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交信魔術
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こちらの存在に気づき、木から飛び立つ山鳩を射った。
一羽は逃げ、一羽が落ちる。
それを拾い、仕留めた獲物を数えるともう四羽。そろそろいいだろうか。
私は付近の森から、鉱山跡地の野営地に戻った。
そこではワントさんに見張られながら、刺青の人が虫の卵と古代の菓子を交互に貪っていた。
麻痺の毒からは早々に回復した襲撃者に、なんでか私たちは食糧を運んであげている。あまりにもうるさくお腹を鳴らすものだから、放っておけなかったというのが一番の理由。
「肉か!?」
「うわっ」
卵の粘液でべたべたした手を伸ばしてきたので、私は慌てて逃げた。
それでも待ち切れないのか、追いかけてくるのをワントさんが「落ち着け」と冷静に止める。
「早く食べたいなら羽を毟ってくださいっ」
二羽を投げてやった。
残り二羽は私とワントさんの分だ。どれだけお腹が空いているのか知らないが、この人食べ過ぎ。私の保存食だってほとんど取られてしまった。
「毟った羽はください。矢羽根に使うので!?」
言ってる途中に、刺青の人が手のひらの上で山鳩を火だるまにした。
離れているこちらにまで熱気が伝わる。間もなく、肉は炭になった。
でも刺青の人は躊躇なく齧る。
「うぇマズっ」
外はジャリジャリ、中は生。羽毛ごと食べてるし、まずいに決まってる。
「お前、少しは人の話聞け?」
「腹減ってんだよぉ」
「仕方ないなあ」
呆れてワントさんがもう一羽をかわりに毟ってあげる。優しい。
私には矢羽根に使える硬めの羽を渡してくれた。優しい。
本当はもっと大きくて頑丈な猛禽類のような羽がベストだが、別に鳩の羽だって使えないことはない。ただぼろぼろになりやすいだけで。
「――お前は交信魔術師なのか?」
ワントさんが羽を毟りながら訊く。私もその横で毟りながら耳を傾ける。
刺青の人はなおも炭と生肉を齧りながら答えた。
「まーな」
「シャーマンってなんなんですか?」
「自然の精霊的なものの力を使う人たちのこと。俺が入ってるギルドにも一人いるんだよ。あんな感じの刺青がやっぱり体にあって」
浅黒い肌にほどこされている刺青は、見たことのない文字のようで、私の両腕にある古代魔術の刻印とも雰囲気が似ていた。
「その子の場合は、自分の体が変化するんじゃなく水の精霊を別に召喚してた。その精霊の姿が、さっきのこいつみたいな感じだったよ」
「そりゃ俺と違う系統なんだろ」
二人の説明を合わせると、つまりシャーマンは精霊を召喚または自身に憑依させることによって魔術を使う人たち。
交信できる精霊は基本的に一種類だけ。精霊の力はほとんど底なしに近く、普通の魔法使いよりも魔術的なスタミナとパワーが大きく上回るそうだ。
だがシャーマンの数は少ない。
精霊と交信できるかどうかは、血統にすべて支配されるからだという。
「【血の記憶】ってな。要は俺が大天才ってことな!」
ただの遺伝のくせに偉ぶってる。
血の記憶、か。魔術が遺伝するものだとすれば、遺物を通じて古代魔術を使えるようになった私の場合は……?
「で、その大天才がどうしてこんなところで腹を空かせてたんだ? そもそもお前は何者なんだ?」
「なあそっちまだ食えねえの?」
「話を聞け。今焼いてやるから」
ワントさんは手早く鳥を捌き、刺青の人に火を出させて薪へ燃え移らせ、じっくりと表面を炙る。
待ち切れないでいる人には仕方がないので、残りのわずかな保存食をリュックから出して与えておいた。
「なにモンでもねえさ。俺ぁカルミネ。ここで虫の巣見つけて食ってたらお前らが来たから、なんか食いモンぶんどろうとしただけ」
「ただの賊かよ。助けてやらなきゃよかった」
「結果的には食べ物ぶんどられてますよね、私たち」
深い事情とか誤解とかなんにもなかった。食べたもの全部返してほしい。
この人、カルミネさんは丸腰で服も(ズボンしか穿いてないが)ぼろぼろで、追いはぎに遭ったのかってくらい、ほんとに何一つ持ってない。
もちろんジランの町でご飯を買うなんて無理だったんだろう。同情はしないが、貧乏の辛さだけはわかる。
「そんなすごい魔術を使えるなら冒険者になったらいいんじゃないですか? 私たちはクエストで虫の駆除のためにここに来たんですよ」
貧乏人が夢を見られる職業は数少ない。
だがカルミネさんは乗り気にはならなかった。
「冒険者なら前やった。セレネ? って町で。稼げるっつーから。でもなんか、受付のねーちゃんの話がよくわかんなかった」
「アホなんだな」
「アホじゃねーわ。天才だわ」
最初のクエストの受け方などの説明がわからなかったのだろうか。
そんなに難しいことを言われた印象はないが、感じ方は人それぞれか。
「クエスト? に行っても雇い主に文句言われっし。それ殴ったらねーちゃんに怒られっし。むしゃくしゃして手当たり次第に喧嘩吹っかけ回ってたら町追い出された」
