダンジョンの大規模掃討の募集が掛かってるから一緒に行かないか? って誘いに来た」
大規模掃討か、ダンジョンから湧き出した大量のモンスターをみんなで狩る集団募集タイプの依頼だ。乱闘系のお祭りみたいで結構楽しいと聞いたことがある。
「んにゃ! 王都!? 行く行くー、皆んなでダリ様とリュート様を見に行こう!」
「よっしゃ、王都行き決まりだな!」
「待って、二人の話し王都の部分しか噛み合ってないぞ?」
話しはろくに噛み合ってないのにグッグッパンパンパーン! と、ハンドシェイクをもの凄い速さでキメる二人にとりあえずツッコミを入れるが——
ってか、何だそれかっこ良いな!
「かくして、我ら三人は王都に向かう事となった~!」
「じゃ、手続きするなー」
「いや、少しは俺の話もきけよ!」
俺を蚊帳の外にしたまま、携帯端末からサクサクと依頼参加の手続きを進める二人をジト目で見ていれば、端末に視線を落としたままのエドの手がにゅっと伸びて俺の頭をワシワシと撫でた。
「あ? あぁー、メイリンのせいで俺までめっちゃ怒られたあの時のイケメン上級ハンターの二人か……えっ! あの二人くっついたのか!? あんなに仲悪そうだったのに!?」
ここは地方都市マーナムのハンターギルド。
ハンターが依頼受けたり、採ってきたモノを納品したりと、各種手続きを行う施設である。
本日の俺は、簡単な薬草採取の依頼をメイリンと二人でこなし、先ほど納品を完了したところだ。
そして今は、ハンターギルドに併設された食堂兼酒場の丸テーブルに座り、携帯端末の画面を鼻先に押し付けられていた。
少し頭を引いて覗いた画面には、黒髪のイケメンと金髪のイケメンが、仲睦まじく談笑している画像が映し出されている。
「所でメイリンさんや、この写真はいったい誰が撮ったんだ? まさか盗撮じゃ無いよな?」
「やっぱりぃ超絵になるよね~! ワイルド系のダリ様と、王子様系のリュート様のイケメンカップル最高~!!」
俺の問いを無視したメイリンが、脳直言動と共に勢いよく立ち上がり、胸の前で両手を組んでくるくる~と回れば、周囲の冷ややかな視線を独り占めにする。
俺はゲンナリしつつも、周囲にそれとなく頭を下げるが、回っているのがメイリンだと分かれば『またあいつか……』的な雰囲気で、周囲に許容される。
「それもどうかと思うんだけど、怒られるよりましか……はぁ」
この世界では、同性同士でも子供を授かる方法がいくつかあるため、異性婚よりも数は少ないが同性婚も特別な事ではない。
のだが、BLやGLを愛でる文化はファン活動と言う名称でしっかりと根付いていた。
ただ、マンガやアニメといった文化はあまり発達しておらず、有名なハンターや騎士がファン女子たちの糧にされているのが特徴的だ。
最初こそ『それはアウトなのでは?』と、転生前に三次元ジャンルの危うさを、ヲタク事情に詳しい姉から聞き及んでいた俺は、心配していたのだが『まぁ、ここは異世界だし、アリなのかもしれないねぇ』と、最近は割り切っている。
ちなみに、先日のビスレドン捕獲の際にメイリンが野次馬しに行った痴話喧嘩カップルも、メンズカップルだったらしい。
今日、薬草を引っこ抜いてる時に萌語りと共に教えられた。
「はぁ~、お二人が拠点にしてる王都に行けば、またお目にかかれるのかにゃ~」
「おいこらメイ、ちょっとは自重しろ悪目立ちしてるだろ!」
「何よ~、これくらい! イオりんは感情表現さぼり気味なのよ~!」
やっと止まったと思ったのに、再び回り始めようとしたメイリンを、窘めればその猫耳をペタッとさせて不貞腐れた。
高まっちゃう系のヲタクって周囲の人がどん引く奇声を上げたり、やたらオーバーアクションとったりで、どの世界でも根本的に同じノリだよなぁ。
と、変なところで感慨深くなりながら俺は言及する。
「ファン活動はスマートに行うのがマナーなんだろ?」
「うぅ、その通りでございます~! でも推しと推しがくっ付くなんて滅多に無いからも~、胸がいっぱいで今ならAA級の火竜も倒せそう!」
そう言ってファイティングポーズを決めるメイリンは、ぱっちりした蜂蜜色の瞳と肩で切りそろえた薄桃色のゆるふわ髪が似合う十分美人のカテゴリーに入る猫獣人なのだが、いかんせん奇行が際立っているせいで全てを台無しにしている。
「そんなんで一々命取られてたら、火竜もたまったもんじゃないな」
俺がツッコミを入れれば、今度は椅子に座りテーブルにベタァと上半身を投げ出し「あ゛ぁぁぁ」と、おっさんめいた溜息をついた。
「イオりんは仙人おじいちゃんだから~、性欲も何もかも枯れちゃってこのトキメキがわかんないのよぉ」
「うっさいわ! ってか、俺はピッチピチの新米仙人だし! メイリンお姉さんの三分の一も生きてないです!」
「あっ、ローリィちゃ~ん! 今日のオススメってなぁに?」
いきなり枯れたおじいちゃん扱いをされ、思わずデカい声が出てしまった俺を華麗にスルーして、メイリンは知り合いらしいウェイトレスさんに今日のオススメを尋ねた。
っとに、毎度の事ながら聞きたくない案件のスルースキルが特S級な奴だ。
