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2/舞台稽古
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数週間後、舞台『太陽と月』の舞台稽古は順調に進んでいた。
演者同士も打ち解けてきて、和気藹々としていた。
ある日、休憩中、準主役の役者が話しかけてきた。
「なぁなぁ、オトビスはどこ出身なんだっけ?」
「職人街だよ」
「へ~。職人街って意外だな。元々中央にいたような空気もってるのに。なんで役者になったの?」
「ふふ、なんだそれ。ん?あぁ、小さい時に劇団の人にスカウトされて面白そうだなって。幼馴染が後押ししてくれたから…なんとなく?」
「あー。そのパターンね。でも、その容姿じゃ、アイドル路線勧められなかったのか?」
「あぁ、歌って踊って演じてってそれも悪くなかったけど。まぁ、俺、歌NGだから」
「えっ?そうなのか?そんな感じにみえないけど。あ、じゃあ1回歌ってみてよ」
「駄目。俺の歌、聞いた人全員死なせちゃうから」
「まじかー。そんなにヒドイのか。うわー残念だな。わかったわかった。秘密にしといてやるよ。まさか、完全無欠のヒーローにそんな弱点があるなんてな」
「あははは」
「ははっ。さて、休憩も終わりだな」
「よし、やろう。あともうちょっとであそこの心情が掴めそうなんだよな」
「えっ?どの部分?まさか、あそこ??あれ以上あるっていうの?」
「そう。なんか、まだ納得できなくて」
「うへぇ~。すごいな」
2人は稽古の中に戻っていった。
その様子を遠くからを睨んでいる姿があったが誰も気が付かなかった。
演者同士も打ち解けてきて、和気藹々としていた。
ある日、休憩中、準主役の役者が話しかけてきた。
「なぁなぁ、オトビスはどこ出身なんだっけ?」
「職人街だよ」
「へ~。職人街って意外だな。元々中央にいたような空気もってるのに。なんで役者になったの?」
「ふふ、なんだそれ。ん?あぁ、小さい時に劇団の人にスカウトされて面白そうだなって。幼馴染が後押ししてくれたから…なんとなく?」
「あー。そのパターンね。でも、その容姿じゃ、アイドル路線勧められなかったのか?」
「あぁ、歌って踊って演じてってそれも悪くなかったけど。まぁ、俺、歌NGだから」
「えっ?そうなのか?そんな感じにみえないけど。あ、じゃあ1回歌ってみてよ」
「駄目。俺の歌、聞いた人全員死なせちゃうから」
「まじかー。そんなにヒドイのか。うわー残念だな。わかったわかった。秘密にしといてやるよ。まさか、完全無欠のヒーローにそんな弱点があるなんてな」
「あははは」
「ははっ。さて、休憩も終わりだな」
「よし、やろう。あともうちょっとであそこの心情が掴めそうなんだよな」
「えっ?どの部分?まさか、あそこ??あれ以上あるっていうの?」
「そう。なんか、まだ納得できなくて」
「うへぇ~。すごいな」
2人は稽古の中に戻っていった。
その様子を遠くからを睨んでいる姿があったが誰も気が付かなかった。
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