「やばい人なんですね」
「やばくねーわ」
それだけ傍若無人して自覚ないのやばすぎる。こんな純度の高いチンピラ初めて見た。そのくせワントさんとほぼ互角にやりあえる力を持っているのだから、たちが悪い。
そろそろ焼けてきた鳥肉に塩を振り、ワントさんが渡したものにカルミネさんは礼も言わずに齧り付いた。
「もしやり直す気があるなら、俺が協会にとりなしてやろうか? 仕事の仕方もわかるまで教えてやる」
「やなこった」
一方、非常に親切な提案は無下にしてしまう。
「俺ぁ自由にあちこち行きたくて村を出たんだ。へいこら他人の言うこと聞いて冒険者だとか、片腹痛ぇっつの」
ムカつく言い方ではあるが、一理なくもない。
でも人間、生きるためにはお金が必要だし、なにより私が冒険したい遺跡は、協会の資格がなければ行けないのだ。カルミネさんが批判しているのは冒険者の一面でしかない。
それを少しは言い返そうと思って一歩踏み出すと、あっという間に鳩を平らげた人が脂のついた手をちょうどこっちに伸ばしてきた。
「あの菓子もっと食いてえ」
「ちょっ、と!?」
自由すぎて次に何をしてくるかが全然読めない。背中のリュックを狙い、ポンチョをすごい力で引っ張られた。もう何もないのに!
抗う暇なく前のめりに倒れかけたところで、ワントさんが助けてくれた。
片腕だけで私の体を支え、カルミネさんの手を剥がす。
「人の生き方につべこべ言う気はないが、賊行為はやめとけよ。次はお前が討伐の対象になるぞ」
声音は低く、脅しているようだった。殺気、にも近いだろうか。
まだこの人の優しいところしか見てない私は、それが少し怖く思えた。
「やれるモンならやってみろっ」
カルミネさんは挑発するように舌を出しつつ、それを捨て台詞として逃げていった。
判断が素早い。喧嘩を売る相手を選ぶくらいの理性はあったようだ。
「大丈夫?」
カルミネさんが見えなくなってから、私に尋ねるワントさんはもう、いつもの朗らかな彼に戻っていた。
一羽は逃げ、一羽が落ちる。
それを拾い、仕留めた獲物を数えるともう四羽。そろそろいいだろうか。
私は付近の森から、鉱山跡地の野営地に戻った。
そこではワントさんに見張られながら、刺青の人が虫の卵と古代の菓子を交互に貪っていた。
麻痺の毒からは早々に回復した襲撃者に、なんでか私たちは食糧を運んであげている。あまりにもうるさくお腹を鳴らすものだから、放っておけなかったというのが一番の理由。
「肉か!?」
「うわっ」
卵の粘液でべたべたした手を伸ばしてきたので、私は慌てて逃げた。
それでも待ち切れないのか、追いかけてくるのをワントさんが「落ち着け」と冷静に止める。
「早く食べたいなら羽を毟ってくださいっ」
二羽を投げてやった。
残り二羽は私とワントさんの分だ。どれだけお腹が空いているのか知らないが、この人食べ過ぎ。私の保存食だってほとんど取られてしまった。
「毟った羽はください。矢羽根に使うので!?」
言ってる途中に、刺青の人が手のひらの上で山鳩を火だるまにした。
離れているこちらにまで熱気が伝わる。間もなく、肉は炭になった。
でも刺青の人は躊躇なく齧る。
「うぇマズっ」
外はジャリジャリ、中は生。羽毛ごと食べてるし、まずいに決まってる。
「お前、少しは人の話聞け?」
「腹減ってんだよぉ」
「仕方ないなあ」
呆れてワントさんがもう一羽をかわりに毟ってあげる。優しい。
私には矢羽根に使える硬めの羽を渡してくれた。優しい。
本当はもっと大きくて頑丈な猛禽類のような羽がベストだが、別に鳩の羽だって使えないことはない。ただぼろぼろになりやすいだけで。
「――お前は交信魔術師なのか?」
ワントさんが羽を毟りながら訊く。私もその横で毟りながら耳を傾ける。
刺青の人はなおも炭と生肉を齧りながら答えた。
「まーな」
「シャーマンってなんなんですか?」
「自然の精霊的なものの力を使う人たちのこと。俺が入ってるギルドにも一人いるんだよ。あんな感じの刺青がやっぱり体にあって」
浅黒い肌にほどこされている刺青は、見たことのない文字のようで、私の両腕にある古代魔術の刻印とも雰囲気が似ていた。
「その子の場合は、自分の体が変化するんじゃなく水の精霊を別に召喚してた。その精霊の姿が、さっきのこいつみたいな感じだったよ」
「そりゃ俺と違う系統なんだろ」
二人の説明を合わせると、つまりシャーマンは精霊を召喚または自身に憑依させることによって魔術を使う人たち。
交信できる精霊は基本的に一種類だけ。精霊の力はほとんど底なしに近く、普通の魔法使いよりも魔術的なスタミナとパワーが大きく上回るそうだ。
だがシャーマンの数は少ない。
精霊と交信できるかどうかは、血統にすべて支配されるからだという。
「【血の記憶】ってな。要は俺が大天才ってことな!」
ただの遺伝のくせに偉ぶってる。
血の記憶、か。魔術が遺伝するものだとすれば、遺物を通じて古代魔術を使えるようになった私の場合は……?