にしても、どうやらこの世界には仙人=爺様と言う方程式が一般的にあるらしく、最近のメイリンは俺を爺さん扱いしておちょくるのがマイブームなのだ。獣人で人間より寿命の長いメイリンのなんか、既に俺の何倍も生きてるくせにな。
あっそうそう。
俺こと、イオリ・ヒューガ(旧:日向伊織)は無事に仙道を極め、仙人となり今に至る。
記憶が戻ってから十数年後、師匠の予想よりも数年早く仙人へと至った俺は、一人前になったのだから世間を見てこいと実家を出された。
この辺、ちょっと色々あったのだが今は省略する。
そんな訳で、肉体労働などこなしつつ日銭を稼ぎ各地を転々とする生活をしていた。
何しろ不老長寿の仙人になったものだから、外見年齢は仙人になった二十二歳で止まり、寿命は獣人以上、むしろエルフや龍人と言った古代種並みの長さなのだ。前の生で早死にした分、美味しいもの食べて綺麗な景色見て、のんびり長生きしてやるぞ!などとマイペースに過ごしていた。
そんな生活を数年続けたある日。
個人で受けた仕事で支払いを渋られるトラブルが続き、これはいっそハンターになった方が収入が安定するかなーと、安易な気持ちでこの地方都市マーナムでのハンター登録をしにやって来たのだ。
そして出会ってしまったのが、目の前で「羽ペンとインク壺なら羽ペンが絶対年下攻だと思ってたんだけどね、最近インク壺の懐の深さに年上攻めの可能性を見出してね」などと無機物BL論を俺に語りだしたハンター仲間のメイリンだった。
メイリンは出会った時からこんな感じで、見ているとつい、もう会うことは叶わない転生前の世界でBLを好んでいたヲタクな姉を思い出してしまって、うっかり声をかけてしまい……まぁそれが縁でこうして友人関係築いている。
***
「よっ! イオとついでにメイリン、俺も仲間に入れろよ!」
その後もメイリンの無機物BL論フォークとナイフ編を聞かされていると、俺たちに陽気な声が掛かった。
ハンター仲間で友人のエドだ。
「あぁん? ついでって何よぉ! イオりんと最初に知り合ったの私なんだからね! 我々は同胞であり趣味友でーす!」
「それだと俺もファン女子だかファン男子の括りになってしまうので断固拒否します。エド、俺はメイリンの癖な話しを聞かされているだけだからな!」
キリッと俺がエドを見つめると、彼はちょっと身じろぐ。
不思議に思って「どうした?」と聞くが「なんでも」っと、そっぽを向かれてしまった。
そういえばエドとの出会いもひと悶着あったのだが、思い出すと少し恥ずかしいので……割愛する。
「なぁ、いつも謎なんだけどお前らの言うその趣味ってなんなの?」
「エドっちは光属性の受、もしくはわんこ攻めかにゃ~」
「っ確かに……相手次第でどっちもイケそうだな」
うっかりメイリンの左右診断に反応してしまった俺に、エドが胡乱な目を向ける。
「あ、えーと。お! メイリンさんや料理が来たぞー!」
俺は何か言いたげなエドに気が付かないフリをしつつ、ウェイトレスのローリィさんによって運ばれてきた大きな丸鶏にナイフを入れて切り分け始める。
丸鶏を素揚げして甘辛のソースを絡ませた東の大陸の方の郷土料理なのだが、酒に合うし飯に合うしでめちゃくちゃ美味いんだよね。さっきメイリンが聞いていた今日のおススメはコレだった様だ。
そう言えば仙人は霞を食べるとか転生前の世界では聞いてたけど、こっちの世界で仙人になった俺は普通に肉も野菜も食べるし酒も飲む。まぁ世界自体が違うので仙人の食生活の比較をしてもしょうがないのかもしれないな。
そんなよそ事を考えながら俺が切り分けた肉は、メイリンによって添え物の野菜と共に取り皿に盛られていく。
ちゃっかりエドもテーブルについたものだから、渋々と言うていでメイリンが取り分けてやっていた。
「っで、エドは何しに来たんだ? 今日は上級の依頼に行ってたんだろ?」
エドは俺やメイより格上の上級ハンターなので、毎回一緒というわけではないのだ。
今更ながら訪ねると「俺この揚げ鳥の皮のパリッとしたとこ超好きなんだよなー!」っと、肉を頬張っていたエドがそうでした! と言う顔になりもぐもぐと口の中のモノを咀嚼して飲み込んだ。
「いやさ、王都でダンジョンの大規模掃討の募集が掛かってるから一緒に行かないか? って誘いに来た」
大規模掃討か、ダンジョンから湧き出した大量のモンスターをみんなで狩る集団募集タイプの依頼だ。乱闘系のお祭りみたいで結構楽しいと聞いたことがある。
「んにゃ! 王都!? 行く行くー、皆んなでダリ様とリュート様を見に行こう!」
「よっしゃ、王都行き決まりだな!」
「待って、二人の話し王都の部分しか噛み合ってないぞ?」
話しはろくに噛み合ってないのにグッグッパンパンパーン! と、ハンドシェイクをもの凄い速さでキメる二人にとりあえずツッコミを入れるが——
ってか、何だそれかっこ良いな!
「かくして、我ら三人は王都に向かう事となった~!」
「じゃ、手続きするなー」
「いや、少しは俺の話もきけよ!」
俺を蚊帳の外にしたまま、携帯端末からサクサクと依頼参加の手続きを進める二人をジト目で見ていれば、端末に視線を落としたままのエドの手がにゅっと伸びて俺の頭をワシワシと撫でた。
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