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第一章【開局】
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風に揺れる窓が、ガタガタと響いている。外は暗くなり、寒さが更に増した。天気予報によると、この冬一番の冷え込みになり、深夜からには雨が降るらしい。
一年ぶりに石油ストーブのタンクに灯油を流し込み、スイッチを入れる。今まで、何度もこれを使いたいと思いながら耐えてきた。しかし、今日はクリスマス。あれからちょうど一年ということもあり、使うと決めた。部屋に、石油のツンとした匂いが漂う。
去年のクリスマスは昼から雪が降り、世間はホワイトクリスマスに浮かれた。乗客が多かったのだろう。電車は本数を減らしながらも運行を続けた。
しかし、雪に不慣れなこの町、無理をすべきではなかった。雪で電車はカーブを曲がり切れず横転。あんな事故、二度と起こってほしくない。
そんなことを思い出しながらPCの電源を入れる。起動するまでの間に窓から外を見上げると、綺麗な月が輝いている。本当にこのあと、雨が降るのだろうか。
雀心~じゃんしん~ 最近流行っている麻雀ゲーム。オンラインでランダムな相手と対局できるアプリはたくさんあるが、初心者に優しい仕様と、アバターの可愛いキャラクターが沢山あることで人気となった。また、プレイヤー間で友人登録が出来るので、特定の相手と対局することも可能。
画面が切り替わると、軽快なBGMと共に「ご主人、おかえりにゃ」と、アバターが迎えてくれる。雀心に初期設定されている、猫をあしらった女性のキャラクター。
画面の端に、友人申請が届いている通知。送り主を確認した途端、思わず窓から夜空を見上げる。変わらず輝いている月を確認すると、続いて熱を放ち始めた石油ストーブを見る。僕は「なるほど」と納得し、視線をモニターに戻し、決意を込めて承認する。一年ぶりの対局、気合いを入れる。
申請者は、きち子。
一年ぶりに石油ストーブのタンクに灯油を流し込み、スイッチを入れる。今まで、何度もこれを使いたいと思いながら耐えてきた。しかし、今日はクリスマス。あれからちょうど一年ということもあり、使うと決めた。部屋に、石油のツンとした匂いが漂う。
去年のクリスマスは昼から雪が降り、世間はホワイトクリスマスに浮かれた。乗客が多かったのだろう。電車は本数を減らしながらも運行を続けた。
しかし、雪に不慣れなこの町、無理をすべきではなかった。雪で電車はカーブを曲がり切れず横転。あんな事故、二度と起こってほしくない。
そんなことを思い出しながらPCの電源を入れる。起動するまでの間に窓から外を見上げると、綺麗な月が輝いている。本当にこのあと、雨が降るのだろうか。
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画面の端に、友人申請が届いている通知。送り主を確認した途端、思わず窓から夜空を見上げる。変わらず輝いている月を確認すると、続いて熱を放ち始めた石油ストーブを見る。僕は「なるほど」と納得し、視線をモニターに戻し、決意を込めて承認する。一年ぶりの対局、気合いを入れる。
申請者は、きち子。
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