「で、その大天才がどうしてこんなところで腹を空かせてたんだ? そもそもお前は何者なんだ?」
「なあそっちまだ食えねえの?」
「話を聞け。今焼いてやるから」
ワントさんは手早く鳥を捌き、刺青の人に火を出させて薪へ燃え移らせ、じっくりと表面を炙る。
待ち切れないでいる人には仕方がないので、残りのわずかな保存食をリュックから出して与えておいた。
「なにモンでもねえさ。俺ぁカルミネ。ここで虫の巣見つけて食ってたらお前らが来たから、なんか食いモンぶんどろうとしただけ」
「ただの賊かよ。助けてやらなきゃよかった」
「結果的には食べ物ぶんどられてますよね、私たち」
深い事情とか誤解とかなんにもなかった。食べたもの全部返してほしい。
この人、カルミネさんは丸腰で服も(ズボンしか穿いてないが)ぼろぼろで、追いはぎに遭ったのかってくらい、ほんとに何一つ持ってない。
もちろんジランの町でご飯を買うなんて無理だったんだろう。同情はしないが、貧乏の辛さだけはわかる。
「そんなすごい魔術を使えるなら冒険者になったらいいんじゃないですか? 私たちはクエストで虫の駆除のためにここに来たんですよ」
貧乏人が夢を見られる職業は数少ない。
だがカルミネさんは乗り気にはならなかった。
「冒険者なら前やった。セレネ? って町で。稼げるっつーから。でもなんか、受付のねーちゃんの話がよくわかんなかった」
「アホなんだな」
「アホじゃねーわ。天才だわ」
最初のクエストの受け方などの説明がわからなかったのだろうか。
そんなに難しいことを言われた印象はないが、感じ方は人それぞれか。
「クエスト? に行っても雇い主に文句言われっし。それ殴ったらねーちゃんに怒られっし。むしゃくしゃして手当たり次第に喧嘩吹っかけ回ってたら町追い出された」
「やばい人なんですね」
「やばくねーわ」
それだけ傍若無人して自覚ないのやばすぎる。こんな純度の高いチンピラ初めて見た。そのくせワントさんとほぼ互角にやりあえる力を持っているのだから、たちが悪い。
そろそろ焼けてきた鳥肉に塩を振り、ワントさんが渡したものにカルミネさんは礼も言わずに齧り付いた。
「もしやり直す気があるなら、俺が協会にとりなしてやろうか? 仕事の仕方もわかるまで教えてやる」
「やなこった」
一方、非常に親切な提案は無下にしてしまう。
「俺ぁ自由にあちこち行きたくて村を出たんだ。へいこら他人の言うこと聞いて冒険者だとか、片腹痛ぇっつの」
ムカつく言い方ではあるが、一理なくもない。
でも人間、生きるためにはお金が必要だし、なにより私が冒険したい遺跡は、協会の資格がなければ行けないのだ。カルミネさんが批判しているのは冒険者の一面でしかない。
それを少しは言い返そうと思って一歩踏み出すと、あっという間に鳩を平らげた人が脂のついた手をちょうどこっちに伸ばしてきた。
「あの菓子もっと食いてえ」
「ちょっ、と!?」
自由すぎて次に何をしてくるかが全然読めない。背中のリュックを狙い、ポンチョをすごい力で引っ張られた。もう何もないのに!
抗う暇なく前のめりに倒れかけたところで、ワントさんが助けてくれた。
片腕だけで私の体を支え、カルミネさんの手を剥がす。
「人の生き方につべこべ言う気はないが、賊行為はやめとけよ。次はお前が討伐の対象になるぞ」
声音は低く、脅しているようだった。殺気、にも近いだろうか。
まだこの人の優しいところしか見てない私は、それが少し怖く思えた。
「やれるモンならやってみろっ」
カルミネさんは挑発するように舌を出しつつ、それを捨て台詞として逃げていった。
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